それでね、観音様は、自分の愛を形にしてくれた人には、お礼として、願い事で何でも叶えてくれる、ってことになってるの。
これを、我がサークルでは、成功につながる黄金の鎖とも言っておりまして・・・・・・。
- 人を救うのは人間なんだよ
- 疲れたな、と思った時は綺麗な花をごらん。みっちゃんの光が大きくなるよ
- 平凡って、いいものだよ
- 人間、全部違うところが面白くて、それがいいとこなんだよ
- 追伸 観音様のお役に立つ生き方
人を救うのは人間なんだよ
この話、ちょっと聞くと怪しい話なんだけど、まぁ、いいや、勢いで話しちゃうよ。
みっちゃんが好きなように解釈してくれていいからね。
あのー、観音様、っているじゃない?
観音様っていうのは、草でも木でも何でも救うんだ、っていうだよ。
それぐらい、愛のある人なんだけど、でも、観音様は自分ではその愛を表現できない。
観音様が困ってる人に対して、実際に自分の手を差し向けることはできないんだよ。
観音様が困ってる人に対して、実際に自分の手を差し向けることはできないんだよ。
じゃあ、誰が救うんですか? っていうとね、人間なんだよ。
オレ、この前、観音参りの旅をしてきたんだ。
その時、足が痛くなって、道端でしゃがんでた。
そしたら、通りがかりの、おじいさん、おばあさんが、俺の足をさすって、
「大丈夫ですか、痛かったでしょ」
って、優しくしてくれたんだ。
ああいう人たちのことを、観音様の化身という。
要するに、観音様の代わりにその愛を実践している人のことをさ。
そういう心の優しい人間が、観音様の役に立つ人なんだよ。
それでさ、ちょっと話が飛ぶけど、会社に行って会社の役に立つことをした人には、社長さんからお給料という形でお礼が来るでしょ。
それから、商人だと、お客さんに役立つ商品を提供したら、お客さんからその代金という形でお礼をもらえるんだよね。
それでね、観音様は、自分の愛を形にしてくれた人には、お礼として、願い事で何でも叶えてくれる、ってことになってるの。
これを、我がサークルでは、成功につながる黄金の鎖とも言っておりまして・・・・・・。
観音様のお役に立つってさ、たいして難しいことではないんだよ。
いつも笑顔で、愛のある言葉を喋れば、愛を実現していることになるんだよ。
それをやっていれば、なんでも願い事を叶えてくれるから、観音参りに行っても、おすがりする必要はないんだ。
もちろん、俺は、まだ完璧に「いつも笑顔で愛のある言葉」ができないんだよ。
でも、何でも願い事が叶うぞ、とかって思ってると、わくわくするんだな。
そのワクワクがあるから、訓練が楽しくて仕方がないんだ。
疲れたな、と思った時は綺麗な花をごらん。
みっちゃんの光が大きくなるよ
観音様の話を楽しそうに語る一人さんを見て、私も心がワクワクしてきました。
ひょっとしたら、私もキラキラした人間になれるかもしれない、そう思ったからです。
「じゃあ、一人さん、観音様のお役に立てる人は、なりたいものになれるのかな?」
「なれるよ、絶対。みっちゃんは、何になりたいんだい?」
私は、少し、答えに躊躇しました。
おとぎ話のような事を喋っていると思われるのが怖かったからです。
でも、一人さんは、
「誰にも言わないし、笑ったりしないから大丈夫だよ。いってごらん」
と言って、ニコニコしているので、勇気を出していってみました。
「一人さんといつも一緒にいる人たちの中に、キラキラした人がいるんだ。一人さんも、いつもキラキラしてるんだけど、私もそうなりたいんだけど、無理かなぁ・・・・・・」
すると、一人さんは、
「みっちゃん、みっちゃんにも光はあるんだよ。人間は皆、愛と光を持ってるからね」
といって、こんなことを教えてくれました。
その光のことをね、オーラと呼ぶんだよ。
オーラって何かというと、うまく説明できないんだけど、俺は仮に宇宙エネルギーと呼んでる。
この話は信じてくれなくていいんだよ。
だけど、俺は、この世にあるもの全て、人間でもなんでも、この宇宙エネルギーで作られてると思ってるんだ。
それで、この宇宙エネルギーが、体から出ているところが、ふわっと光って見える。
