常識を守るのが当たり前、常識以上でカッコよく生きる
カッコよく生きる
「たった一度の人生を
世間の顔色を伺って
やりたいこともやらないで
死んでいく身の口惜しさ」
という「仁義」の一節を聞いて、常識なんて気にしないで生きることをすすめているのかと思う人がいるかもしれません。
でも、それはちょっと違います。
私たちが一人さんからいつも言われていることは、「常識の上を行く生き方をしなさい」ということです。
どういうことか一人さんが教えてくれました。
「常識というのは、誰が決めたわけじゃないけど、こうした方がいいね、こうした方が暮らしやすいねと自然発生的に出てきたもの。
みんなが『こうした方がいい』ものだから、常識を守るのは普通なの。
当たり前のことなんだよ。
暴走族とか、夜中に騒いだり、人に迷惑をかける人は、常識以下なんだよね。
それでね、成功するためには、常識を守るのは当たり前なの。
常識以上のことをしないと成功しないんだよ」
「最低限のマナーを守らないと、好かれないし、幸せと縁遠い人になっちゃうものね」
「例えばね、誰かに呼ばれたら返事をするのは当たり前、常識だよね。
この時、笑顔で感じよく返事をする。
それが常識以上ということなんだよ」
「よく常識を破る、とか言うけれど、常識を破るっていけないことなの?」
「カッコよく破るのはいいんだよ。
ロックという音楽を知ってるよね。
あれはエルヴィス・プレスリーが作った言葉なんだけど、当時は白人は黒人音楽を歌わなかったんだよ。
それをロックという言葉を作って、最初に歌ったのがプレスリーなんだ。
エルヴィス・プレスリーは黒人音楽という素晴らしい音楽を世界中の人に広めたんだ。
かっこよく常識を破ってるよね。
だから、世界中の人から称賛されたんだよ。
それと、ココ・シャネルって知ってるよね」
「シャネルのバッグ知らない人いないもんね。
有名なデザイナーだよね」
「シャネルがデザイナーになった頃は上流階級の女の人はコルセットをつけるのが常識だったんだよ」
「『風と共に去りぬ』でスカーレット・オハラがつけていたよね。
すごく苦しそうだよね。
あれをつけるのが常識だったの?」
「そう。
シャネルはコルセットをつけないで着る洋服をデザインした最初の人なんだよ」
「へえー、すごい人だね。
本当に、2人ともかっこいいね」
「分かるかい。
型を破るのはいいんだよ。
だけど、カッコよくなければいけないんだ。
あなたに破り方はカッコいいですか?
ご近所に迷惑をかけていませんか?
ということなんだよ。
誰でもカッコいい生き方があるんだよ。
よくさ、『カッコばかりつけやがって』って言う人がいるんだけど、
俺に言わせたら『カッコぐらいつけろよ』って。
カッコもつけないで、だらしない生き方するんじゃないよ。
神様からのご招待のたった一度の人生だよ。
『生きてる』って感じで、気愛入れて生きるんだよ。
だから、カッコぐらいつけるんだよ」
ひとりさんと知り合って20年以上。
一人さんの言うことは、いつもカッコいい生き方から1回もぶれたことがありません。
こんな一人さんは世界で一番カッコいい人です。
惜しみなく教えると、自然に出世する
「銀座まるかん」の商売の鉄則は、仲良くする、助け合う、教え合う。
私が仕事を始める時にも、本当に、仲間の社長たちにたくさん助けてもらいました。
恵美子社長は、仕事のやり方まで勉強させてくれたし、ぴーちゃん先生は泊まり込みで手伝いに来てくれました。
他の社長さんのことも話していたらキリがありません。
それぐらい助けてもらっています。
今でも自分たちがやって効果があったことは、仲間の社長たちに教えたり、教えてもらったりしています。
一人さんから、こう教わりました。
「『知恵は神様からのプレゼント』なんだよ。
自分に出た知恵だからって、ケチケチして、教えないようなことをしちゃいけないんだよ。
神様はそんなケチ臭いこと言わないよ。
だから、知恵やアイデアを、どんどん周りの人に教えて行くと、また神様からのいい知恵が浮かぶんだよ。
例えば悪いかもしれないけれど、知恵はうんちと同じ。
どんどん出していかないと、うんちがお腹の中で腐っていくように、知恵も頭の中で腐ってくるし、新しい知恵が浮かばなくなる。
古い知恵をどんどん惜しみなく出すから、そこに新しい知恵が入る場所ができるんだよ」
だから、私たちの仲間はいつも仲良く、教え合いの精神でやっています。
それに、教えることが大切なのは、それだけの理由ではありません。
あなたは「出世」という言葉を聞いて、どんなことをイメージしますか?
