サイの角が頭に一本ドンと立っているように、自分の道を、一人でも堂々と生きなさいという意味
「嫌な人にもついついいい顔をしてしまいます」
嫌なことを言ってきたり、不快な態度をとったりする人がいるときは、相手と距離を置くのが一番です。
我慢して付き合っちゃいけないんだよね。
嫌な人って、魂が未熟なの。
でもね、今は未熟でもだんだん成長するものだから、そういう人でもあと2~3回生まれ変わればいい人になるの。
嫌な性格のせいで人の信用を失ったり、怒らせたりしながら「自分の生き方は間違っていた」ということを学んで、だんだん人が嫌がることをしなくなっていくんだよね。
魂は、何回も生まれ変わる中で少しずつ成長するんです。
それと、友達がいないって「ゼロ」の状態なの。
嫌な奴と付き合うと「マイナス」になる。
人間関係って掛け算みたいなものだから、一人でもマイナスの人と付き合うと、その他が全部プラスな相手でも、幸せ度はマイナスになっちゃうんです。
だったら、ゼロの方がずっといいよね。
マイナスにされるくらいなら、友達なんかいなくたっていい。
お釈迦様が残した、「犀の角のようにただ独り歩め」という言葉があります。
サイの角が頭に一本ドンと立っているように、自分の道を、一人でも堂々と生きなさいという意味なんだけど(インドサイは群れではなく単独で行動することから、サイの角は「孤独」を意味する比喩表現)。
友達がいなくったって、そういう生き方をすればいいんだ。
一人で生きられるようになると、次は寛容の精神が生まれてくるの。
自分が未熟なのと同じで、相手も未熟なんだなって思えるようになる。
自分の未熟を許し、人の未熟を許せるようになるんです。
うんと楽に生きられるようになる。
気がつけば、気楽に付き合える友人もできていたりするものだよ。
「子供が全く言うことを聞かないんです」
ある人は子供の頃から、笑うと母親から「調子に乗るな」と怒られてきたそうです。
そのせいで未だに笑うことに抵抗があり、笑顔がないせいで、周囲から怒っているように見られるらしいの。
このケース、要は反抗期がなかったんだよね。
こういう人が自分を変えるには、今からでも反抗期を経験しなきゃいけない。
母親にはちゃんと反抗すること。
「あんなこと言いやがって、クソババァ!」
「私のこの顔をどうするんだよ! 怒って見られるじゃないか!」って吐き出すんです。
まずは、心の中ののドロドロした感情を全部出しな。
こういう時の地獄言葉は気にしなくていいから、100回でも1000回でも、気が済むまでぶちまけちゃうの。
それですっきりするからね。
ただし、お母さんに直接言うと厄介なことになるから、誰もいないとこでやってくださいね。
反抗期がなかった人って、心の壁を壊さなきゃいけないんです。
いつかどこかで壊さなきゃいけない壁なの。
それに気付いたんだったら、一秒でも早く反抗期を経験した方がいいよ。
壁が壊れるとすっきりして笑顔になれるし、反抗期を経ることで、これから自分がどう生きていけばいいかという道も見やすくなるからね。
それと、反抗期ではいくら暴言を吐き出しても構いませんが、反抗し終えたら、もう親を恨まないことだよ。
あなたの親御さんも、悪気があって反抗をさせなかったわけじゃないんだから。
親は親で、子育てとはそういうものだと勘違いしていたんです。
それが正しい教育だと思っていただけだからね。
今、「子供が全く言うことを聞かない」「親に暴言を吐く」といったことで悩んでいる親御さんも、「うちの子は反抗期を経験しているんだ」と思ってあげてください。
やっと反抗期が来たんだから、しばらくは言いたい放題にさせてあげな。
反抗期が来て良かったなと思えばいい。
だって、親にも逆らえないようじゃ、世間では生きていけないからね。
愛を持って放っておけば、そのうちにまた穏やかになるから大丈夫だよ。
で、あまりにも子供は行き過ぎた時は、親の方も言い返せばいいんです。
「あんたを育てようか、恋人を作ろうか迷ったけど、最後はあんたを選んだの。ありがたいと思いな」とかね。
そうやって、子供の罵詈雑言を上回るようなジョークを飛ばしちゃいな。
子供に負けてる場合じゃない。親はユーモアで勝負だよ。
「苦手な牡蠣を食べられるようになりますか」
嫌な相手と我慢して付き合うのが大人だと思っている人がいますが、そもそもの話、あなたに意地悪をしてくる相手というのは、あなたのことが嫌いなんだよね。
あなたも相手も、お互いに嫌い合っている。
そんな二人が、なぜ仲良くする必要があるんだろう?
