「楽しい思いを」したいから一生懸命、働くんです。
「生きる」とは、楽しいこと
私には、恵美子さんをはじめ、10人のお弟子さんがいます。
恵美子さんは以前、指圧師していましたし、他のお弟子さんは、
お勤めをしている人だったり、暇な喫茶店をやっていたり、普通の人だったのですが、今は社長しています。
そして、億のお金を持てるようになりました。
お弟子さんたちが成功したのは、私が「成功する商売の仕方」や「お金儲けの仕方」を教えたからなのではありません。
私がお弟子さんたちに教えたことは、もっと、もっとシンプルなことなのです。
「生きる」とは、楽しいことだよって私は教えました。
それは、私が、楽しいことが大好きだからです。
私は「楽しいことがなかったら、人生はつまらない」という考えの人間なのです。
だから、恵美子さんが人生を楽しむために、好きな役者さんが出ている映画や芝居を見に行くのも全然OK。
「恵美子さん、素敵な楽しみを見つけて、よかったね。
楽しんでおいでよ」
いつも私はそう言って、恵美子さんを送り出すのです。
「お弟子さんに、そんな、好き勝手なことをさせて、いいのですか?」
そんな風に心配してくれる方がいるのは、とてもありがたいことです。
ただ、仕事の合間に好きな人に会いに行くと仕事に差し障りが出るのではないかという発想が、私には全くないし、実際、そんなことが起きたことが一度もない。
むしろ逆に私はこう思っているのです。
好きな人に会いたいから、一生懸命、働くものなんだってね。
大概の人は、横からごちゃごちゃ言われなくても、一生懸命、働くのです。
それはなぜかと言うと、人は「楽しい思い」をしたいからです。
「楽しい思い」をしようと思ったら、お金が必要になってくるんですよ。
だから、そんな、見張るようなことはしなくなり、本人は勝手に
「よし、一生懸命、働くぞ」って思うようになっているんです。
ただし、ここで一つ補足しておかないといけないことがあるのね。
自分の楽しみを追求すれば、恵美子さんのように億のお金を持てる人間になれますかと言うと、一概には言えないのです。
億のお金を持つ人も、もしかしたらいるかもしれないし、それ以外の道で幸せになる人もいるかもしれない。
皆さんが、どんな道を歩むかは、私には分からないの。
私が知っているのは、恵美子さんであるとか、お弟子さんたちが何をやって成功したのかということ。
そして、それは、僕のお金を持とうが、持つ前が関係なく、この先、豊かで幸せな人生を送っていく上で欠かせないものだと、私は思っています。
それは何かというと、小さな徳の積立です。
恵美子さんをはじめとする私のお弟子さんたちは全員、社長になる前から『小さな徳の積立』を続けているんです。
斎藤一人さんの話を纏めました。
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