能力ばっかして追求するから、能力があるけど性格の悪い奴が来るんだよ。
- 「働き者の作り方」教えます!
- 能力ばっかし追求すると「明智光秀」みたいのが来るんだよ
- 飯を食わせてから「ごちそうさまって言え」では、人生うまくいきません!
- 「一人でやる」って言った時に、ついてくる人だけが本物
- 「この人が凄すぎる!」くらいで、ちょうどいい
- 追伸 自分の才能が「どこに向いているか」を考える
「働き者の作り方」教えます!
辞めさせたい社員をどう処分するか。
こういう問題は、うちの会社では起きたことがないんですよ。
なぜ起きないかというと、うちの会社は働き者しかいないんです。
で、どういう風にして働き者を作るかと言うとですね、10人いなくてはできない仕事を7人でやるんですよ。
そうすると、あまりの忙しさに、二人辞めてしまいます。
そうすると、10人でやる仕事を5人でやるようになってしまうんです。
そうすると、めちゃくちゃこれは忙しいんですけれど、体が慣れてくると、なぜか5人でできるようになるのです。
で、残った人はもともと働き者だから、働き者というのは、働いていれば元気なんです。
で、働き者というのは、休ませていると病気になってしまうんです。
で、怠け者というのは、働かせると病気になってしまうんです。
体質が違うんです。
そうすると、5人のむちゃくちゃ働く人間だから、もっと忙しくなるよね。
例え話を言うと、10人でやる仕事を5人でやると、絶対に会社儲かるようになっているのです。
儲かるし、もっと仕事が増えてくる。
それで、あと何人か雇うと、あまりの忙しさに、怠け者は2日か3日でいなくなるんですよ。
それでも残った人は、働き者なんですよ。
そうすると、どういうことが起きるかと言うと、働き者しかない会社だから、ほっといても働くの。
だから、私が観音参りに行こうか、日本中旅行に行っていようが、どうして会社が運営されているのかって言うと、働き者しか雇わないからなんです。
働き者だから、ほっといても働くんです。
ところが、よその会社っていうのは、会社が9時から始まるとすると、社長は8時半から会社にいるとか、6時に会社が終わるとすると、社長は6時半まで残っているとかします。
社長が見張っていないと、社員が働かないからです。
ところが、うちの会社の人は、働き者しかいないから、見張っていなくても働いているんですよ。
だから、うっかり私の真似なんかして、観音参りは旅行なんかしてると会社がつぶれちゃいますよ。
能力ばっかし追求すると「明智光秀」みたいのが来るんだよ
私は、人相見だから「働き者」が見抜けるんです。
でも、他の人は人相見ではないから、見抜けないんですよ。
じゃあ、どうしたら人相を見抜けるようになるのかって言うと、それはひどい目に会えばいい。
で、ひどい目っていうのは、どういうことかって言うと、働かないのに能書きばっかり入っている社員などを辞めさせるのに、うんと苦労すること。
うんと苦労してくると、入社試験の時に「僕、一生懸命働きます」なんて言っていても、そいつの顔をじっと見ていると、働き者か、怠け者かわかるようになる。
人間5、6回ひどい目にあうと、同じ手は食わなくなる。
だから、ひどい目にあえばすぐ人相見になれるんだよ。
暗闇でいつも殴られていると、暗い所に行っただけで、暗闇で殴られる殺気がするんだよ。
人間っていうのは、人生で苦労している時は人生の勉強をしているの。
人使いで苦労している時は、人使いの勉強しているの。
だから、全てが勉強なんです。
だから、人間のいいのを集める。
例えば、織田信長は明智光秀を殺したんだけど、信長がこういう命令を出したからだとか、部下に対して口の利き方が悪かったからだとか、色々と言うけれど、主人を殺そうなんていうのは、ろくなものじゃないんだよ。
だから、織田信長はずっとああいう性格だけど、信長のことを殺そうとしたのは一人しかいないんですよ。
秀吉だって誰だって、誰も殺そうとしていないんだよ。
それは、どういうことかって言うと、能力ばっかして追求するから、能力があるけど性格の悪い奴が来るんだよ。
我々が集めないといけないのは、能力があって、性格が良い社員なんですよ。
最初からそういう風に思うのが大切なんです。
だから、能力があっても性格の悪いのはダメ。
性格は良いけど能力がないのもダメなんだよ。
だから、そういうのだけを集めればいいんですよ。
だから少ない人数でいいんですよ。
だから「斉藤さんには、何で10人しかお弟子さんがいないんですか」って、よく聞かれるんだけど、10人いれば十分なんだよ。
その10人が、また10人探せばいいんだよ。
で、その下が、また10人探せばいいの。
そういうことでやっていくと、辞めさせたい社員というのは、もうとっくに逃げていなくなっているから、やめさせたい奴はいないんですよ。
飯を食わせてから「ごちそうさまって言え」では、人生うまくいきません!
