商売での困難は、いつも自分の考えを変えることで乗り越えられます。
物事のとらえ方を転換する、自分の考え方を変える、発送の方法を転換するなど、過激になるのはいつも、自分の考えを変えることです。
- 「人事を尽くして天命を待つ」んじゃない。天命が来てから人事を尽くすんだよ
- 「お金から愛される顔」になろう
- 「失敗は成功の母」なんかじゃない。「小さな成功」なんだよ
- 追伸 目の前のことに一生懸命取り組んでいれば、夢は見えてくる
「人事を尽くして天命を待つ」んじゃない。天命が来てから人事を尽くすんだよ
未来というものの捉え方を変えるようにと、一人さんは言います。
「よく、『未来に向かって進め』と言うよね。
でも、これだと人間が進まなければ未来が来ないという気がしちゃうんだよ。
でも、そうじゃないの。
未来は人間が進まなくても、勝手に向こうからやってくるんだよ」
「未来に向かって進め」という言い方をするのは、先に何があるのか分かっている場合のようです。
でも、それは例外的な場合にしか当てはまらないと、一人さんは言います。
「例えば、高校や大学などの受験なら、その人にとって何年後にそれがやってくるのか分かるよ。
こんなことなら、前もって準備もできるから、『未来に向かって進んでいる』ような気がしちゃうの。
でも、こんなのは例外なんだよ。
ほとんどの場合、何がやってくるのかは予測できないの。
突然それが起こるんだよ。
人間が望もうが望むまいが、未来はやってくるの」
自分から進まなければ未来は来ないと錯覚すると、何もしなければ未来が来ないような気がしてしまいます。
先に嫌なことがあると思えば、何もしないで逃げていればその嫌なことをやらずにすむ、そんな勘違いをしてしまうわけです。
でも、未来は勝手に行ってきます。
もちろん、いくら逃げていても来てしまうわけです。
この勘違いをはっきりさせるため、一人さんはこう言います。
「怖がるのもいい。
みんな、怖がりだよね。
誰だって怖いんだよ。
先なんか進まなきゃいいと思っているんだよ。
でもね、こっちが進まなくても未来は勝手に来るの。
逃げたくても逃げられない。
誰だって、顔にシワが出来てほしいなんて思わないよ。
でも、老化は勝手に進む。
死んだって未来は来るんだよ。
お墓を掘り返してみな、1ヶ月も経つと、半分腐ってるから」
でも、一人さんは、向こうからやってくる未来を恐れる必要はないと言います。
だって、未来からくるのは、それが天命だからなんだよ。
神様がこの問題をやってみなさいと言っているの。
神様の出す問題は全部、自分ができる問題なんだよ。
だから、天命に任せる。
そして、それがやってきたら精一杯やる。
人事を尽くすんだよ。
その心構えがあれば、未来を恐れることなんかないんだよ」
「人事を尽くして天命を待つ」という言葉がありますか、一人さんの考えでは、順番が逆だということなのです。
未来が向こうから勝手にやってくるわけですから、予め準備などできません。
実際には、出来事が起こってから、その対策をするという順番になります。
つまり、人間には「天命を信じて、人事を尽くす」ということしかできないわけです。
また、一人さんの考え方では、天命が来たら、安心して鎮守を尽くせば大丈夫ということなのです。
一人さんはこう言います。
「一人で戦うのが辛いんだったら、仲間を集めればいい。
それでもいいんだよ。
人事を尽くすの。
問題は誰だって起きて欲しくない。
でも、起こるんだよ。
だから、起こった問題をちょっと変えてみる。
レモンに砂糖を入れればレモネードになる。
酸っぱくて飲めないようなものも、ちょっと変えてやるだけで美味しくなるんだよ。
問題とはチャンスなの。
望まなくても来るものなら、そう考えるんだよ。
問題が起こって自体が変わるということは、本当にチャンスなの。
ちょっと見方を変えてやれば、その問題がチャンスだと分かるんだよ」
ここで、未来についての一人さんの考え方をまとめます。
未来は向こうからやってくる天命。
天命は人事を尽くせば乗り越えられる。
未来に行ってくる天命に怯えることなく堂々と人事を尽くせば、きっとチャンスをものにできるはずです。
「お金から愛される顔」になろう
物は考え方次第で、明るくも暗くも捉えることができます。
私たちは一人さんから、いつも幸せだと思えるようになる考え方と、そのような考え方へと自分を変えられる方法を教えてもらっています。
そこで、その考え方と方法をご紹介します。
