「親が言うことだから」「あの人が言うから」をやめる
納得しないこと、嫌なことを「絶対やらない」という選択
因果が巡ってしまう例として、自分の子供に対してやたら「結婚しなさい」というお母さんがいます。
しかし、「誰と結婚するかは」その人の人生ですし、結婚したからといって、その結婚が上手く行くとは限りません。
そう言うお母さんは、自分も親から同じようなことを言われています。
自分も本当は親から結婚に口出しされるのが嫌だったのに、つい子供に言ってしまうのです。
他には、若い時に両親が厳しくて、「彼氏と夜、遊べなかった」というパターンですね。
出かけてちょっと遅くなると怒られて、それで我慢していい子にしてしまった人がお母さんになった時、自分の娘に対して同じようにしてしまうのです。
実際、斎藤一人さんの講演会に来てくれた中に、二十歳の娘のことが心配でしょうがないお母さんがいました。
斎藤一人さんはその方に、「あなたが二十歳ぐらいの時に、彼氏とデートに行った夜遅くまで彼氏と一緒にいたかったでしょ?」と聞くと、「はい」と言います。
「それに、あなたは夜出かけたからといって不良にならなかったんだから、あなたの子も夜出かけたぐらいで不良になったりしないよね?」と聞くと、やっぱり「はい」と言います。
「それなのに、どうして娘さんのことをそんなに心配するの?」と聞くと、だんだん自分の中にある矛盾に気づくのです。
その後、斎藤一人さんの話を聞いてすっかり変わったその方は「1年前、なぜあんなに娘のことが心配だったのかがわからない」と言っています。
「何が正しいか」ではなく「どうしたいか」で決める
つまり、娘のことをむやみに心配するのも「因果」なんです。
元を辿れば、本人が親の言うことを我慢して聞いたからなのです。
斎藤一人さんは「親の言うことを聞くのは間違っている」と言いたいわけではありません。
「女性は、男性から誘われても断って、清楚にしていた方がいい」と本人が思っているならば、それでいいのです。
お母さんに「あなたは、たまには夜遅くまで出かけてきたら?」と言われても行きたくない子はそれでいいのです。
自らがそう思っている人は、それで問題ありません。
「どちらが正しいか」ではなくて、「その人がどうしたかったか」が大切なのです。
江戸時代ならいざ知らず、今は「自分の思い通りに生きられる時代」なのです。
戦争がある時代は、個人の自由はありませんでしたし、自分の考えを言っただけで罰せられました。
今の日本は、そんな国ではありません。
自分の考えを言っただけで逮捕されたりすることはありませんし、逆に他の人から「いいね」がもらえるぐらいです。
だから、自分がしたいことをやれない人は、ある意味自ら「見えない檻」に入っているのと同じです。
斎藤一人さんは、全く檻に入っていません。
だから因果もないのです。
他の人に影響されず、自分のしたいことをしている人には、悪い因果は関係ありません。
心の中に悪い因果の種があっても発芽しないのです。
そもそも斎藤一人さん自身が、自分の言うことを無理に人に聞かせようとはしません。
とても自由なんです。
斎藤一人さんは、他人が言うことであっても、自分が納得したことはやります。
しかし、納得しないことは絶対にしないし、嫌なこともやりません。
ずっとそうやって生きてきました。
それが一番の成功の道だということを、日本で一番よく知っているからです。
嫌なのに、親の言うことを聞いていると悪い因果が巡ります。
その因果は、あなたの代で切ってください。
「何が正しいか」ではなく「どうしたいか」で決める
自由な人とわがままな人はここが違う
「誰の言うことも聞かない」と言うと、すごく「わがままな人」のように思われるかもしれませんが、「自由に生きる」ことと「わがままに生きる」ことは違います。
「わがまま」とは「人をコントロールしようとする」ことであり、「人を自分の言いなりにさせよう」とすることです。
それに対して、「自由」とは「愛」なんです。
本当の意味で自由に生きている人は、愛があるから人のことも自由にさせるので、他人をコントロールしようとしたり、言いなりにさせようとしません。
つまり、その人自身に「愛」があるかどうかが、「自由に生きている人」と「わがままな人・頑固な人」との大きな違いなんです。
そう言うと「わがままな人や頑固な人には愛がないのか」と思われるかもしれませんが、そうではありません。
愛はちゃんとあります。
心のモヤモヤは全部「捨てる」
ただ、心の中にあるモヤモヤが、その人の愛が出てくるのを邪魔しているのです。
講演会でよく、「娘や息子がすごく反抗する」とか、「最悪な態度をとる」という話をよく聞きます。
これも実は、心のモヤモヤが原因です。
もっと言うと、自分のモヤモヤが娘や息子に影響を与えているのです。
だから、親か子のどちらかのモヤモヤがなくなると、不思議なくらい親子関係が改善されます。
では、そのモヤモヤの正体とは何か。
モヤモヤの正体は、例えて言えば怒りなどの嫌な気持ちをビニール袋に入れて、そのまま部屋の隅に追いやっているようなものです。
だから、そこから嫌な臭いが出てきます。
それが、心のモヤモヤの原因です。
斎藤一人さんはそれを「間違った観念」と呼んでいます。
では、この間違った観念をどうすればいいのか?
