私、主任になってしまったんです、部下を指導する価値なんて、私にはありません!!
自分は力不足だとか、自分は称賛や成功に値する人間ではないという誤った感情をインポスター症候群といいます。
こんにちは、Greenです、今回は聡明で有能な人に多い傾向にある、インポスター症候群を紹介します!!
インポスター症候群という言葉を初めて聞いた人も多いのではないでしょうか.
インポスター症候群のもう一つの特徴は、男性よりも女性の方が症状を発症しやすいことです。とくに、専門職の女性に多く見られる症状といわれています。
海外で行われた研究では、7割近くの人がインポスター症候群を経験していることが明らかとなりました 。ここから分かるように、インポスター症候群自体は性別に関係なく発症するものです。
インポスター症候群
「インポスター症候群」とは、自分の力で何かを達成し、周囲から高く評価されても、自分にはそのような能力はない、評価されるに値しないと自己を過小評価してしまう傾向のこと。 インポスター(impostor)は詐欺師、ペテン師を意味する英語で、「詐欺師症候群」と呼ばれることもあります。
気持ちの良いものでは有りませんが、症候群と名前がついているように、社会現象であり、珍しいものではありません。
怖がる必要はありません。
新しい事にチャレンジしているときに、不安を感じ、時間の経過と共に失敗から学んで行くのが普通のことです、しかし、それは詐欺師症候群(インポスター症候群)の人々には起こりません。
インポスター症候群の原因
インポスター症候群の原因は大きく分けて二つに分類されます。
心理的要因
- 自分が活躍する・評価されることで周りの人たち(仲間)から疎まれたくない。
- 自分が良い業績を挙げることで評価され、さらに大きな仕事をまかされるのが重荷である。
- 失敗した時に目立つことを避けられるよう、あえて目立たないように行動している。
子供時代や今の社会制度による文化的な背景
- 小さい時から、周囲と同じように振る舞うことが求められてきた
- 自分の成功よりも、友人や同僚の成功、そしてチームや組織の成功を常に考えるようにと教育を受けてきた
- 女性は女性らしく、目立たず、そして静かに生きていかなくてはいけないと教えられてきた
- 女性活躍という社会的な風潮によって、手のひらを返すかのように扱いが変わった経験をした
認知心理学の研究によると、成功や失敗への反応には明確な男女差があります。男性は、成功を自分の能力や才能、努力などの個人的な要素に結びつける一方、失敗を外部のせいにしがちです。女性はその逆で、成功はタイミングや運のおかげとし、失敗は個人的な欠点が原因だと考えやすいんです。
インポスター症候群のわなにはまったとしても、そこにとどまる必要はないんですね!!
インポスター症候群の克服方法を紹介します。
インポスター症候群の克服方法
- 「現在」に集中する
- 知らないことリストを作成しよう
- 聡明な人々の中に身を置こう
- 大きな問題は分解してみる
- 全てを知っている人などいないと知る
- 自分の問題を認めよう
- 褒め言葉をちゃんと聞く
- 自分の成功を運のおかげにしない
- 言葉遣いを変えてみる
- 日記をつけよう
- 完璧を信じるのをやめよう
- 謙虚さを自分の強みとして認識しよう
- 手伝いを受け入れよう
上記の中から、三つの方法を取り上げます。
「完璧でなくてはいけない」という自分を脱ぎ捨てる
まず、「自分は完璧でなくてはいけない」という思いを捨てるところから始めてみてはいかがでしょうか。どうしてもインポスター症候群の人の場合には、“自分がイメージする成功している自分”と”今の自分“にギャップが生じています。
そのため、「もっと頑張って、完璧にこなさなくては」と思う人が少なくありません。これは、とくに女性に多い傾向です。過度な完璧を求めることで自分を苦しめないためにも、100%完璧な自分を目指すのではなく、78%ぐらいの自分を目指していきませんか。
未来の自分ではなく、今の自分に集中する
インポスター症候群の人の場合には、周囲からの評価や評判を気にするあまり、未来の心配をしてしまいがちです。
将来のことを考えるのはとても大切ですが、ネガティブな心配は時間のムダにしかなりません。自分の力でも抜け出せない負のループに陥ってしまい、心も体も疲弊してしまいます。
今の自分の行動や仕事に集中することで、周囲の雑念は耳に入りにくくなります。慣れるまでは難しいかもしれませんが、意識を持って取り組むのとそうではないのでは、3カ月後に大きな差が出ます。
自分をほめることを習慣化する
インポスター症候群の人は、自分を肯定することが上手に出来ません。それは、自分を否定したり、卑下したりする習慣がこれまでの生活で身についているからです。
そのため、自分を褒めることによって、自己肯定力を高める訓練が必要となります。まずは”目標の78%ぐらいを達成できたら、自分を褒めてあげるということを取り入れてみてはいかがでしょうか。
なかには、「自分がその日よかったことを3つ発見し、SNSで共有する!」という活動を通して自己肯定力を高めている人もいます。このようにどのような方法でも構いませんので、自分を褒める練習をぜひ今日から始めてみてください。
周囲がいくら結果を褒めてくれても、それを素直に受け取れるかは自分次第です。インポスター症候群を克服するには、自分の感度を自分で高めていくしかありません。
まとめ
インポスター症候群で悩んでいる人は、正直多いです。改めて周囲を観察すると、周りの人も同じような症候群で悩んでいることに気がつけたのではないでしょうか。
心理的・文化的な要因がインポスター症候群の発症には関係していますが、その状態を打破できるのは自分自身です。まずは、自分が出来る取り組みを始めることで一歩を踏み出してみませんか。その時には、その一歩を踏み出したご自身を褒めることを忘れないであげてください。
いかがでしたでしょうか、共通点は問題があるという点だけではなく、能力があるということも示しているかもしれません。
(参考文献:PRESIDENT Online、日経WOMAN ONLINE )
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