一人さんが言うには、褒め言葉は暖かな風や恵みの雨で、悪口は乾いた風だそうです。
悪口を受け取らない心がけが、楽しい人たちを集めます
妬みや僻みが強くて、悪口ばかり言う人がいます。
そんな人を見かけたら、「この人の修行がうまくいきますように」と思いながら、すっと離れるのが一番です。
でも、自分の悪口を言われた時には、やはり腹が立ってしまうかもしれませんね。
ここで、怒ったり、自分も同じように悪口を言ったりすると、しっかり相手からの悪口を受け取ることになります。
悪口を気にしないで受け取らないと、相手は自分が出した毒にまみれた悪口をお持ち帰りでするしかなくなるのです。
一人さんは、自分が悪口を言われてもちっとも動じません。
それを目の当たりにしたのは、ある週刊誌に、ひとりさんを悪く書く記事が掲載された時のことです。
たまたま、みんなでいる時にその記事が出たことを知って、私たちはすっかり頭にきてしまいました。
「ケチだなんて、よく書けるよね。一人さんはものすごい税金を払っているんだから、ケチなわけないのに」と話していると、一人さんはこう言って笑ったのです。
「そうか。その人たちも仕事だからな。一生懸命仕事してるんだよ。許してあげなさい。その方がいいんだよ。お金を貸してくださいって言ってこないから」
私たちは、とっても拍子抜けしました。
「悪口を言われない人なんていないの。2500年前のお釈迦様の教えの中にだって、お釈迦様の悪口を言う男との対話が出てくるだろ。
私たちにできることは、『自分は悪口を言わないこと』だよ。
その方が神様が喜ぶんだから。それを知らない人に、何を言っても伝わらないの。ほっときゃいいんだよ、言いたい奴には言わせておけば、私はそんなの気にしないで楽しく過ごすよ
そして、その後に言った言葉を、私は忘れることができません。
「その週刊誌、売れるといいな」
いつもと何一つ変わらない一人さんの様子に、私たちは、「さすが、一人さんだね」と顔を見合わせて、怒りはどこかへ行ってしまいました。
後になって、「一人さんは、いつから悪口を受け取らずにいられるようになったんですか?」と聞いたら、こう教えてくれました。
「私も、何十年も前は、悪口を言われたら腹が立ったんだよ。でもね、何事もバランスだって気付いたら、ちっとも頭に来なくなったの」
一人さんが言うには、褒め言葉は暖かな風や恵みの雨で、悪口は乾いた風だそうです。
いいことばかり言われても、人はカビが生えてしまうから、ドキドキ乾いた風が吹くくらいでちょうど良いバランスが取れる、というのです。
私にも、ある人から8年間にわたって悪口を言われ続けた経験があります。
根も葉もない噂を言いふらされて、とても悔しい思いをしました。
でも、一人さんにこの事を教わってからは、もうこれ以上受け取らないと決めて、とにかく楽しく過ごすようにしました。
どれだけ悪口を言われたって、私が悪口で死ぬことはありませんでしたし、今になってみると、とてもありがたい修行だったなと思います。
あなたも、不快なことを誰かに言われたら、「その毒は、どうぞご自分でお持ち帰りになってね」と心の中で思いながら、ニコニコ笑っていましょう。
そんなあなたを見つけて、悪口とは無縁な、にこやかな人たちが集まってくるようになりますよ。
「嫌なことを面白がる心」で、幸せに生きる
私は「会長」や「社長」や「先生」と呼ばれる方と会うことが公私ともに多いのですが、そういう人たちと接していて思うのは、「幸せなお金持ちほど、少しも威張ったところがない」ということです。
その最たる人は、やっぱり一人さんなのです。
一人さんが誰にでも分け隔てなく話しかけて、朗らかに笑っている姿を見るたびに、「実るほど頭を垂れる稲穂かな」という言葉を思い出します。
「日本って国では、威張ることを神様が許さないんだよ」
と、一人さんが教えてくれたことがあります。
「この国は、お金を持てば持つほど、立場が上になればなるほど、謙虚になっていかないといけないんだよね。
出世や起業すれば言われると勘違いしている人がいるけど、上になるほど頭を下げることが多くなるの。
柴村恵美子さん(一人さんの一番弟子)がさ、二十歳の頃に始発の先生をやってた時の話、知ってる?
