今年中に結婚します!!
相手は誰なんですか!!
これから探します!!
しない方が、自由で良いわよ!!
いいえ、すると決めたんです!!
パブリック・コミットメント
目標を家族や友達、SNSで宣言した人もいるのではないでしょうか。確かに目標を宣言することで達成させるということが有効な場合があります。
これは「パブリック・コミットメント」と言って、自分が成し遂げようと決意したことを周囲に伝えることで目標を達成する考え方ですね。
これは心理学者のクルト・レヴィン氏が提唱した「パブリック・コミットメント」と呼ばれる行為で、「周囲の人に向かって目標を宣言すると、達成率が高くなる」というものです。 自分の目標を達成するために他人の目を使うというのは、心理学では常套手段です。
自問自答
なんとしても今年中に結婚します!!
目標を会社で宣言するんですね!!
目標を宣言した方が良いと聞いたことがあります!!
その通りですが、自問自答も良いですよ!!
自問自答って?
目標を達成するためには自問自答する方が可能性が高くなる研究発表があるんですね!!
Greenさん、それ教えて下さい!!
単に目標宣言するのではなく「自問自答する」ことも目標を達成させるのに効果的だというお話をします。私は、よく自問自答をするのですが、実はこれが良かったんですね。
カリフォルニア大学アーバイン校などの研究者によると、成し遂げたい事柄については宣言するよりも質問した方が効果的という内容です。
質問行動効果
Question-behavior effectと言って、日本語に訳すと「質問行動効果」または「問いかけ行動効果」となります。100以上のデータから研究した結果、質門は様々な分野において効力を発揮するのです。
しかも、その効果は、質問後6ヶ月以上続くことが示されています。つまり、「なんで結婚するの?」と自問自答することで、目標達成するために継続的な行動が出来るということらしいです。
質問行動効果の方法
やり方は簡単です。例えば「結婚!」と宣言していたものを「なんで結婚をしたいの?」「どうすれば今年中に結婚できるの?」「そのため何から始めるのがいいの?」と自問自答していくのです。
・「今年中に結婚します!」
↓
・「なんで今年中に結婚するんですか?」
自問自答する場合はノートに書くことです。頭の中で考えるだけでは限界があります。ノートに【質問】を書いて、それに【回答】を書いていきます。
今年の目標
- どうして結婚したいのか
賞味期限切れなのでとかではなく、突発的にそう思ったんです。
- 結婚するために何をするのか
会社には良い男性がいないから、それ以外で会社の皆に協力して貰ったり、お見合いをしたり、結婚相談所に登録します。
宣言するよりも自問自答する方法「質問行動効果」が効果的というお話をしました。この方法はメタ分析でも証明されています。簡単ですし試してみてはいかがでしょうか。
論点をここでがらりと変えますね、二部構成だと思って下さい。
質問とは何か
質問の一般的なイメージは、「わからないことを相手に聞いて、明確にする」ではないでしょうか。学生時代や社会人になって間もないころは、「わからないことは積極的に質問しなさい」と、よく言われましたよね。
実は、質問にはそれ以外にも、情報を共有したり、考えるきっかけを作ったり、思い込みをゆるめたり、やわからく要求したりするなど、非常に優れた効果があるのをご存知ですか?意識的に使うことによって、コミュニケーションを豊かに、さらには、人生を豊かにしてくれるほどのパワフルな効果があります。
そこで、記事では、改めて「質問とは何か」を考えながら、どのような役割・効果があり、どのようなシーンで活かすことができるのかをみていきます。
質問を人に投げかける場合
質問の八つの効果
わからないことを聞いて、明確にする
1つ目の効果は、「わからないことを聞いて、明確にする」です。
たとえば、仕事のやり方がわからないとき、上司に「これはどうすればいいのですか?」と教えを請いますよね。わからないことを知っている人に問うと、不明点が明確になるほか、知識を増やすことができます。
情報を明確にし、共有する
2つ目の効果は、「情報を明確にし、共有する」です。
人は、実際に体験したことや、頭の中で考えていることを言葉にするときに、その全てを言葉にすることができません。
相手が言葉にできた情報が100%だったとしたら、相手に問いかけつことによって、120%の情報を共有することができます。それだけ、分かり合えるでしょう。