ふわっていう光が、オーラ。
このオーラは、いつも笑顔で愛のある言葉を喋ってると、自然と大きくなるんだよ。
だけど、人間って疲れることがあるでしょ。
疲れてくると、ちっちゃくなる。
ちっちゃくなると、どうなるかというと、人からオーラを奪おうとしちゃうの。
しかも、自分より下の立場の人から奪っちゃう。
例えば、会社の社長さんのオーラがちっちゃくなってくると、部長さんからとる。
要するに、怒鳴るんだよな。
オーラをとられちゃった部長さんは、課長さんからとる。
課長さんは、係長さん、係長さんは平社員からとる。
そうなると、今度、平社員は奥さんのオーラをとっちゃうんだよね。
「あっ、雑巾がある。お前、どうして、こんなとこに雑巾なんかあるんだよ」
とかって怒鳴ったりする。
普段なら、全然気が付かないのに、そういう時はなぜか気が付いちゃうんだよ。
それで、「なんだこれは!」って。
そうすると、奥さんから次は子供に向かう。
こうやって、下へ、下へと、オーラの取り合い、弱い者いじめが続くんだ。
俺、そういうことが嫌だから、疲れちゃった時は、こうしてる。
例えば、ここに花があるとする。
そしたら、花を見て、
「綺麗だな」
って思うの。
それから、花に向かってふうっーと息を吹く。
要するにね、自分の愛情をあげるんだ。
そうするとね、すごい、いい気分なんだな。
花じゃなくてもいいんだよ。
例えば、沈む寸前の太陽。
それから、朝、出たての太陽で、眩しくない時があるでしょ。
その時の太陽でもいい。
山の綾線もいいしね。
そういうとこには、たくさんの宇宙エネルギーがあるんだ。
そこに向かって、
「綺麗だね」
って、いう。
そうすると、花とかからエネルギーをもらって、すごい、いい気分なんだよ。
みっちゃんに会うと、みっちゃんは俺のこと、キラキラしてる、っていってくれるんだよ。
多分、その時の俺のオーラは、大きくなっていると思うんだ。
「ふぅーん、愛を与えるとオーラは大きくなるんだ。一人さんが光ってる理由が分かったよ。」
私はそう言いました。
すると、一人さんはこう言いました。
「ありがとう、みっちゃん。でもさ、俺は、毎日楽しいんだよ。
『生まれてきて、幸せだね』
って、いい合える仲間がいて、それで、ハッピーなんだよ。
オーラも大事なんだけど、オーラがどうのこうのということ以前に、自分がどうしたらハッピーでいられるかな、って考えてる。
俺にとって重要な事って、いつも笑顔で人に愛のある言葉を喋れるかどうかなんだよ」
平凡って、いいものだよ
「俺にとって重要なのは、いつも笑顔で人に愛のある言葉喋れるかどうかなんだよ」
という一人さんの言葉に、私は、
「オーラがこうの言ってる場合じゃない、私も一人さんのように、いつも笑顔で、愛のある言葉を心がけよう」
と思いました。
そう思ったものの、その頃の私には、気になって、気になって仕方がない人がいました。
それは、一人さんの周りにいる、キラキラした人たちの中でも、一際目立っていた女性。
一人さんの一番弟子で、現在、一緒に『まるかん』の仕事をしている、柴村恵美子さんでした。
声に張りがあって、動きがキビキビしていて、シャネルのスーツの颯爽と着こなす恵美子さんは、私にとって眩しい存在でした。
「知り合いになりたいな、近くでお話できたらいいな」
心の中で、そう思いつつも、恥ずかしくて自分から話しかけることができませんでした。
そんなある日のこと。
例の喫茶店で一人さんと話している時、恵美子さんのことが話題に上りました。
「一人さん、あの恵美子さんって、素敵な女性だね。仕事ができる人、っていう感じがする」
「そうだね。あの人は、俺の専門学校時代のクラスメイトで、指圧師をしていたんだ。
大企業の社長さんやスポーツ選手が来ることで有名な治療院に勤めていた時に、ナンバーワン指圧師だったんだよ。
彼女がとりあえず『心が少しだけ豊かになる会』の一番弟子。
最近、俺の仕事を始めることになったんだけど、すごい才能持ってるから、オレ、いつも教わることばかりでさ。笑っちゃうよな、弟子に教わる師匠って」
