相手には相手の事情があって、嘘をつくの。
それを分かってあげられるのが大人であり、結果的に自分のためでもあるんです。
- 嘘をつかれても騙されなければいい
- 行動あるのみ! 地球は行動の星だからね
- 弱いふりをするからおかしなことになる
- 「中」の字をお手本に生きてごらん
- みんな、それぞれに合った道で生きている。
- それなのに、あれはいけないとか、これはいいとかって言うほうがおかしい。
嘘をつかれても騙されなければいい
Q1
私は嘘が大嫌いで、大人気ないほどの怒りが湧きます。
特に、家族に嘘をつかれると、本当に疲れます。
私は、どうしたらいいでしょうか?
斎藤一人さん
あのね、軽い嘘なら誰でもつくし、それで世間の人はみんな上手く行ってるの。
人から誘いを受けた時に、「ちょっと忙しいから」「体調が悪くて」なんて断るのはよくあることです。
それとか、本当はお酒が飲みたくてしょうがないのに、「もう、誘われて嫌になっちゃう」って言ったりね。
世の中は、それでうまくいってるの。
だからって、あなたに嘘をつけと言ってるわけじゃないんです。
あなたは嘘をつかなければいいし、嘘をつかないあなたは素敵だよ。
でもね、それを他の人にまで強要するのは良くないよね。
あなたが嘘をつかないのはあなたの自由だけど、他の人のことは許してあげな。
些細な嘘にいちいち目くじらを立てていると、周りの人を追い詰めることになって、人付き合いが出来なくなっちゃうよ。
嘘を許さないでいると、あなたの周りの人は「この嘘がばれたら怒られる」って萎縮するから、余計に嘘を重ねるだろうしね。
他の人が嘘をついても、軽く受け流してあげたらいいよ。
相手には相手の事情があって、嘘をつくの。
それを分かってあげられるのが大人であり、結果的に自分のためでもあるんです。
世の中は、白か黒のどちらかだけじゃない。
間にグレーがあるんです。
しかも、黒に近いグレーもあれば、白に近いグレーもある。
そういうこともあるということを学ぶために、あなたは今世、この地球に生まれてきたんだと思うよ。
嘘をつかれても、あなたがその嘘に騙されなければいいんです。
騙されなければ、あなたには何の被害もないわけだから、わざわざ噛み付く必要もないよね。
あのね、キリスト教って、嘘を禁止しているんです。
何千年もそれを言い続けてるの。
つまり人間は、何千年も前からずっと、嘘が止められないってことだよ。
未だに嘘をつく人が大勢いるから、嘘を禁じ続けなきゃいけないわけでしょ?
でも、それでみんな上手く行ってるんだから、嘘なんてたいした問題じゃないんです。
もちろん、詐欺みたいな嘘は犯罪だし、絶対にダメだよ。
だけど細かいことは許してあげないと、嘘があるから、人間関係が円滑になるって事もあるんだ。
行動あるのみ! 地球は行動の星だからね
Q2
願望実現させるために心で願うのですが、いくら願っても叶わず疲れてしまうことがあります。
どのくらい願い続けたら、願望は実現するのでしょうか?
