インナーチャイルドとは、幼い頃に大人に言われた価値観や言葉に支配されて、生まれるものです。
過去の自分を癒して「そのままの自分」を取り戻す
私は3年ほどの前の講演会で、「インナーチャイルド」を癒していく癒しのレッスンをワークとして教えていました。
この頃、両親や友達、教師は上司との関係で、昔の古い傷を持ち続け続けている人がすごく多かったのです。
自分が親になり、親と同じ嫌なことを子供にしてしまわないか悩んでいる人、時々親にされたことを思い出して心がすさんでしまう人、口うるさい親に会いたくない人・・・・・・このように特に親との関係に悩んでいる人が多く参加して、心を癒していきました。
現在の講演会では「解放ワーク」を取り入れています。
叫んで解放した方が、嫌な思いを一気に取り払うことができるからです。
ただ、静かに自分を癒したい、ゆっくり自分を見つめ直したい、という人も中にはいるんですね。
インナーチャイルドに関して、もう一度知ってほしいと思い、この「癒しのレッスン」を紹介します。
●自分のことより世間の命を優先された
●やりたくないのに無理にやらされた、逆にやりたいことを制限された。
●「妹はお利口なのに、なぜあなたは大人しくできないの?」「お兄ちゃんは成績がいいのに、この成績は何」など兄弟と比較された。
●遊んで欲しい、甘えたいのに、一緒にいてくれなかった。
●「本当にダメな子」「~しているから、うまくできないんだ」「努力が足りないんだよ」などと否定するようなことを言われた。
●言葉の暴力だけでなく、実際に蹴られたり、叩かれたり、殴られたりといった虐待を受けた。
●食事を与えない、服を着させない、無視するなどの育児放棄をされた。
などが挙げられます。
いずれの場合も子供は矛盾を感じながら、大人に従うことになります。
そして、大切にされなかったという悲しく悔しい思いが、大人になっても傷として残るのです。
「癒しのレッスン」では、大人にされた辛い出来事を、自分自身で癒してあげることができます。
傷を負った時の自分に会いに行き、どんな自分にも寄り添い、励まし、抱きしめてあげるだけ。
あなたが「嫌だって思うのは当たり前だよ。あなたは悪くない。大好きだよ」とその時の自分に伝えてあげるだけでいいのです。
そのままの自分を全部肯定して寄り添い、愛してあげることで、この傷が少しずつ薄れていきます。
そして、ここで「思い」の書き換えをするのです。
一人になれる部屋で、ゆっくり目を閉じて始めてください。
お風呂の中でもいいですよ。
<癒しのレッスン>
① 自分で自分をぎゅっと抱きしめてください。
② 目を閉じて、お母さんのお腹にいる時をイメージします。
心地よくて、楽しくて、プカプカ浮いていたかもしれません ね。
早く産まれたくてワクワクしているかも。
もしかすると、体内の記憶も蘇るかもしれませんね。
③ 生まれた時を思い出してみましょう。
周りの人はどんな反応だったのでしょうか?
みんなは喜んでくれましたか?
