『魂のふるさと』は宇宙なんだ。
この『いのち』は、やがて宇宙に帰るんだ、って。
『いのち』は、どこから来て、どこへ行くんだろう
「オレたち、生きてるじゃない?
どうやって生きてると思う?」
昔、一人さんにそんな質問をされたことがあります。
私は、「『いのち』があるから生きてるんでしょ」と、即答したのですが。
一人さんは、「ごめん、オレの言葉が足りなかった」と、申し訳なさそうな顔をして言いました。
「その『いのち』は、どこから来てると思いますか、って聞きたかったんだ」
日本では、私たちの魂(いのち)は天の神様の分け御霊ですよ、という風に言われています。
これはどういう意味ですかというと、天の神様の『大きな霊』
一人さんはその大きな霊のことを、『膨大な愛と光の海』だと言います。
があって、その例をあけてもらったのが分け御霊、つまり魂なんです。
そのことは、ずっと前から一人さんに聞いていたので、
「私たちが生きているのは、天の神様からもらった分け御霊が入っているからだよね、ここに」
私は自分の胸に手を当てながら、そう言いました。
一人さんは「正解だよ」って言ってくれたんです。
その後、私は一人さんにこんな質問をしました。
「ところで『いのち』の始まりは、不思議の領域なんだよ。
不思議というのは、思っても、議論しても行けませんよ、ということなんだよ」
と教えてくれました。
私は「思っても議論してもいけないんだもんね」と納得して、あのギモンを頭から消去したのですが───。
それから数年後、私は心の勉強するために渡米することになりました。
私が向かった先は、豊かな自然の中にある、とある研究所。
そこは、日本を始め世界各国から心理学者や治療家たちが勉強に訪れる場所でした。
敷地内には露天風呂があり、夕日が沈む頃、一緒に勉強している人たちと温泉に浸かるんです。
英語が喋れる人たちは、そこで知り合った人たちと情報交換をしたり、マッサージをし合ったりと、皆さん思い思いに過ごしていました。
私は英語が話せないので静かに景色を眺めながら温泉につかっていました。
目の前に見えるのは、太平洋と広い空だけ、何とも言えない開放感を満喫していたんです。
すでに太陽が沈み、夜空に月が現れた時のことです。
「わぁ、なんて綺麗なんでしょう」
昨日白い光が海面に映し出されていました。
それはまるで、海に白く輝く光の道ができたかのよう。
そして、その光の道は、地平線の彼方へと延びていました。
その景色を見て、私はふと、思ったんです。
『魂のふるさと』は宇宙なんだ。
この『いのち』は、やがて宇宙に帰るんだ、って。
そう思ったと同時に、得もいわれぬ、安らぎに包まれました。
あの日を境に、私は「死」を恐れることがなくなってしまったのです。
死ぬと「愛は自由だ」ということがわかるだけ
「過去世で自分が死んだ時の記憶があるんです」という女性がいたんです。
その人は、ふとした時に、その記憶が蘇ってきて辛くなってしまう。
そんな彼女に、一人さんがこう言ったんです。
「人間、死ぬ時はすごく気持ちいいんだよ」って。
その時、私はそばで聞いていたんですが、正直ピンと来なかったんです。
だから、「それって、どんな感じなの?」って一人さんに尋ねました。
最初は、一人さん、
「恵美子、こういうのはピンと来ない方がいいんだ。
だって、オレたちは今、生きているんだから」
そう言って教えてくれなかったのですが、諦められない私は、ずっと問い続けました。
やがて、一人さんは根負けして話してくれました。
例えば、激痛があるところへ痛み止めの注射をしてもらったことがある方、いませんか?
注射をしてもらうと、ほっとしますよね。
一人さん曰く、「あれの何倍、何十倍もホッとする」って。
「ものすごい開放感があるんだよ」と言っていました。
「解放される」というのは、何から解放されるのかと言うと、自分の中から湧いてくる考えです。
「地位や名誉、学歴がないとバカにされる」とか、「立派な人間にならないといけない」とか、「すごいと思われないといけない」とか、自分を縛り付けたり、自分を責めるような考えから解放されるのだそう。
そして、一人さんは最後にこんなことを言っていました。
「自分は生前こんなことをした、これをしなかった、だから報いにあうんだと、自分を責めて死んだとしても、無償の愛に包まれるの。
その時自分自身を縛っていた考えから解放されて、相手は自由だということがわかるんだよ」
斎藤一人さんの話を纏めました。
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