コンクラーベ

斉藤一人さんです

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斉藤一人さん 情報に振り回される人

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情報を入れることも大切だけど、入れるばっかりで見抜くことがなかったら、情報なんかいくらあっても無駄。

それが証拠に、あなた、情報に振り回されてばかりいるでしょ?

 

 

 


不況の乗り越え方を見抜く眼力

 


今、世の中が不況です。

でも、ひとりさんは、「この不況を乗り切るのに、汗水たらして努力していけない」というのです。

なぜ、私は「汗水たらしてはいけない」というのかというと、今までと同じ努力で乗り越えられるものならば、とっくの昔に超えているんです。

その努力家が全員越えられないということは、今までと同じ努力では越えられないのが今の不況なんだ、という眼力。

私はそれをいっているのです。

「じゃあ、どうしたらいいんですか?」というと、発想を変えなきゃいけない。

だから、「今までと同じ努力じゃないとすると、なんだろう」と考える。

それと同時に、この先どうなるかをじぃーっと見抜くのです。

そうすると、陰極まれば陽になる。


例えば、この前、ある電気屋の立て直しを頼まれている男性と偶然出会って、話をしました。

ある地域で有名な旧家が電気屋を始め、そこで代々、商売を続けてきたのだけれど、最近周りにヤ〇ダ電機とかができてをされちゃってて、その男性は「立て直してくれ」と頼まれたらしいのです。

その男性も色々頑張っているのだけれど、「お手上げです」というのですね。

その「お手上げです」というのには、「自分たちでは大手に勝てないんだ」という発想があるんですよ。

だけど、陰極まれば陽になる。

ヤ〇ダ電機とか、そういう大きいとこが強いのは、すぐお店に出かけていく若い人たちを相手に商売しているからなんです。

だけど、眼力でずぅーっと見ていくと、だんだんお年寄りが増えていくんです。

今、ヤ〇ダ電機とかに入っている若い人たちも年をとります。

何をいわんとしているかというと、お年寄りは、ああいうところに出かけるのが億劫なんだ、って。

長い時間をかけて、車で並んで入るとか、そういうことが嫌な人たちが、いっぱい出てくるんですよ、これから。

もちろん、今もいます。

そういうことを見抜くと、「今、日の出の勢いで伸びてるところ、本当に、これが長く続くんだろうか」って。

眼力でもって「これはそんなに長く続かないぞ」といった時、やるべきことは二つです。


まず「お年寄りでも遊びに行ける店」を作る。

おじいちゃん、おばあちゃんがそこへ行くと楽しい店。

何かを買う用事がなくても、「あそこのお店に行くと楽しいから行きたい」、そう思ってもらえるような店を作るのです。

それのために、そんな、たいしてお金はかかりません。

宣伝費とか、いろいろお金を使う必要はないのです。

例えば、そこに行くとお茶が飲めて、お年寄りたちが和気あいあいできるとか。

すいとんやとん汁何かが用意してあって、みんなで「おいしいね」とか言いながら食べて、しゃべって、楽しい時間を過ごせるとか。

そんな楽しい店、遊びに行けるお店をつくなのです。

そうすると、そこの店に、いつも遊びに行っていると、そのうち「じゃあ、ウチ、オタクから何か買うよう」ということになります。

それから、もう一つ。

電気の玉一個でも、店の人が取り替えに来てくれたり。

電気製品の調子がちょっと悪くなったら、すぐ駆けつけてくれたりね。

あと、テレビでも、DVDプレーヤーでもなんでも、「買ったもののの、箱を開けてみたら使い方がわからない」という人が、結構、います。

お年寄りほど、そういう人が多いです。

だから、買ってくれたお客さんがいたら、買った後に「この前はありがとうございます。ところで、使い方、大丈夫ですか? 何か、困ってることはありませんか?」とか聞いてくれて、使い方を教えに来てくれたら、お客さんとしてはありがたいですよね。

使い方もわからないのに、「ウチは他の店より1万円安いです」って、使えないものを売るっぱなしにするより、教えてくれた方がいいに決まってます。

だから、売ってる物の値段が安いとか、高いとかいうことではなく、何かあったら、電球の玉一個でも取り替えに来てくれるとか。

そういうことを基準に、お客さんは店を選ぶようになってきているんです。

ただ、これからどんどん高齢化が進むということを考えた時、お店の人は用事があるからお客さんの所に行く、ではないのです。

「近所まで来たけど、おばあちゃん、元気?」とかって。

わかりますか?