もしかして、ライバルを引きずり降ろしたり、ライバルを蹴落としてトップを目指すイメージを持っていたりしませんか?
でもね、それ、外れですよ。
一人さんが教えてくれました。
「智子ちゃん、出世とは、『押し上げられる』ことだよ。
例えば俺がトップセールスマンだとするよね。
その時には、どうやったら売り上げが伸びるか、その方法を同僚や部下に惜しみなく教えてあげる。
そうすると、俺はみんなから喜ばれたり感謝されたりするから、例えば新しい仕事で『誰がいいか?』となったら、『是非、斉藤さんに』というように、みんなが俺を押し上げてくれるんだ。
それでもって、自分の役職が上がったら、その時はまた、どうしたらみんなも役職が上がるか、どうやって部下の指導をするか、その方法を惜しみなく教えてあげる。
そうすると、またみんなが自分を押し上げてくれる。
これね、すごいんだよ。
ただ上がったんじゃないんだよ。
だんだん、だんだん、みんなに押し上げられて、裾野が富士山みたいに広がって上がっていくんだよ。
だからいくら上がっても上がっても、絶対に崩れることがないんだよ。
反対にね、自分だけが出走しようとして自分が上に行くことだけを考えている人は、まるで細い細い棒をどんどん伸ばしていくようなもんだよ。
だから、ちょっとしたことで、パキッと折れる」
「そうか、長くは続かないんだね」
「そうだよ。
それとさ、誰だって、上ばっかり見て歩いていたら、転ぶよ。
それと同じように、上司の顔色ばっかり伺って、自分が上に行くことだけ考えてたら、その一時は出世して一見をうまくいったように思えるかもしれないけど、ちゃんと足元も見て歩かないと、危なくてしょうがないんだよ。
出世はしたけど、部下からは全然慕われないとかね。
周り中から嫌われていったら、それって成功じゃないよね。
本当の成功とは、下から押し上げられて、どんどんと裾野が広がった強いものだよ。
だから、自分の知恵は惜しみなく教えるんだよ」
一人さんの話は、やると本当にその通りになります。
ひとりさんの話を聞いて成功した。
北海道で居酒屋を経営している尾形幸弘さんのお店の話です。
よく、そのお店だけの「秘伝のタレ」とかありますよね。
秘密にしているんです。
ところが、おがちゃんのお店に、そういうものはありません。
全く逆です。
一人さんの教えの「惜しみなく教える」を実践しているんです。
レシピはすべて公開。
お客さんが家でも作れるように、テーブルの上には料理のレシピが置かれています。
そうすると、家で作ってみたお客さんがまた店に来てくれて、「これをこうやると、もっと美味しかったよ」
「あれは、これにも合うよ」など、いろいろなアイデアを教えてくれます。
また、それをお店で作ってみて、「美味しかったです。
今度、うちの定番メニューにさせてもらいました」などと言うと、お客さんはさらに大盛り上がり。
またそのメニューを注文して、なんてことが繰り返され、お店はいつも大盛況です。
惜しみなく教えたら、お客さんが押し上げてくれたんですよね。
すごいですよね。
さらにおがちゃんは、自分が一人さんから教わったことを本にして、惜しみなくたくさんの人に伝えています。
本当に素晴らしい本なのでぜひ読んでくださいね。
(『斎藤一人 商人道』PHP研究所)。
私たちも、全国の取り扱い店さんにひとりさんから教わったことや知恵やアイディアを、惜しみなく伝えています。
そうすると、取り扱い店さんから、色々いい情報が寄せられたり、出した以上のすごい地位やアイデアが必ず返ってくるのです。
「どうすれば出世できますか?」なんて聞く人がいますが、自分が知っていることを何でも惜しみなく教えていれば、自然に出世してしまうのです。
なかなか出世できないという人は、もしかしたら、周りの人のお役に立っていないのかもしれません。
自分が本当にお役に立っているか、もう一度考えてみてください。
お役に立っている人を周りの人は絶対に、放っておきませんよ。
自然と押し上げてくれるものです。
自分がうまくやっていったことは、人に惜しみなく教える
斎藤一人さんの話を纏めました。
皆様、いつもご精読ありがとうございます。
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