言いにくいことをいうのが社長の仕事なんです。
だから、言いにくいも何にもないんです。
これが社長の仕事なのです。
「おい遅刻するなよ!! 飯食った後は、ごちそうさまって言うんだよ!!」
とかは、みんな言いたくはないんですよ、そんなことは。
そんなの常識じゃないか、挨拶くらい常識だろうって思うんですよ。
だけど、常識がないんだからしょうがないんだよ。
ないから、言わなきゃならないんですよ。
だから給料を払った上に、常識まで教えないといけないのが社長業なんです。
だから社長業というのは、立派な仕事なんです。
でも、立派な割には、お褒めに預かれないという仕事なんです。
でも、選んだのだからしょうがないんです。
この前も、こういうことがあったんです。
銀座まるかんでは、手に化粧品を塗ったりするキャンペーンがあります。
ある特約店の社長がやろうということになった時、そこの従業員の人がえらく反対して、嫌だとかなんとか言っているので、うちに来て、どういうふうに説得しましょうかっていうことがあったんです。
その時に、私が「ところで、お給料払っているんでしょう?」って聞いたら、「給料払っているんですよ」って言うんですよ。
給料払ってるんだったら、とっととやらせるの。
社長がやれて言ったら、やるに決まっているの。
給料もらってるのにぶつぶつ言ってやらないなんて言うのは、とんでもないんだよ。
ふざけたこと言ってんじゃないよ。
それが嫌だったら、1円だってもらわなければいいんですよ。
「金もらって勤めに行くってこと」は、「社長がやれって言ったことをやること」なんだよ。
それが常識なんだよ。
金もらって、これは嫌ですとか、あれは嫌ですって、とんでもないんだよ。
そういうことを知らない人がいるから、しっかり教えなきゃいけない。
で、言いにくいことを言えなきゃいけないって、もう日頃から言っていなきゃいけないの。
常に、こういうことを言ってなきゃいけないんですよ。
だから、常に言っていれば、改めて言われる人もいないんですよ。
分かりますか。
我慢して、我慢して言うから、毒が出ちゃうんですよ。
「お前ら、飯食ったら、ごちそうさまって言うんだぞ!」って、ご馳走する前から入っていなくては、いけないんですよ。
それをご馳走してから「お前は、なぜ言わない!」って言うから、けんが立つんですよ。
飯食わす10日くらい前から「みんな。ご飯食ったら、ごちそうさまって言うんだぞ」って。
「誰かにご馳走になったって、親にご馳走になったって、ごちそうさまって言うんだぞ」っていつも言っていれば、10日も前から言っていれば、飯食った時ぐらい、ごちそうさまって言うもんなの。
それを、先に飯食わせちゃうからいけないんですよ。
言ってから飯食わせなきゃ、相手だってわからないんだもん。
分からないことで怒られるから、相手も困っちゃうんです。
ということだよね。
世の中、シンプルに出来てるからね。
言いにくいことは、ことが起きる前から言っている。
これが正しいね。
「一人でやる」って言った時に、ついてくる人だけが本物
この間、こんなことを言っている人がいました。
「ある社員が、会社とどうも合わないんだけど、重要な仕事をしている。
だから、やめさせるわけにもいかないんだ」って。
なんなの、それ?
