事態を好転させて、理想を追求するウソは、むしろ、ついてもいいウソです。
世の中には、ついていいウソが、たった一つだけあります
「ウソをついてはいけない」
これは、子供の頃からよく言われてきたことです。
でも、実は、一つだけ「ついていいウソ」というものがあります。
例えば、あなた、Aさん、Bさんの人間関係があったとしますね。
Aさんは、実はBさんのことを、あまりよく思っていません。
そこであなたに、Bさんの悪口を言ったとします。
さて、あなたは、どうしたらいいでしょう?
あなたはBさんに、「この間、Aさんが、悪口を言ってたよ」なんて言いたくなってしまうかもしれませんが、そんなことを言う必要はありません。
私はそう思います。
「Aさんが、すごく褒めていたよ」
むしろ、こういウソの一つくらい、ついて欲しいですね。
「ウソはウソ。必ずバレる」と思うかもしれませんが、人間関係においては、実は、そうでもありません。
悪口は悪口を増幅させ、褒め言葉は褒め言葉を増幅させるというのが、人間関係の常なんです。
仮に、あなたがBさんに、「Aさんが、悪口を言っていたよ」と言ったとしたら、そこからBさんによるAさん攻撃が始まるでしょう。
「私だって、Aさんがこういうところが悪いと思う!」と始まり、これにあなたも巻き込まれてしまいます。
攻撃されたら攻撃し返す。
これが人情というものなんです。
でも、あなたがBさんに、「この間、Aさんが、すごく褒めていたよ」と言ったら、どうでしょうか。
自分のことを褒めていた、という人のことを攻撃する人なんて、いないでしょう?
「へえ? そう? Aさんも、こういうところがいいよね」
なんて、大抵は「褒め言葉のお返し」になるはずなんです。
関係がどちらに転ぶかは、間に立たされたあなたのさじ加減です。
現実をそのまま伝えて事態を悪化させるか。
それとも、理想に向かうウソをついて、事態を好転させるか。
人付き合いで大開運していくには、断然、後者が正しい選択です。
「正直」だけを美徳としていると、時には楽しくなるチャンスを失ってしまいます。
楽しくなるために、「良いウソ」をつく機転を利かせましょう。
身内や部下には、「感謝の言葉」と「楽しい思い出」を
人を褒めることが大事。
と言っても、実は、一番褒めてあげたい身近な人ほど、なかなか褒め辛いものではないでしょうか。
両親や伴侶、場合によっては部下なども、それに当たるかもしれません。
特に今まであまり褒めてこなかったのに、いきなり「笑顔が素敵だね」「いい感じだね」なんて言い出したら、相手も戸惑ってしまうでしょう。
奥さんだったら、「浮気してるのかしら?」なんて、疑いすら持ちかねません!
ほめづらい場合は、褒め言葉の代わりに、感謝の言葉をかけてあげてください。
「いつもありがとう」の一言でいいんです。
加えて、たまには美味しいものを食べに連れ出してあげましょう。
楽しい思い出は、ずっとずっと心に残るからです。
すると、夫婦や親子の間で「あの時のお店、美味しかったね」
「また行こうね」なんて会話が生まれます。
部下の心に、「あの時は、いい思い出をさせてもらったな」という楽しい思い出を残せば、「またがんばろう」というやる気にも繋がるに違いありません。
身近な人こそ、本来最も大事にすべき人達です。
褒め言葉がぎこちなくなりそうなら、感謝や労いの気持ちを、言葉で、行動で、素直に示せるようになりましょう。
人からしてもらった嬉しいことは、他の誰かに送りましょう
私は、一人さんから本当にたくさんのことを教えてもらいました。
その恩を一人さんに返そうと思っても、到底、返すことなどできないでしょう。
そんなことを考えるよりも、一人さんに教えてもらったことを、出来るだけ多くの人に伝える方が大事だと思うのです。
一人さんも、きっと「私に恩を返すなんてこと、考えるなよ」と言うに違いありません。
皆さんも、人からしてもらって嬉しかったことや、ためになったことを、他の誰かにしてあげるといいと思います。
これを「恩送り」と言います。
読んで字のごとく、人に「ご恩」を送るのです。
ある男性のご両親が、地方で二人暮らしをされていました。
彼は、自分の両親が、地域の人に親切に見舞われていることに感謝して、自分も待ち中でお年寄りを見かけると、手助けするようにしているそうです。
「離れて住む両親が受ける新設を、違うお年寄りにさせていただいている」と彼は言いますが、これも恩送りですよね。
難しく考えることはありません。
誰かの言葉づかいがいいな、と思ったら、同じような言葉で誰かと接してみる。
誰かの笑顔が素敵だな、と思ったら、同じような笑顔誰かに向けてみる。
こんな些細なことでもいいんです。
してくれた人に恩返しするだけで、自分と相手の間だけで完結してしまいます。
でも、他の誰かにしてあげたら、嬉しいことの輪が広がります。
その人がまた別の人にしてあげたら、さらに広がりますよね。
こうして、人から人へと「嬉しい輪」を広げていったら、もっともっとみんな一緒に幸せになれるはずなんです。
斎藤一人さんの話を纏めました。
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