人と揉めるより、みんなに豊かさを提供することの方が大事なの。
それを忘れないでいれば、何があろうと全部上手くいくんだ。
俺のことを信じてくれる人がいればいい
実は以前、一人さんの名前を無断で語り、不当に高額の商品を販売するような人がいたんですね。
他の著名人にもそういうことはよくあるそうで、普通は相手に厳重警告したり、場合によっては訴訟を起こしたりすることもあるそうです。
ところが一人さんに限っては、「細かいことはいいんだよ」って全然怒らない。
だから、相手は好きなように一人さんの名前を使っちゃって。
さすがに弟子の私たちも見かねて、「こんなことされて、頭に来ないんですか?」「お客様に誤解されないように、しかるべき対応をしましょう」って提案するのですが、やっぱり一人さんは動じないんです。
私なんて血の気が多い方だから、「こうなったら、一人さんに黙って訴えてやる」なんて、こっそり弁護士に相談して。
いつでも訴訟に起こせる準備をしていたのに、途中で一人さんにバレちゃって、「俺のことを信じてくれる人がいれば、それでいいんだよ」となだめられたのでした。
「俺達は商人だからね。
心と体の両方の健康をサポートしたい、みんなに笑顔になってもらいたい、幸せになってもらいたいっていうのが目的なんだよ。
人と揉めるより、みんなに豊かさを提供することの方が大事なの。
それを忘れないでいれば、何があろうと全部上手くいくんだ」
自分のすべきことに集中し、「ふわふわ」の軽さを忘れないでいれば、嫌な人は勝手に消えていく、まさにそれを痛感した出来事でした。
一人さんは見事なまでに、目先の問題に惑わされません。
困った様子もなければ、怒ったり戦闘モードになったりすることもない。
ひたすら穏やかに、「それくらいどうってことないよ」というスタンスです。
いくら弟子たちがやきもきしていようが、一人さんだけは涼やかな顔。
風のように「ふわふわ」好きなところへ行くし、したいことをして楽しんでいました。
蓋を開けてみると、いずれのケースも丸く収まり、誰一人嫌な思いをしなかったんですよね。
それどころか会社はバンバン成長し、一人さんの教えもたくさんの人に響いて、世界中に一人さんファンが増えていきました。
こんな神がかった展開で、他にありませんよね。
会社のロゴをあっさり変えちゃった
一人さんが初めて納税日本一になった当時、銀座まるかんのロゴは、丸の中に「漢」という文字が入ったものです。
そして一人さんが納税日本一になったことで、世の中にもそのどこが広く認識されるようになったんですね。
ところが、ある会社が同じようなロゴを使っているということです、どちらかがロゴの変更をしなければならなくなって・・・・・・。
ロゴというのは、いわば会社の顔。
そう簡単に変えられるものではありませんし、弟子の私たちにとっても思い出のあるマーク。
それだけに、あの時は私も頭を抱え、一人さんに必死で「先方とよく話しあい、うちの会社で使わせてもらえるようにしましょうよ」って説得しました。
でも一人さんと来たら、、涼しい顔で「あちらに譲ればいい」「家がロゴを変えたら済む話だよ」と言うばかり。
私は全く理解できなくて、「このロゴで有名になったのに、なんで」ってなりました。
あの時、一人さんがこんな話をしてくれました。
「社名やロゴなんて、別に変えたっていいんだよ。
大事なのは、どんな会社で、どういう商品を販売するかってことだからね。
愛される会社だったら、社名が変わろうがロゴが変わろうが、お客さんは応援してくれるんだ」
こんな言葉を聞いて、私もやっと腑に落ちました。
一人さんが見ているのは、私が見ている世界よりずっと先だし、遥か上の方なんだと。
ロゴにこだわるよりも、一人さんや仲間たちと一緒に、もっといい商品が提供できるようにしよう。
最高の会社にしようって。
目先の出来事に惑わされてはいけないという、大切なことを教わりました。
すごく良い学びになったんですね。
今振り返ってみると、やっぱりあの時も「ふわふわ」に通じていたなって。
その象徴的な光景が、一人さんのこんな行動です。
ロゴ問題が発覚したとき、一人さんはまず、
「こういう時は、体をふわっとさせないとダメなんだ」
とつぶやきながら、ちょっとズボンのベルトを緩めたんですよね。
きっと、心身ともにリラックスした状態で問題と向き合おうとしていたのでしょう。
一人さんは昔から「いい知恵が欲しい時は、肩の力を抜いて軽くなるんだよ。緊張状態は一番駄目で、それじゃあいい考えが浮かばないんだ」って言ってましたから。
ベルトを緩めたのも、正しい道を探るために「ふわふわ」になろうとしたのだと思います。
そして出たのが。「ロゴが変わっても俺たちの会社をは大丈夫」という答えだった。
この一件によって、まるかんでは新たに、丸の中に「ひとり」という文字が入ったロゴが誕生したのですが、その後会社がグングン成長し続けたことを考えると、ロゴを変えたのは大正解だったんだなとしみじみ思います。
斎藤一人さんの話を纏めました。
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