普通の人は、失敗しないようにするにはどうすればいいかって考えるけれども、失敗することからしか学べない事ってあるからね。
どうして人は騙されるの?
Q人から学んだり、何か教えてもらう時には、まずは、自分が素直であることが必要だと思っています。
でも、素直すぎるために、詐欺みたいな話に騙されてしまったりすることもあると思うのですが、そういうケースについてはどう思われますか?
斎藤一人さん
「騙される」ということを、この人生だけで考えると損になってしまうだろうね。
例えば、騙された人にとっては、今回の人生としては、騙されることは予定通りのことなのかもしれない。
その人は、騙されたことを通して何かを学んでいるわけだからね。
だから、今、騙されずにきちんと本物と偽物を見抜けられている人は、多分、どこかの前世で騙されているんだよ。
要するに、「見抜ける」ということ自体が「経験を積んでいる」ということと同じなんだよね。
わかるかな?
Qはい。でも、僕の知り合いなんかでも、素直でイイ子なんですけど、素直すぎて詐欺っぽいセミナーに引っかかってしまって50万円くらい使ってしまったそうなんですよね。
なんだか、かわいそうだなって思ってしまうのですが。
斎藤一人さん
そういう話ってね、「こんなの嘘に決まってるじゃん」って分かるような話なのに引っかかる人がいるんだよね。
こういうのは、その人が自分で注意をしていたとしても騙されてしまうし、この人から注意をしてもらっていたとしても、なぜだか引っかかってしまうんだ。
Q まるで、ひっかかることがもう決まっているみたいな・・・・・・。
斎藤一人さん
そう。その人にとっては、50万円を取られないと身につかないことだったのかもしれないんだ。
だから、すべてがうまくいっているんだよ。
普通の人は、失敗しないようにするにはどうすればいいかって考えるけれども、失敗することからしか学べない事ってあるからね。
でも、人は一度失敗したことは必ず覚えているから、次に活かせるんだよ。
だって、小学校に入ったばかりの子に、1+1=2っていう簡単な算数を教えている時に、難しい方程式を教えることなんて到底無理だよね。
人は、簡単なことから少しずつ覚えて、高校や大学に行く辺りでないと学べないことがある。
だから、人によっては、「どうして、そんなに引っかかるの?」っていうことをあえて体験して学ばないといけない人もいるんだよ。
だけど、では、そういう人が劣っているのか、と言われるとそういうわけでは決してないよ。
実は、意外とそういう人の方が、俺達がまだ知らないような、とんでもない事を知っていたりもするんだよね。
Q人それぞれによって、様々な経験の度合いが違うということですね。
斎藤一人さん
だから、俺が言えることがあるのなら、その人は高い月謝を払ったかもしれないけれども、それは、良い学びだったということ。
次からは、もう二度と引っかからないようにしなさいね。
ということだ。
その子にとっては、50万という数字がきっとちょうど良かったんだよ。
Q痛い思いをして学ぶレッスンもあるということですね。
斎藤一人さん
それに、こんな考え方もできると思うよ。
例えば、成功する人が一人いるとしたら、その一人の成功者に対して騙される人が1000人いると思えばいいの。
Qそれは、どういう意味ですか?
斎藤一人さんお**
あのね、例えば、あるタレントが、街でスカウトされたことがきっかけになってデビューして芸能界で成功したとするよね。。
でも、その裏では、同じようにタレントになれると街で声をかけられて、その話に乗ってしまって騙された人もいっぱいいるということだよ。
実際には、そっちの話の方が多いかもしれない。
つまり、簡単に言うとね、セミナーなんかにお金を出して言った程度で、すぐに事業家になれたり、お金持ちになれるなんてことはないということ。
もし、その程度で慣れるのだったら、その人が自分でやっているんだよ。
Q確かにそうですね。
斎藤一人さん
セミナーを行う人は、自分でやるよりも教えている方が儲かるから教えているんだよ。
わかるかい?
