コンクラーベ

斉藤一人さんです

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斉藤一人さん 仕事のコツ

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お金儲けのコツというのは、取った上にまた取るんです。

取った上にまた取れば儲かるでしょう。

これだけなんです。

 

 

お客様は神様ではない

仕事のコツの話をします。

まず間違いがいくつかあります。

お客様は神様です。

これは間違いなんです。

お客様は神様ではないんです。
お客様は神様ですというのは、嘘なんですかと問われれば、日本に物のなかった時代があったんです。

そういう時は出しとけば物が売れたんです。
買いに来てお金を持ってきてくれるんですから、神様だと言っていて良いんです。

ところがその頃は、鍋がない、テレビがない、冷蔵庫がない、ないものだらけです。
ないものだらけの時に、そういうのを商人はいっぱい持っていたんです。

だからお客さんよりも3段を落として、商人は小汚い格好をしていたんです。
商人は指輪を持っていてもしないとか、ところが今はモノ余りの時代になったんです。

お客さんは何を買って良いかわからないんです。

 

カリスマ

 

そういう時にお客さんが求めるものは、カリスマなんです。

この人の言うことを聞いていれば、間違いないという人を求めるんです。
その時に小汚い格好をしていてはダメなんです。

これからはお客様は神様ではないんです。

斎藤一人さんたちのことを、お客様が神様だと思わないと、お金を出してくれないんです。
お客様は神様だといえば、神様からお金をとってはいけません。

神様からお金を取れば、賽銭泥棒とか呼ばれるんです。
神様にはお金を置いてくるものなのです。

お客様は神様ですと言いながら、いくらかでもお金を取ろうというのは、基本的に間違いがあるんです。
基本を直さないとダメなんです、斎藤一人さんたちは、お客様にいろいろ教えてあげられる人間でなければいけないんです。
マスターなんです、それから笑顔でないとダメなんです。

ワクワクして仕事をしないとダメなんです。

商売のコツはお客を集めるんです。

お客さんに物を買ってもらうんです。

それでまた買ってもらうのです。
お金儲けのコツというのは、取った上にまた取るんです。

取った上にまた取れば儲かるでしょう、これだけなんです。
取った上にまた取るというのが、アコギに聞こえるようでは、商人としては0点です。

斎藤一人さんがレストランをするとすれば、お客さんが来てくれます。

あそこの斉藤さん所って感じがいいよね。

また行こうね。

またお客さんからお金を取れるんです。
友達も連れて来てくれるんです。

またまた取れるんです。

それを一回しかお金を取れないようなところは、よほどアコギなんです。
お金は何度も取れる商売をしている方が、絶対にこれは良心的なんです。

1回は払いますよ、ラーメンの鉢に指の入っているとことか、指が入っていても、お金は払いますよ。
指が入ったまま持って来れば、スープがぬるくなってるんです。

斎藤一人さんがずっと旅をしていますから、そういうとこはたまにあるんです。
1回はお金を払いますが、次は行かないようにするんですね。

この前忘れて、うまくないそば屋があったんですが、斎藤一人さん入ってしまったんです。
しまったと思ったんですが、後の祭りで、注文した後だったんです。

そういうこともありますが、三度は失敗しないです。

だから何度も何度もお金を取れるような仕事をしなければいけないんです。

 

