「困る」ということから始まったことは、途中でどんなにうまくいっても最後は困ってしまうわけです。
これもまた、「宇宙の法則」です。
「困る」から始まれば最後も困る
では、不幸を前提にしたら人間はどんな行動をとるのでしょうか。
多分、土地や株を買うでしょう。
何か困った事が起きた時のために投資をするはずです。
お金を貯めておかなければ不安だからでしょう。
お金をたくさん持っていないと困ってしまう、という恐怖心が、人間を不動産や株への投機に走らせるのです。
ところが、ここからおかしなことになります。
何かあったら困ると言って土地を買い漁った人たちが、鹿野から口で不良債権化した土地を抱えて困っています。
また、上手くお金を溜め込んでも、税務署が取りに来るか強盗が取りに来るかのどちらかです。
もしかしたら、病気になって治療費に消えてしまうかもしれません。
「困る」ということから始まったことは、途中でどんなにうまくいっても最後は困ってしまうわけです。
これもまた、「宇宙の法則」です。
バブルを膨らませた「恐怖心」とは
日本のバブル景気を生んだのは、先に述べた「恐怖心」です。
みんなが好景気に浮かれ、その結果としてバブルが膨らんだわけではありません。
この幸せも、いつかすべてが泡のように消えてなくなってしまうのではないか。
この恐怖心が、実はバブルをさらに大きくしました。
犯罪も同じです。
罪を犯すのは、犯罪者としての資質を持っているからではありません。
何かに恐怖し、その不安を消すために罪を犯すのです。
そして、バブルがはじけて借金だらけになった時、日本は借金の返済を最優先にしなければなりませんでした。
ところが、政府はあらゆるところに金をばらまいてしまったのです。
バブルという現象は、日本という国全体が恐怖にかられて起こした行動でした。
日本全体が、金をばらまいて何とかしようと考えた異常な状態だったのです。
このことが分かっていれば、政府は行政改革をしたはずです。
しかし、何も手を打ちませんでした。
だからその後、泥沼不況になったのです。
「恐怖」という石が池に落ちて、だんだんその波紋が大きく広がって、いつのまにかとてつもなく巨大な揺れになっている───これが日本の姿でした。
一方私は、「困ること」がひとつもなかったので、バブルの時も土地や株を買う必要がありませんでした。
結果論でならなんとでも言える、と言われてしまうと本当に「困る」のですが、「幸せだなあ」という言葉を口癖にしていると、本当に困ったことは起きませんよ。
つきが勝手にやってくる
このように、私はいつも幸せなのですが、それは困っていないからだと思っています。
だから、明日のことを心配したことがありません。
もちろん、ちょっとした心配事はありますが、あっても大丈夫なのです。
というのは、私がついているから。
ついているから、困ったことにならない自信があるのです。
私は中学しか出ていません。
学校の成績も悪かった。
周りには頭のいい人で一生懸命努力する人、才能豊かな人がたくさんいました。
でも、今私は何十億円も稼ぐようになりました。
これは、ついているから起こった奇跡。
いくら勉強ができたり才能があっても、ついている人にはかなわないものです。
ここで、一番大事なことは、「ついているからこの奇跡は起こったんだ」と思うことです。
自分はついているんだと思って仕事をしていると、つきが勝手にこちらに行ってくるので、ほとんどの目標は達成できます。
例えば、街中を歩いている時に上からコンクリートが落ちてきて、つま先にあたり、大切な靴に傷がついた時のことを考えてみましょう。
「なんて私はついてないんだ」
と思ってはいけません。
「空いているなあ。頭に当たっていたら死んでるところだったよ」
こう考えるのが正解です。
こういう人には、これからもどんどんつきがやってくるはずです。
「つきの波動」とは何か
私の知り合いが、ある時、とても高価な水晶の数珠を失くしたそうです。
その時その人は、「きっと数珠が私の厄を払ってくれたんでしょう。私はついているんだ」と考えました。
しばらくすると、とんとん拍子に仕事が舞い込んできて、大成功したそうです。
私も同じような経験があります。
中学を卒業した直後に、トラックの運転手の助手のような仕事をした時の事です。
真冬の寒い日、重いコールタールを運んでいると雨が降ってきました。
ずぶ濡れになって風邪をひき、おまけに腰が痛くなってしまいました。
その後、この時ほど苦しい思いをすることがなかったので、ある日気がつきました。
「そうか、あんなに苦しい思いをしたから怖いものがなくなったんだ。俺はついていたんだ」と。
その日を境に、私にはついていることしか起こらなくなりました。
ついている人にはついていることしか起こらないし、ついていない人には悪いことばかり続くものです。
会社や女房の文句ばっかり言っていたサラリーマンが、ある日突然女房に逃げられ翌日会社が倒産した、というのは実際にあった話です。
ついている人間になるためには、ついている人と付き合うようにしましょう。
なぜなら、ついている人には「つきの波動」が出ているからです。
もしすでに自分がついていたら、その人とお互いにつきの波動を出し合って、ますますつきを大きくしましょう。
斎藤一人さんの話を纏めました。
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