コンクラーベ

斉藤一人さんです

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斎藤一人さん 過信が起こした大事故の夜

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まさに「青春、真っ只中」という感じで盛り上がっていた私たちに、突如、予期せぬ出来事が襲います。

 


過信が起こした大事故の夜


野球をやりだしてからすっかり明るく積極になった私の性格は、中学に入ってさらに磨きがかかります。

ただそれはどちらかといえば勉強やスポーツよりも、交友関係に発揮されました。

おかげで女の子にもかなりモテたんですよ。

そして高校3年生になって誕生日を迎えると、早速、車の免許を取りました。

免許を取れば当然、車に乗りたくなります。

そこで私は、自分の親の車に内緒で乗ることを計画したんです。

ある日の深夜、親にばれないように車の鍵を拝借し、外に出ます。

その場でエンジンをかけると親に聞こえて車に乗ることがばれてしまうので、ドライブに誘った友人2人にも手伝ってもらい、ギアをニュートラルにして車を押しながら離れたところでエンジンをかけ、みんなで乗り込みました。

気の合う友人たちと深夜のドライブ。。

いやが上にも盛り上がります。
「親に黙って、勝手に」という罪悪感が全くなかったわけではありませんが、「バレなければ大丈夫」「運転には自信がある」「事故なんか起こさない」といった様々な過信と、「青春の誘惑」の方がかっていました。

まさに「青春、真っ只中」という感じで盛り上がっていた私たちに、突如、予期せぬ出来事が襲います。

快適に走っていた道路に突然、猫が飛び出してきたのです。

とっさに避けようとした私はブレーキを踏みながら急ハンドルを切ります。

その時は1月の寒い日で、路面は凍結していました。

ハンドルは制御を失ってスピンし、私たちの乗っていた車は対向車と衝突事故を起こしたのです。

それは翌日の新聞に載るくらいの大事故となりました。

深夜で道も空いていたので、かなりスピードを出していたのだと思います。

車はもちろん、大破です。

しかし幸運にも、私たちの車はスピンして後部からぶつかりました。

もしこれがまともに正面からぶつかっていたら、私は即死だったでしょう。

わずか0・何秒の差で私の命は助かったのです。

病院に運ばれた時、医師は私に「これはもう元の顔には戻らないよ。

ガラスの破片がいっぱい刺さっていて、縫えば縫うほどひどくなるよ」と静かな声で言いました。

でもこれは、親の車を無断で乗り回してあげくに事故を起こした私に対してお灸をすえる意味で言ったのでしょう。

顔だけで38針縫いましたが、おかげさまで今はほとんど分からないぐらいに回復し、元の男前に戻ることができました。

深夜に警察から連絡が入って、両親はかなり驚いたと思います。

そしてすぐに病院へと駆けつけてくれました。

私は当然、怒鳴り散らされるぐらい怒られることを覚悟していました。

しかし両親は私を責めるようなことは何も言わず、「大丈夫だよ。

心配しなくてもいいからね」と慰めてくれたのです。

本当に感謝です。

お父さん、お母さん、ありがとうございます。

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事故を起こした直後はショックと後悔で呆然と過ごしていましたが、入院生活にも慣れてくるとだんだん冷静になってきます。

そこで今回の事故のことを、病院のベッドでずっと天井を見つめながら考えてみました。

まず最初に考えたことは「なぜあれほどの大事故にもかかわらず、自分がこれだけの怪我で済んだのか?」ということです。

顔の外傷のみ。

でも体はピンピン、むち打ちも一切なし。

病院の先生に奇跡だと言われました。

どう考えても奇跡としか思えません。

すると、こんな思いが湧いてきました。

「これはきっと、神様に守られたからだ。

そして俺は、神様に生かされたんだ」

私はまさに、神様から「お前にはまだやらなければならないことがある。

だからまだ、こっちに来てはだめだよ」と言われ、この命は生かされたんだと思いました。

そして、「神様から生かされた命なんだから、これはちゃんと生きなければだめだ」という考えに至ったのです。

次に私が考えたのは「では、生きる目的とは何か?」ということです。

これはなかなか、いい考えが思い浮かびません。

でも時間はたっぷりあります。

来る日も、来る日もベッドの中で「生きる目的とは何か?」ということをずっと考え続けました。

それこそ、「テスト勉強でもこんなに考えたことはない」というぐらい考えました。

それでもなかなか答えは出ません。

毎日、眠れないくらい悩み続けました。

するとある日突然、パッとひらめいたのです。

「そうだ!! 生きる目的とは幸せになることだ」

そうなると今度は「幸せとは何か?」を考えなければなりません。

これにも何日も、何日も費やして考えて、ようやく私は一つの結論に至りました。

それは、「人が生きる目的は幸せになることだ。

そして、幸せになるためにはお金持ちにならなければいけない」ということです。

お金持ちになれば、何でも自分の好きなものが買えますし、自分の思い通りに生きることができます。

今から思えばあれだけの事故を起こして反省し、生かされた命を大切にしようと考えて、思い至ったのが「お金持ちになる」とは何とも短絡的ですが、それでもその時は真剣に考え、そして悩み、私なりに導き出した答えだったのです。

 

斎藤一人さんの話を纏めました。

 

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