追伸 魅力ある商人、
魅力あるサラリーマンは沸騰点に達した人


次に紹介する話は、商売がうまくいくコツ、会社で出世するコツについてひとりさんが語った「沸騰点」の話です。

沸騰点をあげることは、商人としての魅力、サラリーマンとしての魅力にもつながるんだという話です。


お湯は100°になったら沸騰するよね。

それで、例えば、俺がお店をやっているとすると、忙しさの度合いが40%で、後はぼーっとしているとするよね。

要するに、自分が40%しか働いていないと思ったら、今の自分の温度は40°だと思えばいいんだよ。

でも、これじゃあ沸騰点には達しないよね。

そんなので機関車を走らせようなんてできないんだよ。

だから、自分の温度が100°になるようにしないといけない。

そうすると、お客さんが来た時に、俺はガラスのティーポットなんかにドライハーブを入れてハーブティーでも出そうか、みたいなことを考える理由。

ハーブティーを飲ませろって言うんじゃないよ。

その他のことでもなんでもいいから、やってみなってことなの。

そうしたら、温度は10°ぐらい上がる。

50°だよ。

で、お客さんに出す。

お客さんがいれば話ぐらいはするから、もう10°ぐらい上がる。

そんなことをやりながら、自分の温度を沸騰点に到達させていくの。

そうしたら、機関車は走り出す。

ところがだよ。

ここにカリスマ美容師がいるとする。

カリスマ美容師っていうのは、一人しかいないんだけど、助手がつくとふたりぶんの仕事ができちゃうんだよ。

だから得だということじゃないんだよ。
その逆なの。

鍋の水が倍になったのと同じことだから、沸騰させるのが大変になっちゃうんだよ。

もし、カリスマ美容師の店で10人の人間を雇うとしたら、鍋の水は10倍になっちゃう。

だから、沸騰させるのが10倍大変なんだよ。

多くなればなるほど、鍋の温度が下がっていっちゃう。

だから、うまく燃やさないとだめなの。

それって、どういうことですかって言うと、一つは鍋をちっちゃくする。

鍋がちっちゃければすぐ沸騰するからね。

店を広げるなっていうのは、そういうことなんだよ。

だけど、みんなちょっとはやってくるとすぐ広げちゃうの。

で、カリスマ美容師って言われるようになると、ちょっと忙しくなった時に、

「忙しくて嫌になっちゃう」

とかって言うんだよ。

その挙句、

「一週間ぐらい海外旅行してきます」

何て、生意気な事を言っちゃうの。

だめだよ、そんなふざけたことを言っちゃ。

海外旅行に行くのはいいの。

だけど、言い方があるの。

海外旅行に行きます、じゃなくて、パリのなんとかかんとかでファッションショーがあって、そこで自分がメイクを任されたんで行きます、って。

そうすると、相手は、

「あぁ、忙しそうだな」

って、思うんだよ。

それを、一週間の海外旅行、って言っちゃうと、かまどに石炭をくべるんじゃなく、水をくべちゃうようなものなんだよ。

だから、忙しそうにするの。

お客さんお忙しいところでやってもらいたいんだから。

だから、沸騰点をあげるんだよ。
そうしたら、奇跡が起きるんだよ。

サラリーマンだってそうだよ。

100度になっちゃえばいいの。

「いい就職口ありませんかね」

って言うの。

そのいい就職口っていうのは、大概、暇で給料がよく、休みが取れてって。

そんな勝手なことを言っていると、クビにされちゃうよ。

だから、もう自分が手いっぱいたけど、もうちょっと働ける、もうちょっとって、どれぐらい忙しくできるかなの。

で、その忙しさが見えるようじゃないとダメなんだよ。

忙しさをアピールするんだよ。

暇なようなことを言っちゃいけないの。

暇にしてちゃいけないの。

「もっと仕事ありませんか?」

って聞いてくるぐらいのやつだったら、サラリーマンだろうが、何になろうが成功するの。

なのに、俺の友達で、人に利用されるのが嫌だって言う奴がいるのね。

で、俺はそいつにこういうの。

「大丈夫だ、心配すんな。お前、利用価値全然ないから」

って。

あのね、大人の社会っていうのは、人に利用してもらって初めてお金がもらえるの。

利用されたくないって、いってるやつは、利用価値がないの。

中学校の番長なら、

「弁当買ってこい」

でいいけれど、大人の社会じゃ、

「はい、時給ま〇〇円で働きます」

なんだよ。

この世にただ働きっていうのはないの。

特に社会に出たら、そんなことはないんだよ。

だから、利用価値をどのくらい高められるかなんだよ。

魅力をつければ、利用価値が上がってくるの。

で、上がってきた時は、喜ばなきゃダメなんだよ。

 

 

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1円も出してはダメ

 

