制約を作っちゃうのは、ある種の恐れなんだよ
- 際限がないのが人間だから、いろんなことができる
- 泳げないのはマイナスじゃなくてプラスなんだよ
- 心が内に向いている時は、内に向かせておく
- 心の中の神様と話し合っていると、すごくいい答えがもらえる
- うさぎが虎になる必要ないよ
- 神様が与えてくれないものは、いらないもの
- 人間は習性で明るいところに集まる。だから、自分が明るくしてなくっちゃだめ
- 「楽しい」。ここ一点が、「いいやつだなあ」というきにさせてしまう
- 楽しそうにしているとね、いいことが向こうからやってくる
際限がないのが人間だから、いろんなことができる
人間は、際限がない創造物でありながら、制約も受けている。
育った環境とか、社会制度とか、世間の常識とかね。
そういう、いろんなものが人を制約している。
でも、人間には際限がない。
陸上競技の選手って、今、100M10秒を切っている。
昔はそんなの無理って言っていた。
だから、将来、9秒切る人が出てくるかもしれない。
際限がないのが人間だから、人間にはいろんなことができる。
制約を作っちゃうのは、ある種の恐れなんだよ。
泳げないのはマイナスじゃなくてプラスなんだよ
頭が悪い、何ができない、かにができないって言うけれどね。
出来なきゃできないで、別にそんなもん、どうだっていいんだよ。
例えばの話ね、泳げなきゃ浮き袋があればいいしね。
変な話、海に入らなきゃいい。
泳げない人の方が、溺れる率って低いの。
大概ね、泳げる人の方が溺れちゃうんだ。
だって、泳げない人って水に近づかないもん。
いやいやボートに乗せられちゃったりすると、いの一番、救命胴衣を探したりして。
だから、泳げないことはマイナスではなくて、プラスなんだよ。
心が内に向いている時は、内に向かせておく
「今、落ち込んでいるんだ」と言う人がいるけど、私は「家に入る」と捉えるんです。
呼吸と同じでね。
息を吸ったり吐いたりするでしょ。
それと同じで、心も内に向かうときと、外に向かう時がある。
私は心が内に向いている時は、内に向かせておくの。
だって、心が内に向かうのは悪いことじゃないから。
誰だって、静かに心の中に入って休みたい時がある。
だから、心が内に向かうのは自然なことなんです。
そのうち自然と外に向かうようになってくるから。
試しに息を吸い込んだままにしてみたら？
吸い込んだままじゃ苦しいから、自然と吐くでしょ。
それと同じなの。
心の中の神様と話し合っていると、すごくいい答えがもらえる
私は内に入る時、神様と交信してると思ってるんです。
人っていうのは、みんな心の中に神様がいる。
その内なる神と話し合っていると、すごくいい答えがもらえる。
自分にとっても、周りの人にとってもハッピーな答えがね。
だから、内に入った時は気持ちがいいの。
今度はどんな答えをお土産にもらえるかなとね。
皆のところへも、このお土産持っていけるぞ、ってワクワクするんです。
うさぎが虎になる必要ないよ
自分がダメな人間なんだって考えても、ためにはならないんじゃないの？
だって、人のことを偉いと思うために頭を使うと、重くてしょうがないもん。
他人と比較するより、昨日の自分と比較した方が楽しいよ。
うさぎが虎になる必要ないよ。
うさぎにはうさぎの繁栄の仕方があるんだ。
うさぎって、虎のような牙を持っていないんだよね。
だけど、敵から逃れるための長い耳と足を持ってる。
だから、虎みたいに、牙むき出しで向かっていく必要はない。
トラぐらいの強さがあっても、心の中には菩薩がないといけない。
そしたら、トラが空を飛ぶぐらいの奇跡が起こるんです。
虎に羽が生えたぐらいのやつには優しさがある。
優しさがあるから魅力がある。
魅力があるから人が集まる。
かっこいいの。
神様が与えてくれないものは、いらないもの
神様が与えてくれないものは、いらないものなんです。
それが分かっていないから、3倍も5倍も努力してもできなくて、ダメな人間だと自分に烙印を押してしまう。
私は、英語とか数学はいらないから、やらなかった。
その代わり、中国の思想とか、様々な歴史の本だとかに興味を持っているから勉強したんです。
他の人が一生使わないものを勉強している間に、私は自分に必要なことを勉強した。
だから、今はいろいろなことを知ってる。
これがもし、神様が与えてくれなかった才能を、落ち込みながら一生懸命努力してたら、私は必要なことを知らないままでいることになっちゃう。
だから、先生が何といおうと、関係ない。
いらないものは、いらないと見抜ける力が私の才能なんだから。
人間は習性で明るいところに集まる。
だから、自分が明るくしてなくっちゃだめ
人間の起源をたどると、遥か太古は虫だったの。
虫は樹液を吸う。
樹液は発酵すると、お酒になる。
虫はお酒を飲んでるわけね。
人間の習性で、明るいところに集まるとか、お酒を飲むとかは、虫と同じ。
人間は、明るいところに集まるんです。
だから、自分が明るくしてなくっちゃだめ。
明るいところに、人は寄ってくるんです。
「楽しい」。ここ一点が、「いいやつだなあ」というきにさせてしまう
「楽しい」。ここ一点なんだよ。
戦国時代にね、ワンマン武将がいたの。
本当、むちゃくちゃ言うやつなの。
でもね、塩辛作るのが抜群にうまかった。
夜、足軽なんかと酒盛りするたんび、武将は塩辛持参で参加してた。
足軽たちと、塩辛魚に一緒にいっぱいやる。
それが楽しくて、楽しくて、家来たちは、ワンマンの無茶苦茶ぶりも許せちゃう。
「いい奴だな」という気になってしまう。
「楽しい」。ここ一点なんだよ。
楽しそうにしているとね、いいことが向こうからやってくる
楽しそうにしているとね、
いいことが向こうからやってくるの。
だから、奇跡は起きる。
奇跡を起こせばいいんだよ。
斎藤一人さんの話を纏めました。
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