これも眼力ですよ。

外回りをしている人も、「電球の玉一個、替え母に行く」のではなくて、電球の玉一個を替えに行った時、その隣近所に「おばあちゃん元気にしてる?」「どうしてる?」って行くのです。

要するに、用がないとお客さんのとこに行かないような店が滅びるんだ、って。

それをいいたいんですよ。


だから、「これから、どうしたらいいですか?」と言った時、電球の玉一個でも取り替えに行って、ついでに隣近所のが回って、「元気?」「最近、どうしてる?」と聞きに行くのです。

それから、さっきも言ったように、お客さんが買い物がある時にしか、来てくれないような店を作るのではないのです。

そうではなくて、「用がなくても、あの店へ行くと、仲間がみんな集まってて、とん汁とかが用意してあって楽しいんだ」といわれるような店を作る。

そういう遊びに行ける楽しい店を作れば、そこの地域でいい評判が立つから、ヘタに宣伝費をかけて、チラシを撒くよりよっぽどいいのです。

だから、これからどういう時代が来るかを見抜いてやれば、別に、ヤ〇ダだろうが、コジ〇だろうが、〇満ボルトも怖くないんだ、と。

〇満ボルトへ行きたい人は行けばいいけど、「うちの店はうちの店でやってられるよ」って。

これぞ、まさしく、眼力商売の真骨頂です。


今いったことは、家電の業界に限らず、おおよそ、どの業界でも、これから重要になってくると思います。

あなたのお店、お客さんが用事がなくても遊びに行きたいぐらい、楽しい店ですか?

あなたの会社の従業員は、お客さんに「あら、来てくれて、嬉しいわ」と思われるような人ですか?

「たいしてようがないから、お客さんの所に行かない」では失格。

もちろん、買い物の時にしかお客さんが来ないような店も失格です。

そして、できれば、若い人も来て楽しい。

そんな、みんなが楽しめるものを、お金をかけずに知恵を出して作っていたら、そこの店はその地域で一番の人気店になります。

 


眼力商売ができる人、できない人

 


お年寄りがいっぱい遊びに来る店を作る。

それは、お年寄りがいっぱい遊びに来る電気を作る、ということではありません。

あなたが、もし、布団屋をやっているのだとしたら、お年寄りがいっぱい遊びに来る布団家を作る、ではない。


「一人さん、何を言いたいんですか?」って、布団だったり、電化製品というのは、めったやたらと買い替えるものではないのですね。

そうすると、「めったに買ってくれないから、何をやってもダメなんです」という人がいるのだけれど。

滅多に買ってくれないものを売っているのなら、それと一緒に、しょっちゅう買うものを売ったらどうですか?

お年寄りがいっぱい来る店を作るのだから、例えば、お年寄りが好みそうな食べ物を売ったり、洋服を売ったり、赤いちゃんこが売れるんだとしたら、テレビや洗濯機の隣に、赤いちゃんこをかけておけばいいのです。

それから、今、お年寄りでも入れる生命保険とかがありますよね。

その代理店になることもできるでしょ。

お年寄りのことを考えて店をやるのだから、お年寄りが喜びそうな商品も置いておく。

これが、商人の眼力です。

ところが「自分は電気屋だ」と思っている人は、電気製品しか扱わない。

ずうーっと、電気屋にこだわるのは、お年寄りを喜ばす眼力がないのです。

でも「電気屋」の枠を取っ払って、お年寄りが喜びそうな商品・サービスを提供するということになってくると、変な話、「観音参りのツアーでも作ろう」とかいうアイデアも出てきますよね。

それとね、「おばあちゃんの原宿」で有名な巣鴨の商店街へ行くと、お年寄りの肌着とか、そういうものと一緒に、孫に買ってあげたいようなものも売ってるの。

こういうのが眼力。

来てくれるお年寄りが喜んでくれる店になればいいの。

わかりますか?


仙台が電気屋を始めた頃、うちは儲かっていた、って。

先代に眼力があったんですよね。

だけど、時代は変わったのです。

「うちは電気屋だから」といってもいい時代ではなくなってきているのです。

それを見抜くのが眼力。

この眼力以前に、本当は、この世の中に「電気屋は電気屋しかやっちゃいけない」という法律はないのです。

商人なんですよ、あなたは商人なのです。

わかりますか?
これも眼力ですよ。

 


テレビに振り回されている自分を見抜け


「自分は商人だ」と思えば、本当に、何でも売れるんです。

それで、思わぬ人が、すごいお金を持ってるんです。

100万円ぐらいする健康器具をポンと買っちゃうようなお年寄りって、いるんですよ。

実は、お年寄りの中には、何百万とか何十万もするようなものを買えるぐらい、お金を持っている人がたくさんいるんです。

だけど、必ず人に言うことは「私は、年金暮らしだからね」って。

だから、日本にはお金があるんです。

それも、見抜かないといけない。

いろんなことを見抜く力が必要なんです。


ほとんどの人は、今まで、見抜く、ということをしてこなかったと思います。

テレビを見るとか、新聞を読むというのは、情報を入れているだけです。

情報を入れることも大切だけど、入れるばっかりで見抜くことがなかったら、情報なんかいくらあっても無駄。

それが証拠に、あなた、情報に振り回されてばかりいるでしょ?