いつも楽しく幸せだと思えるようにするには、何よりも笑顔でいることが大切です。
やってみればお分かりになると思いますが、笑顔のままで暗い言葉を使ったり、嫌なことを考えることは難しいものです。
そのため、ずっと笑顔でいれば、自然と考え方が明るくなっていくわけです。
つまり、少々強引にでも顔の筋肉を笑顔になるように動かしていれば、そのうち心の方も明るく変わってくるということなのです。
これは大変に便利な現象です。
単に「考え方を明るくしろ」と言われても、自分の意志の力では、なかなかできるものではありません。
でも、筋肉を動かすことは自分の意志でどうとでもできます。
それに、筋肉なら訓練次第でいくらでも鍛えられます。
実際、訓練次第では、特に意識しなくても、いつも笑顔でいられるようにできるのです。
要するにこれは、顔の筋肉を鍛えることで自分の性格を明るくするという、とても簡単でやりやすい性格改造方なのです。
それでは、早速私たちが一人さんから教わった、訓練方法をご紹介します。
例えば、一人さんは、自分が今どんな顔をしているのかチェックするために、よく鏡を見ます。
頻繁に顔のチェックを行うことで、一人さんは笑顔でいる習慣付けをしているのです。
普段どんな顔をしているのかは、なかなか自分ではわからないものです。
そのため、自分では気づかないうちにムスッとした顔をしてしまうのです。
でも、自分の顔の様子さえわかれば、いつでも笑顔に戻すことができます。
一人さんに教わってから、私たちも早速100円ショップで鏡をたくさんかい、自分たちの顔をチェックするようにしました。
私たちのオフィスでは、鏡が各自の机の上に必ず一個ずつ置いてありますし、電話の前にも置いてあります。
電話中などは、自分がどんな顔をしているかわからないものです。
気づかないうちにぶすっとした顔で話していることもあるのですが、そんな時には、直接会って話ししている時よりも感じの悪い言い方になってしまうのです。
でも、鏡を電話のところに置いておけば、自分の顔を必ず見ることができます。
鏡でチェックしながら話すので、電話中にも笑顔でいられるわけです。
このように、鏡のおかげで、普段気づかないところでも、自分が笑顔でいられているか確かめることができるわけです。
この他にも、私たちはゲームを通して、笑顔の訓練を行っています。
まず、机と机の間に、両隣の人がお互いに10円ずつ置いておきます。
そして、どちらか笑顔を消して真顔になっているのを見つけると、もう一方が相手の10円玉を取ることができるのです。
取られたら、その人は新しい10円を置いておきます。
このようにして、1日何個の10円玉を取れるかというゲームなのです。
こうしておいて、「今週は3000円も取られた」とか、「あの人は今月だけで1万円も貯まった」などと言って、遊ぶわけです。
このようなゲームにしておくと、楽しみながら笑顔の訓練ができます。
笑顔は心を明るくする。
笑顔でいることは、努力と工夫でできる。
この事を抑えて、笑顔の訓練を実行しましょう。
きっと、いつも自分の心を明るくできるようになります。
「失敗は成功の母」なんかじゃない。「小さな成功」なんだよ
考え方をちょっと転換するだけで、大きく結果が違ってくることがあります。
例えば、「失敗は成功の母」という言葉があります。
これも少し見方を変えるだけで、物事に取り組む意欲が変わり、最後に出てくる結果がまるで違ってくるのです。
一人さんは、この言葉は間違いで、本当は「失敗は大失敗の母」というのが正しいと言っています。
その理由はこうです。
「失敗をいくら集めても大失敗にしかならないんだよ。
なんでかと言うと、『わぁ、失敗した、失敗した』と言うと、だんだん暗くなってくる。
失敗したということを頭でいくら考えたってだめ。
『今度は失敗しないようにしよう』と思うと萎縮しちゃって、ろくなことを思いつかないの。
それで、また失敗しちゃう。
そうなると、失敗するのが怖くなってくるの。
すると、ますます萎縮するからどんどん失敗が続く。
それで、大失敗になっちゃうんだよ」
つまり、一つの失敗が気持ちを萎縮させてしまうので、次の失敗を選んでしまうということなのです。
そこで、一人さんはこう言います。
「うまくいかないことがあっても、それを、失敗したと思っちゃダメ。
それは失敗じゃないと考えるんだよ。
そして、こう自分に言い聞かせるの。
『これは小さな成功だ』
