では、どんな行動をすればいいのでしょうか。
ここで、ほとんどの人が努力してしまうのです。
努力すると無理が出てしまう人間
ここで、「この世」と「あの世」の違いについて考えてみましょう。
「あの世」では「カツ丼が食べたい」と思うだけで、目の前にカツ丼が出てきます。
自分の願いを声に出せば、すぐに叶ってしまいます。
なぜなら、「あの世」は魂の世界、想念の世界だからです。
ところが、私たちの生きている「この世」は物質の世界、3次元の世界です。
つまり、いくら自分の願いを声に出しても、決して夢は叶わない世界。
願いを叶えるためには、行動しなければならないのです。
では、どんな行動をすればいいのでしょうか────。
ここで、ほとんどの人が努力してしまうのです。
ところが人間は、努力すると、その行動にどうしても無理が出てきます。
逆に、自然に身体が動き出すような行動をしている時は、苦労や努力といった感覚がありません。
例えば、麻雀をしたい人は、苦労して麻雀をしているわけではありません。
ただ、「麻雀がしたいなあ」といつも声に出しているだけなのですが、それだけで麻雀に誘われます。
つまり、麻雀をしたいという願いが、何の苦もなくかなっているわけです。
声に出せば病気も治る
病気の人にも同じことが言えます。
病気を治したいと思ったら、どんなに難しい病気だとしても、「私は大丈夫だよ」と声に出せばいいのです。
面白いもので、「私は大丈夫だよ」と声に出した回数が1000回を過ぎた頃から、見違えるように体調が良くなります。
ただし、ここで気を付けなければいけないことは、やはり絶対にがんばらないことです。
声に出すこと自体を意識して、がんばってはいけません。
努力したり、気合を入れたりしないで、自然に、楽しく習慣にしていくことが大切です。
ところで、三十三ヵ所に願い事を話して回る「観音参り」という修行があります。
実は、私の唯一の趣味なのですが、なぜ願い事を声に出すのでしょうか。
────それは「観音」、つまり音を観るからです。
観音様は音を観て願い事を叶えてくださるのです。
三十三ヵ所を歩いて回る観音参りはとても厳しい修行です。
しかし、身体が疲れてくると、自分の言葉が潜在意識に入っていきます。
こうして身体の中に入る「真の自分」がわかってきます。
その境地にまでたどり着くと、人間の願いはいつのまにか叶うことになっています。
しかし、あらゆることに共通しているのは、声に出して言わないと全く意味がないということ。
頭の中で思っているだけでは効果がありません。
しかも、人前で声にしたほうがいいでしょう。
人前で言えないような願い事は、人前で言えないような願い事は、最初からしない方がいいのです。
ましてや、恨み言や他人の悪口を千回言っても意味がありません。
そんな言葉は泥水ですし、心のコップの水がどんどん濁ってしまうのでやめましょう。
「宇宙の法則」からはみ出すと
さて、成功したり幸せになりたいと思って努力してしまうのは、成功した人のやり方を真似をしようとするからです。
先に述べた通り、成功した人が、「自分は努力して成功した」と、勘違いして人に話すものだから、誤解がどんどん広がってしまったのです。
「成功するためには努力してはいけない」と言いましたが、言い方ををかえると、「成功したいと思ったら神様の意思に従う」ということです。
なんだか宗教のように思うかもしれませんが、ちょっと違います。
この世には「宇宙の法則」があって、すべてはこの法則に従って動いているということなのです。
────この世に絶対的な存在があります。
私はこの存在を神様と呼んでいます。
「宇宙の法則」は神様が作ったルールなので、このルールに従って行動すれば誰でも幸せになれるし、成功することができます。
逆に、神様が作ったこの「宇宙の法則」からはみ出した行動をすると、不幸がやってきます。
洪水や干ばつなどの天災は、決して神様の仕業ではありません。
後先を考えない人間の犯した愚かな過ちです。
神様が私たち人間に与えてくれるものは、水や空気、緑の大地など、見返りを求めない創造物ばかりです。
つまり、人間は、神様が作ったものの中で生きているだけ、生かしてもらっているだけ。
人間がいくら自分たちの手で何かしようと思っても、結局、神様がそうさせているだけなのだということを忘れないようにしましょう。
失敗は小さな成功と思うと
私がこの「宇宙の法則」を知ったのは、小さい子供の頃でした。
特にきっかけがあったわけではありません。
ある日突然、フッとわかってしまいました。
分かったからといって何か変わるというわけではなかったので、家族の誰もそのことに気づきませんでした。
ただ、「宇宙の法則」を知ってしまうと、子供とは言え大人たちを見る目が変わりました。
例えば、苦労話をしている大人を信じられなくなりました。
つまり、おじさんやおばさんが話す苦労話が、うまくいって成功したときの話とごちゃまぜになっていることに気がついたのです。
苦労している時というのは、大抵失敗続きです。
逆に、うまくいった時は、とても簡単に成功しているものです。
失敗と成功の間には何の関係もありません。
失敗していたから苦労しただけ、うまくいったから成功しただけ、なのです。
────成功と失敗を無理やり結び付けてはいけません。
それに加えて、失敗をいくら集めても失敗にしかならないので、失敗したことを考えないようにしたほうがいいでしょう。
「ああ、失敗しちゃった」と言って、平静を装いながら、明るく振る舞おうとしても、結局は暗くなってしまいます。
しかも、失敗したことばかり考えていると性格が暗くなる上に、失敗を恐れて気持ちが萎縮するので、ついには良いアイデアが思い浮かばなくなります。
そうなると、また失敗。
どんどん失敗の深みにはまっていくわけです。
失敗の深みにはまらないためには、失敗しても失敗と思わないこと。
失敗ではなくて、小さな成功だと考えてみましょう。
例えばエジソンは、電球のフィラメントに合うものをいくつも試し、ようやく竹が適していることを発見して、ついに電球を発明しました。
何度も失敗しているのに途中でくじけなかった理由をこう話しています。
「私は一度も失敗していない。フィラメントに適していない物質をいくつも発見しただけです」
エジソンは、電球のフィラメントに合うものを見つけようとして、数限りない失敗を繰り返していたはず。
それなのにそれを失敗だと思わないで、フィラメントに適していない物質をたくさん発見したと、逆転の発想をしています。
彼にとって失敗は小さな成功でした。
この小さな成功が、電球の発明という大きな成功に結びついていったのです。
仕事で成功するためには、特別な才能や並外れた努力は必要ありません。
「宇宙の法則」を知っているだけで十分です。
斎藤一人さんの話を纏めました。
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