だから、その見抜く訓練として、さっきから「なぜ、子供の時に郵便貯金をさせられたと思いますか?」とか「なぜ、日本人は英語が喋れないんですか?」とか、私は言ってたの。

こういうことを知るうちに、だんだん「これは何だろう」と考える癖がついて、見抜く力がつき出してくる。

だから、世間やテレビが、いくら「ヤ〇ダ電機みたいな家電量販店が日の出の勢いで伸びてる」といってもね、自分の店が小さい所だからって、がっかりしちゃいけないよ。

一時、日の出の勢いで銀行も伸びていたんですよね。

だけど、今、銀行は落ち目です。

潰れちゃった銀行もあるでしょ?

それから、前は、でかい会社がすごく良かったけれど、今、人を何人も雇ってるところが苦しいんですよ。

要するに、時代はめぐるんだ、って言いたいんですね。

だから、町の電気屋が有利な時代が来るんです。

ただ、そういう時代が来ることは来るのだけれど。

経済には「同じ法則を絶対たどらない」という法則があるのです。

だから、昔のまんまのやり方でやってたところが、よくなることはないんです。

わかりますか?

昔のままので町の電気屋が良くなることはないのです。

 

追伸 掃除するなら四方よしがいいですよ

 

先の見通しが利かない人っていますね。

みんなとは違う方を向いていて、将来についても「何を言ってるの?」というような人。

そういう人の家行くと、必ず窓が汚いんです。

それで、先の見通しがきかなくなっているんです。

それとね、窓が汚いと情報が入ってこないんです。

だから、「この店だめだよ」とか、「この会社ダメだね」とか言われているお店や会社は、大体、窓が汚いものです。

台所や流しが雑然としている家もよくありません。

流しに、茶碗だとお皿だとかがごちゃごちゃだしっぱなしになっている家だと、その家の人は胃腸が悪くなります。

喉から、肛門にかけて、水が流れにくくなるんです。

これからは、おかしな病気になったら、「家の中、綺麗だろうか?」と、まず考えてみるといいですよ。

不思議な話ですから、信じられない人は、信じなくてもいいですよ。

でもね、本当にそうなんです。
そして、いらないものは捨てる。

使わないものは、人にあげる。

雑然と物がごちゃごちゃ置いてあるような、物置だか部屋だか、わからないようなところに住んでいてはいけませんよ。

そういう家の人は、大体、神経をやられてノイローゼになってしまうんです。

だからといって、鬼の形相で掃除をしてはいけませんよ。

それでは、涼やかになれません。

テーブルの上だったり、仕事机の上だったりが、ごちゃごちゃしている人も注意してくださいね。

机の上が雑然としていると、企画や計画が立てられなくなります。

仕事に必要な道具がすぐに出てこないから、きちんとした企画や、すっきりとした計画を立てることができないんです。

本もきちんと立てて整理してください。

で、「本はきちんと立てるんだよ」と私が言ったら、逆さに立てていた人がいました。

字が書いてあるんだから、きちんと正式な向きに立てて整理しましょう。

それから最近ね、「トイレが汚いとお金が入ってこない」っていう話をよく聞くようになりました。

そうしたら、トイレばかり掃除している人がいます。

トイレを掃除することは、とても良い事だけど、やっぱりトイレ以外の場所も掃除しないといけません。

古い新聞紙や雑誌なんかをいっぱい溜め込んでいる人もいます。

それと、ソファーの上なんかに服とかタオルとかをやたらと積み上げている人。

そういう人は、だんだんと体が重くなってくるんです。

「どうも最近、体が重くて」という人は、帰宅したら、ゆっくり家の中を見回してみるといいですよ。

そうすると、新聞紙が山ほどあったりする。

自分がいい気分になって、家族やお客さんに喜んでもらって、世間にも喜んでもらう。

その上で神様が〇をくれる。

これが「四方よし」なんです。

掃除するなら、四方よしがいいですよ。

豪邸に住む必要はないんです。

ダダ、自分の住んでいる家は、なるべくきれいにするといいですよ。

神様は綺麗なのが好きなんです。

別に神様でなくても、人間だって同じです。

髪の毛がクシャクシャになっている人よりも、綺麗に整えられている人の方に好感を持ちます。

心だって同じです。

いつも恨み言や泣き言を言っているよりも、人を褒めたり、綺麗な言葉を使ったりしている方がずっといい。

地獄言葉よりも天国言葉、これすごく大事ですよ。

 

 

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斉藤一人さんのお話を纏めました。

 

皆様、いつもご精読ありがとう御座います。

 

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