お客様からモテモテの人がいます。そんな人は、顔に〇の表情があるんです。
お金を限りなく増やす「笑顔の法則」
どうして笑顔が出来ないのか？
3人の経営者が、恒例の朝食会でこんな会話を交わしていた。
「笑顔で接しなさいと言うと、お客様が来られた時しか笑わない人がいるので困っている」
それを聞いて、別の経営者が、
「うちはどんなに言っても、お客様に笑顔ひとつむけませんよ」
と、嘆いたそうだ。
三人目は、「笑えと言っただけで、怒り出す始末です」
この話は、笑い話でもなければ、オチがあるわけでもない。
日頃から笑顔でいることが、どれほど難しいかを紹介したんですね。
人間の一番的な魅力の顔は、笑顔ですね。
顔の筋肉を丸くイメージするだけで出来上がる表情だ。
なのに、どうしてこの笑顔ができないのだろうか。
それには、簡単な理由があります。
自分の顔が、自分には見えないからなんです。
あるお店に行くと、遠くで怒っている人がいる。
歩いて近づいてみると、その人は鏡に映った自分の姿だった。
なんともショックな話だ。
別に怒っているわけではないのに、鏡に映ったその顔は、怒ったように見えたのだから。
第三の眼を開き、〇の表情になる
自分の顔が怒ったように見えたのは、✖の表情があったからだ。
「✖の表情」とは、眉が吊り上がり、口元がヘの字になっている。
これでは怒ったように見えても仕方がないんです。
眉間の間には「第三の目」と呼ばれる心の目があります。
顔に「✖の表情」があると、この心の眼が閉じてしまう。
心の目は、この世の大切なものを見ることができる目。
大切なものが見えないと、幸せにはなれない。
では、どうするか。
「幸せになるには、顔に〇の表情を描くこと」
「〇の表情」とは、眉が下がり、口角が上がっている表情です。
つまり、笑顔である。
笑顔こそが「第三の目を」開いてくれるんです。
ビジネスにおいて、笑顔は必需品である。
客商売だけではない。
車内でだって、笑顔の社員の方が上司に断然可愛がられる。
恋愛だってそうだ。
人の一番魅力的な顔は、笑顔だ。
そのトレーニング方法はひとつしかない。
普段からニコニコすることなのだ。
努力をするより、知恵を使おう!
3%は努力。30%なら知恵!
企業経営で、「生産性を3%上げなさいと言うと、現在の延長線上で努力しようとする。しかし、30%あげなさいと命じると、新しい発想生み出そうと知恵を絞り始める」と言われる。
これは「努力」と「知恵」の違いを説いた話です。
努力について、
「これは、やりたくないことをイヤイヤするということです。
やりたくないことをしている人間が幸せであるはずがありません。
つまり、努力すると人間は不幸になるのです」と、と一刀両断に切り捨てることができます。
では、私のを目指すビジネスとは、どういうものか。
答えは、努力ではなく、知恵を使うというものです。
例えば、年収500万円の人が10倍の5千万円の収入を得るには、どうすればいいか。
考えてみてほしい。
知恵さえあれば、不可能はない!
年収500万円の人は、そもそも、すでにかなりの努力をしているはずだ。
その延長線上で5千万円にするには、10年が必要だ。
つまり3650日である。
これでは時間がかかりすぎるからと、普段の3倍の努力をしたとしよう。
それでも1200日以上はかかるのだ。
無理というほかない。
努力には、このように限界がある。
それに、何より楽しくないだろう。
10倍の収入を得るのに10倍の努力が必要なのではない。
年収500万円を、1/10でやれる知恵が必要なのです。
知恵とは、質を変えることなんです。
量を量でもって制するのではなく、量を質でもって制することなんです。
例えば、100mを5秒以下で走れ、と言われたらどうするだろうか。
簡単な答えです。
「ポルシェを持ってくればいいんです」
人間の走るという機能をいくら努力で縮めても、10秒を切るのは至難の技なんですよね。
だったら、走る機能を持ったものを持ってくればいいのではないですか。
ずるではない。
これがビジネスの知恵というもんです。
パソコンで効率化できる仕事なら、パソコンに置き換える。
あるいは仕事を標準化して、パートの人に置き換えるなど。
ビジネスでは知恵の発揮に制限はないんです。
努力だけではビジネスが拡大しません。
もっと必要なのは、知恵なんです。
渡り鳥になって、みんなで成功を掴む
組織には、この渡り鳥感覚が必要!