それでお客さんに何度も何度も買ってもらうんです。

これからが仕事のコツです。

まず仕事をしておくお客さんを集めるんです。

いろんなことをして、色々知恵を出すんです。

お金を出してはダメなんです。

1円も出してはダメなんです。


これから商売しようという人には、また別な教え方がありますが、もう今現在仕事をしているんだとすれば、これの売り上げを上げるのに、1円も出してはダメなんです。


まずそれを頭に叩き込んでください。

一円も出してはダメというのは、ケチにしろと言ってるわけではありません。
帰りにカツ丼の上を食べても構いません。

セーターを買って帰ってもいいんです。

仕事の話をしているんです。
仕事で1円も使ってはいけないんです。

まずこれを頭の中の基本にしてほしいです。

例えばここにお城があるとします。

例えば1万人で攻め落とすにしても、下手な奴が攻めれば、5000人が死んで、城は落ちなかった。
時代劇なんかを見ていれば、よくある話ですよね。

うまいやつが攻めていくと、1000人しか死なないんです。

もっと死なないに越したことはないんです。

本当は100人しか死なない方が良いんです。
本当は話し合って城を開け渡してもらうのが一番良いんです。

商人にとってお金というのは、兵隊さんと同じなんです。
殺してはいけないんです、1円も出さないのが原則なんです。

まず1円も出さないことを考えなければいけないんです。

 

あべこべ

 

お金が出て行く時は、間違いなくお客にされているんです。

自分たちが商売をして、なぜうちにはお金がないんだろう。

お客にされてるんです。
商人というのは顧客にするのが仕事なんです。

それがお客にされてるんです。

薬屋さんなんかでも、新製品が出まして、今これを1ダース買っていただければ、2個おまけをつけますから、売れないようなものにオマケを付けられたからといって、それが余るんですね。

それを置いとくための倉庫が今度は必要になってくるんです。
そうするとずっと客にされっぱなしなんです。

売れないものが山ほどたまるんです。

薬というのは、福袋とかには出来ないんです。
薬の詰め合わせというのは、ないですね。

薬の詰め合わせで、頭痛薬とかが入っていて、福がやってくる。

そういう気がしないんですね。
福袋にも出来ないようなものは、これはどういうことですか?と問われれば、薬屋の営業は、サラリーマンなんです。


商人がサラリーマンのお客さんにされては駄目です。

斎藤一人さんたちはプロなんですから、お客にしなければいけないんです。

 

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知恵

例えばここがホテルだとすれば、このホテルにお客さんが来る方法を考えなさい、内装直してとか、入り口を直してとか、必ず言うんです。


知恵を出しなさいと言ってるんですが、お金を出せとは言ってません。

お金がないから、何とかしようという話をしているのに、まだお金を出す話をするんですよ、だから余計にお金がなくなるんです。


銀座で炉端焼きをするとしますよね。

斎藤一人さんは真ん中に炭だけおきなさい、自分達で焼いて食べてもらえれば良いんです。
職人さんも板前さんもいらないんです、自分が焼いてるんですから、焦げても生でもいいんです。

お客さんの顔の前で炭を焼いていると、暑くなってビールを飲むんですね。
壁紙なんか貼る必要はないんです。

新しい店はそのままにしといても、お客さんは来るんです。

古代人の店とか原始人の店とか何でもいいんです。
お客さんが来れば、写真でも撮って壁に貼っとくと、お客さんはそれを見て喜ぶものなのです。

壁紙より写真の方がよっぽど安いんです。


壁紙を見に来る人はいてません。

次写真を貼っときますからと言えば、そのお客さんは来てくれるんです。
商売の下手な人が商売をすれば、古代人の店だから、槍を持ったりするんですね。

お金がかかる余計なことはしない方がいいんです。
お醤油はこういう器にしましょうではなくて、そのまま出しとけばいいんです。

酒飲みは酒を飲んでいればハッピーなんです。
お金をかけては駄目なんです。

本当に古代人になりたい人なんていてません。

余計なことをすればお金がかかるんです。
お金というのはかけてはいけないんです。

余分なことをすればお金がかかるんです。色んな事をすれば、人件費がかかるんです。
お金をかければ潰れるだけなんです。

以前に山一證券が潰れた時に、国やなんかが、バンバン騒いでくれるんです。

ダイエーが潰れたらマスコミが騒いでくれ、私たちが潰れても誰も騒いでくれません。
10年もしていて、無くなっているのに、ここは何でしたっけ?

