そのために、常に一歩先を読む。本当言うと、十年先は誰でも読めるんです。
人生は四つ玉ゲーム
呼び捨て
斎藤一人さんは、自分のことを「一人さん」と呼びます。
私のなかでは、呼び捨てにするなんて、もう、とんでもない話です。
要するに、斎藤一人さんはそれぐらい自分が大切で、愛しているんだ、ということです。
ただし、斎藤一人さん、自分のお弟子さん、うんと年下のお弟子さんにも「しげちゃん」とか呼びます。
人のことも、呼び捨てにしないのです。
それは、自分を呼び捨てにできないぐらい大切に思っているから、人のことも大切なんです。
「自分が大切」と言うと、世間の人は「それは、良くないことだ」みたいな考え方をするけれど、良くないのは「自分だけが大切」ということです。
「自分が大切」と「自分だけが大切」って、言葉はよく似てるけど、全然違います。
仕事でも、人間関係でも、全然、違ってしまうのです。
ビリヤード
人生は、玉突きの四つ玉ゲームと同じです。
四つ玉ゲームというのは、玉突きの台に四つの玉がある、赤いの二つに、白いの二つです。
自分の打つ球が白で、赤と白の玉、コン、コンって2個当てると、2点入ります。
赤と赤に当てると3点です。
要するに、2個当たると点がとれるんです。
一個自分の打った球を、コン、コンって、2個の玉に当てればいいのです。
そして、さらにもう一個当てる、コン、コン、コンって3個当たると5点入ります。
斎藤一人さんのお母さんは玉突きが好きな人で、斎藤一人さんは子供のとき、よく連れて行かれたんです。
斎藤一人さんは四つ玉ゲームをずっと見るのが好きで、そのときに、
「人生って、これだ!」
と思ったんです。
なぜかと言うと、一個だけ当てたのでは0点なのです。
人生もそれと同じです。
自分の事だけ考えてるのはダメなんです。
自分のためになって、人のためになって、はじめて点が取れるんです。
幸せなんです。
2個当てたうえに、もう一個。
自分のためになって人のためになって、社会のために、これはなるぞ、といったときは5点なんです。
四つ玉の法則
だから、何か商売するときに、これは人の為にもなる、自分のためにもなる、そして、社会のためになるというものは、絶対、成功します。
仕事のコツって、だった、それだけです。
なぜかと言うと、人のためにしかならないと、自分が細ってきてお手上げ、長続きしないのです。
そうではなくて、自分のためにもなって、人のためにもなるのなら、お互い長く続きます。
ただし、当たった玉は2個だから、点数が小さいんです。
2個当てたうえに、「社会のためにもなるよ」ということであれば、5点です。
だから、例えばまるかんで出してる「パニウツ元気」みたいのだと、まるかんも商売になるし、買った人も喜びます。
それから逆に言うと、うつやなんかで部屋にこもりきりになってる人や、「自分は生きるのをやめたい」とか考えてる人が明るく元気に生きられるようになれば、社会も助かるんです。
そういうものを作れば、これは絶対に当たるんですよ。
だから、商売って、やる前から成功するかどうかわかるんです。
ところで、あなた、自分だけが得するような考えで仕事をしていませんか?