わざわざ嫌な相手と親しくしなくてもいいんじゃないかな。
周りをよく見てごらん、あなたに親切にしてくれる人、心の優しい人が沢山いるはずだから。
わざわざ嫌な奴と付き合ったりしないで、いい人と仲良くした方が楽しいと思いますよ。
仲の悪いも仲の悪い者同士が無理に親しくしようとしても、ウマは合わないし、話も口先ばかりで楽しくない。
心の中はお互いに嫌悪感でいっぱいだから、二人とも最悪な波動を出すことになります。
その結果、他の人と付き合いまで駄目になるんだよね。
人生を狂わせるの。
だから、お互いの幸せのためにも、嫌な相手とはできるだけ付き合わないようにしたほうがいい。
そうすると不思議なんだけど、歳月を経るうちになぜかだんだんウマが合うようになって、自然と親しくなることもあるんだよね。
例えば、牡蠣が苦手な人がいるとします(一人さんは牡蠣が大好きですよ)。
そういう人が「どうすれば牡蠣が食べられるようになるか」と研究したって、苦手なものは苦手なんだよね。
だったら、「どうすれば牡蠣を食べずに済むか」を研究した方が楽しいんじゃないかな。
牡蠣と同じ栄養素が含まれる食材を探したり、牡蠣と同じシーズンに食べられ美味しいものを食べたり。
で、他のものを楽しく食べているうちに、何かの拍子に牡蠣を食べたら、美味しくて好きになることもあるんです。
人間と食べ物は違うけど、そんなこともあるの。
という意味では、どうすれば苦手な相手とうまくやれるかって考えるのは、時間の無駄かも分かんないよね。
それよりも、自分が楽しくなれることを探しな。
「恋人になる人になぜかいつも暴力を振るわれます」
あなたが機嫌よく過ごしていると、わざと意地悪なことをしてくる人っているんだよね。
人が楽しそうにしているのが気に入らない嫌な奴って、どこにでもいるんです。
要は、不幸な人なんだけど。
そういう人に出くわした時、一人さんだったらどうしますかって聞かれることがあるのですが、あのね、私だったらタダじゃおかないよ。
その嫌な奴ちょっと物陰に呼んで、「俺の機嫌が悪くなったら、どうなるか見せてやろうか? 機嫌がいいのが、どれくらいありがたいかわかるぞ」って。
これで、相手は「この人の機嫌を損ねてはいけない」と分かるので、一発で解決だよ。
ただ、そう思っている一人さんの前には、嫌な奴なんていつでも出てきたことがないし、これからも出てこないと思います。
「やられたら倍返しだぞ」という気持ちでいると強い波動が出るから、むしろ嫌な奴は自分から離れてくれるんだよ。
恋愛なんかでも、「私はなぜか、付き合う人みんなに暴力を振るわれます」っていう人がいるんです。
それもやっぱり、あなたの波動が弱すぎるの。
あえて厳しい言い方をするとね、あなたは「殴ってください」という波動を出しているんだよ。
「私はいつも殴られます。被害者です」というその弱々しさが、相手を刺激してカッとさせちゃうの。
あなたには、相手をイライラさせる何かがある。
じゃなきゃ、そんなに立て続けに暴力を振るう奴ばっかりよってこないと思います。
宝くじや競馬だって、そんなに連続では当たらないからね。
じゃあどう対処したらいいんですかって、あなたは本当は強い人だから、もう弱いふりをするのを止めたらいいの。
一人さんみたく、「今度は殴ったら倍返しだからな!」って、強い波動を出してごらん。
実際にそれを口に出さなくてもいい。
心の中で思うだけでも、波動は全然違ってくるからね。
その強い波動が相手に伝わって、もう暴力を振るわれなくなります。
斎藤一人さんの話を纏めました。
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