コンクラーベ

斉藤一人さんです

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斎藤一人さん 人生に反省などいらないわけ

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必要なのは過去を反省することではなく、「こうしておけばよかったな」という事柄に対して、「今」気がつく能力を身につけることです。

 

人生に反省などいらないわけ


人間は完璧な存在ではありません。

全ての人間は欠点だらけなので、不完璧な存在といえます。

逆に、だから将来伸びていく可能性を持っているのです。

ところが、この世に完璧な人間などいないのに、世の中には完璧主義者と言われる人たちがいます。

彼らは、完璧な人間ではなく、完璧を目指す人たちのことです。

しかし、本来、人間は何一つ完璧にできないのですから、本当なら、失敗しても悔しがったり反省したりする必要はありません。

ところが完璧主義者は、物事が終わった後に、完璧でなかった事を悔やんでしまうのです。

しかも、自分を責めるのなら許せますが、それを他人のせいにするから始末が悪いと言えるでしょう。

完璧主義者は、失敗を他人のせいにして責めるので、人から嫌われます。

例えば私は、よくパーティーを開きます。

パーティーというものは、誰が開く時でも完璧を目指すものでしょう。

お客様を呼ぶわけですから。

ところが、実際にやってみるとなかなか手はず通りには進みません。

でも、それでいいのです。

完璧にいくものなど、この世にはないのですから。

お客様だって、ちゃんと喜んで帰ります。



「不完璧主義」なら落ち込まない


このように、「不完璧主義」で物事を見ていると、このパーティーも、「お客さんが喜んでくれたのだから、大成功だね」となります。

うまくいったところを見つけて自分で自分を褒めてあげるわけです。

すると、何をするにしても、よかったところを見るようにするので、始める前に結果を恐れることがありません。

ですから、自信を持って何にでも挑戦できるわけです。

もし失敗したり、不運に見舞われても、「人間は不完璧なものなんだ」と思っていれば落ち込むことはなくなります。

そして、失敗しても自分を責めることがなくなるので、ましてや他人のミスを厳しく指摘することもありません。

一方、完璧主義者はミスや失敗を許しません。

当然、自分の子供に対しても完璧を求めるので、親子連れをよく見ていると誰が完璧主義者なのか分かります。

完璧主義者の親は、子供を四六時中叱っています。

あれをしてはいけない、これをしてはダメと、目を吊り上げ唾を飛ばして小言を連発しています。

でも、子供の方は親が完璧でないことは分かっているし、その完璧でない親が何で自分に完璧を求めるのか不思議でならない。

私も子供の頃にそうした思いをした一人です。

「自分もできないようなことを、なんで子供に押し付けるんだろう」と腹が立ってきますが、それでも親は親と思って、おとなしくしている子供が多いはずです。
しかし、どこかでその我慢も爆発します。

家庭で暴れるくらいならいいのですが、爆発した子供達は、援助交際やオヤジ狩りなどを始めます。



反省するとどうなる


このように、子どもの理解できない問題行動は、全て親の責任なのです。

子供達は試験で100点とろうとしていっぱいがんばっています。

でも、人間は完璧じゃないから60点の時もあります。

この時、一番落ち込んでいるのは子供本人なのに、完璧主義の親はその子どもを叱りつけるから、子供は押しつぶされてしまうのです。

完璧主義の人は、結果的に、家庭で子供を傷つけていることが多いので気をつけましょう。

しかも、先に述べた通り、自分は違うと思っているとしたら質が悪いと言えるでしょう。

一度、冷静に、自分を見つめ直してみることが必要です。

完璧主義の親の特徴がもう一つあります。

それは、子供に反省させるということです。

失敗したり、親の気に入らないことをすると、「少しは反省しているのか」と叱っているはず。

でも、反省などしたら、ますます落ち込むだけです。

加えて、反省しているうちに、子供が完璧主義者になってしまうかもしれません。

こうして反省ばかりしていると、失敗を怖がる人間が生まれます。

そして、始める前に失敗のことばかりイメージするので、完璧にするにはどうすればいいのかということだけを考えるようになってしまうのです。

完璧主義の親は完璧主義の子供を作っているようなもの。

子供は反省などさせないで、どんどん褒めてあげましょう。

「よくできた」

「大したもんだ」

「今度はもっと上手くいくよ」

こうした言葉が、「心のコップの水」をきれいにしてくれる「澄んだ一滴の水」になります。

そして、言葉を聞いた子供の心だけでなく、声に出している親の心も綺麗になっていくはずです。



人間の最高は78点


元々日本人は百点満点を目指そうとする傾向が強いのですが、複雑な人間社会で満点を取ることは不可能です。

実は、人間がすることはすべて、78点が最高なのです。

これが「78点の法則」と言って、「78対22の定理」「ユダヤの法則」とも呼ばれている心理です。

人間は、最高にうまくできたと思っても、現実には78%しか達成していません。

いつも22%は残ってしまいます。

でも、それでいいのです。

なぜでしょうか。

残った22%は、次のステップで解決すればいいからなのです。



22%の改善点があるから未来は


この世の出来事は、全て改善されながら進歩しています。

いつも何かが欠けている、あるいはどこかがうまくいかないから、人を改善しようと努めるのだし、改善できてしまうのです。

そう考えると、未来は必ず明るいはず。

なぜなら、未来は改善され、必ず今より良くなっていくからです。

人間は常に22%の改善点を残して次のステップに進みます。

でも、その改善点を更に改善しようとしても、また22%の改善点が残ってしまいます。

これを繰り返していくと、改善すべき部分はどんどん小さくなります。

これが78点の法則です。

人間のやることは、無限に続く22%の改善点がある。

すなわち、世の中に完璧なものはないということです。

完璧主義者は何でも完璧にしたいと眉間にしわを寄せていますが、それは不可能であることが、ここでもはっきりしました。

斎藤一人さんの話を纏めました。

 

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