神がくれるものって、「見るからに宝!」っていうものよりも、一工夫して宝になるものが多いんだよな。
最初は「宝に変えるべきもの」をくれるんだよ。それは常に困難にそっくりなんだ
だから、人間ってさ。
みんな、いろんなもん持ってさ、行くんだよな。
人間ってね、何か悪いんだよ。
頭悪いとか、性格悪いとかな。
歯並び悪いとか、痔が悪いとかな。
何か悪いんだよ、うん。
だから、その、何か悪いのさ、心が乗り越えて、宝に変えてさ。
一個一個な。
オセロのように、ひとつずつ、白いものに変えていけたらいいな。
俺は、人が相談に来た時、その人が背負いこんでる心の荷物を降ろしてあげたい。
「この黒いコマを、どうしたら、白に変えてあげられるんだろうか」
って、思うんだよな。
その人が持ってる、マイナスのものを、「それ、宝だぞ」って言う。
さっきのおねしょの話じゃないけど、そのまま心にしまっとくと、何時までも暗くて、辛いものだけどな。
それを公開して、「それのおかげで俺はこうなれたんだよ」とかな。
「そのおかげで、俺は思いやりのある人間になれたんだよ」とか。
みんなに聞かせてあげられると喜ばれるし、本人の気持ちも楽になるし、本当に良いことづくめなんだよな。
俺もちっちゃいときから、病気だけど、病人のことが分かるしな。
それから、そのことで、まるかんっていうのができたり。
だから神は、最初から宝をくれるんじゃない。
「宝に変えるべきもの」をくれるんだよ。
それは常に、困難にそっくりなんだよ。
嫌なことはあるよ。
嫌なことを神がくれたら、レモンをくれたら、レモネードに変えるだけの知恵と勇気な。
これを、ずっと、持たなきゃいけない。
梅のようなさ、そのままじゃ食えないもんを、日本人を塩漬けにして、梅干しにしてな、保存食にして。
なくてはならないものに変えたんだよ。
だから、神がくれるものって、「見るからに宝!」っていうものよりも、ひと工夫して宝になるものが多いんだよね。
だから、オセロの黒をくれたら、ひっくり返す努力だけは、しなきゃダメなんだよ。
そしたら全部、白になるからな。
俺たちの努力は無駄なものに思うけど、無駄じゃないんだよ
あのな。
いいことってね、いっぱい、やんなきゃダメなんだよ。
体にいいもの、と言ったってな、朝鮮ニンジンだろうが、なんだろうが、体が治るまでには相当量、いるんだよ。
いいものというのは、食品だろうがなんだろうが、そういうものなの。
ところが、悪いものってのは、毒薬ってのは耳かき一杯あれば、ここにいるオレたち全員、死ぬんだよ。
あれぐらい、少量でも効くものはない。
それと同じように、他人には毒のある言葉だとか、傷つける言葉って、ちょっとでも、すごい効くんだよ。
人の悪口とか、いじめって、それをやられた人の心をどのくらい、傷つけるか。
たった一言、吐いた毒で、簡単に人は傷ついて、俺達、それを直してあげるのに、どのくらい、大変か。
一言、はいた毒で傷ついた心を綺麗にしてあげるのに、俺たちは何年かかるか、分かんないんだよな。
だけど、俺達一人さん仲間は、何年かかるかわかんなくても、自分の出来ることで、何かお手伝いできることがないだろうか。
ということを、いつも考えてるんだよな。
みんな、破壊って、すごいように思うだろ。
でも、どんなに破壊しても、建設の方が上なんだ。
いいかい。
関東大震災の時、ここら辺、全部、東京は駄目になったんだよ。
それから、この前の戦争で爆撃された時も、一瞬のうちに東京は焼け野原になったの。
だから、破壊は早いようだけどね、人間っていうのは必ず、何年かけてでも復興させて、その時は前より素晴らしくなってるんだよ。
東北の方も今、ビルが建ち、建物が建ってきてるんだよ。
わかるかい?
俺たちの努力は無駄なように思うけど、無駄じゃないんだよって。
だから、ひとつひとつ、ひっくり返して、ひっくり返す努力っていうのがな。
悪いものを良いものにひっくり返す、ひっくり返す努力を自分にやって。
それができるようになったら、今度、自分の周りにも、
「お前、こういうことで、つかえてんだったら、こういう風に、ひっくり返したらどうだ?こう思ったらどうだ?」って言う。
人の心に灯をともす
人を脅かすのは簡単だけど、無意味だよな。
建設的じゃないんだよな。
だから、一人さんが自分探しの旅の最終的な目標にしているのは、キャンドルサービスみたく、あなたが今いるところに灯りを灯す。
自分の目の前に出てきた人が心の故郷へ帰る、自分探しの旅のお手伝いをする。
一人で旅するのも楽しいけどさ、相棒みたいなのと旅してると、また違う楽しみがあっていいんだよ。
周りにいる人に、「そんなことないよ、気にすることないよ」って、心の重荷を取ってあげる。
心の重荷と言ったって、「自分は運動会、出た時、ペケだったよな」とか。
「お母さんに、試験が悪かった時にがっかりされたんだ」とか。
そんなことだよな、マイナスの記憶というのはね。
何か言うたびに、「うちは金がないから駄目なのよ」って、言われたとかな。
「この成績じゃダメだ」と言われたとか。
先生に言われたとか、ああ言われたとか。
そういうのを、あなたが一つずつ、一つずつさ、「そんなことないよ」って。
一人さんなんか、もっと成績悪かった。
それだって一人さん、明るかったじゃないかって明るかったじゃないかって。
全部、良い方に変えていこうって。
おねしょをしてたのなら、あなた、自分で「世界地図書いてたんだ」って、笑い飛ばそうよ。
そしたら自分は気が楽になって、周りの人も助かるよって。
これが自分探しの旅だと思ってるの。
一人さんは子供の頃から日本中旅してるけど、この自分探しの旅って、すごい楽しいし、意義がある。
自分探しの旅に出かけた人は、出かけた時点からもうすでに、 人生が違ってくるの。
本当に、自分の記憶を、心の故郷を自分が旅して、その成果を人にも教えて喜ばれる。
最高に素敵な旅になると思います。
以上です。
斎藤一人さんの話を纏めました。
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