手書きの文字には、読む人の心を和ませる、不思議な力があるんですよね。
思いついた時にパッとかける付箋が便利だよ
皆さんは、恥ずかしくて口ではなかなか伝えられないことがある時、どうしていますか?
きっと、文字にして伝えることも多いと思います。
気楽にやり取りできるメールも便利ですが、気持ちを伝えるには、やはり手書きの文字が一番。
手書きの文字には、読む人の心を和ませる、不思議な力があるんですよね。
だからって、わざわざ便箋に書くのは、かしこまった感じがします。
そこで、私がおすすめするのが、付箋です。
小さめの付箋なら、それほど多くの文字数も入りません。
手紙のように、あれこれ文面を考える必要もありません。
伝えたい内容を、一言で表現するだけなら、思いついた時にパッと書けますよね。
それに、便箋に書いて渡したりすれば、相手も「返事を書かなきゃいけないかな?」なんて負担に感じるかもしれません。
その点、付箋なら大袈裟な印象もなく、それでいて、ちゃんとこちらの気持ちも伝わる。
可愛い付箋を使えば、お互いの気持ちもなごみますよね。
一層、効果的なコミュニケーションツールになるでしょ。
私が付箋を多用するのは、書籍や雑誌の原稿チェックを行う時。
修正したい部分だけでなく、編集部で秀逸な表現を提案してくれた時なども、「この表現、とっても素敵です!」って書いてはるんです。
会社勤めをされている方なら、時間のある時にオフィスのみんなで話し合い、「付箋」の色分けをしておくと便利です。
あらかじめ「急ぎの用件は青色」「急がない用件は黄色」といったルールを決めておけば、仕事の優先順位をつけやすくなりますよね。
一方、上司から注意を受けた後、「もう1回、きちんと謝罪しておこう」という時などにも、付箋は活用できます。
「今日は申し訳ありませんでした。この学びを行かせるよう、明日からまたがんばります」
こんなメッセージを上司のデスクに貼っておけば、上司も、悪くは思わないはずです。
それどころか、上司も「少し言い過ぎたかな」と、省みてくれるかもしれませんよね。
謝罪というのは、一度は、対面で丁寧にしておくべきです。
ただ、2度目からは難しいんですよね。
何度も直接謝ると、相手もバツが悪くなったり、「忘れかけていたのに、また蒸し返すの?」なんて不快に感じたりする可能性もあるからです。
でも、付箋のメッセージなら、ワンクッション置く形になり、相手の気持ちも逆なでにしにくくなると思うんです。
家庭のコミュニケーション不足にも付箋が効く
もちろん、付箋はご家庭でも有効です。
例えば、夫婦喧嘩で険悪なムードになった時。
夫「昨日は言い過ぎちゃってごめん。これからは気をつけるね」
こんな風に付箋でメモを残されていたら、受け取った方も、「自分も悪かったな」って思うものですよね。
あるいは、忙しくてなかなか子供とコミュニケーションが取れないお父さんなら、付箋で、お子さんにこう伝えてみてはいかがでしょうか。
「いつも、お母さんから話は聞いてるよ。
毎日、よくがんばっているね。
お父さんも、お仕事がんばるよ!」
大好きなお父さんからメッセージをもらえば、子供は大喜びです。
こうしたやり取りがあれば、コミュニケーション不足にもならないでしょう。
共働きのご家庭なら、テーブルにおやつを用意しておき、「おやつを食べて力をつけたら、宿題もがんばろうね」と書き添えておくのもおすすめです。
なお、「宿題の後で、おやつを食べてね」と書かないのには、ちゃんとわけがあります。
子供の気持ちで考えると、「おやつ→宿題」「宿題→おやつ」の、どちらががんばれるでしょうか。
きっと、「おやつ→宿題」の方が、幸せな気持ちで宿題に取り組めるはず。
楽しいことを先にすれば、プラスのエネルギーで満たされますから、宿題をする意欲も湧いてくると思うんです。
プチギフト+付箋で、もっと気持ちが伝わるよ
日常のちょっとしたギフトに、付箋を添えるのもおすすめです。
私はよく、カウンセリングルームのスタッフに、ちょっとしたギフトを買います。
エナジードリンクやコーヒー、お菓子と言った、本当にささやかなものですが、そこに、付箋のメッセージは添えるんです。
「いつもありがとう!」
それをスタッフのデスクに置いておくと、席を外していたスタッフがモデルできた時、とても喜んでくれます。
たとえキャンディ1つでも、メッセージが添えられているだけで、相手の喜びは、ずいぶん大きくなるものなんですね。
この法則が、あるとき、面白い現象を起こしました。
以前、カウンセリングに見えた女性から、こんな相談を受けたんです。
「いくら夫にお酒を控えてと言っても聞いてくれず、体は悪くしないか心配で・・・・・・」
ご主人は、いつも帰宅が遅く、奥さんが寝てしまった後で、ビールを何本も飲むと言います。
そこで私は、冷蔵庫のビールに、「パパ、今日も家族のためにお仕事ありがとう」と書いた付箋を貼ることを提案しました。
すると、驚いたことに、ご主人が自ら、お酒の量を減らすようになったと言うんです。
やがて、1分程度しか飲まなくなったので、むしろ奥さんの方が、「もうちょっと飲んでもいいよ」なんて言うほど。
それでも、多くは飲まないそうです。
きっと、疲れて帰ってきたご主人は、メッセージを読んで、奥さんの優しさを感じたんですね。
その癒しで、少量のお酒でも、気持ちよく言えるようになったのではないでしょうか。
以前は、疲れて帰っているのに、奥さんはお小言ばかりで、イライラしていたと思うんです。
そういう時のお酒って、いくら飲んでも、満足できないものですから。
たった1枚の付箋で、こんなにも大きな効果を生むことがあるんです。
また、大人には大切な仕事があり、子供の約束より、そちらを優先しなければならない場面もありますよね。
だけど、「約束を破られた」という事実は、子供の心をすごく傷つけてしまうんです。
だからこそ、約束を守れなかった時は、その後のフォローが大切。
ちょっとしたものでいいんです。
何か子供の好きなお菓子でも買って、付箋でメッセージを添えてあげてください。
「お父さん(お母さん)も動物園に行きたかったけど、今日は、どうしてもお仕事を休めなくて、本当にごめんね」
こんな風に気遣ってあげるだけで、子供の心は晴れるもの。
「パパ(ママ)は、ちゃんと約束を覚えてくれていた。
悪かったって、謝ってくれた」ということ、子供はちゃんと理解できるんです。
好物のおやつを買ってもらえたら、その嬉しさで、約束を破られたこともすぐに忘れるでしょう。
子供に対して誠実な対応ができる人は、パートナーにも喜ばれます。
その結果、夫婦仲までよくなれば、1枚の付箋が、家族の幸せにつながるんです。
誰かにプチギフトを送る際には、是非、付箋でメッセージを添えてみてください。
きっと、想像以上の反応が返ってくることでしょう。
斎藤一人さんの話を纏めました。
皆様、いつもご精読ありがとうございます。
お世話になっております。
Youtubeのチャンネル登録よろしくお願いします。
我が儘勝手で申し開きもございません。
上記の赤色のボタンを押してくださいね。
お手数ですが、遠慮なさらずに押して欲しいんです。