二つの流れがあって、神のご意志と、それから人間のなせる業、この両方を加味しないと、経済ってうまく理解できないんです。
質問1 「大不況はなぜ起きて、いつまで続くか」
先日、家で子供達と話していて、「どうして大不況になったの?」と聞かれて、言葉に詰まってしまいました。
「この不況の原因」と、「この不況はいつまで続くか」、「どうしたら、この不況を脱出できるか」を、子供たちが希望を持てるように、説明してあげたいのです。
どんな言葉で教えてあげたらいいでしょうか。
よろしければ、ご教示いただけましたら幸いです。
斎藤一人さん
地球がほぼひとつになって、デフレが始まった
はい、わかりました。
大変難しい質問なので、できるだけ、わかりやすく話しします。
実は、この不況っていうのは、よくあの、アメリカが原因だとかね、いろんなことを言うんだけど。
実は、「東西冷戦」と言う、ロシアとアメリカが二極化して、地球が二つにこう・・・・・・。
分断してたような頃があるんです。
西側と東側という、自由陣営と共産陣営に分かれていたんです。
ところが、ソ連が崩壊した時に、地球というのはほぼひとつになっちゃったんです。
で、戦争がない時代が来たんです。
戦争がない時代が来るとどうなるかというと、自由競争の良い時代が来るんですけど、まず、武器を作っていたところとか、飛行機作っていたところとかが、そういうのもあんまりいらなくなるから、平和なものを作り出すんです。
それから、兵隊さんって、すごく若くて、一番元気なところを携帯にいっぱい取ってなきゃいけなかったんだけど、その兵隊がいらなくなってくるんです。
そうすると、そういう兵隊さんが外へ出るから、人件費が下がるんです。
それから、ものを生産し出しますから、物の値段が下がりだすんです。
で、戦争の時っていうのは、これもできない、あれもできない、それから、武器を作らなきゃいけない。
それから、1代100円もするぐらいのジェット機をボーンと打ち落としたりとかって、そういうことをしてたから、「ものが値上がりする時代」なんです。
それが、値下がりして、値下がりしてきちゃって、そんなに今度は物を作ったからって、誰もが買えるわけじゃないから、物があまり出しちゃう。
と、今度は「買わない時代」が来ちゃうっていうのが、一つの流れで。
「平和の産物なんだ」ということを、頭の中に入れておかなきゃいけない。
だから、今、デフレを何とかやめたいっていうけど、これは、実はデフレは止まらないんです。
平和である以上、まだまだ続くんです。
本当に、あと5年ぐらいするまで先が見えないぐらい、どんどんどんどん、少しずつ少しずつ、下がります。
もちろん、一本調子で下がるんじゃないですよ。
上がったり、下がったり、上がったり、下がったりしながら、ノコギリの刃をみたく、斜めになってるみたく、上がったり、下がったりしますよ、ということです。
それで、それでも利益を出したいなって、一部、考えたところが、投機と言って値上がりしそうなものをどんどん、どんどん買って行ったりとか、そういうことを考えだして、今度の金融危機みたいなのが起きたんだ、ということなんだけど、あれがなくてもこういう時代が起きちゃったんです。
神は平和を目指している
だから、私が言っているように、トランプさんが少しがんばろうが・・・・・。
日本の安倍さんだって、本当にがんばってるんです。
がんばったからって、この不況は何とかなるようなものじゃないですよ、ということなんです。
で、これが人間的な答えなんですけど、答えって常に二つあるんです。
神的な答えというのがあるんですね。
神的な答えからすると、どういうことかっていうと、少しずつ、神は平和を目指して、へー平和へ向かわしてるんです。
それから、平和になれば、世界中のどこからでも物を買えるし、安いところへ仕事を出せる。
だから、今、中国が景気がいいていうのは、今、中国というところがすごく安かったから、仕事がどんどん出てるんですけど、当初に比べたら、中国も豊かになってきて、大分高くなってきた。
そうすると、もうちょっと経つと、今度は中国から、インドとかへ仕事が流れます。
世界から貧しい国が減っていく
で、このことによって、確かに日本や先進国は少し下がっているんですよ、いろんな形でね。
