コンクラーベ

斉藤一人さんです

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斉藤一人さん 人間には2種類しかない

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「天職」が見つかる話

 

 

「くすぶっている人」、「本気の人」

私は「本気になる」ということを、よく「命をかけて」と表現します。

こう言うとなんだか悲壮な感じがして、中には「怖い」なんていう人もいます。

というのは、何をするのでも「命は自動的にかかっている」からです。

私たちは、ひとりさんにこう教わっています。

「命というのは時間なんだ。

もし、どこかの会社で仕事をすれば、その間の命は自動的にその仕事にかけられてしまうことになるんだよ。

そして、命が自動的に使われていることを自覚した時に、『本当に命をこの仕事に使っていいの?』と思うはずなんだ。

この自覚を持つことが、『命がけ』ということなんだよ」

だから、私もうちのスタッフの皆も、いつも自動的に命がかかっていることを忘れずに働いています。

また、縁があって知り合い、私に相談事をしてくれた人にも、そんなふうにお話ししているんですよ。

そういえば、以前、うちのスタッフにこんな女性がいました。

元々、その子は栄養士になりたくて、それについて勉強できる職場にいたんです。

でも、人間関係に疲れてしまい、そこを辞めてうちへ来たんです。

でも、やっぱり栄養士の道は諦められなかったようです。

ある時、「私、今の仕事に命をかけてもいいんでしょうか」と、私に相談してきたんです。

私はその子に言いました。

「あなたにとってうちで電話を取ったりすることは、自分のやりたいことをやれないで、ただ『くすぶっている』だけじゃないの?

このまま、くすぶっていてもいいけれど、それは命がけでくすぶっているんだよ」

結局、その子は「もう1回、栄養士に挑戦する」と言って、うちを辞めて行きました。
私はそれでいいと思うんです。

そうやって、本当の自分を探して、天職を見つけていけばいいんです。

ご飯を食べていても、寝ていても、自分にとって不本意なことをしていても、たとえ何もせずにぼーっとしていても、命は自動的にかかっています。

そのことを自覚してさえいれば、それは、命がけで仕事をしているということになるのです。

 

 

仕事は「簡単なこと」からやるとうまくいく!?

