知らないことは恥ではないですよ。
人に聞くこと、教わることも大切なんです。
何でも知っていることより、1000倍、役に立つことは───
「一人さんは何でも知っている」
私のお弟子さんたちはよくそう言います。
でも、うちの人たちは、私が知っていることを聞いてくるのです。
「何でも知っている」ということになるわけですが、実際は、一人さんにだって知らないことがあるのです。
自分の知らないことでも、私が興味を持てば、私はすぐに調べるんです。
ところが、興味がないものだってやる。
そういう時、私はスルーします。
興味のないものを調べたって別に、楽しくないわけだからね。
また、興味のないこと(知らないこと)を質問された時は、
「ごめん、オレ、そのことは、知らないんだよ」
素直にそう言って、そして、
「私は興味がないんだよ。
だから、興味を持ったあなたが研究した方がいいと思うよ。
それで何か面白いことがわかったら、私に教えてね」と。
何でもよく知っていて、競馬すぐに答えられることは、確かにすごいことです。
でもね、知らないことは恥ではないんですよ。
人に聞くこと、教わることも大切なんです。
それの方が、何でも知っていることの1000倍も、役に立つのです。
「私はそのことに興味がないから知らないの」
そういえば、立派なふりをしなくてすみます。
「それを研究するのは、そのことに興味を持っているあなたが適任者だと思うよ。
だから、研究してごらん。
そして、ひとりさんに教えてね」
といえば、私は謙虚な人だと褒められた上に、相手も気分よく研究し、そして気分よく教えてくれる。
そうやって、人は育っていくんです。
「カゴに乗る人、担ぐ人、そのまたワラジを作る人」
前世の自分を想像することは、楽しいことだけど、今、どういう生き方をしているかの方がもっと大切ですよ。
「一人さんは過去世で武将だった」とか「神主さんだった」とか、いろんな楽しい話が世間に出ているそうです。
それは私にとってありがたいことだし、また前世のことを想像するのはレジャーだから、楽しむには全然OKなんです。
ただ、昔は、今と違って、そんなに職業がなかったです。
漁師か農家か、商人か、職人か、サムライか。
しかも、人は何回も何回も生まれてくるでしょ。
だから、大概のことは経験しているんじゃないかな。
何より、私たちが生きているのは今なんです。
過去にどんな仕事をして、肩書きはどうだったのかよりも、今をどう生きているか、働いているのか、こっちの方が、私は大切だと思っているんです。
そして、仕事に関して言うと、私は若いお弟子さんたちに、
「カゴに乗る人、担ぐ人、そのまたワラジを作る人」
という話をすることが、たまにあります。
かごを担ぐ人は、安全で確実にお客さんを目的地に運ぶことによってお金を稼いでいます。
わらじを作る人は、かごを担ぐ人が喜ぶようなわらじを作ることで稼ぎます。
籠に乗る人、例えば社長さんだったら、「かっじのいいお客さんだな」と思われるようなことに振る舞うことも仕事の一つなんです。
仕事の内容は違っても「人様のお役に立つぞ」という『奉仕の気持ち』がなきゃいけない。
もしそれがなかったら、仕事として成り立たないのです。
私からこの話を聞いた若い人たちは、それぞれの職場で『奉仕の気持ち』を持って働き出す。
どんどん仕事が面白くなってきて、やがては転職と呼べる仕事と巡り合うことができる、と、こういうパターンが多いですね。
斎藤一人さんの話を纏めました。
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