④ 一歳、2歳・・・・・・だんだん大きくなっていきます。
何かモヤモヤを感じたら、その年齢で立ち止まってください。
そして、もし行き場のないやるせない気持ち、悲しい、寂しい気 持ちを持った ら、何があったのか思い出して、その時の辛い思い に寄り添ってみましょう。
⑤ その時呼ばれた名前を思い出して、大人になったあなたが声を あげましょう。
「〇〇ちゃん、大丈夫だよ」
「嫌な気持ちだったんだね」
「そう思って当たり前だよ」
「あなたは悪くない」
「〇〇ちゃんはいい子なんだよ」
「そう思って当たり前だよ」
「あなたは悪くない」
「〇〇ちゃんはいい子なんだよ」
「お父さんのわからず屋」
「お母さんのバカ」
「泣いたっていいんだよ」
「本当はもっと愛されたかったんだね」
「もっと自分のこと分かってもらいたかったんだね」
好きな言葉を優しく語りかけて、辛い思いをしていた自分を優しく抱きしめてあ げましょう。
⑥ さらに、
「そのままの自分でいいんだよ」
「いっぱい愛しているよ」
あなた自身に伝えてあげましょう。
自分を癒すことで、傷は薄れて、その傷は光になって心から抜けていきます。
⑦ その先の年齢にも、傷を受けた出来事に出会うかもしれません。
その都度、立ち止まって、癒す作業を繰り返します。
今の年齢になるまでゆっくり遡って、癒しの作業を続けましょう。
⑧ 一度だけでは、浄化できない根深い傷もあります。
でも、何度か癒しの作業を繰り返すと、いつのまにか不安な気 持ち、やるせな い気持ちが薄れていきます。
皆さんに伝えたいのは、インナーチャイルドに苦しめられている人は、みんな子供の頃からとってもいい子だったってこと。
未熟な大人から受けた言動や暴力に、「止めて」「そんなこと言わないで」「もうしないで」と言えなかった子ばかりです。
ただ、本当は「嫌なことは嫌」と言いたかったんです。
子供は力がある大人に抵抗できないこともあります。
そのつらかった思いを解放してあげるのです。
今は、「嫌なことは嫌」と言えるはず。
これは、わがままではありません。
自分を大切にする、つまり愛するということなのです。
自分を愛し、大切に思うと、世界が変わります。
では、どのように変わるのか、お話します。
自分を愛した時、全ては変わる
「私は何をやってもうまくいかない」
「なんて自分はダメなんだ」
こうした自己否定は、自分を愛していないということなんですよ。
神様に愛されるためには、何より自分を大切にして、寄り添って、味方になってあげなくちゃいけないのです。
自分の愛し方には、様々あります。
自分の過去の傷を癒して、寄り添うことも愛することの一つ。
また、自分の気持ちに素直になったり、好きなことをすること、綺麗になることも、愛することなんです。
ここで、伝統ある家で育ったちかちゃんの話をしましょう。
ちかちゃんは社会人になった頃から、みんなに信頼される大人にならなきゃいけないという意識が強くなります。
結婚してからも、良い妻、いいお母さんになろうと、自分のことは後回しに。
趣味や好きなことも控えて、ご主人の為、子供のために尽くしてきました。
家族や周りの人が幸せならそれでいいと思って暮らしていたのです。
私の講演会に来たちかちゃんは、会場のみんなに向けて話したこの言葉に、衝撃を受けます。
「もっと自分を大切にしなきゃダメだよ。
いつもおしゃれをして、自分を愛してあげてね。
かまおのは子供じゃなくて、自分の眉毛だよ」
ちかちゃんは、今まで眉毛の手入れはおろか、メイクもしない生活をしていました。
そして、毎日、着古した服を着て、見えないからと何年も同じ下着を着けていたということに気づくのです。
「今まで自分を大事にしていなかった。
何かを変えなきゃと意を決して、前から憧れていたランジェリー店に行き、素敵な下着を購入してみたんです。
すると、気持ちがワクワク高揚して、もっと自分を綺麗にしたいって思うようになりました」
下着だけではなく、着る服も変わり、メイクもきちんとするように。
今では、とっても華やかなママに変わりました。
そして、今まで家族のため、人のために使っていた時間を自分のために使うようになったのです。
自分を大事にすることが一番なんだと分かったそう。
そして、不思議なのですが、自分を愛してあげたことで、家族も周りの人も変わります。
ちかちゃんのやりたいことをご主人が認めてくれて、遊びに行くのも旅行に行くのも快く送り出してくれるようになったのです。
また、職場でも変化がありました。
ちかちゃんが緩く軽い振る舞いができるようになったことで、同僚の人たちも穏やかな対応になったそう。
明るい職場で、頼りにされる存在になっています。
自分を愛すると、人も愛してくれるようになるんです。
これからは、わくわくだけではなく、「ふわふわ」の時代に入りました。
思うがまま、心地良い時間を過ごす。
自分が楽しいと思うことを、軽い気持ちで気負わずやる。
これこそが、幸運への鍵なのです。
斎藤一人さんの話を纏めました。
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