あんた、気持ちが負けているの。
「お前なんかいなくったって、できるんだよって」
「お前にできて、俺にできないわけないじゃないか」なんだよ。
まず、気持ちが負けているの。
だから相手になめられるの。
うちの会社を任せている住人の社長たちにいつも言うの、一人でやれって。
「自分一人でやるんだ」って言った時に、ついてきた人だけが本物なの。
本当に出来が良い社員っていうのは、「この人がいなかったら困る」っていう仕事をしていても、「社長、社長」って立てていてね、低姿勢なものなの。
「俺がいなければ、この会社ダメなんだ」何てふんぞり返っている社員に、ろくな奴いないの。
出来が悪いんだよ、そいつ。
本当だよ。
本当にいいやつってね、そういう態度見せないよ。
うちの社員だってそうだよ、社長、旅行に行っていてくださいって、俺がいなくったって、きちんとやっているんだよ。
みんなそうだよ。本当に。
「私がいなければ、ここの会社はだめだ」なんて、そんな腐ったことを言う奴は一人もいないよね。
そんなこと言ってたら「お前、もう1回言ってみな。俺、耳がよく聞こえなくて聞きそびれたのかもしれないから、もう1回言ってみな」って言わなければ、だめなの。
そういうやつなんか、うちの会社にはいないよ。
一人もいないよ。
で、重要な仕事をするのは当たり前なんだよ。
「私がいなけりゃ困っちゃう」って、当たり前なんだよ。
だから、給料もらっているんだよ。
どっかの自動車外車だか何だか知らないけど、しましたって。
一万人リストラして、車ができていることが不思議なんだよ。
半分やめさせたら、できる車が半分になったんじゃないよ。
半分やめさせても、車が同じだけできるているということは、最初からそんなに人は入らんなかったんじゃないかってこと。
「この人が凄すぎる!」くらいで、ちょうどいい
猛将の下に弱兵なし。
一番トップの人は、「この人は凄すぎる!」くらいでちょうどいい。
それで、世間が求めているのは強い社長なの。
世間の荒波が来ても、パーンと打ち破る社長なんだよ。
その人があった時に、優しさがあったり、思いやりがあるのはいいけど、思いやりが先に立っちゃって優しいのが良い社長だと思っている人がいるけど、就職するっていうのは、友達を選んでいるんじゃないよ。
経営者っていうのは、荒波をぶち破っていくぐらい強い人なんだよ。
社員の機嫌をとっているような人じゃないの。
「ふざけるな、お前みたいなの、こなくったっていいよ」くらいの腹になっている人。
そういう人を探しているんだ、社員も。
自分より強い人を探しているの。
だから、弱くなっちゃいけないの。
この人についていけば、不況だろうがなんだろうが関係ないんだって。
だから、うちの人たちは信じているのです。
うちの人達は、社長にさえついていればとか、みんな思っている。
だから、みんな安心していられるんだよ。
安心させてやればいいんだよ。
よくね、「トイレの掃除、社長の私がやっている」って自慢気に言うのがいるけど、トイレ掃除には、トイレ掃除のプロがいるんだよ。
便所の掃除なんかしないの、社長が。
もちろん、一人でやっているような小さな会社は、トイレ掃除だって窓拭きだって、いつもピカピカにしてなきゃいけないんだよ。
大勢使っている会社では、社長は社長の仕事をやればいいの。
「便所汚いぞ」とか言えばいいんだよ。
うちのトイレはいつもきれいになっているんですよ。
「綺麗にしろ」何て言ったことがないの。
社長がトイレをきれいにしているなんて、くだらないことやっているんじゃないよ。
さっさと仕事しろよって。
社長業っていうのがあるの。
会社をしっかり発展させて、社員に「飯食ったら、ごちそうさま」って言うんだぞとか、そういう大切な仕事があるの。
「働かない奴は来るな、来なくていいよ」とか言うの。
「お前な、会社にいくら役に立っているって言ったって、そういう偉そうな態度とっていたら、下の者の教育によくないし、みっともないからやめろって」とか言うの。
「偉くなればなるほど緊急になるんだよって。
それができないんだったら、うちの会社に来るなよって」
そういうの。
常日頃、そう言っているのが仕事なの。
そうすると、そういう社長が好きですっていうやつが残るんだよな。
不思議なものでね。
「それがいい」って人もいるんだよ。
数は少ないけどね。
追伸 自分の才能が「どこに向いているか」を考える
勇気のない人が「私も頑張って勇気を出そう」としても、せいぜい普通の人ぐらいになるだけで、普通以上にはなれません。
だから、そんなことより、活かすことを考えればいいんです。
短気を活かし、攻撃性を活かし、「これはここで出してもいいけど、あそこで出しちゃいけない」とか、コントロールすれば必ず上手くいきます。
短期とか攻撃性のある人がその才能仕事に向けると、暇になるとそれを人に向けてしまう人がいます。
そんな時は旅行に行くとか、常に人に向かないようにして、自分の才能を上手に使ってあげればいいんだよね。
織田信長も短気や攻撃性を仕事にだけ向けていればよかったんです。
そうすれば、明智光秀なんかにでも「お前、偉いな。がんばってるお前のおかげだぞ」って言ってやれば喜んで信長のために働いて、謀反を起こすこともなかったんだよね。
せっかく天下統一という素晴らしいことを目指しているのに、「だから嫌われてもしょうがないんだ」じゃなくて、もっと欲を出して好かれようとすればいいんです。
言いたいことを言って、やりたいことをやって、それで好かれる人間になればいいんだよ。
自分の才能をしっかり理解して、うまくコントロールすること、活かすことを考えなよ。
斉藤一人さんのお話を纏めました。
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