コンクラーベ

斉藤一人さんです

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斉藤一人さん 大流行がなくなる時代

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大流行になったからといって大量に増産しても、流行が終息してしまい、無駄な在庫を抱えてしまうリスクが高くなると言えそうです。

どうやら、モノ余りの時代には、大きな流行は起きにくいと考えておいた方がいいかもしれません。

 

 


大流行がなくなる時代。
だからコツコツ売るしかないんだ


これからは、流行の傾向に、時代の変化があるようです。

「これからは大きな流行はなくなるよ。

昔ならばスキーが流行ったり、テニスが流行ったりという事があった。

これからは、せいぜいマイブームに毛の生えた程度の小さな流行しかないだろうね。

だから、大きい企業は仕事が非常にやりづらくなるんだよ」

これは「顧客満足」の変化に関連があるようです。

かつての物不足の時代ならば、誰もが欲しがるような商品がありました。

でも、ほとんどのものが満ち溢れているモノ余りの時代には、万人が求めるような商品を出すことが難しくなります。

そして、顧客の要求は個別化していき、流行と言ってもそれを喜ぶ顧客の数はぐっと少なくなるわけです。

そのため、大きな流行はないと一人さんはみているようなのです。

「カラオケ並みの全国的で長期の大流行はもうないだろうね。

今後、一気に全国へ広がるような大きな流行があったとしても、

それはたちまち消えてしまうよ。

つまり、大きな流行はなぜ続きしないということなんだ」

新しさや面白さも、これからの顧客の求めるものです。

ところが、そのようなものを出すことに成功しても、「新しさ」という魅力は時代が経てばすぐに色あせますし、「面白さ」という魅力は飽きられやすくなります。

そのため、流行が長期化しないで、急速に消えてしまうと考えられるのです。

つまり、顧客の要望の個別化に対応することで起こった流行は小規模に終わり、新しさや面白さで成功した商品は、一気に多くの顧客をつかむものの、その魅力が継続せずに、流行は短期に終わるわけです。

このためこれからは、大流行になったからといって大量に増産しても、流行が終息してしまい、無駄な在庫を抱えてしまうリスクが高くなると言えそうです。

どうやら、モノ余りの時代には、大きな流行は起きにくいと考えておいた方がいいかもしれません。

 

追伸 お客様は神様ではない

 

仕事のコツの話をします。

まず間違いがいくつかあります。

お客様は神様です。

これは間違いなんです。

お客様は神様ではないんです。
お客様は神様ですというのは、嘘なんですかと問われれば、日本に物のなかった時代があったんです。

そういう時は出しとけば物が売れたんです。
買いに来てお金を持ってきてくれるんですから、神様だと言っていて良いんです。

ところがその頃は、鍋がない、テレビがない、冷蔵庫がない、ないものだらけです。
ないものだらけの時に、そういうのを商人はいっぱい持っていたんです。

だからお客さんよりも3段を落として、商人は小汚い格好をしていたんです。
商人は指輪を持っていてもしないとか、ところが今はモノ余りの時代になったんです。

お客さんは何を買って良いかわからないんです。

 

 

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なぜ「商人は土地を買わない」か、わかるか?

 

