「自分を守ってくれる人が好きって言うけど、
長続きする関係は『どっちも』なんだよ」
この宇宙には「バランスの法則」というものがあるんだよ
一人さんや仲間たちとドライブを楽しんでいた時のことです。
私はいつものように仲間たちと雑談をしていました。
雑談の内容は「男性の上司が女性の部下にモテる条件」でした。
一人さんはいつものようにニコニコ楽しそうに、私たちの雑談を聞いていました。
「ある男性の上司が、職場の女子たちの間で、すごく人気があったんですって。
ところが、ある時、売上が低迷しているのは部下のがんばりが足りないせいだって、うっかり言っちゃったら、人気が没落したらしいのね」
「私も責任ですって言えば、人気が出たのにね」
「自分を守ってくれる人が好きっていう女性が多いからね」
仲間たちとそんな話をしていたら、
「それ、おかしくない？」と、一人さんの一言。
私たちは慌ててバックからICレコーダーを取り出し、録音の準備に取り掛かります。
準備が整ったところで、一人さんは再び話し始めました。
「この宇宙には、『バランスの法則』というものがあるんだよ。
自分は相手を守る、相手の人も自分を守ってくれる、そうやって互いに守り合う関係はバランスが取れていて、長続きするんだよ。
片方だけが得をするような関係は続かないよ。
バランスが取れてないんだもん」
一人さんの話を聞きながら、私は「確かにそうだな」と思いました。
というのは、一人さんって、私たち弟子はもちろんのこと、弟子の会社のスタッフ、特約店さん、ひとりさんファンに一生懸命、尽くそうとしています。
でも私たち弟子やスタッフ、特約店さん、一人さんファンまでもが、一人さんのことを一生懸命、守ろうとしているんです。
本当なの。
さらに一人さんは話を続けます。
「この前、若手経営者に質問されたんだよ。
出会いについてどう思いますかって。
俺は、出会いを求めたことはないんだよね。
それよりも、今ここ、目の前なの。
目の前にいる人に全力で何ができるか、何だよ。
今はこうして、みんなと会ってるから、みんなが楽しくなる話。
何かためになるような話をしているんだよね。
自分が好きでやっていることだから、みんなにも、そうしろとは言わない。
ただ、人から何かを与えてもらうばかりでは幸せになれないよ。
人から与えてもらった幸せは必ず消えちゃうの。
何より、何かを与えてくれることを期待して近寄ってくる人がいたら、みんなはどう思う？
『また会いたい』って思うかい？
思わないよね。
例えば、これからは人と会う時に『この人に何を与えられるんだろう』という気持ちで、会うようにしてごらん」
そんな一人さんの背中を見ながら、私も目の前に現れた人が楽しく豊かになるような話を全力で話すようになっていました。
そして、一人さんが言った通り、昔、自分が与えたものが形を変え、いろんな人を経由して、返ってきているのです。
よく『かがみ』を見る人は幸せになれるよ
「全力で恵美子さんに光を当てた俺に、跳ね返ってきたんだ。
何かを期待してやったのではないけれど、人は『かがみ』自分が出したものを跳ね返すのが自然の摂理なの。
だから逆に、『親切にしてあげたのに、何よ、あの人は』と思うようなことが返ってくるんだとしたら、相手の人におっかなびっくり斜めから光を当てていたのかもなって、自分のことがわかるんだよ」と、ひとりさんは言います。
嫌なものが跳ね返ってきた時、それを制裁や罰だと思わないでください。
『かがみ』が跳ね返したものを見て、自分自身を振り返り、「自分って、こういうところもあるんだな」と自身を分かってあげることが大事です。
「自分のここがダメなんだな」って、自分を否定してはいけません。
反省よりも、自分のことを分かってあげるんです。
周りの人のことより、自分が自分自身を理解するんですかって、そうではないのです。
周りの人のことも分かってあげられる愛の人になるために、まず自分が自分自身を理解してあげることを覚えなくちゃいけないのです。
斎藤一人さんの話を纏めました。
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