綺麗な言葉というのは、意識して使わないと口から出てこないものです。
それは、人間の脳と関係があるからです。
悩みや心配事を声に出してしまうと
人間の脳は、本質的に自分の身体を守ろうとするために、悪いことが起きる前提で物事を考えています。
要するに、前もって心配しているのです。
頭の中で心配することによって、予期せぬ出来事に対して予防線を張っています。
あらかじめ心配しておけば、いざショッキングなことが起こってもショックを和らげることができるからです。
「リストラされたら困るなあ」
「俺の子供頭が悪いから将来が心配だよ」
人は様々な不安を自分で作り出して、勝手に思い悩みます。
コップの水はいつまでたっても綺麗になりません。
つまり、絶対に成功しないし、幸せにもなれないのです。
「幸せだなあ」が口癖になった時
では、きれいな水というのは、どんな言葉なのでしょうか。
「幸せだなあ」
幸せになりたいと思ったら、「幸せだなあ」と声に出してみましょう。
この言葉がコップに垂らす綺麗な一滴の水なのです。
「幸せだなあ」と何度も声に出していると、コップの水はだんだん透明になります。
そして最後にコップは澄んだ水で満たされ、あなたは幸せな顔になっているはずです。
言葉はエネルギーです。
口から出た言葉は、エネルギーになって天空を駆け上り、 お星様にあたって再び自分の元に戻ってきます。
「幸せだなあ」と恋に出せば幸せが、「ありがたいなあ」といえばありがたいことが、自分に返ってきます。
しかも、池に石を投げ込んでできる波紋のように、 何倍も大きくなって返ってくるのです。
はじめに投げた石の大きさ、つまり、はじめに口に出した言葉の持つ力で全てが決まります。
一つの石が一つの波紋を作って、やがて消えておしまい、というわけではありません。
ひとつの石が作った波紋は、広がりながらどんどん大きくなって跳ね返り、色々な形になった後、自分の所に返ってくるのです。
言葉を発するタイミングは
「幸せだなあ」という言葉を声に出す時のタイミングはいつでもいいでしょう。
いつでも、どこでも、何の脈絡もなく「幸せだなあ」と声に出します。
何かのきっかけがあって、「だから幸せだなあ」ではなく、唐突に「そういえば、俺って幸せだよなあ」と口にしてみましょう。
「恥ずかしいので一人の時に声に出していいですか」と聞かれることがあります。
恥ずかしがることは全然ないのですが、どうしても恥ずかしいと言うのであれば、一人の時に声に出してもいいでしょう。
そもそも、一人の時であろうが人前であろうが、そんなことは問題ではありません。
「幸せだなあ」という言葉を口に出すことが大切なのです。
「幸せだなあ」という言葉を口癖にしてしまってはどうでしょうか。
口癖なのですから、どんな時に言えばいいのかということを考える必要はありません。
つい口から出てしまった、となります。
言葉を口に出すために努力したり、嫌々言ってはいけません。
自然に、身体の中から湧き上がるように声を出していると、余計なことは考えなくなります。
脳が勝手につじつまを合わせる
面白いことに、「幸せだなあ」が口癖になってくると、「なぜ自分は幸せなのか」と理由がふっと出てくるようになります。
なぜそんなことになるかと言うと、人間の脳にその秘密が隠されています。
人間の脳では、脈絡のないことを話ししていると、思考回路が錯乱します。
錯乱錯乱を止めるために、脳は錯乱した原因を探し始めます。
「幸せだなあ」と言った自分は、なぜ幸せなのかと原因を探し始めるわけです。
人間の脳は空回りを一番嫌うもの。
だから、とにかく辻褄を合わせようとするのです。
すると、「・・・・・・だって、今日の天気がとっても良いからだよ」と、幸せである理由が勝手に口から出てきます。
周りの人間からは極楽とんぼと言われるかもしれませんが、そんな声には耳を貸さず、どんどん言い続けましょう。
変な奴だなと言われても、そこで止めてはいけません。
さて、「幸せだなあ」という言葉の対極にあるのが「ため息」という行為です。
ため息をつくというのは、世の中で一番悪いことです。
ため息の中には夢がありません。
そればかりか、夢を消して諦めや絶望を生み出します。
このように、ため息は最悪の行為なのですが、うっかりため息をついてしまうこともあります。
でも心配は要りません。
そんな時はあまり気にせず、続けて「幸せだなあ」と声に出してみましょう。
「ふー・・・・・・、幸せだなあ」となります。
こうしておけば、ため息の悪い部分を薄めて、幸せになっていきます。
人は幸せになるために生きているのですから、邪魔するものは払いのけなくてはなりません。
斎藤一人さんの話を纏めました。
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