子供をきちんとした人間に育てたければ、学校で勉強やスポーツをさせない方がいいかもしれません。
「宇宙の法則」が通用しない分野
ところが、この「宇宙の法則」が通用しない分野があります。
それはスポーツの世界です。
スポーツは、努力と根性が必要な世界と言われています。
ライバルに勝つためには、ライバルより少しでも多く努力しなければならないと誰もが信じています。
努力と根性で一番になろうとしている人に、「努力してはいけないよ」と言っても怒られるだけです。
私の言うことなど決してわからないでしょう。
スポーツというのは、人間が作った遊びです。
人間同士を競わせるために人間が作ったゲームです。
だから一センチ、0.01秒の世界で競い合っています。
私たちのビジネスの世界では、そんな小さな単位の競争はありません。
売り上げがいきなり、5倍、10倍になることはよくある話だし、100倍になっても不思議ではありません。
一方、スポーツは人間の限界に挑戦することを目的にしているのですが、100Mを5秒で走ることはできません。
学校の勉強のスポーツは役に立つか
一方、ビジネスの世界では何でもありです。
100Mを5秒以内で走ろうと思うなら、ポルシェを持ってくればいいじゃないか、ということになります。
そして、砲丸投げの世界記録の100倍の距離を投げるために、対応法を持ち出しても叱られないのがビジネスの世界です。
むしろ、あんなに重い鉄の玉を手で投げる努力などしても仕方がないだろう、と考えるのが普通です。
ビジネスの世界で売上を10倍にするのは、100Mを1秒で走ることと同じ意味です。
頭で考えれば「そんなの無理に決まっている」となってしまいます。
努力や根性でできるとは思えません。
根性出せば100Mを1秒で走れると思っている人は、この世に一人もいないはずです。
100Mを1秒で走る方法があるとすれば、それは努力や根性とは無縁のものです。
そして、それがビジネスというものなのです。
ですから、子供をきちんとした人間に育てたければ、学校で勉強やスポーツをさせない方がいいかもしれません。
勉強やスポーツをしてしまうと、気が付かないうちに努力や根性というものが身についてしまうからです。
小さい時に身についたものは、大人になるとなかなか取れないもの。
注意が必要かもしれません。
楽しいと生まれる重要なアイデア
大人になって社会に出れば誰もが気づくことかもしれませんが、力んだり気合を入れたりしても素晴らしい知恵は生まれません。
毎日楽しく過ごしていて、たまにポンと生まれるアイデアこそが、ビジネスの世界で最も貴重な戦力なのです。
本当にビジネスに必要な知恵やアイデアは、ある日突然ひらめくもの。
真面目で苦労するのが好きな人は、一生懸命研究しますが、最後に辿り着いたアイデアは一瞬のひらめきだったりします。
一番いいのは、苦労などしないで楽しんでいる時に出てきたアイデア。
これは楽しさを運んできてくれます。
でも、苦悩の末に浮かんだアイデアは、いくら素晴らしいものでも、苦しみしか運んで来ません。
根性を否定するわけではありません。
根性を必要とする世界もあります。
特に、スポーツの世界では根性は必要不可欠でしょう。
しかし、ビジネスの世界で根性は、邪魔になるだけのものです。
ぜひ覚えておいてください。
バブルは神様がくれたプレゼント
さて、最近の日本は平成不況などと言われてきました。
90年代初頭のバブル崩壊後から続く低迷を、完全に抜け出してはいません。
もちろん、バブルが全ての元凶と言われています。
でも、日本のバブルはそんなに悪いことだったのでしょうか。
日本が朝の時に、アメリカは必ず夜なのだから、世界の金融の中心はこの二つになるのは当然です。
どちらかが良ければ、どちらかが悪くなる。
仕方のないことだと諦めた方がいいのです。
金融の中心には企業が集まるので、日本は狭いから地下が上昇します。
地価が上昇してバブルが生まれて、それにつられて株やその他もろもろの値段が上がっていったわけです。
日本はそれで良かったのではないでしょうか。
そのままダーッと行けばよかった。
神様がそう仕向けていたのだと私は思っています。
にもかかわらず、当時の日本人は、この浮かれた景気に水をさしてしまいました。
土地代に異常なまでの税金を掛け、株を買うと税金がかかるようにしてしまいました。
つまり、汗水流して働いた労働賃金しか認めないという訳です。
土地や株が値上がりして儲けてはいけないのでしょうか。
景気が良くて浮かれていてはいけないのでしょうか。
バブル以後は、汗水流して働いて稼いだお金以外は認めないという暗黙のルールができたように思います。
おそらく、楽をして儲けた人間に対する妬みがそうさせているのでしょう。
妬みという感情は人間を豊かにすることはありません。
なぜなら、自分だけが豊かになりたいという気持ちの裏返しだからです。
日本のバブルを作ったのは神様で、バブルを壊したのは人間です。
神様がせっかくくれたプレゼントを人間が勝手に放り投げたわけです。
それなのに、人間は「困った」と言っている・・・・・・。
おかしな話です。
歴史が証明した「未来はいつも素晴らしい」
でも、景気が悪いと言っても、世の中に「困った」ことなど何もないのです。
全ての人間にとって、未来は必ず明るい。
悲観的な人がいくらくらい話を作り上げても、未来は明るく輝いています。
例えば、石油は限りある資源だと言われ続けています。
「使わなくなってしまうものだ」と警告され続けてきました。
しかし現実には、街では相変わらず車が排気ガスを吐き出して走っています。
これから先も車がなくなることはないでしょう。
大体、石油がなくなったら、車は水素で走っているはずです。
例えば燃料電池自動車のように、その時外に出しているのは、間違いなく「水」です。
────石油がなくなっても大丈夫です。
大丈夫であるだけではありません。
石油がなくなれば燃料電池自動車が生まれるのだから、今よりも環境に優しい世の中になるのです。
歴史を振り返っても分かりますが、地球上のあらゆる国は、必ず過去より現在の方が良くなっています。
つまり、私たちの未来はいつも素晴らしいのです。
日本にしても、60数年前は戦争していました。
150年前はちょんまげを結って、ひえや粟を食べていたのです。
150年前より今の方が幸せな世の中なのだから、150年後はもっと幸せになっているはずです。
「幸せだなぁ」と声に出すということは、現在が幸せであることを前提にしています。
今日が幸せであるということは、明日はもっと幸せになるという意味なのです。
斎藤一人さんの話を纏めました。
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