苦手な人は、自分の欠点と同じものを持っている
どんな苦手な人でも挨拶する
人間関係は、その人の世界を表しています。
友達が多いとか少ないとか、数の話ではなく、どれだけいい人間関係を作れるかが、人生を豊かに送れるかどうかを決定してしまうのです。
だからこそ、人付き合いが上手になりたいと思う人が多いのです。
それがわかったら、もっと豊かに、もっと楽しく人生を生きていけるはずですものね。
できる人は、「そんなこと、人に教えてもらわなくてもできる」と言うでしょう。
でも、どんなにがんばっても、うまく人と付き合えないという人もいます。
そんな不器用な人のために、一人さんから教わった「人間関係を良くする方法」を、私なりに、皆さんにお伝えしたいと思います。
中学生、高校生の頃まで、私も人付き合いが苦手でした。
例えば、書道教室に通っていた時、他の子は、始まる1時間も前から塾の前に集まって、遊んだりおしゃべりしたりしていました。
そんな中で、私はどうしていたかと言うと、時間ぴったりに出かけて行って、黙って練習して、終わったらさっさと帰ってきちゃうんですよ。
人の好き嫌いが激しくて、学校でも、自分と会う人としか口をききませんでした。
今振り返れば、とても狭い世界にいたのです。
しかし、社会人になったらそういうわけには行きません。
ところが、学生の頃の癖で、嫌いな人や苦手な人と、どうしても普通に話をすることができなかったんですね。
その人の声が聞こえるだけで、鳥肌が立つなんていうこともありました。
サラリーマン時代の私は、苦手な人が遠くに見えるだけで、道を変えていたくらいです。
本当に未熟でした。
それで、一人さんに相談したのです。
これまで、人とどういう付き合い方をしてきたか。
苦手な人と、どうやって付き合ったらいいのか。
そんな私に、一人さんは、こう言いました。
「どんなに嫌いな人でも、挨拶だけしておけばいいんだよ。
とりあえず、挨拶だけはしておきな。
おはよう、こんにちは、さよならくらいは言えるだろう?」
それから、一人さんに言われたように、挨拶だけしていたのですが、そのうちに、あることに気がつきました。
苦手な人には、なんとなく、自分と似たところがあるのです。
それも、一人や二人じゃない。
「何で、あの人のこと、こんなに嫌なんだろう」と思いながら挨拶していたら、「あれ、私だよ」と思うことが増えてきたんですね。
苦手な人と自分が似ているなんて、あまり面白いことではありません。
でも、もしそうなら、自分にだって反省すべき点があるということです。
「だったら、あの人を嫌っちゃいけないな」。
そう思い始めて、自分の心も少しずつ変わりだしたのです。
一人さんも、それを、私に教えたかったのだと思います。
後で、こんなことを言ってくれました。
「苦手な人っていうのはさあ、おまっちゃん。
自分の欠点と同じものを持ってる人なんだよ。
そういう人が目の前に現れたっていうことは、おまっちゃんが自分のことを見つめ直して、そういう人が目の前に現れたっていうことは、おまっちゃんが自分のことを見つめ直して、人間の器を大きくするために、最も修行になる相手が出てきてくれたっていうことなんだよ、わかるかい」
だからと言って、未熟だった私は、苦手な人とすぐに仲良くなれたわけではありません。
でも、「挨拶」という細い糸で相手と繋がっていたおかげで、ある日突然、その人の素敵なところを見つけ、話すきっかけもできたんですよ。
どんな苦手な人にでも挨拶するっていうことは、とっても大事なことなのです。
自分が苦手な人にも味方はいる
人間関係を良くする大事なポイントの2つ目は、「相手を受け入れる」ことです。
世界中全ての人にとって「苦手な人」というのは、おそらくいないでしょう。
例えば、自分にとって、すごく苦手な人が上司だったとします。
じゃあ、万人にとって、その上司が苦手な人物かといえば、そうではなく、その人を上司に任命した別の人がいるわけですよね。
その上司を高く評価する人が、同じ会社にいるということです。
物の場合でもそうです。
自分にとっては、お金をもらっても欲しくないようなものを、「これ、欲しい」って買う人がいます。
自分の目で、いいところを探そうとしても、全く見当たらないけれど、それを買った人にとっては、この色が好きとか、いいところが必ずあるのです。
それと同じで、苦手な上司を見て、「自分にとって」いいところを探すと、絶対に見つかりません。
しかし、上司を任命した人にとっては、何が魅力なんだろう?という風に、角度を変えてみると、「その業務での経験値が高い」とか、「取引先の対応が上手い」とか、何かしらいいところが見えてくるはずです。
だからと言って、その上司を好きになれるかと言ったら、それは、また別問題。
でも、いいところを1つでも見つけることで、少なくとも、その人を全面拒否することは避けられると思うのです。
それができたら、今度は、「自分は、この上司のどこが一番苦手なんだろう?」と考えてみるんです。
納豆が苦手な人が、自分は納豆のどこが嫌いなのか、臭いなのか、ネバネバ感なのかと考えるように、嫌いな理由を、興味を持って探ってみると、これが案外、自分は探す手がかりにもなるんですよ。
その結果、上司が苦手だと思ったのは、実は、仕事上の問題ではなく、上司の爪がいつも伸びているとか、机の上が汚いとか、「自分は、だらしない人が苦手だったんだ」ということに気づくかもしれませんよね。
「何かあの人苦手」「あの人のどこがいいか、全然わからない」で終わらせてしまったら、関係は何も変わりません。
せめて、ここは苦手だけど、ここは許せるというように持っていくことができれば、「じゃあ、こうすれば、この人ともっと楽に付き合える」って言う、傾向と対策が打てるでしょ?
そこがポイントなんです。
私も、よくそうやって、自分の周りを見ながらシュミレーションしていました。
「私は、何でこの人が嫌いなんだろう?
でも、この人には彼女がいるよね。
じゃあ、彼女は、この人の何が良くて付き合ってるんだろう?」って。
そうすると、自分の中で、その人に対する許容範囲が生まれて、苦手でも付き合えるようになるんです。
「相手を受け入れる」ということは、そういうことなのです。
それにね、目線を変えると、嫌だなと思ってた人や、どうでも良かった人にも、好きになれる要素が見いだせるものなんですよ。
例えば、好きな人の条件リストに、「目が大きい人」しかなかったのが、「声の大きい人」とか、「大声で笑う人」っていう条件が追加されるかもしれません。
条件が増えていけば、それに該当する人も増えますよね。
だから、好きになる人が増える。
そんな風にできたら、今までよりも、会社に行くのがずっと楽しくなるはずです。
第三者の目で、その人のいいところを探そう
斎藤一人さんの話を纏めました。
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