一人さんの言葉に、私は思わずため息をついてしまいました。
平凡な私の人生と比べると、半端じゃなく華やかに見えたからです。
人間、全部違うところが面白くて、
それがいいとこなんだよ
「どうしたんだい?みっちゃ?」
一人さんにそう尋ねられた私は、
「うぅん、私みたく平凡な女の子って、つまらないなと思って・・・・・・」
と答えました。
すると、一人さんは、優しく包み込むような笑顔で、こう言いました。
「俺、みっちゃんと話してると楽しいよ。
それから、俺の人生は、平凡な商人の人生だけど、毎日、すごく楽しい。
何で俺が楽しいかっていうとね・・・・・・・。
あのね、人間ってさ、色々、なんだよな。
歌手になりたい人もいれば、レーサーになりたい人、苦学しても学校に行きたいという人もいる。
だけど、俺みたく、殴られてでも学校に行きたくない奴もいるし、わざわざ、お金払ってもらってまで学校に行かせてもらいながら、学校をさぼっちゃう人もいる。
全部、違うところが面白くて、それが人間のいいところなんだよ。
何をいいたいかっていうとね、平凡な人と、非凡な人というのがいるんだよね。
それで、人間というのは、みんな、それぞれ向き、不向きというものがある。
平凡な人には、非凡な生き方もいてないんだよな。
だけど、非凡な人には、平凡な生き方は出来ない。
平凡な人は、平凡な生活の中から、幸せ見つければいいの。
非凡な人は非凡な才能を生かして生きれば、幸せなんだよ。
平凡って、いいものだよ。
平凡な商人の俺が言うんだから、それは間違いない。
それを、逆のことをしちゃうから、自分が苦しくなっちゃうの。
例えば、歌が上手くない俺が、歌手を目指したりすると、全然売れなくて食っていけないんだよ。
だけど、俺は歌がうまくないことが分かってるから、歌手になろうとは思わない。
本当、ついてたよ。
今、こうやって自分で食っていけるもん。
あの人には、いろんな才能があるのに、私にはないんです、って、それが嫌だと言っても、
俺が歌が上手くなるわけでなし。
だからさ、平凡を楽しむしかないんだ、って俺は思うんだ。
その中で、自分に向いてるもの、自分の幸せを、俺は探してるんだね。
そんなことやってるとね、意外と、楽しいことだらけなんだよ、世の中は。
追伸 観音様のお役に立つ生き方
「観音様、私はあなたのお役に立ちに来ました」
私が初めて観音様の前で呟いた言葉に、お役に立つってどういうこと?と疑問を持った人もいるかもしれません。
観音参りと言うと、「健康になりたい」「お金持ちになりたい」「願いを叶えたい」というように、何かお願い事をするために行くと思ってしまいますよね。
私も最初はそう思っていたのでひとりさんに聞いてみました。
「一人さん、観音参りでいっぱいお願いしていいの?」
すると、一人さんはこう答えました。
「観音様のお役に立つために行くんだよ」
私は一人さんのこの言葉を聞いた時、頭の中がはてなマークでいっぱいでした。
「一人さん、観音様の役に立つって、一体どういうこと?」
すると、一人さんは優しくこう答えてくれました。
「観音様というのはね、草も木も人間も、何でも救ってくれる愛のかたまりなんです。
でもさ、観音様はこの世に生きている人を介さなければ、愛を表現し、困っている人を救うことができないの。
だから、救いの手助けをしてくれる人を観音様は呼ぶんです。
観音参りをしている人の中には、縋っていく人間と、呼ばれていく人間の二つのタイプがいる。
俺は観音様に呼ばれて、お役に立つために喜んで出かけているんだ。
観音様に呼ばれていくぐらいなんだから、自分の代わりに愛を形にしてくれた俺の願い事を叶えてくれるんだよ。
これを成功に繋がる黄金の鎖って呼んでいるんだ」
観音様のお役に立つといっても、決して難しいことはありません。
普段の生活でも、仕事でも、「いつも笑顔で、愛のある言葉を話せば、愛を表現することになる」のだとひとりさんは教えてくれました。
斉藤一人さんのお話を纏めました。
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