朝起きたら1日やることを書いて、そのリストを見ながらやる順番を決めるといいんですよ。

これはひとりさんに教わったのですが、この時に「やらなきゃいけないこと」を優先して順番をつけちゃだめ。

自分の「やりたいこと」「簡単にできそうなこと」から先にやるんですよ。

「やらなきゃいけない」を優先すると気持ちが重くなるし、難しいことが先にきたりして、1日の最初からつまずいちゃんです。

「やりたい」「簡単そう」を優先すると、どんどん片付いちゃいますから、仕事に勢いが出るんです。

そうすると、難しいことをやっても「意外と簡単だったね」ってなるんです。

夜寝る前や1日の仕事が終わった後に、次の日の文のリストを作ってもいいです。

また、予定の仕事にやり残しが出ても、気にする必要はありません。

それは次の日にやればいいだけですからね。

「そうだね」「わかるよ」「おめでとう」───「問題が起きない人」の口癖


職場の人間関係で、一番大切なもの ───

それは、愛情じゃないでしょうか。

例えば、私たちは仕事のやり方を覚えてもらおうとする時、「褒める」というのを基本にします。

それは、ひとりさんにこんな言葉を触っているからなんです。

「やってみせ、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば人は動かじ」

これは昔、人を育てるコツとして、ある人が言ったものなんだそうです。

ひとりさんは私たちに「誰かに何かを教える時は、こういう気持ちでやりなさい」と教えてくれたのです。

これは本当に効果抜群なんです。

つまり、人に何かを教えるには、まず「褒める」というのが基本になるということです。

この考えの根っこには、教える相手に対する愛情があるんです。

また、うちの職場では、仲間や取引先の人に良いことがあった時は、みんなで「おめでとう」といいます。

誰かが注文を取れた時、そのフロアにいるみんなで「おめでとう」───。

特約店さんから「売上好調です」という電話があると、またみんなで、「おめでとうございます」。

こんな具合です

これもひとりさんに教わった事なんです。

ひとりさんは、いつも明るく、こう言います。

「他の人の良かったことに『おめでとう』が言えないような、そんな貧しい心でどうするんだい。

貧しい心は貧しいことしか呼ばないよ。

他の人の良かったことを、一緒になって『よかった』と思えるのは、心が豊かだから。

そんな豊かな心になって、ハッピーになろうよ」

ひとりさんにこう言われると、私たちは「ああ、その通りだな」と思えるんです。

そして、誰かの良いことを、一緒になって喜んで、「おめでとう」と言えるというのも、やっぱり愛情を大切にしているからだと思います。

他の会社の人からは、よく「オタクは変わっていますね」と言われるんですが、うちでは上司と部下の間に「距離」というものはありません。

上司と部下を、上下関係ではなく、単なる役割分担をしている関係だと思っているからです。

私は今では、経営という役割をしていますが、ポスティングをやったこともあるし、電話の対応や荷造りなど、なんでも行ってきました。

でも、会社が大きくなってくると、全てを一人でやるわけにはいきません。

そこで、社員やパートの人に代わりをやってもらうわけです。

だから、私と社員・パートの人では、仕事の種類が違うだけなんです。

それに、ここまでが仕事で、こちらがプライベートという区分けの意識もないんです。

従業員とは仕事上だけの付き合いで一緒に飲みに行ったりはしない。

そんな会社もあるのでしょうが、うちではそんな意識は一切ありません。

一緒にご飯も食べれば遊びにも行ったりもします。

誰かと知り合うということは、その人と縁があったということ。

知り合ったのが仕事の場だったからといって、人との付き合いという意味では、特別なわけではありません。

うちの場合、一人さんの考え方や、一緒に仕事をしていく仲間が好きであることが社員の基本になります。

職場の人間関係も愛が基本で、仲間の間には距離なんかありません。

もし、距離を感じるようならば、自分で埋めればいいんです。

例えば、うちで働きたいという人が来た時もそうです。

最初は私からその人に近づいていって、「ちょっと変な会社だけど、こんなところなんだよ」と普段の様子をありのままに出すんです。

それで、もっとこちらへ近づいて入社するかどうかは、その人に判断してもらうのです。

お互いの距離を埋めるには、相手の話をじっくりと聞いてあげるのも大切です。

そうするために、ひとりさんから便利な言葉を教わっています。

相手の話を聞いたら、まず、

「そうだね。わかるよ」

という言葉を使うのです。

いきなり自分の意見を言うんじゃなくて、まず、「あなたの言ってることはわかりますよ」と認めるんです。
別に、その人の意見に賛成できなくてもいいのです。

「あなたの言いたいことは理解しました」ということですから、嘘をついてるわけではありません。

この言葉を使えば、その人の言うことを頭ごなしに否定しなくて済むんです。

そうすると、相手にもこちらの言葉を聞いてもらえて、お互いの気持ちが通じるようになるんです。

相手の言葉を頭ごなしに否定しないことにも、基本には愛情があります。

距離を埋めるのにもやっぱり、愛が大切です。

職場に限らず、人間関係で一番大切なのは、こうして愛情なんだと思うのです。


人間関係は「面倒くさいことはしない」がコツだよ

自分とは考えの違う人と、トラブルになることってよくあります。

考え方の違いから喧嘩になったりして、そんな時には、相手の考え方がひどく悪く思えるんですね。

自分勝手、頑固、時代遅れ、無知、傲慢などなど、その人の考え方の悪いところばかりが見えてくるんです。

それで、「何であんな考え方をするんだろう」とか、「あの人が変わってくれれば、みんなうまくいくのに」とか思って、考え方を変えるようにとその人を説得しようとするんですが、大概はダメ。