本当なんです。

私たちは潰れてはいけないんです。

国も騒いではくれません。
家にその人も騒いでくれないんですから、我々は余分なことにお金を出してはいけません。

どんなことでもずっと自分が商売していれば、プロなんですから、ここ直してとか、大工さんに頼んでとか、お金ばっかりかけるんです。


お金をかけるというのは、向こうがプロなんです。

だからやられるんです。

国が何かを作っても、有名な設計士を呼んでも、著名なデザイナーに来てもらっても、肝心なお客さんが来てくれません。
建物は素晴らしいんですが、お客さんは来ないんです。

それと同じであの人たちは作って逃げればいいだけです。
斎藤一人さんたちは、逃げられたら後で、そこを経営していかなければならないんです。

借金だけが残っているんです。

大概はローンを組んでいるんです。
だから引っかかってはダメなんです。

本当にこれがいるのかどうかなんです。

よく考えて欲しいです。

 追伸 ものの価値、本物の価値を見抜いてますか?

さっき、私が話した仕事がうまくいくコツ、それから、お金が儲かるコツ、どれも当たり前の話です。

この当たり前をやれば、仕事はうまくいき、儲かる。

そうならないのは、「仕事が難しいから」とかじゃない。

道理通りにやらないからなんです。

だから、道理通りにやってごらん。

居酒屋をやってるんだったら、「人はなぜ、酒を飲みに来るんだろう」って、分析するんです。

そしたら、やるべきことが見えてくる。

もちろん、分析する時は、よそのお店を見に行くといいんだよ。

そしたら、自分のやってることが、正しいかどうか、すぐわかるから。

もし、自分の店がうまくいってないなら、うまくいってる店と比べると、「こんなことやってたら、お客さん、うちのお店に来ないはずだわ」とか、「これじゃあ、売上、目標に行かないはずだわ」とか、やってることが間違いだ、ってことがわかる。

そしたら、それを改善すればいいだけのことなんです。

だから、だか、「なんだ、そんなの当たり前じゃないか」って思うかもわかんないけど、その当たり前というのは、すごい価値がある。

わかるかな?

この世に無駄なものってないの。

暇な店には暇な店を見る価値があり、繁盛店なら繁盛店を見る価値がある。

その価値観というのを知らないと、仕事というのは、なかなか、うまくいかないんです。


千葉県に、寺田本家という酒蔵があって、そこの蔵元の寺田さんと親しくお付き合いさせてもらってるんですけど。

寺田さんとこのお酒って、すごい人気で、出すお酒、出すお酒、すぐ売り切れになっちゃうんです。

最近の日本酒業界では珍しい、成功してる人なんです、寺田さんという方は。

その寺田さんとこの酒蔵へ全国から人が来る。

そうすると、寺田さん達は、酒蔵の中を見せてくれたり、いろんなことを教えてくれるんです。

それってね、すごいことなの。

成功している人が見せてくれるって、すごいんだよ。

そのすごさというものを認識してましたか?

繁盛してる蕎麦屋がある、私も蕎麦屋だとする。

そしたら、繁盛してる蕎麦屋へ行って、600円のもりそばを食べる。

600円払ったら、そこのそばの味が見える。

従業員の態度も見える。

そばつゆだって、接客の仕方だってなんだって、店が繁盛するものをお持ち帰りすることもできるんだよ、って。

そしたら、それって、600円じゃないんです。

それを真似したら、毎月、何百万円という売上になる。

繁盛してるお店は、経営コンサルタントも誰も教えてくれないようなものまで出して、見せてくれているんです。

それを、600円払っただけで帰ってくるんじゃ、ただのお客さん。

600円払って、「うまかった」「まずかった」だけじゃ、ただのお客の意見なんです。

商人はそうじゃない。

商人の見る目というのは、「こんなにすごいものを600円で出して、見せてくれる。これは、500万円の価値があるぞ」

それから、暇な店に行って、うまくもない蕎麦を食べたら、

「こんなことをしたら、店が暇になって、潰れちゃうよ、というのを見せてくれてる。

知らないままでいたら、自分も同じことをして、店を潰すとことだった。

ここは300万円の価値がある」

わかりますか?

「こんな、うまくもないそばで、やんなっちゃった」じゃないんです。

うまくもないそばを出したら暇になることが分かったら、そこの店は自分にとって300万円の価値がある。


あなた、それを見抜いてましたか?