斎藤一人さん
どれくらい願い続けたらいいかと言うと、思わず行動したくなるくらいだよね。
そして行動した結果、たとえ失敗したとしてもやり続けたいと思うほど願えば、あなたの願望は実現します。
よく「願ったけどかないません」という話を聞くのですが、思いというのは行動する前の予行演習みたいなもので、ただ思うだけでは何も起きません。
この地球は、行動の星です。
行動が伴わないと、いくら願ってもかなわないんだよね。
例えば、あなたは青森へ行きたいとします。
そうすると、いつ、どうやって行くか、現地で何を観たり食べたりするか考えるよね。
だけど考えたからって、青森の方からこっちへ来てるくれることはない。
青森へ行きたいという願いは、旅費がどのくらい必要か調べて、お金を貯めたり、休みを取るためにスケジュールを調整したり、チケットを予約したりして、実際に出発しなければ叶いません。
それと同じように、あなたの願望を叶えるには、行動が不可欠です。
そして、その行動を促すのが、あなたの熱い思いなんだ。
行動したくてたまらなくなるほどの思い。
何度失敗しようが挑戦したくてたまらない思い。
それが出来た時に、願望は叶うよ。
新しいことに挑戦したいと思うだけの情熱はあるけど、そのモチベーションが維持できず、挫折を繰り返す人もいると思います。
そういう人は多分、挑戦していることが、あなたの人生の目的から外れているんだよね。
要するに、つまらないから続かないの。
それは、あなたがやるべきことじゃないから続かないだけなんです。
じゃあ、どんな目的だったらいいのかっていう話なんだけど。
人間の最終目的というのは、誰もが「喜ばれる存在」になることです。
つまり、あなたが誰かに喜ばれる存在になれるようなことに、情熱をのせたらいいんだよね。
もちろん、具体的に思いつくことがあればいいけど、それが分からない人はまず、今までより笑顔になる。
明るい挨拶をする。
みたいなことから行動を始めたっていいんだよ。
と言うか、こういう簡単なことができないから人に喜ばれないのであって、これが出来れば喜ばれる人間になるの。
だから、まずは基本をしっかりマスターして、「この人と一緒にいると楽しいな」「落ち着く人だな」って喜ばれる人になること。
そうすればモチベーションが続くし、さらに喜ばれるためには何をしたらいいんだろうって考えた時にも、楽しく取り組めるんだよね。
あなたの願いや行動が、「人に喜ばれる」っていう目的と合致していれば、どんなに失敗が怖くても、行動し続けるものですよ。
弱いふりをするからおかしなことになる
Q3
夫は、私が好きなことをすると激怒し、したくないことばかり強制してきます。
そして、それを断るとまた怒ります。
私が我慢して夫に服従すれば家の中は穏やかだと思いますが、それでは全然楽しくないし、自分の幸せを考えるとつらいです・・・・・・。
斎藤一人さん
あのね、あなたはそんな従順な性格ではないんです。
本当は、すごく強い。
だから激しく旦那と戦って、自由を勝ち取ればいいんだよね。
もしあなたが従順な人だったら、こんな風に夫に不満を持たないの。
あなたは大人しい人じゃないことの表れなんです。
あなたが旦那から自由を勝ち取ったら、それでうまくいくから心配ありません。
いじけてないで、ガツンと戦って勝ち取りな。
それで旦那も幸せになるよ。
なぜ旦那まで幸せになるんですかって、あなたと一緒になったということは、本当はおとなしい人なんです。
この世の摂理では、あなたみたいな強い女性には、おとなしい旦那がつくと決まっているからね。
旦那は、本当は怖い奥さんが好きだし、本心ではあなたに叱って欲しいと思ってるの。
それを、あなたがいつまでも弱いふりをするから、おかしなことになるんだ。
騙されたと思って、旦那にガツンと言ってごらん。
あなたが強く出た途端に、旦那はおとなしくなるから、一回でコロっといい旦那になっちゃうよ。
で、それでもしダメだった場合は、別れちゃえばいいの。
と言うか、むしろ離婚届を旦那の目の前に置きながら、「もう我慢しないよ」って話を切り出せばいいんだよね。
離婚して困るのは旦那の方だから、効果てきめんです。
強い男を経験したことがない人って、本当に強い男がどんなものか知らないの。
強さが優しさから出るということを知らないんだよね。
だから、横暴になる、怒鳴る、暴力を振るう・・・・・・みたいな乱暴を働くんです。
だけどそういう粗暴な男も、本当はお母ちゃんに怒って欲しいの。
お母さんに怒られながら育ったから、大人になったら今度は、奥さんにお母ちゃんを重ねて「お小遣いちょうだい」とかって子供になりたいんだ。
それなのに、奥さんが旦那を立てようとするから困っちゃう。
あのね、立てられたって男はどうしていいかわからないの。
それくらい、男って弱い生き物なんだよね。
で、その反対に、女はものすごく強い生き物。
男は猿で、女はゴリラだよ。
というのは冗談だけどね、それくらい女性って強いの。
だから、弱いふりをしないで「男はあんただけじゃないよ」「威張ってる離婚だからね」って、旦那にはっきり言っちゃえばいい。
そろそろこのことに気づかないと、みんなが不幸になっちゃうからね。
「中」の字をお手本に生きてごらん
Q4
お金に対する偏見が強く、お金持ちになりたいとは思いません。
仕事は好きですが、お金は汚いもの、お金持ちは悪いというイメージがどうしても抜けないのです。
どうしたら、お金を気持ちよく受け取れるようになれるでしょうか?