私はトヨタのセンチュリーに乗っていたんだけど、彼女がお客さんを施術しながら、『センチュリーに乗っている友人がいるのよ』って話したら、そのお客さんがガバッと起き上がって、『ありがとうございます』って言ったんだって。
トヨタ自動車の社長だったんだよ。
日本一の自動車会社の社長ともなれば、そこら中がお客さんだらけだろうけど、『ありがとうございます』って自然に出たんだろうな。さすがだよね」
偉ぶらない謙虚さが、さらに豊かな実りをもたらすのですね。
きっと、あなたの周りにも、そんな素敵な人がいるのではないでしょうか。
自分が得意なことで人を喜ばせて成功している人達は、滅多なことで威張ったり、怒ったりしません。
謙虚で、いつもニコニコしています。
だからこそ、『人付き合いは、笑うが勝ちだな』と思います。
私は、そのことも一人さんから教わりました。
「私は、いつも『嫌なことを笑いに変えるゲーム』をしているんだ。これができないと、幸せに生きられないからね」
ともすればイライラしてしまいそうになる場面で、一人さんはいつも私たちを笑わせています。
以前、一人さんのお弟子さんの講演会が開かれるので、私も同行したことがありました。
開演前にみんなでお蕎麦屋さんに入ったら、待てど暮らせど、お料理が出てきません。
「公園前の貴重な時間なのに・・・・・・」と、その場に少し不穏な空気が漂った時です。
「今日は、昼から懐石だね」
一人さんが面白そうに、そういったのです。
「ああ、懐石料理じゃ時間がかかってもしょうがないね」って、思わずみんなで笑ってしまいました。
お店の人に、晴れやかに「ご馳走様」と言えたのは、一人さんの機転の利いた一言のおかげです。
一人さんは、どんな対応をする人と出会っても、
「あ~、面白かったな~。勉強になった」
そう言って、いつも自分の機嫌を取ります。
「嫌なことを笑いに変えるゲーム」を続けていくと、面白いことがどんどん増えていきます。
嫌な出来事も、嫌な出来事もあなたの人生の笑いと学びになっていきますよ。
妬み癖を直すと、幸せの順番が回ってきます
「嫌いな人の事をわざわざ気にする人」の中にも多いのですが、誰かが楽しい思いをしていると、「ずるい」という人がいます。
「いい家に住んでいて、ずるい」
「高級車に乗っていて、ずるい」
「年に何回も海外旅行をしていて、ずるい」
「ずるい」を連発する人たちに、「あなたが手に入れるはずのものを、横取りされたから、ずるいって言うの?」と聞くと、「えっ?」と言葉に詰まってしまいます。
相手のやつをできるだけの収入や魅力があるだけの話なので、ちっともずるくはないんですよね。
それに、「ずるい」ということをやめなければ、自分の人生に相手と同じような幸せが起こることはありません。
妬み癖がついてしまうと、「自分も人から妬まれるに違いない」と、無意識に幸せを遠ざけてしまうからです。
目にしたものは、あなたの近くまで行ってきています。
欲しいものや羨ましい状況が目に入るのは、「予行演習だよ、自分が手にした時のことを考えて楽しもうね」という神様からのサインです。
だから、誰かが楽しい思いをしているのを目にした時は、「ずるい」ではなく、「いいね」と喜んであげましょう。
そうすれば自分も、その幸せの波動に乗ることができます。
中学生の時の事ですが、私の親友に彼氏ができました。
とても嬉しそうな彼女を見て、「よかったね」と思うのと同時に、「すぐ隣に幸せがやってきたということは、次は私の番ね」とものすごくワクワクしました。
すると、一週間後に男の子から告白されて、私には初めての彼氏ができました。
あの時に、「あの子ばっかり、ずるい」と思っていたら、ますます、「ずるい」と言いたくなる出来事が次から次にやってきたことでしょう。
私はテーマパークのCMが大好きです。
笑顔の人がたくさん出てくるので、まるで自分もその場にいるかのように波動をシンクロさせて楽しんでいます。
そんな風に楽しむ予行演習をしていると、ちゃんと次のお休みには順調に計画を立てられて、そこに行けることになります。
あなたも、楽しそうな人を見かけたら、「いいね」と、その幸せな波動に波長を合わせてみましょう。
すると、ちゃんとあなたに幸せの順番が回ってきますよ。
ずっと欲しかったバッグを持っている人や、憧れの車とすれ違ったら、「いいね!、私にも、そろそろ順番が来るのね」とウキウキしてくださいね!
斎藤一人さんの話を纏めました。
皆様、いつもご精読ありがとうございます。
お世話になっております。
Youtubeのチャンネル登録よろしくお願いします。
我が儘勝手で申し開きもございません。
上記の赤色のボタンを押してくださいね。
お手数ですが、遠慮なさらずに押して欲しいんです。