ここ十数年、日本の土地価格は下がり続けてきました。

ただ、東京都心などでは大規模な再開発が行われて、活気を取り戻しているようです。

新しい丸ビル、六本木ヒルズなど、こうした再開発を行ったところでは地価も上昇しているようです。

それでは今後、地価の下落は止まるのか、それともまだ下がり続けるのか、今後の地価について、一人さんはどう見ているのでしょうか。

「俺は商人だから土地は買わないんだよ。

だってお金があるからって買っちゃったら、家賃が上がったりして、うちのお客さんにも多いサラリーマンの人がかわいそうじゃないか。

大体地面なんて自分のものにはならないんだよ」

というのが土地に対する基本的な見方のようです。

そう断った上で、地価については次のように教えてくれました。

「全体的に言えば、土地はこれからも下がるよ。

都心の地価下が再開発で上がったように見えるよね。

でも、ことはそんなに単純にはいかないんだ。

規制が緩和されて40階、50階のビルを建てられるようになったから、土地の利用価値が高まって地価を上昇させるよね。

だから、再開発自体の地価は上昇するだろう。

ところがそうなると、それまで周囲にあった小さいビルからオフィスが移転してきて、今まで伸びるには空きが増えることになる。

すると、周囲の地価は逆に下がるんだ。

なぜなら、50階のビルができるということは、50階の床面積分だけ年が増えたのと同じことになるからだよ。

土地が増えたら増えただけ地価は下がる。

規制が緩和されれば土地が増えるということになるのだから、全体的に見れば、地価を下げることになるんだよ」

再開発は土地の利用価値を高めるので、地価を上昇させます。

そのため、一見、地価上昇のためには良いことのように思えるのです。

しかし、全体を見れば、再開発は利用可能な土地の面積を増やしていることになるので、地価をかえって押し下げてしまう効果となってしまうようです。

では、再開発とは別に考えた時の地価の動向は、今後どうなるのでしょう。

近年、都心の地価に関して辛くが止まった間にも見えます

すでに10年以上も地価の下落が続き、バブルの頃に比較すれば約半分になっているようです。

そろそろ地価も適正な値になり、下落が止まるという見方をする人もいます。

それでは、これから下げ止まりは首都圏全体、全国の大都市圏へと広がっていくのでしょうか。

「昔に比べて半額だといっても、本来ならば1/10、1/20のはずということもあり得るんだよ。

なぜなら、バブルの頃に生まれた債権の担保で、土地を大量に抱えている銀行が売りに出さないので、実際の価値が見えないからなんだ。

もし銀行が抱えている土地を全て売りに出せば、その価値がもっと安いという実態がばれてしまう。

それを知っているから銀行は売ろうとしないんだよね。

でも、その土地もいずれは売りに出さなければならなくなる。

だから、地価はもっともっと安くなると見た方がいいよ」

銀行の土地を抱えていても、それはただ持っているだけで利用されていません。

現在の土地の価格は、実際に利用されている土地だけの流通で決まっています。

つまり、銀行が抱えている分だけ、本来の土地の面積より狭い状態で価格が決まっているわけです。

利用可能な土地の面積が増えれば地価は下落しますから、銀行が土地を売りに出さない限り、地価が本当はどのくらいまで下がるのかわからないわけです。

そのような時は銀行全体で膨大な面積になるはずです。

その膨大な土地をすべて売却し、利用可能な状態にした時、初めて本当の地価がわかるわけです。

収益還元法などによる土地の使用価値に基づいた地価が下支えするのでしょうが、一部の一等地を除いて地価は相当に安いものになると推測できるのです。

どうやら、土地の下落はこれからも続くと見たほうがいいのかもしれません。


家を買うなら「資産」と思わず
「消費物」と思うことだよ


自分の家を持ちたいと考えている人は多いでしょう。

家を持つことについて、これからの時代ではどう考えた方がいいのか気になるところです。

まず、持ち家と賃貸どちらが得になるのか、という問題があります。

これについて、一人さんの考え方はこうです。

「賃貸と持ち家を比較すると、計算上は賃貸の方が得という時代になるよ。

なぜならば、土地がこれからはもっと下がるからなんだ。

10年以上前までは、土地が上がり続けることを前提にして、家を買った方がいいと言われた。

ところが、これからは土地が下がるから、この逆になるんだよ。

今のところ、このことはあまり言われてないようだけれど、そのうち評論家などからこうした声がだんだん多く出るようになるんだろうね」

家を買うことと賃貸とどちらが得か、その計算を本格的にやると複雑なようですが、原則として、土地が下がるから持ち家よりも賃貸の方が得というのが、一人さんの考え方のようです。

また、家を購入する場合、多くの人が住宅ローンなどを組むわけですが、土地が下がる時代には、これも注意が必要なようです。

「特に、借金して家を買うと損になるよ。

話を簡単にするため、仮に5千万円の家を全額借金で買ったとしよう。

土地の値下がりで、家の価値が4000万円になったとすると、1000万円の損になるよね。

ところが、損はそれだけではないんだ。

借りた5千万円には金利が付くよね。

彼に権利が全部で4000万円だとすると、結局、4,000万円の価値になった家を9000円で買ったことになるんだよ。

実際には、借金を払い終わった頃には家が古くなって、家屋の価値はほとんどないんだよ。

家がガタガタになり、家屋としての資産価値はゼロということもよくある。

その上、地価が下落して、買った当時の1/3、1/4ということにでもなれば、資産価値がほとんど残っていないことになってしまうんだよ。

しかも、かなり長い間は古い家に住むことになるんだ。

これに比べると、賃貸ならば適当な時期に引っ越していれば、いつも新しい家に住むことができる。

しかも、地価が下がっていくから、賃貸料もだんだん下がるよね。

だから、借金して家を買うくらいなら、賃貸の方がずっと得ということになるんだよ」

住宅ローンで家を買うと、家の価値はどんどん下がるのに、金利だけは初めに借りた金額に対してかかってきます。

つまり、借金をして家を購入すると、土地の下落分だけでも損をするのに、それに金利も加わって、損が拡大することになるようです。

そこで、これからの時代に家を買うことについて、一人さんはこんな考え方を目安にするべきだと言います。

「家を買うならば、それは資産だと思わずに、消費物だと思うことだよ。

車でもなんでもそれを買う時、長く使っていけば古くなる、長い間使ってから売れば安くなるということを覚悟して買うだろう。

家もそれと同じことだよ。

時間が経てばどんどん安くなって、やがて、価値がゼロになると考えておけばいいんだ。

これは当たり前のことだよ。

以前のように、家を買って住んでいると、そのうち値上がりするという事の方が異常だったんだ。

もうあんな異常な時代が来ないんだよ。

使っていたものは使った分だけ値段が下がる。

これからは、家もこの当たり前の感覚で買えばいいんだよね」

どうやら、家の購入も、車と同じ感覚で行う時代になるのかもしれません。

 

斉藤一人さんのお話を纏めました。

 

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