繰り返すけど「何がないと幸せじゃない」ではないからね。
「しあわせ」は、あなたの心の感度や感性によって決まってくるからね。
しあわせとは探すものである
不幸な人って、幸せの探し方が下手なのです。
「アジの開き」だって作るのに大変な手間がかかっています。
そのことを思って食べると「幸せだなぁ」と思えるんです。
水道の蛇口をひねれば水が出るのだって「幸せだ」よね。
昔はわざわざ川まで水を汲みに行っていたんですから。
さらに言えば、世界には飢えに苦しんでいる人が約8億人、慢性的な栄養失調の人が約20億人いると言われています。
世界各地で未だに紛争が起こっていて、いつ銃撃戦に巻き込まれたり、爆弾を落とされたりするかも分かりません。
それに比べれば、私たちは平和な日本に暮らせて幸せ、来ているだけで幸せだと思えます。
幸せって、幸せと思える感度が高いか、低いかなんだよね。
「幸せ」とは、与えられるものではなく「探すもの」なの。
些細なことがあるたびに「不幸だ、不幸だ」って言う人がいるけど、幸せな人にも不幸な人にも起こる事って、そんなに変わりはありません。
それでも、幸せと思える人のところに、幸せって引き寄せられてきちゃうんです。
完全無欠の幸せを探してみたってどこにもないから。
神様だってね、「幸せ」というものをくれるわけではないんだよね。
幸せに変わるものを皆にくださるんだよ。
性格だって、この世の中に完璧な人なんていません。
誰にでも欠点の一つや二つあるものなの。
ことを言わなければ誰だって「いい男」だし、「いい女」なんです。
それを、「こういうところが良くになってくれたら」とか「そういうところを直してくれたら」とかって言っていると、いつまでたってもキリがありません。
幸せっていうのは、50点か60点でいいの。
完璧を求めすぎると、幸せになんかなれないよ。
サッカーが好きな人って、相手から邪魔されたりすることですら、面白さを感じます。
だから人生の邪魔する人が現れたら「これでもっと面白くなるぞ」って思えると、その人の人生はますます面白くなるんだよね。
人って誰でも、ものすごい可能性を秘めています。
それを「ちっちゃく」まとめようとするからダメなんです。
「ここがダメ」とか、「あそこがダメ」とか言ってると、どんどんちっちゃくなっちゃうんだよ。
もっと大きく、おおらかに物事を捉えて行こうね。
「仕事の成功論」と「心の幸せ論」は同じ
幸せを見つけるのが下手な人は、商売の成功の仕方を見つけるのも下手です。
うまくいってない人って、幸せも成功も、「見つけるもの」だと思ってないの。
「与えられる」か「偶然入ってくる」ものだと思っているんです。
チャンスも「来るもの」だと思っていて、「見つけるもの」だと思っていません。
要は、日頃から見つけ癖がないんだよ。
「ご飯が食べられて幸せ」とか「仕事ができて幸せ」とか、しあわせを探す癖が日頃からあるかどうかな。
ちょっと自分に嫌なことがあっただけで「最悪だ」っていっている人生と、「今日も朝起きられて幸せ」っていう人生では違います。
「しあわせのたね」を見つけられる人って、「商売のたね」を見つけるのも上手です。
そういう人が「売れているお店・人気のお店」に行ったら、その店の良いところをたくさん見つけます。
そしてその中で、自分で真似できることをするんです。
逆に不幸な人って、悪いところを見つけるのが上手なんです。
「売れているお店・人気のお店」に行っても、「あそこが駄目だ」「ここがなってない」とか言って、いちいち重箱の隅をつつくようなことをするんです。
人を雇うのでも、幸せな人は、その人の良いところを見つけて、そこを褒めて伸ばそうとします。
でもうまくいってない人って、悪いところを見つけてはそこを指摘して、直させようとするんだよね。
「仕事の成功論」と「心のしあわせ論」は同じなんです。
毎日の生活の中で「しあわせの種」を探してごらん。
実は毎日、たくさんの種をいただいていることに気づくから。
幸せは願いではなく思い
とにかく幸せって、何があっても「100%幸せだ」と思えるかどうかなんです。
嫌なことがあっても「こんなのは幸せの一部ですから」って言える人に、幸せがどんどん訪れます。
「ついてる人には悪いことは起きない」のではありません。
ついてる人にも悪いことは起きます。
ただ、起きても捉え方が違うんです。
いちいち起こることに左右されて、不機嫌になっていたら、本当の幸せにはなれないよね。
多くの人は幸せを過大評価し過ぎてるんです。
人生にはいろんなことが起きるし、いろんなことが起きないと人生はつまらないもの。
「いいことがあったら幸せ」っていうのは願いなんです。
そうだとしたら、目が合ったことが実現しないと幸せにはなれないことになるよね。
でも私が言っているの思いなんです。
いいことがあったら幸せ。
それは幸せの一部。
そう思うと、全てが幸せになるんです。
私はいつも気元がいいんです。
それを見てよく「ひとりさんは嫌な事がないんですね」って言われます。
みんなが思うような嫌なことは私にもあるけど、私はそんなことでいちいち不機嫌にはなりません。
だって、そんなことが起こるのは織り込み済みだし、それも幸せの一部なんだよね。
それで、「豊かだからそういう気持ちになれるんですか?」って言われるけど、そういう気持ちでいたから豊かになったんだよ。
起きることに対する捉え方って、思い続けているうちに分かってくるからね。
大切なのは思い続けること。
斎藤一人さんの話を纏めました。
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