それどころか、ますます険悪になったりするんです。

私も昔、会社勤めをしていた時に、よく、そんなトラブルを経験しました。

私はその頃、労務関係の雑務を全部やっていて、人間関係の調査役のような立場だったので、特にそんなことが多かったんです。

人間関係のトラブルを調整するつもりで、初めは当事者を説得しようとしました。

ところが、そのうち問題の人と口論になって、ついにはケンカになってしまうんです。

そして、「あの人には何を言ってもダメだ」と、なってしまうんですね。

こう思うと腹は立つし、問題が解決しなくてストレスが溜まるし、説得が徒労になってガクッと疲れるしで、ろくなことがないんです。

その頃はこんなことの連続で、私は本当に身も心もくたくたになりました。
そんな私にとって、唯一のオアシスだったのが、ひとりさんでした。。

「あっ、ひとりさんが来てる!」

近所の喫茶店の駐車場に、いつもの会社が止まっているのを見ると、私は何をおいてもすっ飛んでいきました。

ひとりさんは、日の光がいっぱいに降り注ぐ席で、いつも静かに本を読んでいるんです。

そして、私の顔を見るとニコッと笑って、「よう、おまっちゃん、元気かい」と、明るくて気さくで、本当に心に染み込んでくるような暖かな声で言ってくれるんですよ。

もうそれだけでも、私の心から疲れがスッと取れて行く気がしたものです。

私は何でもひとりさんに相談していました。

この時も、「会社にこんな人がいてね、私、頭に来ちゃって。

本当、どうしたらいいと思う?」と、早速ひとりさんに相談したんです。

すると、一人さんがこんなことを教えてくれたんですよ。

「いいかい、おまっちゃん。

みんな、自分のことは変えたくないんだよ。

自分は変わらずに、周りが変わればいいと思っているんだ。

結局、何も解決しない原因はここにあるんだよ。

だって、他の人の心は変えられない。

変えることができるのは自分の心だけ。

それなのに、自分の心を変えようともしないで、『他の人が変わってくれないかな』なんて思っているだけじゃ、結局、誰も変わらないし何も変わらない。

問題だって解決するはずがないだろう?

だから、おまっちゃんにできるのは、自分がどうかあれば問題が解決するかを考えて、そんな風に、自分の心を変えることだけなんだよ」

ひとりさんに教わって、私はこのことをよく考えてみました。

すると、その意味がだんだんとわかってきて、頭の中のモヤモヤが、パーッと晴れていったんです。

喧嘩している時、「あいつが悪いんだ」と思っているのは、私だけではないんです。

向こうもそう思っているんですよね。

ですから、ここで私が「あいつに言ったって、あいつは少しも態度を改めないんだよ」と思っているうちは、喧嘩は治らないんです。

だって、相手も同じように思っているんですから、両方とも何も変わりませんものね。

でも、ここで私が、「いいや。面倒くさいから、私が態度を変えちゃえ」と考えて、相手が文句を言っている点を改めてしまえば、その人は、もう私に文句は言わなくなります。

つまり、私が自分を変えれば、喧嘩は終わるんですよ。

相手が変わることを期待するんじゃなく、自分が変わってしまう。

これが、人間関係のトラブルを解決するコツだったんです。

私はひとりさんからこのこと教わって以来、人間関係でトラブルがあっても他の人が変われば良いと考えなくなりました。

そして、自分をどう変えれば問題が解決するかを考えるようになったんです。

するとね、必ず解決方法が見つかるんですよ。

こうして、人間関係のトラブルでストレスをためることが、みるみる減っていったんです。

この人は変えられない。

できるのは自分を変えることだけ。

陽だまりの中で、ひとりさんは私にこう教えてくれました。

皆さんも、是非このことを考えてみてください。

きっと、人間関係のトラブルですごく楽になれますよ。

 

困った時は「それは本当に困ったこと?」と自分に聞いてみよう

以前、ある人からこんな相談をされたことがあります。

「上司はいい人なんですが、社内で害を及ぼしている人と戦ってくれません。

どうしたらいいでしょう?」

「周りが変わってくれれば」とか、「上司が変わってくれれば」と期待していても、問題は解決しません。

自分にできることは自分を変えることなだけなんですから、自分にできることで解決するしかないんです。

もし、自分が直接被害を受けているのなら、上司でなく自分が戦ってください。

このことは、もうお話ししましたよね。

それとね、もう一つ考えてほしいことがあるんですよ。

それは、上司が動かないことが、この人にとって本当に問題なのか、ということ。

会社の害になる人がいるが、誰もその問題に対して動こうとしない。

会社が損をしている。

いつか会社の経営にとって危険なことになるかもしれない。

こんな場合でも、それで本当にこの人が困るんでしょうか?

これもね、ひとりさんに教わった考え方なんですよ。

私は本当に何でも一人さんに相談してきました。

それでも昔は、「こんなことがあって困ってるの」とか、「こんな人がいてさ、困っちゃった」とか、しょっちゅう言っていたんです。

すると、一人さんは陽をいっぱいに浴びた席で、いつものようにニコッと笑いながら、こういったのです。

「おまっちゃん、それは本当に困った事なのかい?」

そして、そのことが実は困ったことでも問題でもないのだと、私に気付かせてくれたんですよ。

この場合も同じ。

誰も動かないということは、問題の人は、本当はこの人が考えているほど会社の害になっていないのかもしれません。

また、本当に会社の害になっているんだとしても、それを誰も解決しようとしないような会社なら、たとえ倒産しても仕方ないんじゃありませんか?