本物の価値観というものを、持ってましたか?


今まで、本物の価値観というものを知らなかった人は、知らないから見抜けなかった。

だけど、今、あなたは、この話で本物の価値観を知ったんだよね。

よかったね、これからは、他所のお店で500円払ったんだとしたら、500円払っただけで返って来れなくなるよ。

そこの店から何百万円もの価値を得て、帰ってこれる。

だって、もう既に本物の価値がわかったんだから。

人は、「自分は宝に囲まれて生きてる」「神は自分にいろんな宝は与えてくれてるんだ」ってことを知った瞬間から、いろんな宝を手に入れるようになってる。
わかりますか?

流行ってる店には流行ってる店の価値があり、暇な店には暇な店の価値がある。

何のお店も、何百万もの価値があるものを出してくれてる。

それに気が付かなかったら、自分はその価値あるものを栄養と思わないよね。

だけど、「何百万の価値がある」と気付いたら、その時点で、そこの店から、価値あるものをもらってるんです。

だから、本当は、神は、誰にでも、いろんな宝を与えてくれているんです。

だけど、「いろんな宝を与えられている」と気づかなかったら、自分の周りにあるものは「取るに足らないものだ」って思っちゃう。

そういう人は、宝が見えない。

仕事でも、人生でも、そうなんです。

 

 

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追伸の追伸 失敗は改良するためにある

それでその小さいお店を繁盛させるんだけど、仕事のコツでも人生のコツでも何でもそうなんだけど、「どうやったらうまくいきますか?」って聞く人がいるんです。

でも、ここが問題なんです。

私がやって上手くいくことでも、同じことをあなたがやってもうまくいかないことがあります。

例えば「ぽちゃっとして可愛いね」って言っても、喜ぶ人と怒る人がいるんです。

だから、あなたがラーメン屋をやろうが定食屋をやろうが、どんな仕事でもいいから、自分が「これはうまくいく」と思ったことを全部やるんです。

それでやってみると、うまくいくか、行かないかがすぐにわかるの。

そこでうまくいかないことがあったら二度とやっちゃだめだよ。

よく覚えておくんだよ。

日本人がよく「なんでも粘り強く」っていうのは農耕民族だから何です。

農家は同じことをやっていてもいいんです。

営々ときゅうりを作ったり、米を作っていれば食っていけるんだよ。

でも商人は、やって失敗したことを続けているとえらいことになっちゃいます。

だから1回やって失敗したことは改良して、常に新しいことをする。

そうやって改良するの。

そこで何回改良するかっていうことなんだよね。

だから一つ何かをやるのに、まあ、5、6回は改良するだろうって言うつもりで、最初からやらないとダメなんだよ。

それを知らない人は、1回やってうまくいかないとショックを受けるけど、ショックを受けるということは、一回で当てようと思ってたの?

世の中ってそんなに簡単じゃないんです。

逆上がりだって、1回練習しただけではできない。

何回か練習しないとできるようにならないんです。

新しいことに挑戦するときは普通、5、6回は改良するんだよ。

だから、やると同時に「どこが改良てんだろう」って見てるんです。

そうすると改良する場所が分かるから、すぐに改良してやり直すことができる。

失敗はやるまでわからないから、やってみて初めて分かるんです。

だから失敗は改良するためにあるんだよ。

失敗すると落ち込む人がいるけど、人は落ち込むために失敗するんじゃないんだよ。

改良するためなんだよ。

落ち込むということは一発で当てられると思ってたんだよな?

それって事業を舐めてるよ。

そんなんだったら、誰だって社長になれるし、事業家になってるんだよ。

改良するの。そして出すの。

そしてまたしばらくして改良して、また出すの。

社長業とは改良業なんだよ。

そうやって常に改良してるとだんだん、当たるようになってくるんです。

そしてそれが、今まで10回やってたのが次に挑戦する時は9回になり、8回になり、7回になるんです。

頭の中で常に改良をしながら挑戦していると、問題が解決するスピードも速くなってくるんです。

それでそのうち、一発で当てられるようになるんだよ。

だけどそれは、失敗からしか学べないんです。

 

 

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斉藤一人さんの話を纏めました。

 

お読み頂き有り難うございます。

 

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