だけど、世界の本当に貧しかったところは、だんだんだんだん、徐々に徐々に、豊かになってきてるんです。
二つの流れがあって、神のご意志と、それから人間のなせる業、この両方を加味しないと、経済ってうまく理解できないんです。
この二つを加味すると、世界の国の中から、だんだんだんだん、うんと貧しい国が減っていくんだ。
そういうところへ仕事が流れるんだ、次、次とね。
それから、豊かになった国は、少しお金を使い出すようになってくるという、今の中国のような状態が起きてくるんだな、という風に理解すればいいんじゃないかと思います。
質問2 「今年はどんな年になるか」
大会社の経営破綻のニュースなどを見て、「本当に大不況なんだなあ」と痛感しています。
今年、不況はもっと、深刻になるのでしょうか。
斎藤一人さん
去年と同じことが続いている
今年はね、別に前と同じなんです。
ただ、前と同じ不況なんですけど、それが長く続くと、持ちこたえられない所が出てきちゃうんです。
だからって、うんと不況になったわけじゃないんです。
去年と同じことが続いているという。
そういうふうに理解したほうがいいと思います。
「不況の時心がけるべきこと」
質問 不況の時のお金対策
こんな不況の時は、お金について、何を心がけるべきでしょうか。
第一には、貯金することでしょうか。
それとも、自己投資が大事でしょうか。
斎藤一人さん
無駄を省き、役に立つ人になる
これはね。
経済学者やなんかは、使った方がいい、使った方がいいと言うけれど、実際にそんなことしたら大変ですから、お金を大切にすること。
それから、無駄を省くこと。
それから、自分に投資するっていってもね、本屋さんへ行って良い本を買って読むとかね、「会社の役に立つ事って何だろうな」って考えるとか。
自分に投資するというよりも、「自分は役に立つ人間になろう」と心がける事の方が大切ですね。
質問 不況の時の仕事対策
私はサラリーマンなのですが、リストラや賃金カットという言葉が身近になってきて、不安です。
今、仕事をする上で、一番心がけたらいいことは何でしょうか?
斎藤一人さん
笑顔で働く、良い返事をする
うーん、これはね。
本当に今、サラリーマンの人は大変だよね。
ただ、サラリーマンの方に出来る事って限られてるんだよね。
サラリーマンの方が出来る事って限られてるから、やっぱしね、笑顔で働く、良い返事をする、周りの人に役立つようなことをする。
そんなことしかないんだよね。
私は、それで十分で、特別なことをする必要ってないと思うよ。
質問 不況の時の健康対策
売上が落ちてきたので、がんばって仕事を増やしたのですが、忙しすぎて、心が体を壊してしまいそうです。
休みたいけど生活もあるし・・・・・。
こんな私にアドバイスを頂けたら幸いです。
斎藤一人さん
個人ならお客さんが元気の素
この質問はね、めちゃくちゃで、嘘だと思うよ。
なぜかと言うと、「がんばったら、忙しくなった」というけど、まず、そんなに簡単に忙しくならない。
もし、忙しくなったとしたら、本当に嬉しくてしょうがないの。
商いをやっててわかるけども、一番疲れるのは、暇な事なの。
お客さんがいっぱい来たり、仕事が忙しくて、くたびれたなあと言いながら、顔は笑ってるんです、言葉も。
本当に、辛くないんです。
一番辛いのは、お客さんが来ない、暇なことなんです。
だから、これはね、サラリーマンの人が言ってることじゃないかと思うよ。
本当の商人の人だったら、体の疲れなんか、お客さんが来てくれたら吹っ飛ぶんじゃう。
質問 不況の時の人間関係
収入が減って、夫婦喧嘩が増えています。
勤めている社内も、前よりギスギスした感じです。
こんな時だからこそ、みんなと明るく過ごしたいのですが、ついイライラしてしまうことが多く、反省しています。
アドバイスを頂けましたら幸いです。
斎藤一人さん
ここでイライラしていいかどうか、神様に試されている
さっきも言ったんだけどね、不況っていってもね、戦後の食えない時に比べたら、日本人、遥かに楽なんです。
それから、戦前の「おしん」の時代から比べたら、夢のようないい国なんです。
また、世界から日本に入ってきたという、そういう人がいっぱいいるんです。
日本って本当に治安もいいし、素晴らしい国なんです。
ここにいてイライラしていいかどうか、今、神様に試されているんです。
