人とたくさん話した方がいいよ。
「話す」は「放す」という意味なんだ。
人と話すと、勝手な思い込みや不安が手放せるよ
先日、「SNSうつ」という聞き慣れない言葉を知って、驚きました。
SNSで繋がっている人たちとのやりとりに疲弊したり、自分と他人を比べて自己嫌悪したりする「SMS疲れ」が、うつを引き起こすというのです。
今や一人一台スマホやタブレットを携帯するのが当たり前に、いつでも、どこでもインターネットができるようになりました。
電車の中やカフェでも、しょっちゅうスマホを眺めている人や、写真を撮って盛んにネットにアップしているであろう人を見かけます。
私はインスタグラムしかやっていないのですが、世界中から集まる素敵な写真を眺めていると、心の中の「いいね」が止まらなくなります。
だから、みんなも楽しんでいるに違いないと思い込んでいたのですが、先日の講演会後に、「りえ先生のブログやインスタを楽しみに拝見しています」と話しかけて下さった人が、こんなふうにおっしゃったのです。
「りえ先生は、いつもたくさんの人に囲まれて、素敵なお店に行かれていますよね。
私の生活はすごく地味なので、万が一、りえ先生に自分の投稿を見られたら恥ずかしいなって、ついフォローする時に気が引けていました」
私は思わず苦笑して、「美味しいものを食べたり、皆さんとお会いした時に撮った写真ばかりを載せているからよ」と言いました。
私にだって、一日中、誰とも会わないで、仕事場で地味に原稿を書き続けている時があります。
オフに外出しないで、本を読んで過ごす時もあります。
「簡単なものでいいや」って、昨夜の残りのお味噌汁と目玉焼きと冷やご飯をパパッと食べて朝ごはん終わり、ってことだってあるんです。
SNSは、真似してみたい素敵なアイディアや情報の宝庫でもあります。
日常生活を少し変えてみたいなと感じたら、それらを情報探しの目線でみるといいかもしれません。
「私には無理」じゃなくて、「これなら出来そう」を探してみるのです。
後日、一人さんと食事に行った時に、SNSについて話してみました。
「一人さん、SMSってすごく便利なツールでしょう?
私たちは生成発展塾(ひとりさんが総塾長を務める参加型の通信講座)でも、グループLINEで、塾生のみなさんととても有意義なやり取りをしていますよね。
だけど、SNSをやっていて、辛くなってしまう人も少なくないんですって」
「まあ、そうだろうな」
一人さんはこともなげに言いました。
「今はSNSやブログなんかで、普通の人が手軽に自分の意見を発信できるだろう?
そこで人と繋がっていく面白さもあるんだけど、問題なのは匿名で好き放題言えるところだよな。
だから、つい人のことをじーっと観察して、『それは違う』ってやりたがるの。
それはコミュニケーションじゃなくて、単なる一歩通行の批評だろ?
そんなことばっかりお互いに行ってたら、それは疲れちゃうよ」
一人さんにそう言われて、私が塾長を務める生成発展塾・高津りえ校のやり取りで思い当たったことがありました。
「この間『何でも聞いてね』ってグループLINEで行ったら、誰も質問してこないんです。
あれ? と思って『個別にメッセージをくれても構いませ』って書いたら、LINEがしばらく鳴りやまないぐらい来たの」
「『こんな質問したら、他の人からなんて思われるだろう』って考えちゃうんだろうな。
でも、そう思うのは自分が人の質問をじーっと見て批評する癖がついてるからだって、気づいた方がいいよな」
もしもSNSを見ていて辛くなったら、潔くやめてしまうのが、手の中に白い石を握り直す最も良い方法だと思います。
「自分より、他の人の方がうんと素敵で充実した毎日を送っている」
「自分は、なんてつまらない人間なんだろう」
そんな思いが頭をよぎったら、「こんなことを考えるのは、誤った感情を選び続けて、一生懸命、黒い石を置き続けているからだ。
私は幸せになる」と、自分で覚悟を決めないといけません。
スマホやパソコンの画面を眺めるのを今すぐにやめて、外に出て、「自分の好きなもの探し」をたくさんしましょう。
また、一人さんは、こんなアドバイスもしてくれました。
「人とたくさん話した方がいいよ。
『話す』は『放す』なの。
人と話すとね。勝手な思い込みや不安を手放せるんだよ。
人と話す時には、『あなたはここがいい。でも、ここが悪い』とか、批評しないの。
お互いに、『ああ、いいね。面白いね』って、それだけでいいんだよ」
あなたの目は、いいものを見るために神様がくださいました。
あなたの耳は、良いものを聞くために神様がくださいました。
あなたの口は、いい言葉を話すために神様が下さいました。
決して、嫌なものを見たり、嫌なことを聞いたり、嫌な言葉を話すために、与えて頂いたものではないんです。
人の話を「聞く耳」を持って、たくさん楽しい話をしていきましょうね。
「あなたも幸せ」「私も幸せ」。
これからは、幸せ競争の時代だよな。
先日、とても嬉しいことがありました。
打ち合わせが終わった後、私は一人さんにこんな質問をしてみたんです。
「一人さん、私は、今42歳です。
一人さんが私と同じ42歳の時には、すでに億万長者でしたか?」
一人さんは、面白そうに目を細めると、微笑みを浮かべて言いました。
「うん、億万長者だった」
「じゃあ一人さんが42歳の時、スピリチュアルについて色々なお話をしていましたか?」
「うん、話してた」
そっか、私は一人さんほどのお金持ちではないけれど、一人さんと同じようにできているところがあるんだわ、と安心しました。
すると、一人さんが「あのね、私が唯一、『りえちゃんは凄いなー』って思ってることがあるよ」と言います。