そういうものは、最初のうちはうまくいったとしても、長くは続きませんよ。
四つ玉の法則は、商売だけではなく、どんなものにでも当てはまります。
この計算式を頭に入れておけば、自ずから、絶対、分かるんです。
どうすれば、幸せでいられるかが分かります。
仕事のコツは10年先より一歩先
ここで、ちょっと、仕事の話をします。
「あの人、先に行き過ぎたね」
と、周りから言われるような人がいるんです。
「10年後だったら、あの人、成功するのにね」とか言われたりするんですけれど、そういう人は10年後も成功しません。
なぜかと言うと、そういう人は、常に十年先に行っているのです。
競馬
変な話、競馬で、次のレースが5レースだったら、5レースを当てればいいんですよね。
5レースで2ー5が来るのだとしたら、2ー5の馬券を買えばいいんです。
それを、「6レースで1ー4が来るから」って、5レースでそれを買ったら、配当金は出ません。
配当金が欲しかったら、次のレースを当てるんです。
そして、当たったら、また次を当てる、分かりますね。
仕事もこれと同じです。
次を当てればいいだけなのです。
今より一歩先を読めばいいだけなんです。
十年先、二十年先を当てても仕方がないんです。
十年先は、10年先に当てるんです。
常に、一歩先を読むんです。
そして、一個だけ上に行けばいいのです。
飽きる動物
何の商売でもそうですが、商品には寿命があります。
なぜかと言うと、人間は飽きる動物だからです。
だから、今、出ている商品が消える前に次の商品を出して、また消える前に次の商品を出して、ずっと次々、当たる商品を出さなければいけないのです。
それと、仕事のコツというのは、いいですか、よく覚えておいてくださいよ。
「仕事はお金儲けだ」と言うけれど、お金儲けより大切なことがあるんです。
それは、「儲け続ける」ということ。
お金を儲けるというのは、インチキをしても儲かるんです。
でも、ずっとは儲かりません。
インチキしてたら、やがては逮捕されるか、訴えられるか、お客さんに逃げられるかのいずれかです。
だから、仕事とは儲け続けることなんです。
そして、商品は、生き物みたいなもの。
交替しながら、次々、出していかなければいけないんです。
しかも、出す以上は、世の中の役に立つものでなければならない。
そうすると、また次に繋がるのです。
何の仕事でもそうですよ、儲け続けなければいけないんです。
もう一個、言うと、儲け続けている商売が、世の中の役に立っているんです。
要はね、儲け続けないとだめだよ、ということです。
一歩先
そのために、常に一歩先を読む。
本当言うと、十年先は誰でも読めるんです。
評論家でも、「こういう世の中が来て」と、当てる人がいっぱいいるんです。
ただ問題は、一歩先を読む人が少ないんです。
少ないから、自分が今より一歩先を読む癖をつけてしまえば、どんどん上に行けるんですね。
空気読めない、場が読めない人には愛がない
人気
よく「商売は器量だ」と言います。
聞いたことがある人も多いと思うのですが、これはどういうことかご存知ですか?
例えば、儲かってないラーメン屋があるとします。
メニューに、餃子からチャーハンから全部書いてあって、この中で一番売れるのは、五目そばだとする。
五目そばは人気があるんですね。
でも、ラーメンは人気がないんですよね。
餃子も人気がないんです。
と、普通は考えるのですが、斎藤一人さんの考えは違います。
斎藤一人さんに言わせると、「餃子が人気ない」ではない。
「ラーメンが人気ない」ではないんです。
なぜかと言うと、ラーメンがあまり出ないのだとしたら、今、一番流行ってるラーメン屋を見てきて、自分のとこのラーメンの味を変えればいいのです。
餃子の味も変えればいいのです。
それをきちっとやってないから、ラーメン、餃子が売れない。
ということは、味を変えようとしない、あなたが、人気ない、なのです。
お客さんが食べたがらないラーメンを出し続けておきながら、「お客が来ない」「不景気だ」と言う、その人間性が人気ない、なのです。
結局、最後は人気です。
人気とは、人の気、愛です。
店主には、それがないのです。
例えば、お客さんが並んでるラーメン屋は、こってりしたラーメンを出しているとする。
にもかかわらず、「うちのはさっぱりしてて、うまいんです」と。
そういうのが「愛がない」と、斎藤一人さんは言うのです。
自分だけが満足するようなラーメンは、家で作って食べてください。
商売というのは、お客さんに尽くすものです。
それもしないで、「お客はラーメンをわかってない」って、あなた、場が読めてない、空気読めてないですよ。
「空気読めない」というのは、どういう空気なのかがわからない、ではありません。
愛がないんです。
空気読めない人
なぜって、自分の彼女を友達やなんかに紹介したとき、「なんだ、この前の彼女の方がいい女じゃないか」と言われたら嫌でしょ?