だから、この中で、お金がちょっとないといったって、食べて行けるしね。
本当に今こそ、みんなと和気あい、楽しくやろうねという、ここを修行として求められているんだよね。
だから、その修行なんだっていう風に思って、愛のある言葉を喋ってたり、ありがとうとか、いっぱい言った方がいいね。
追伸 恐れる前に、人類の歩みを見なよ
世の中は、どんどん、どんどん、良くなってきています。
例えば、人の寿命は、100年前と比べたら、格段に伸びています。
しかも、昔のお年寄りというと、大概はよぼよぼしてた者だけど、今のお年寄りはそうじゃなくて、若々しくしてる人が多いですよね。
それから、最近、みんなして、やたらと「うちは貧乏だ、貧乏だ」とかいうんですけど。
ちょっと前の日本人は『おしん』ぐらい貧しかった。
昔の貧乏というのは、ご飯が食べられないぐらい貧しかったんです。
でも、今の日本人は太り過ぎの人が多くて。
綺麗になりたい女性はもちろん、男の人だって「メタボ解消のために」とか、「かっこよくなりたい」とかいって、ダイエットしてます。
それから、「日本の将来の社会保障が心配だ」っていう人もいるんですけど。
今、病院にかかって、窓口で自分が支払う文は3割とかでいい、ってことになってます。
国が「3割負担でお願いします」っていった時、世間は大騒ぎになったけれど、前はお医者さんにかかったから、全額、自分持ちでした。
年金だって、「もらう額がどんどん目減りして行ってる」っていうけど、ちょっと前まで、年金なんてものは存在しなかった。
ね、世の中って、どんどん、良くなってる。
もちろん、「良くなってる」って言っても、人間って不完璧だから、不完璧な人間がやることには「完璧にいい」というのはないんです。
でも、政治家だって、お役人だって、国民のために、頑張ってくれてる。
頑張ってるけど、人間に完璧というのはない。
完璧って、神の領域だからね。
だけど、人間っていうのは、生あるものは草でも木でも何でもそうだけど、「生きてる」ということは「成長する」ということなんです。
だから、今は、どんどん、どんどん、良くなりつつある過程。
みんなで、「ああでもない」「こうでもない」「じゃあ、こうしよう」「ああしよう」ってやりながら進むから、そう簡単に良くならなかったりもするよ。
だから、今だけを見ていると、本当に良くなっているのか、分からないかもしれないけど。
でも、歴史をよく見て、もっと長いスパンでものを見ると、
「常に今はより良き方向に向かってるんだ」
ってことが、分かってくる。
例えば、「また世界大戦が起きて、人類が滅ぶんじゃないか」というような話を聞いたって、「そんな戦争は起きないよ」って、分かります。
「戦争が起きないって、一人さん、本当ですか?」って、本当だよ。
人類が滅亡するような大きな戦争は、今後、起きない。
神がそんなことを許さずがないし、第一、人類はそこまで愚かじゃない。
過去に、戦争の悲惨さを経験して、戦争なんて、するもんじゃないって、もうすでに学んだんです。
人類の魂は成長しているんだよ、って。
最近は、北朝鮮が原爆を作ったから、どうだこうだ、といわれているけれど、みんな肝心な事を見落としてます。
原爆を持ってる国は、原爆を持っているから他国に原爆を落とせないんです。
どういうことかというと、原爆保有国が他国に向けて原爆を発射したら、別の原爆保有国が黙っちゃいない。
アメリカやなんかに原爆を落とされるんです。
ということは、原爆保有国はお互い戦争ができない。
そうやって私がいってても、「でも、独裁者は無謀だから、なんかするんじゃないか」って、心配する人がいるんですけど。
独裁国の特徴はは、独裁者に逆らうと殺されちゃう。
だから、独裁国の人たちは、絶対、独裁者に逆らわないんです。
こういう政治的力学が働いて、独裁国というものが、成り立ってる。
平たく言うと、独裁国って、命が欲しい人の塊なんですよ。
ということは、何かやったら自分の上に原爆が落ちてくる、となったら、自分から戦争を仕掛けてこない。
だから、心配する必要はないよ、って。
斉藤一人さんのお話を纏めました。
皆様、いつもご精読ありがとう御座います。
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