自分が実践したことで成功した方法を実際に教えているような人は、ほとんどいないと言ってもいいくらいだよ。
Qそうですね。不動産屋でも、高井不動産は自分では買わないですからね。
斎藤一人さん
最近は、「頭金もなしでマンションが経営できます」っていう話も多いよね。
でもそれが、もし本当に儲かるのなら、そういう話を勧める人たちや、銀行、不動産会社なんかが皆やっているはず。
でも、それをやらないのは、やらないだけの理由があるんだよ。
Qリスクが高いからですかね。
斎藤一人さん
そう。それにね、「お金を儲けようとする人からお金を儲けるのが一番簡単だ」っていう法則もあるくらいだからね。
お金儲けをしたい人はセミナーに集めて、集金する方法がお金儲けになるということを知っている人がそういうことをやるんだ。
Qそうですね。お金儲けのためのセミナーはたくさんありますから。
斎藤一人さん
だって、そこに集まる人たちも、他の仕事でうまくいかない人たちが来ているわけだからね。
本当のお金儲けは、セミナーなんかでは教えられないし、学べないものなんだ。
たとえ、そのセミナーに参加して、その後で成功したとしても、そのセミナーで教えてもらったことが必ずしも役に立ったわけじゃない。
そういう人は、セミナーに参加してもしなくても成功するんだよ。
もし、俺が教える側だったら、「この方法はおすすめだよ。
でも、望む通りにいかない場合もあるだろうし、こんな場合は気をつけるんだよ」って言うだろうね。
Q一人さんは、いつも質問の答えだけでなくて、オプションの答えも教えてくださいますよね。
斎藤一人さん
だって、お金儲けの方法なんてね、本当教えられるようなものじゃないんだよ。
だから、もし、その人が騙されたのなら、それは勉強代という研究費みたいなもの。
斎藤一人さん
だって、お金儲けの方法なんてね、本当は教えられるようなものじゃないんだよ。
だから、もし、その人が騙されたのなら、それは勉強代と言うか研究費みたいなもの。
でも、その勉強代を安く済ませたい場合、その講師が本を出しているのなら、本だけ読めばいいんだよ。
セミナーに行っても、きっと学べることは本以上のものはないからね。
Q では、本が最高の教材ということになるんですね。
斎藤一人さん
なって、本はその人が全力を尽くさないと作れないものだからね。
Qそうですね。その時の自分が伝えたいことを最高の形でまとめたものが一冊の本になるわけですからね。
斎藤一人さん
そう、何10万円のセミナー代よりも、1500円の本を何回も読んだ方がいいよね。
だって、学ぶ人の吸収力が全てなわけだから。
騙されて学ぶレッスンもある
最近は、SNSなどでお金儲けを騙って詐欺を働くケースも増えてきたことから、その被害に遭う人が後を絶たない。
私の所にも、そんな被害にあった人達からの相談のメッセージが来たりすることもあるので、今回はこの質問をぶつけてみた。
そして、その質問にひとりさんが答えたように、「失敗もその人の経験になる」というのはその通りだと思う。
思えば私自身も、これまでいろいろな失敗をしてきた方だ。
例えば、30万円くらいするビジネス系のセミナーに申し込んでみたら、内容がひどいものだったこともある。
その時の反省点としては、「なんとなくいいかも」という曖昧なお金の使い方をしてお金を無駄にしてはいけないということ。
以降は、そのようなセミナーに行くときは、事前によく調べてからの臨むようにすると、良いセミナーと出会いにも恵まれるようになった。
人は誰でも一度は失敗をする。
しかし、問題は、その時の学びを活かして、次に同じ失敗をしないようにすることだ。
いずれにしても、読者は最高の学びの教材だなと改めて思った。
例えば、講演をする人は、自分の本に書いてある以上のことは、なかなか話せないものだ、というのは一人さんがよくおっしゃる事だ。
最近では、講演をすることも増えてきた私としては、肝に銘じておきたいことだと思います。
雷(いかずち)の神様現る
実は今回の収録中に、すでに夏の風物詩になりつつあるゲリラ豪雨がやってきて、東京都内には数年に一回あるかないかの大きな雷が落ちるという、記念すべきすごい日になってしまったのだ。
どうやら、音からすると、我々の近くにも大きな雷が落ちたようだ。
そして、雷の衝撃のせいで、僕たちがいた周辺のエリアは、あろうことか、ほとんどが停電になってしまうというアクシデントが発生。
しばらくすると、ご近所の人々が、それぞれの自宅から飛び出してきて、叫び声をあげたりして、なんだかパニックになっている。
ところが、そんなちょっとしたカオスがご近所で巻き起こる中、僕とひとりさんが対談している建物だけは、驚くことに、全く雷の影響を受けなかったのだ。
すると、停電で大騒ぎになっている外の状況を見て、一人さんがふと呟く。
「雷の神様がついてるから、今回もいい対談になるな」
雷の神様・・・・・・!?