会社が倒産して本当に困るのは会社の資本を出している人です。

そこで働いている人は、別の働き口を探せばいいだけです。

それに、そんな会社なら倒産してくれた方が、そこから外へ出られるんですから、この人にとってはむしろいいことなのかもしれません。

本当にそれで自分が困るような問題なのか、考えてみてください。

実は問題にでも何でもなかった、と気づくかもしれませんよ。

 

追伸 

今、自分探しをしている人って多いみたいですね。

自分に合った仕事はどれだろう、天職は何だろうと探している人です。

でも、「この仕事はどうかな?」4なんて腰掛けみたいな気持ちで、仕事をいい加減にやっているうちは、どんなにたくさんの仕事に手を出してみても、絶対に天職は見つかりません。

探りを入れるような気持ちで仕事をしているうちは、それが自分の天職かどうかは、いつまでたっても分からないんです。

やっぱり、仕事である以上、本気にならないとダメなんですね。

自分がお勤めしている時でも、何かを目指して頑張っている時でも同じです。

本気になってやっていると、「これは無理だな」とか、「これこそ自分のやりたいこと」というのが見えてきます。

つまり、その仕事に命をかけた時、それが天職かどうかわかるんです。

私たちは、ひとりさんからこんな風に教わりました。

今では、「本当にそうだったな」と実感しています。

というのも、一人さんの言うように、命をかけて仕事をしているうちに、本当に天職に巡り会えたからです。

天職に出会うと、その仕事をやっているうちに自分の使命感のようなものが見えて来るんです。

「私はこの仕事をやるために命をもらっているんだ」

と感じるんですよ。

そして、自分は何でこの仕事に就いたのか、自分の力量はどのくらいなのか、自然にわかってきます。

そうなると、もう「自分の人生はこれでいいんだろうか」とくよくよしたり、「この仕事で本当に成功できるんだろうか」などと悩んだりすることもありません。

一人さんによると、この使命感のようなものは天から授かった「天命」なんだそうです。

天命さえ分かっていれば、後はすべて運や神様にお任せしていれば、必ず幸せになる方向へと導いてくれます。

ただし、自分が今やるべきことを、きちんと学び続ける事は忘れないでくださいね。
そうしていさえすれば、安心していて大丈夫ですよ。

 

追伸 「天命」がわかると、仕事に迷いがなくなるんです

 

今、自分探しをしている人って多いみたいですね。

自分に合った仕事はどれだろう、天職は何だろうと探している人です。

でも、「この仕事はどうかな?」4なんて腰掛けみたいな気持ちで、仕事をいい加減にやっているうちは、どんなにたくさんの仕事に手を出してみても、絶対に天職は見つかりません。

探りを入れるような気持ちで仕事をしているうちは、それが自分の天職かどうかは、いつまでたっても分からないんです。

やっぱり、仕事である以上、本気にならないとダメなんですね。

自分がお勤めしている時でも、何かを目指して頑張っている時でも同じです。

本気になってやっていると、「これは無理だな」とか、「これこそ自分のやりたいこと」というのが見えてきます。

つまり、その仕事に命をかけた時、それが天職かどうかわかるんです。

私たちは、ひとりさんからこんな風に教わりました。

今では、「本当にそうだったな」と実感しています。

というのも、一人さんの言うように、命をかけて仕事をしているうちに、本当に天職に巡り会えたからです。

天職に出会うと、その仕事をやっているうちに自分の使命感のようなものが見えて来るんです。

「私はこの仕事をやるために命をもらっているんだ」

と感じるんですよ。

そして、自分は何でこの仕事に就いたのか、自分の力量はどのくらいなのか、自然にわかってきます。

そうなると、もう「自分の人生はこれでいいんだろうか」とくよくよしたり、「この仕事で本当に成功できるんだろうか」などと悩んだりすることもありません。

一人さんによると、この使命感のようなものは天から授かった「天命」なんだそうです。

天命さえ分かっていれば、後はすべて運や神様にお任せしていれば、必ず幸せになる方向へと導いてくれます。

ただし、自分が今やるべきことを、きちんと学び続ける事は忘れないでくださいね。
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斉藤一人さんのお話を纏めました。

 

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