想像力の欠如というより、愛がないから、頭に浮かんだことがそのまま口から出てしまうんです。
体が病気になるように地獄の人生になる
日本語に「沈黙は金、雄弁は銀」という言葉があります。
辞書には、「沈黙は時に雄弁に勝る」という意味で紹介されているんだけど。
余計なことを言えば、嫌われるのは当たり前。
なんだけど、それを分かっていても嫌味が口から出ちゃう人がいるでしょ?
要は、愛がないんだよな。
その一言で、相手がどれほど嫌な気持ちになるか想像できない。
想像力の欠如というより、愛がないから、頭に浮かんだことがそのまま口から出てしまうんです。
愛があれば、何かの拍子に黒い考えが頭に浮かんでしまったとしても、それを声にして発することはまずない。
愛がない人生って、解毒みたいなものなんです。
体のリンパや肝臓の解毒機能が低下すると、体内に老廃物や有害物質が溜まって命を脅かすでしょ?
私たちは、毒まみれの体では生きていられないよね。
それと同じで、愛には「地獄言葉」(聞いた人が不快になる言葉)とか貧乏考えをきれいにろ過し、明るい波動に変える働きがある。
さらに愛が大きくなると、そもそもおかしな考えすら浮かばなくなります。
愛のない人は、こういう状況機能は損なわれちゃっているから、悪い衝動が迎えられないんだよね。
もっと言うと、「これは良くないことだ」という感覚も出てこなくなる。
この状態が続くと、どこに起こされた体が病気を誘発するが如く、とんでもないことばかり起きる地獄の人生になります。
愛がないって、それぐらい恐ろしいことだし、愛のない人生がどれほどそんなものは知っておいた方がいい。
愛を出すのは難しい。
まだまだそう思う人もいると思うけど、愛を出す難しさよりも、愛を出さないでいることの方がよっぽど苦労するよ。
これは間違いありません。
愛を出した方が、断然生きやすくなる。
愛のある人生には、いい仲間や仕事、富が勝手についてきて、驚くほど面白いものになります。
あなたのいるその場所が、極楽になるからね。
「沈黙は金、雄弁は銀」に隠されたもう1つの意味
さっきの「沈黙は金、雄弁は銀」という言葉についてひとりさん流の補足をすると、実は、ここにある意味が隠されているんです。
この言葉を、いつ、誰が作ったのかは知りません。
だけど私はこの言葉に、上に立つ人間の嫌な意図を感じるの。
それは何ですかって言うと、権力を持つものが、民衆を自分の思い通りにしようとしたことなんです。
民衆が自分の意見を主張し出すと、特権階級の人たちは好き勝手にできません。
権力者にとっては、自分の話を大人しく聞く民衆の方が都合がいい。
だからと言って、ストレートに「黙っていうことを聞け」と命令しても反発されるだけです。
そこで、「沈黙は金、雄弁は銀」という言葉を世の中に広く行き渡らせ、それを隠れ蓑にしたんじゃないかって。
本来は立派な心がけを表す言葉なのに、それを悪巧みに利用した。
もちろん、あくまでこれは一人さんの想像でしかないし、そうだと断言したいいわけじゃないよ。
ただこういう言葉って、本来は自分自身です咀嚼しながらじっくりと学びを深めるものであり、人に強制されることじゃない。
己の心で「場合によっては、あえて口を開かないことも必要なんだな」って気づいてこそ、真の学びになるんだよね。
にもかかわらず、「聞くことが金ですよ」ってグイグイ来られると、なんか違和感があるの。
そういう意味では、もしかしたら仏像なんかにも同じことが言えるかもしれません。
仏像って、その多くは耳が大きいでしょ?
これは、「仏様は民衆の声を聞き逃さないため」という意味なんだって。
つまり、話をよく聞くのは仏様の方で、人間にはそれを強いているわけじゃない。
ところが、いつからか「仏像の耳が大きいのは、人の話をよく聞かなきゃいけないという大切な教えだ」みたいな解釈を言い出す人が出てきた。
しかも、仏像って耳に比べて口が小さいものだから、「人の話をよく聞いて、口は慎むこと」という説まで出てきたんだよね。
一人さんは、言いたいことがあれば誰でも自由に発言していいのがこの世界だし、それで世の中がどんどん良くなると思っています。
だからこういう話が聞こえてくると、やっぱり黒い影が見え隠れするの。
仏像と全く関係ないところで、人をコントロールしようとする何かがいるように感じちゃうんだよね。
ただ、こういうのが、また学びの種。
常識で語られてきたことにも、「それって本当?」「間違ってないかな?」って考える力を試されているんだよね。
で、こうした試練の一つ一つを経ながら、
「聞かせようとしなくても、いい話をしさえすればみんな聞く」
「愛があれば、どんな発言をしても人に好かれる」
みたいな学びに至ることで、また一つ魂が成長する。
魅力が輝きを増していく。
そうした人は幸せになり、成功していくんじゃないかな。
と思っています。
斎藤一人さんの話を纏めました。
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