でも、この一言こそが僕にとって神の一言でもあったのだ。
だって、「困ったことは起こらない」「いいことしか起こらない」と信じている一人さんだから、一人さんの前では停電さえも起きない、というのを目の当たりにしたのだ。
多くの人が恐怖を感じる雷さえも、一人さんにとっては恵みの神であり、いいことの兆しでしかないのだ。
「人間って、実際に人と会っている時にこそ、一番学べるんだな・・・・・・」
一人さんの考え方は、これまで何冊もの本を読んで理解してきたつもりではいたけれど、こうして、実際に一人さんがふと漏らす一言が、ずしっとリアルに心に響いてくる。
コンパクトにまとまった知識が詰め込まれた一冊の読書することは、最強の勉強方法だと言えることは確かだ。
でも、本の中に書かれた言葉は、本を読む人次第では、その言葉の真意を受け取れないこともあったりするだろう。
また、どうしても、目で追う言葉たちは、頭の中にどんどん知識として入っていく。
ところが、同じ言葉をその本人が話すと、その言葉には命が吹き込まれてエネルギーを持ち、頭ではなく心の方にダイレクトに伝わってくる。
そして、その瞬間に、その言葉が伝えようとしていた本当のことを理解できたりするのだ。
実際に語られる言葉って、目で読む言葉よりも、時には強い力を持つんだな・・・・・・。
もちろん、その言葉が一人さんの言葉だったからというのもあるだろう。
そして、それが一人さんという稀有なほど強いエネルギーを持つ人だから、というのもあるだろう。
でも、この雷の一件があって以降、これからは、読書に加えて、興味のある著書の方などには直接会いに行き、言葉の持つ力を自分の中に浸透させたいと思った。
対談の合間に、雷の神様は、僕にそんなことを教えてくれたのだ。
もちろん、一人さんが言うように、雷の神様が今回の本もいい本にしてくれるといいなと思います。
追伸 すべては「100%の法則」
それは幸せなこともあれば、不幸なこともあると思います。
それらすべての出来事に対して「これは100%、自分の責任なんだ」と思えた時、自分の人生を100%コントロールすることができるようになるんです。
これを「100%の法則」といいます。
例えば部長がいつもあなたにばかり怒るんだとしたら「部長が悪い」とみるのではなく、「私の中に部長を怒らせる何かがあるんだ」ととみる。
そういう目を待つと、「確かに部長は全ての部下に怒ってるわけじゃない」ということがわかりますし、「ならば怒られないようにするにはどうすればいいか」ということも分かるんです。
自分が何回も騙されるんだとしたら、「自分が騙されるのを見抜けない」とか、何か騙されやすい所があるはずです。
とにかく、この「100%の法則」は自分に起こる出来事が100%、自分の責任だとみる法則なんです。
これがもし、50%は自分も悪いけど、相手の50%悪いんだとしたら、あなたの人生を相手に50%支配されていることになります。
相手が90%悪いんだとしたら、相手はあなたの人生の90%を握ってる事になるんだよね。
ところが100%自分の責任だとすると、自由度も100%になります。
だから自分の人生を100%自分のために生きようとするなら、この「100%の法則」を知っておいた方がいいのです。
斎藤一人さんの話を纏めました。
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