「何ですか?」
「私が42歳の時、630人以上ものお弟子さんはいなかったよ」
それを聞いて、やったあ、と思いました。
全国にいるお弟子さんは、私のかけがえのない宝物です。
その全員を一人さんが褒めてくれたような気持ちになりました。
「私ね、一人さんにはお金では勝てないかもしれないけど、今の一人さんの年齢になる時には、日本で一番の幸せ者になっているかもしれません」
思わず満面の笑顔でそう言うと、一人さんが優しいトーンで返してくれました。
「本当にそうだね。人って、幸せ競争をすればいいのな。
『あなたも幸せだね、でも私もこういうふうに幸せ』ってさ」
人は、つい誰かと「不幸競争」をしてしまいます。
「あの人よりは恵まれているのだから、文句を言ってはいけない」
と、自分を諌めたり、
「あの人に比べたら、自分はまだマシだ」
と心を慰めたりしたことが、あなたにもあったかもしれません。
確かにそれも一つの真実です。
遠い国に暮らす不幸せにさらされる人たちに心を馳せると、驕らず、優しくいられることもあります。
だけど、不幸競走が癖になっている人は、幸せな人を直視できないようになっていきます。
「ずるい」
「悔しい」
「生意気だ」
そんな風に、まず先に相手を妬む気持ちが芽生えてしまうのです。
不幸競争をやめて、幸せ競争をすると、「ああ、いいね」と人に心から素直に言えるようになっていきます。
お互いがお互いの幸せを受け入れて、一緒に幸せの領域を大きくしていけるのです。
誰かが一人勝ちする時代は、もう終わりました。
富士山は標高とその美しさで日本一の山ですが、これからは色々な小さな山が自分なりの魅力を出し合う時代です。
幸せ競争は、1番を決める戦いではないんですよ。
「私も素敵、あなたも素敵」
「あなたも幸せ、私も幸せ」
こんな風に、認め合う競争のことなんです。
「あなたの笑顔は最高」
「あなたのおしゃれって魅力的」
「あなたって本当にチャーミングね」
そんな風に、色々な人の個性を発見して、「でも、ロマンチストなら私だわ」なんて、自分の好きなところも一緒に可愛がっていってくださいね。
魅力は引力
りえ
先日のカウンセリングで、「僕は、自分が好きなたった一人の女性から好かれたら、それでいいんです。会社の上司とか相手の家族に対して大して、かっこつけたって仕方がないし」とおっしゃった男性がいたんです。
そこで私は、「たった一人から選ばれる人になるよりも、多くの人から選ばれる人を目指した方が、あなたもお相手も幸せですよ」ってお話ししました。
斎藤一人さん
それはそうだよな。
だって、100人の女性のうち、99人が嫌がる男性のことは、意中の彼女だって嫌なはずなんだよ。
時々、そんな風に「あの人にだけ好かれればいい」って言う人がいるけど、一人からも好かれてないなら一人に好かれる努力を、一人に好かれたなら今度は2人から好かれる努力をすることだね。
あ、これは別にいっぱい彼氏、彼女を作りなって話じゃないからね。
彼女のお母さんにも好かれた方がいいし、近所の人にだって好かれた方がいいよってこと。
りえ
うん。好かれる人っていうの、つまり人から「選ばれる人」ってことですよね。
斎藤一人さん
そうだね。
魅力がある人は、どうしたって周りから好かれて、神様からも人からも選ばれるんだよ。
りえ
人には色々な魅力があるし、人それぞれの好みもありますけど、一人さんが思う「選はれる魅力」って、どんなことですか?
斎藤一人さん
「人の役に立つ」ってことだろうな。
いるだけで周りをパッと明るくするとか、気持ちよく頼まれごとを引き受けるとか、そういう人には、エゴの自己愛じゃなくて、相手のことを思う愛がいっぱいあるから、それは魅力的だよ。
だから、仕事でも恋愛でも必ず選ばれるんだよ。
りえ
魅力って引力みたいなもので、本人が特別に意識しなくても、人や運が集まってきちゃいますよね。
笑顔が素敵で、思いやりのある言葉が自然と溢れてきて、人のために何かやってあげるのを苦にしない人。
それ以外には、何がありますか?
斎藤一人さん
相槌が上手だね。
「へぇ~」「なるほど」「うんうん」って、大きく頷きながら人の話を聞く人って、好かれるんだよ。
あのね、いい相槌って、人を褒めるのと同じことなの。
「面白いですね」「さすがですね」って、眼差しと宇奈月にこもるからね。
りえ
確かに講演会やカウンセリングでも、まっすぐこちらの目を見てうなずく人には話しやすいなあって感じます。
照れて下を向いちゃう人も、恥ずかしがり屋で可愛いなって思いますけど、「聞いてますよ!」って態度を見せてくれると、話しても嬉しくなります。
斎藤一人さん
この話を聞いてくれているあなたもね、人を感心させることを言うよりも、人が言ったことに感心する方がはるかに楽なんだから、真心のこもった相槌を、是非実践するといいよ。
あとね、「魅力は引力」って、りえちゃんの言った通りなの。
魅力のいいところは、後からいくらでも足せるんだよ。
生まれつき足が長くなくたって一人さんが魅力的なのは、後からいっぱい足したから。
りえ
反対に、いくらでも引くこともできますね。
斎藤一人さん
そうだよ。
魅力って、自由に自分で足すことも引くこともできるの。
世の中には、辛いことが二つあるよね。
一つは、「会いたい人には会えないこと」。
もう一つは「会いたくない奴に会わなきゃなんないこと」。
「あの人に会いたくないな~」って思われる人にならないようにしなよ。
「あの人に会うと嬉しくなる」って、「選ばれる人」を目指していこうよ。
斎藤一人さんの話を纏めました。
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