永いながい魂の成長過程には、ぶちキレなきゃいけない時があるんですよ。
一人さんから聞いた「へびの話」
すぐ怒るやつは馬鹿だ
「すぐ怒る奴はバカだ」という考えをお持ちの方もいるでしょう。
わが師匠・一人さんも同じことを言っていますね。
ただし、一人さんの場合は、「しょっちゅう瞬間湯沸かし器のように怒っちゃう人が馬鹿」なんです。
そして、自分が不当な扱いを受けた時は、ちゃんと「やめてください」というのが正解。
怒らなきゃダメなんです。
他人に我慢をさせるのもいけないけれど、自分自身が我慢しちゃ駄目なんです。
あなたが不当な扱いを受けていい、絶対にないのですから。
神様も、そんなことは望んではいけませんよ。
それを教えてくれるのが、ひとりさんに聞いて「ヘビの話」です。
本当の答え
昔、一匹のへびさんがいました。
へびさんが道を渡った時、人間に踏まれてしまうんです。
最初は一匹の人間に踏まれます。
その後、次から次と、へびは踏まれ続けて、とうとう死んでしまいました。
死んだそのさへびさんは、天の神様にこんなことを言うんですね。
「自分は何も悪いことはしていないのに、踏まれて踏まれて、痛い思いをして、辛い思いをした挙句、死んでしまいました。どうしてなのでしょうか」
その時、神様はへびさんに言たそうです。
「私はお前に、その鋭い牙を与えているぞ。
一番最初に踏んだ人間のことを、なぜ、お前は噛まなかったのだ」
これが本当の「答え」なんです。
嫌なことを言った相手にはちゃんと言い返す言葉を、神様は、私たちに与えてくれています。
理不尽なことをされたら、「やめて下さい」と言えるように、つけてくれているのです。
それなのに、人間の方が勝手に「どうせ自分なんて」と思ったり、我慢したりしている。
だから、ずっとやられてしまうのです。
剣山の上にも40年
意地悪な姑に我慢して仕えて、ある日、爆発!
剣山の上にも40年という、実際にあった話を紹介させていただきたいと思います。
この話をお伝えすると、我慢しちゃいけないよということが一層分かっていただけると思います。
さらに、一人さんがおっしゃる「我慢からは恨みしか生まれない」ということも、より理解できると思います。
この前、ある女性とお会いしました。
彼女は晴れ晴れとしたお顔で、「最近、若くなったねって言われるんですよ」とおっしゃいます。
何かいいことがあったのかしらと思い、尋ねてみたら、
「はい、ありました」と、彼女は言います。
実はこの女性、嫁いでから40年間、毎日毎日、お姑さんの暴言、意地悪な態度に、ずっとずっと我慢してきました。
お姑さんの会合もちゃんとしてあげているのに、彼女はひたすら我慢を続けてきたのです。
一言も言い返さずに。
その彼女が2週間前に、お姑さんにブチキレたのだそうです。
「初めて言えたんです」と、たいそう喜んでいました。
では問題です。
彼女は弟さんに何と言ったでしょうか・・・・・・。
たった一言「うるさいな。黙ってなっ!」です。
我慢しないからうまくいく
彼女がブチ切れて以来、お姑さんはとてもいい人になりました。
「よかったね~」
私は嬉しくて、彼女とハグしました。
そして、彼女に言ったんですね。
「お姑さん、意地悪しなくなったでしょ」
「はい、そうなんです」
「ほんとはね、あなた、40年も我慢することなかったんですよ」
きっと、彼女は、親や周りの大人たちに植え付けられた観念に縛られて、目上の人でお姑さんに言い返す、という選択肢を思いつかなかったのでしょう。
でも、一人さんや私は違います。
相手が親だろうが、知り合いだろうが、上司だろうが、おかしなことを言われたら黙っていません。
その人にちゃんと、「やめてください」「そういうこと、しないでください」と言いますよ。
一番いいのは、理不尽なこと、嫌なことを言われた時、納得がいかない時、その場で言えばいいのです。
我慢しないで、すぐ「やめてください」って。
冷静なうちに対処すれば、大概はうまくいくようになっていますからね。
それを、我慢して我慢して、我慢の限界ギリギリまで行ってしまうから、怒り爆発、我を忘れてしまいます。
これでは、ますます問題がこじれてしまうのです。
365日×40年分の因果
意地悪な言動を続けるお姑さんに「うるさいな、黙ってなっ!」と、たったひと言言っただけで、
「40年間、お姑さんに嫌なことを言われ続けてきたのが止んだ」と彼女は言っていました。
40年前、嫁いだその日に、彼女は嫌なことを言われたんですね、きっと。
その時に「うるさいな、黙ってなっ!」と言っていれば、40年前に、お姑さんの意地悪は止んだはずです。
もし、40年前にちゃんと言っていたら、二つのいいことがあります。
まず、お姑さんは、365日×40年、彼女に意地悪なことを言わないで済みました。
40年分の意地悪な言動って、大変な負の遺産です。
それを、お姑さんはためちゃったんです。
一方の、知人の彼女は40年前に「うるさいな、黙ってなっ!」と言っていたら、お姑さんの負の遺産を埋めることができたのです。
でも、彼女は40年我慢していました。
365日×40年です。
しかも、彼女は「あの時、お姑さんはこうだったんです。ああだったんです」と延々と、ためてきたものを吐き出していました。
自分でも気が付かないうちに毒を出してしまったのです。
我慢しないから怒らない
そんな彼女を見ていて私は、昔一人さんが言っていたことを思い出しました。
「我慢からは恨みしか生まれない」
彼女は、もう、我慢の限界だったのでしょう。
だから、お姑さんの意地悪が止んだというのに、彼女の口からは「負の思い」が溢れ出てしまったのです。
だから、第三者の私にまで「お母さんはこうだった。ああだった」と言わずにはいられなかったのだと思います。
お姑さんはいい人になりましたし、知人の彼女は優しい方なので、大丈夫だと思うんですけれどね。
仮に、ずっと我慢し続けて負の思いを溜め続けたとすると、今度は相手に逆襲しかねません。
我慢していた方が「よくも何十年も、意地悪なことを言い続けたわね」って、意地悪をした、その相手をやっつけようとするんです。
だから、冷静なうちに言い返さないといけないのです。
分かりますか?
言い返さないと、次は、その相手に意地悪なことを言ってしまうんです。
これを「因果がめぐる」と言います。
皆さんには、そんなことがありませんように。
スカッと生きましょう。
斎藤一人さんの話を纏めました。
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