斎藤一人さん
これはね、お金に対する偏見じゃないんです。
偏見って何か一つに対して持つわけじゃなく、あなたは偏見というサングラスをかけながら生きているの。
つまり、世の中の出来事全てに、偏見のフィルターをかけているんだよね。
人にも職業にも、外見にも、家柄にも、経歴にも、全てに偏見を持っているはずだよ。
だから一度、自分はお金以外にも偏見があるんじゃないかって考えてごらん。
例えば、子供を良い学校に行かせなきゃって思う人も多いけど、明治の頃みたいに、家学校に行きたいと言っただけで村八分になった時代もあるんだよね。
「良い学校に行かせなきゃいけない」と思うのもおかしいし、「いい学校へ行くと白い目で見られる」というのもおかしい。
どちらも偏見なんだよね。
勉強に向いている子は、勉強していい学校へ行けばいい。
だけど、大工さんに向いている子が無理していい学校へ行ったって、これはつらいだけだよ。
大工さんに向いている子は、大工さんになることで人生が輝くの。
みんな、それぞれに合った道で生きている。
それなのに、あれはいけないとか、これはいいとかって言うほうがおかしい。
そういうのを、偏見の目と言うんだ。
お金持ちでいい人はいっぱいいるし、貧乏でもいい人はいっぱいいるんです。
漢字の「下」という字は、人という字の上に棒があります。
つまり、下の人間には上が見えないんだよね。
わかるかい?
じゃあ「上」という字はどうかと言うと、人の下に棒がある。
だから、上の人間には下が見えないの。
それから「中」という字。
これは、上から下まで棒が貫いているから、上下どちらも分かる人間という意味なんです。
何が言いたいんですかって、こういうことだよ。
あなたはお金持ちを汚いって言うけど、お金持ちは貧乏人が怖いと言うんだよね。
なぜですかって、世の中で起きる犯罪やなんかを見ると、お金がなくて起きる犯罪が多いからです。
だけど、貧乏だから怖がられるっておかしいよ。
一人さんはずっとした町に住んでいますが、下町って庶民的な街だから、経済的に苦しい人もたくさんいるの。
だからって、下町の人は泥棒でもなけりゃ強盗でもない。
ほとんどがいい人なの。
その反対に、お金持ちがみんな悪いことをして儲けたのかって言うと、そんなわけない。
悪いことで儲けているのはごく一部で、ほとんどのお金持ちは良い人だよ。
上の人が下の人を怖がるのも間違いだし、下の人が上の人を汚いと思うのも違います。
世の中を「中」という字のように、上と下を貫いてみることが、偏見を捨てるということなの。
テレビを見ていると、ドラマでもなんでも、すぐ政治家は悪いやつだっていう設定になるけど、政治家だって、一生懸命やってる人がほとんどだよ。
世の中は、ドラマでも映画でもないからね。
落ち着いてよく見てみないとだめだよっていう話です。
なお、ここでは便宜的に「お金持ち=上」「貧しい人=下」と表現しましたが、本来、人間に上下はありません。
上も下も、偏見の目が生み出したもの。
人は皆等しく神の子であるということを、念のためお伝えしておきますね。
斎藤一人さんの話を纏めました。
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