「嫌だ」とわかってるのに、人にはやるんですよ、空気読めない人って。
だから、空気読めない人って、「ここで、こんなこと言ったらまずいだろ」とかいうのが分からないのです。
本当に分からないのだとしたら、そのまずいことを、自分が言われたり、されたりしても、怒ったりしないのです。
ところが、空気読めない人は、自分がそういうことをされると怒るんですよ。
「人に、ああいうことされるの嫌だ」とわかってて、人のことはわからない、って。
そういうのは、場が読めない、空気読めない、ではなく、愛がないのです。
人に対する思いやりがないのです。
目からウロコ!の「成功」の仕組み
昔、私がお弟子さんに教えたことの一つに、
「自分を愛して、他人を愛します」
というのがあるんです。
普通は、「他人を愛する」が先に来るのですが、斎藤一人さんの場合は違います。
「自分を愛して」が先です。
脳の仕組み
なぜかと言うと、人には「脳の仕組み」というものがあるんです。
例えば、あなたがサラリーマンだとして、勤めてる会社が倒産することになったとします。
そんなときは、まず、
「自分はこれぐらいの貯金があって、雇用保険からお金も出るし、その間になんとか就職先も見つかりそうだから、自分も家族も大丈夫」
と、心を落ち着かせるのです。
それから次は同僚のこと、
「自分が力になれることは何だろう」
「恩義を受けた社長さんに自分ができることは何だろう」
って、考えないと駄目ですよ。
冷たいようですが、まず自分を助けてから人を助けるようにしないと、良い知恵は出ません。
脳の構造はそうなっているんです。
自分の脳は、まず自分を守る構造になっているのです。
だから、愛というのも、日頃から「自分は何とか食べに行けるようになって、幸せ」になったら、その次は「他の人が幸せになるようにして」と、順番があるんです。
みんな、自分のことをうんと忘れている人を見ると、「偉いな」「すごいな」見たく思うけど、自分も愛さないで人を愛するなんて、できないですよ。
もし、それができるのなら、一回無しで二階から家が建ちますよ。
だから、元の「一」ができていないんですよ、「自分を愛して」ができない人は。
人生、うまくいかない人、自分のこと忘れていませんか?
自分を忘れてるようなすごい人、偉い人で、人生、成功した人というのはいない。
本当なんですよ。
諸葛亮孔明
昔、中国に諸葛亮孔明という人がいました。
この人は、政治から戦から、天才的な能力を持っていたんです。
そして自分のことを忘れて、自分とこの王様に尽くしました。
ところが、諸葛亮孔明が死んだ時、言葉が悪くてごめんなさいだけど、あまりキレイとは言えない奥さん、それから、小さい畑と、桑の木が一本か、ナツメの木が一本、残っただだったそうなんです。
諸葛亮孔明ほどの大天才だって、自分のことを忘れてたら天下を取れないんですよ。
天下を取るような人というのは、綺麗どころを、ワーと集めたり、豪華に行っているのです。
それでは、なぜ、自分のことをうんと忘れる人は天下を取れないのか。
そういう人は、必ず、自分の立派さを人にも強要するムードが出てるんです。
自分が我慢してるからって、人にも「我慢しろ」というムードが出てるんです。
自分は大して綺麗でない奥さんで満足しているから、人にも「そうしなさい」というムードが出てるんです。
でも、あなたの部下は、あなたと違うんですよ。
部下が、「これから戦だ」という時、今日で死んでしまうかもしれない。
明日は首がないかもしれないんです。
それだとしたら、「もう、死んでしまうかもしれない」という時は、きれいどころでもなんでも、ワッと集めて、元気に行かせてあげなかったからね。
だから、戦へ出て行くときに、「みんな、今日は派手にパーとやりなよ」と言ってくれる上司と、「真面目に地味にしてろ」と言う上司、部下はどっちについてくるんですか?
明日、首がなくなるかもしれないんですよ。
「派手にパーと」の方に決まってるでしょ。
それに、トップが質素倹約ばかりしていると、部下も地味に暗くしていなければならない。
というムードになるんです。
それでは、人生、面白くないんです。
部下の人生まで暗くしてるんですよね。
だから、いろんな歴史を見てごらんなさい。
自分を忘れて、何かやってる人は自分も腹切ってるし、国も駄目になっていますから。
神様が味方する人
人生、うまくいかない人はね、必ず、脳の構造を無視しているんです。
人生の成功、「守り」というものは自分から始めるものです。
自分を守り、会社を守り、お得意さんお守り.........。
だから、商売でも、自分のためになって人のためにもなる、社会のためにもなる。
これが道理なんだから、よく考えてごらん。
そんなもの、当たるに決まってるんですよ。
本当に、世の中というのは、道理なんです。
やる前から分かるんですよ。
「結果はやってみなければわからない」って、やる前からわかってますよ。
だから道理どおりにやってください。
道理どおりにやってる人には、必ず神が味方しますからね。
斉藤一人さんのお話を纏めました。
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