組織のみんなが成功者になれる方法があるんです。
それが「渡り鳥経営」です。
渡り鳥は、子孫を残すために繁殖する土地と、厳寒の冬を越す土地とが違っていて、毎年、海を挟んで移動を繰り返します。
この広大な海を越えるというのは、小さな体の渡り鳥にとって大仕事なんです。
1羽単位では渡り切れるものではない。
そこで、集団になって、「海を渡る」という大事業を成し遂げるのである。
これをヒントにして、私は「渡り鳥経営」を編み出したんです。
経営者だけでなく、人と仕事をするどんなビジネスマンにも大事な考え方だと思います。
「渡り鳥というのはね、空を飛ぶ時にV字形になるの。
なぜV字形かと言うと、一羽が羽ばたくと、後ろに上昇気流ができる。
この上昇気流に乗ると、後ろに飛んでいる渡り鳥は楽になるの。
スルト、飛距離が70%も延びる。
飛ぶのがすごく軽くなるんだよ」
上昇気流に乗ると、70%も飛距離が延び、格段に生産性が高まるんです。
牽引役は元気なものがやればいい
この時、銭湯の渡り鳥の責任は重大です。
後ろで飛んでいる渡り鳥は、泣くことで先頭のリーダーを応援する。
たくさんの渡り鳥が一つの目的に向かってがんばる。
疲れ果てると、先頭を変わることがある。
元気なものが、さっと前で飛び出してくるのだ。
これを、企業に置き換えてみましょう。
先頭には、二種類の人間がいます。
社長に代表される企業経営のトップと、優秀な営業マンのような業績のトップです。
ところが、人間の集団になると、陰でヒソヒソ悪口を言います。
トップの足を引っ張ろうとする。
「だから、飛距離が延びないんです」
みんなで協力しあって飛距離を延ばせば、この不況も渡っていけるはずなんです。
ポイントはこうです。
トップは上昇気流を作ること。
その上昇気流を皆でうまく活用して、企業としての業績を上げること。
上昇気流を作り出している人に対しては、熱いエールを送ることです。
これが、渡り鳥経営なんです。
人には、いくらでも「いいこと」をしてあげよう
手放すから、必要なものが手に入ってくる
営業でトップに立ちながらも、その方法をひた隠しにする人がいます。
同僚に伝えたら損をすると思っているんです。
これは情報を囲い込むタイプの人です。
これを前の「渡り鳥経営」に当てはめたらどうなるでしょうか。
囲ってしまうから、周りに上昇気流が起こせない。
みんなで飛ぶのに邪魔になるだけです。
また、囲いの中にいる自分には、その囲いがあるから新しい情報が入らなくなる。
そして、失速していく。
良いことは、人に教えてあげることだ。
移ると自分にとって、もっと必要なものが手に入る。
曹洞宗の開祖である道元禅師は、7、800年も前に「放てば手に満てり」と説いたんです。
放してしまえば、後から必要なものが手に入ってくるということだ。
逆に言えば、放せる人こそ、上昇気流を起こせる人なんです。
リーダーたる資格のある人なんです。
「使用済みの知恵」は交換し合う
例えば、お金持ちになった人というのは、お金持ちになる方法を知っている。
ビジネスで月に500万円売り上げた人は、500万円を売り上げるノウハウを活用しているはずだ。
この人たちは、次にどうすれば、もっと幸せになれるのか。
それは、自分の知っている方法を他の人に教えることなんです。
「お金持ちになる方法や、月に500万円売り上げる知恵は、自分が使い切ってしまった知恵です。
もう自分にはようがなくなったものです。
使い切った知恵は、どんどん周りの人に渡していこう」
月に500万円売り上げた人が次に欲しいのは、800万円なり1千万円を売り上げる知恵。
500万円の知恵は、人にあげていいんです。
既に使ってしまった知恵は、自分にはもう無用のものなんです。
無用なのに、使用済みの注意を人に教えないのは、貧乏くさい。
「貧乏くさい人間は、必ず貧乏になります」
知恵を伝えたり、素直に聞いたりできることが、成功するためには必要なんです。
成功は、みんながいてこそ掴めるんです。
それが「渡り鳥経営」の感性なんです。
相互作用のうちに、みんなが成功者になれるようにしたいですね。
自分の知っている「いいこと」を人に教えてあげましょう。
すると、自分にとって必要な「いいこと」がやってくるんです。
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斎藤一人さんの話を纏めました。
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