全部、捨てればいいのです。
モヤモヤするのは、心の中に溜め込んだものが臭っているからですが、それをいち早く捨ててしまえばいいのです。
例えばあなたが、「子供は未熟だから叱らないといけない」という観念を強く持っていたとしましょう。
ところが、子供を叱るたびに嫌な気持ちが湧いて、モヤモヤが心の中に残るとします。
そんな時は、モヤモヤした気持ちをビニール袋に入れて、ゴミ箱に「ポイ」と捨てている自分をイメージします。
同じモヤモヤが湧いてきた時は、再びゴミ箱に捨てるイメージをします。
これを繰り返すだけです。
気がつけば、モヤモヤは消えてなくなっています。
これが「刈り取る」ということであり、「心の大掃除」です。
斎藤一人さんが講演会でやっていることとは、心の中に溜め込んでしまったいらないものを、さっさと捨てる大掃除をしているのです。
一度大掃除をして綺麗にすると、次は同じことが起こっても気にならないか、嫌な思いをしにくくなるのです。
心のモヤモヤは全部「捨てる」
心の中に溜まったゴミを全部捨てれば、モヤモヤは消えて楽になる
心のモヤモヤを一掃する「心の大掃除」
「心のモヤモヤを捨てたい!」「心の大掃除をしたい」と思っても、どうしたらいいかわからない人もいると思います。
具体的な方法を教えますね。
泣いてもいい、笑ってもいい、叫んでもいい
例えば、怒りの感情が湧き上がってきたら、「バカヤロー」とか「ふざけんな!」と外に向かって大声で叫ぶのです。
たとえ小さな声でも、いかりやモヤモヤの思いのたけを吐き出せばOKです。
クッションを壁に投げたりするのも効果的です。
悲しいことがあった時は、思い切り泣いても構いません。
どちらも、人に迷惑がかかるわけでないし、いくらやってもいいのです。
気が済むまでやったら「すっきりした」と言って、気持ちを切り替えるんですよ。
これが「心の大掃除」です。
感情を出してすっきりすること
好きなアイドルのビデオを観るとか、楽しい映画を観るとか、カラオケに行くとか、美味しいものを食べに行くとか、そういうものでも構いません。
とにかく内に溜まったモヤモヤ感情を、思いっきり吐き出すことをやってほしいのです。
そういう意味では、アイドルでも食べ物でも趣味でも、普段から「好きなもの」を増やすのはとても大切です。
どんなに前向きに生きようと思っても、心が落ち込むこと、エネルギーが停滞することは誰にでもあります。
とはいえ、心にモヤモヤがあるということは、自分自身のエネルギーが内向きになっている証拠でもあります。
エネルギーが内向きになると、発散できずに停滞してしまいます。
一度停滞し始めるとそのまま収縮し、さらにエネルギーを減らしてしまうことになってしまいます。
こういう時に大事なのは、まずは、前向きになっている自分を受け入れて、自分自身の意識をとにかく外に向けることです。
「ああ、エネルギーが内に向いているんだな。でも、大丈夫。なんとかなる」と言って、なんでもいいから自分のエネルギーを外に向けるようにして欲しいんです。
ネガティブな感情が溜まった時は、思いっきり吐き出すんです。
アクションを起こすんです。
泣いてもいい、笑ってもいい、叫んでもいい。
感情を吐き出してスッキリすること
斎藤一人さんの話を纏めました。
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