私の仕事の効率の上がる方法はないですか!!
常に向上心を持つビジネスパーソンは当然のように、効率的に仕事をこなしていることでしょう。しかし、もし無駄な時間を作ることなく常に全力投球している人であれば、さらに生産性を高めることが可能です。
こんにちは、Greenです、それでは今回は、ちょっとした休息時間を取ることで、脳の機能をフルに活用することの出来る方法を紹介していきます!!
「脳の働き方改革」の意味・するべき理由
少子高齢化が進む日本では、働き方改革によって生産性を向上させようという動きが広まっています。具体的には女性や高齢者を積極的に雇用し、それぞれが持つ能力を活かせる場で働いてもらうことにより、仕事全体の効率を高めようということです。
では個人の働き方についてはどうでしょうか。無駄なくスケジュールをびっしり詰め込んで、効率良く仕事を進めているという人は多いと思います。しかしそのように仕事に集中していると、実は脳の大事な能力を眠らせたままにしてしまうことをご存知でしょうか。
仕事に集中している時に眠っている脳の機能を活用しようというのが、「脳の働き方改革」です!!
無意識下の脳は大量のエネルギーを消費して活動する
眠っている間に脳は情報を整理して記憶を定着しています。夢を見るのは、その作業による副産物のようなものです。このように無意識下にある脳は、「デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)」とよばれる神経回路を使って活動しています。DMNの名付け親であるワシントン大学のM・E・レイクル教授によると、意識的に活動している時の脳のエネルギー量は脳全体のわずか5%であり、残りの20%は脳細胞のメンテナンスに、75%は無意識下において消費されるそうです。
そしてこの無意識下で働くDMNは、次の3つの役割を持つと考えられています。
- 自分自身について考える
- 自分が置かれている状況を把握する
- 自分が経験したこと・学んだことを整理する
これらを無意識下で、あたかも車のアイドリングのように行うことによって、これから起こりうる出来事に対処できるようにしているようです。実験によると、DMNの活動を観察すれば、被験者がミスをするかどうかは30分前に予測できたという報告もあります。
DMNは脳内に散乱するあらゆる情報を分析・統合して記憶に定着させようとします。これは、これから起こりうる事態に備えてシミュレーションするのが目的でもあるようです。そして自分が抱えている問題や課題に対する「答え」をも見つけ出そうとします。その過程において、アイデアや閃きが生まれやすくなります。
浮力の原理を思いついたアルキメデスや万有引力の法則を発見したアイザック・ニュートンも、毎日いろいろと考え悩む中で、ふとリラックスした瞬間にこれらが閃いたとされています。
DMNを活用する方法と注意点
DMNの働きを活用すれば、仕事において抱える課題や解決に至るヒントを思いつく可能性があります。わざわざ時間を作って頭をひねっても、そう簡単にアイデアは出ないものです。そこで意識的に「無意識となる時間」を作るようにしましょう。その間にDMNが猛烈な勢いで情報を整理し、求める解を導き出そうとしてくれます。
たとえば昼休みにスマホでニュースを読むのもよいのですが、目をつぶって何も考えないようにしてみてはいかがでしょうか。あるいは午後にコーヒーや紅茶を飲んで、脳を開放させるように意識しましょう。意識下ではまとまらない情報を、DMNが整理しまとめてくれます。
ただし注意点があります。DMNは時に感情に直結して、マイナス感情に捉われることがあります。これは過去の出来事や将来の不安といった感情につながる情報が多い時に起こる事象です。そこで意識的に、仕事に関わる課題や問題について常に考え、あとはDMNに受け渡すように意識しましょう。
またDMNは相当のエネルギーを消費するので、脳をしっかりと休めなければなりません。しかし眠っている間もDMNは活動しています。そこで効果的なのが、マインドフルネスだと言われます。「今の自分」に意識を集中する、わずか10分でも実践できる呼吸法です。姿勢を延ばしてゆっくりと鼻呼吸をし、その空気の流れや自分のお腹の動きなどに意識を向けます。これだけで脳のパフォーマンスを回復することができます。
まとめ
人は意識下でどれほど仕事に集中しても、脳の機能をフルに使ってはいません。無意識下のDMNをうまく活用することで、わずかな時間にいろんなアイデアや閃きが生まれるようになります。忙しくて時間を無駄にしたくないと思うかもしれませんが、まずは昼休みには何もせず、リラックスしてみてはいかがでしょうか。
忙しい時こそ休憩を!仕事ができる人になるためには、脳の働き方改革を実践して欲しいですね!!
(参考文献:STAGE)
皆様、いつもご精読ありがとう御座います。
お手数ですが、遠慮なさらずに押して欲しいんです。