考えるきっかけを作り、解決策を見つける
3つ目の効果は、「考えるきっかけを作り、解決策を見つける」です。
たとえば、「今月の営業会議のテーマ、どうしましょうか?」とたずねてきた営業スタッフB玉さんに、「B玉さんは、何かテーマ持ってる?今、困っていることや感じていることはない?」のように問いかけると、B玉さんは「今、困っていることは何だろう?」と考え始め、必要な答えや解決策を見いだすでしょう。
このように、質問には、「考えるきっかけを作り、新しい可能性を引き出す」効果があります。問いかけられなければそれ以上考えることはありませんが、問いかけられることによって考え、新しい解決策が見いだせたら、120%の可能性が生まれるのではないでしょうか。
これは、コーチングの手法として使われています。
思い込みによる制限をはずす
4つ目の効果は、「思い込みによる制限をはずす」です。
どんな人でも、さまざまな思い込みを持っています。「自分にはきっとできる」のようなポジティブな思い込みは、行動力につながりますが、「どうせ私には何もできない」のようなネガティブな思い込みは、行動の制限になることがあります。
質問には、ネガティブな思い込みをゆるめる効果があります。
たとえば、「私はいつも失敗ばかりで、全然うまく行かないんです」という若手スタッフに、「いつもって、本当にいつも?一度ぐらいはうまく行ったこと、ない?」「誰と比べて?」のように問いかけるとすると、「いつもではないかも……」「他の人はどうなのだろう?」のように、意識を切り替えることができます。「彼は全く分かっていない!」と怒りを隠せない同僚には、「全くって、例えば?」と具体的にするように問いかければ、全くではないことに気付く可能性が生まれます。「プライベートよりも仕事を優先すべきだ」と、ストレスを抱えている同僚には、「何があなたに、そう思わせるの?」と問いかければ、過去に、そう思うに至った経験を思い出し、そうでなくてもいいのかもしれない……という気付きが生まれるかもしれません。このように、思い込みによる制限がはずれれば、120%の可能性が生まれます。
質問は、カウンセリングの手法として使われています。
やわらかくお願いする
5つ目の効果は、「やわらかくお願いする」です。
相手にお願いしたいことを、「○○していただけますか?」のように質問の形(疑問形)で表現すると、やわからくお願いすることができます。
たとえば、いつも大きな声で話す同僚に、もう少し静かな声で話して欲しいとき、「みんな仕事をしているんだから、もっと静かに話してよ」と直接的にいうと、きつい感じになりますが、「もう少し静かに話していただけますか?」のように疑問形にすると、やわらかくお願いするニュアンスになります。
要求する
6つ目の効果は、「要求する」です。
相手に要求したいことを、「○○できますか?」のように質問の形(疑問形)にすると、やわらかい印象で要求できます。
たとえば、急ぎの報告書を部下に依頼する際、「これ、急ぎの報告書だから、明日の朝までに仕上げてほしい」と直接的にいうと命令口調になりますが、「これ、急ぎの報告書なんだけど、明日の朝までに仕上げることはできる?」のように疑問形にすると、やわらかく要求するニュアンスになります。
強調する・納得感を作る
7つ目の効果は、「強調する」です。
言いたいことの後に、「そうじゃない?」「そうでしょう?」を追加すると、言いたいことを強調することができます。
たとえば、「大切なのは、“何をするか”ではなく、“何のためにするか”なんじゃない?そうでしょう?」のような具合です。
選択させる
8つ目の効果は、「選択させる」です。
複数の選択肢の中から選択させることができます。
たとえば、「A案とB案があるけど、どれにする?」のようにすると、相手にどちらかを選択させることができます。また、「やるなら、今からにする?それとも、後からにする?」のようにすると、”やる”ことを前提に会話をすすめることができます。
最後に
「質問とは何か」についてまとめました。さまざまな使い方があることがお分かりいただけたでしょうか。
質問とは、情報を共有し、120%の可能性を引き出すこと。そして、コミュニケーションを、人生を豊かするほどパワフルな効果があります。その影響力を改めて意識して、まわりの人にも、そして、自分にも、ポジティブな言葉を投げかけたいものですね。
気楽にすべての方法を試して下さい、どれが合うキーか分かりませんから!!
皆様、いつもご精読ありがとう御座います。