先生に「手足の振り方のバランスがいいよ。だからもっと速く大きく腕を振ると、もっともっと速く走れるよ」と走り方を褒められました。
褒めることの大切さ
言葉の使い方、使われ方で人は大きく変わります。
私もこの言葉で大きく変わった者の一人です。
今の私からは想像できないかもしれませんが、学生時代の私はスリムで筋肉質で、スポーツ万能でした。
サッカー、野球、陸上、バスケットボール、水泳、相撲と、全て東京都から表彰されるほどの実力でした。
今でも私の記憶にしっかりと残っていることがあります。
それは小学校に入学して最初の夏休みに、家族で千葉県にある御宿海水浴場に行った時の事です。
父親と姉と私の3人で海に入りました。
泳げない私は（生まれて初めての海で、しかも泳ぎ方を教えてもらったこともなかった）ボートに乗っていましたが、父がいきなり「お父さんの小さい頃はこうして泳ぎを教わったものだ」と言って、ボートをひっくり返したのです。
私は海に投げ出され、大量の海水を飲み、溺れて死ぬ思いをしました。
あの時のことは数十年経った今でもはっきりと覚えています。
その恐怖心で当時私は泳ぐことが怖くなりました。
まだ小学校1年生の時の運動会（徒競走）での出来事です。
私は必死に走りましたが途中で転んでしまい、「びりっけつ」になってしまいました。
姉から「何でびりなの! お姉ちゃん恥ずかしいよ!」と言われたのがきっかけで、それ以来、運動会（徒競走）になると緊張して転ぶようになりました。
それが5年生になった時に、他校からやってきた先生（恩師、川口先生）に「手足の振り方のバランスがいいよ。だからもっと速く大きく腕を振ると、もっともっと速く走れるよ」と走り方を褒められました。
そこからです。
私のスポーツに対しての能力は一気に開花しました。
5年生で初めて運動会で一等賞を取り、6学区の大会でも3位に入りました。
走ると転ぶ子供が、褒められたことでどんどんやる気を起こし、成長していきました。
同じように、 あれだけ怖かった水泳もできるようになりました。
入賞するようになってからは姉も褒めてくれるようになり、ますます私の運動に対する能力は開発していったのです。
人は褒められて成長していくものです。
一人さんは私たちのことを叱ったことは一度もありません。
褒めて、褒めて、褒めまくってくれました。
言葉はその使い方次第で、人を死に追いやることもあれば、その人の人生を変え、幸せに導くことができます。
その使い方で、プラスに作用する最たるものが「褒めること」だと思うのです。
斎藤一人さん
人はいくら褒めても、褒めすぎということはありません。
愛情をもって褒める。
なんでも愛情があるか、ないかが問題ですよ。
「感謝してます」という光の話
先日、一人さんが「感謝」の本当の意味について、こう話して下さいました。
「昔、忠夫ちゃんが教習所に行っていた頃、嫌な上司が出てきて、忠夫ちゃんに嫌がらせをしたということがあったよね。
その時私が、そのあと上司に向かって『感謝しています』と言ってごらんと話したよね。
そして『感謝してます』と言ったら奇跡が起きて、嫌な上司がいい上司に変わったよね。
実はこれは奇跡でも何でもないんだよ。
忠夫ちゃんは嫌な上司に『感謝してます』と言ったけど、そこの教習所にはあと、何人の人がいたんだい？
忠夫ちゃんは嫌な上司に『感謝してます』と言ったけど、そこの教習所にはあと、何人の人がいたんだい？
その人たちは忠夫ちゃんにいじめをしなかったんだよね。
中にはかわいがってくれた人もいたと思う。
そういう人たちに対して忠夫ちゃんは一度でも、『感謝してます』といったことはあったのかな？（ありませんでした）
もし他の人にも『感謝しています』と言えていたら、 嫌な上司も出てこなかったんだよ。
感謝という光の前には、闇は存在しないんだよ」
私はなるほど、そうなのかと話を聞いた後に、すぐさま知り合いの漁師さんの事を思い出しました。
7年くらい前にその漁師さんは末期癌になり、余命半年と言われていたのです。
その料理さんは言葉がとても乱暴だったのですが、私がプレゼントした一人さんの本を読んで、家族や知り合いに天国言葉を話すようになり「感謝してます」と言えるようになりました。
すると、不思議と癌細胞がだんだんと小さくなり、しまいには体からなくなりました。
漁師さんは、今では以前癌であったことなどすっかり忘れて、元気に働いています。
一人さんの話にもあったように、癌という闇は「感謝」という光の前では存在しないのですね。
斎藤一人さん
感謝という言葉には、素晴らしい言霊パワーがあります。
言霊パワーを使いこなせる人間になってください。
そのためには、「感謝してます」と声に出して言ってみることです。
何でも練習です。
「人」という字の意味
先日一人さんにいい話を聞きました。
「この世の中で幸せにしなければいけないのはたった一人。
それは自分です。
だって一人一人が自分を幸せにすれば、不幸な人はこの世からいなくなる。
助け合う世の中より、 助け合わないで済む世の中の方が、本当は最高なんだよ。
助け合おうというのはみんなが困っているということだから、みんなが困らない最高の世の中にしよう。
『人』という字は人と人が支え合っている姿だという人がいますが、実はそうではないんだよ。
人という字は人が救っと両足を開いて大地に立っている姿なんだよ。
人に寄りかかっている人生より、寄りかからないで済む人生の方が幸せ。
人にご馳走になりっぱなしの人よりも、ご馳走できる人の方が幸せでしょ。
だからいつでもどこでも天国言葉を言い続けて、自分自身を幸せにしてください。
一人一人がスクッと立ってください」
斎藤一人さん
お互いができることを、笑顔で当然のように行う。
これは助け合いではなくて、人として当たり前のことだと思うよ。
斎藤一人さんの話を纏めました。
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