この考え方が成功するコツなんだよ」
この考え方の転換がなぜ成功へと繋がるのか、そのことを、一人さんはエジソンを例にして説明してくれます。
「例えば、エジソンが電球を発明した時、電球のフィラメントに適したものを探すために、いくつもの素材を試して、ようやく見つけることができたんだよ。
その時にエジソンが試して駄目だった素材は、何百、何千とあったの。
それだけ膨大な数の試行錯誤の末、フィラメントには竹が適しているとようやく発見して、電球という世紀の発明は成功したの。
この時、ある人がエジソンにこう尋ねた。
『そんなに何度も失敗して、よくめげませんでしたね』
それと、エジソンは不思議そうにこう答えたんだよ。
『私は一度も失敗などしてないよ。
フィラメントに向かない素材をいくつも発見した記憶はあるが、失敗した覚えは一度もない』
一つ試して駄目、また別のお試して駄目。
これをエジソンは繰り返したわけだけれど、『これはダメ』たなったとき、それを失敗と捉えずに、フィラメントに向かない素材を一つ発見したんだと考えた。
つまり、「小さな成功」だと考えたんだよ。
そして、『よし、これは違うとわかった。次はどうかな』と常に前向きに捉えたの。
だから、何百やろうが何千やろうが、ちっとも苦にならなかった。
『お、また見つけた。また見つけた』と、そう思って楽しんで続けることができたの。
そうして、この小さな成功を積み重ねることで、大成功へと繋がったんだよ。
ところが、これを失敗だと考えてしまうとうまくいかない。
『わ、失敗した。次も失敗するんじゃないか、あ、やっぱり失敗した』と、こんなふうに思っていると、だんだん嫌になってくる。
次の失敗が恐ろしくなってしまうの。
それで、研究がやめたくなっちゃう。
これじゃ、電球を発明できないよね」
これは商売でも同じことです、仮にある商品が売れなかったとしても、「あーあ、これは失敗だったな」と考えてしまいが暗くなってしまいます。
ここで、「なるほど、お客さんはこういうものを求めていないんだ。
よし、わかったぞ」と思えば、それは小さな成功だと捉えることが出来ます。
そうなれば、「これは分かったから、もうやらないよ。
次は少し変えて、こういうものは出してみよう」と、次にチャレンジする気持ちが湧きます。
こうして小さな成功を積み重ねていけば、やがて良い物を出せるようになるわけです。
このように、小さな成功を積み重ねることが大切で、一人さんは言います。
「普段口にする言葉とか考えたことをなんかが溜まっていって、最終的に大きな成功になるんだよ。
いきなり大きな成果が現れるんじゃないの。
小さな成功の貯金が、大きな成功に見えるだけなんだよ」
何かうまくいかないことがあったら、次のことを思い出してください。
失敗ではなく小さな成功だと考える。
そして、この小さな成功を貯金していくのです。
成功するための鍵は、この考え方にあるということなのです。
追伸 目の前のことに一生懸命取り組んでいれば、夢は見えてくる
人の生き方には、夢をもって魂を成長させる人と、今、自分の目の前に起きている問題を片付けながら、魂を成長させていく人がいます。
つまり「人事を尽くして天命を待つ」か、「天命に任せて人事を尽くす」か。
私の場合は、大抵は後者になることが多い。
起きたことに対して全力で人事を尽くす。
そうすると、自然と魂が成長して、夢みたいなものもかなっているんです。
この間も、私のお弟子さんの仕事を手伝うつもりで、あるところに顔を出しました。
そうしたら、成り行きで私がその仕事をやることになっちゃったんです。
私はその仕事をやろうと思っていたわけではなかったけれど、やることになったからには全力を尽くす。
そうすると、面白いことにその仕事をやり遂げることが私の夢になるんですね。
最初はそんな仕事をやろうと思ったこともなかった。
でも目の前のことに一生懸命取り組んでいるうちに、その過程でやりたいことをが湧き上がって来たり、夢が見えてきたりするんです。
まさに「天命に任せて人事を尽くす」ということですね。
ということは、夢があっても、なくても、どちらでもいいってことです。
魂を成長させるために一生懸命やっていれば、それが夢を持つことにつながっていくんです。
斉藤一人さんのお話を纏めました。
皆様、いつもご精読ありがとう御座います。
お世話になっております。
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