そんな知恵をいつまで持っていても、自分には何の役にも立ちません。
使い切った知恵は、どんどん周りの人に渡して行きましょう。
使い切った知恵はどうする
世の中には、「バランスの法則」という真理があります。
例えば、ある人がお金持ちになったとします。
その人は、おそらくお金持ちになる方法を知っていたはずです。
一方、漢方薬を月間400万円分得ることのできる人がいたとします。
その人は、400万円分売る方法を知っていたはずです。
この二人は、これから何をすれば豊かで幸せになるのでしょうか。
それは、自分たちが知っている方法を他の人に教えることなのです。
実は、人に教えて行かないと、人は豊かになるどころか、いつか必ず失敗してしまいます。
お金持ちになる方法夜、漢方薬を月に400万円分売るための知恵は、いわば自分が使い切ってしまった知恵です。
そんな知恵をいつまで持っていても、自分には何の役にも立ちません。
使い切った知恵は、どんどん周りの人に渡して行きましょう。
私もこの講演会で、それを実践しています。
知恵を渡すと3倍になって
なぜ自分の知恵を渡さなければならないのか。
それは、自分にとって使い道の無い知恵を人に教えないというのは、貧乏くさいからです。
まだ納得いきませんか。
しかし、貧乏くさい人間が必ず貧乏になるのは確かです。
なぜでしょうか。
自分には無用と思えるものを、もったいないからと抱え込んでいるような人は、その重みで貧乏の底に沈んでいくからです。
漢方薬を月に400万円分売ることのできる人にとって、400万円分売るための知恵は、もう必要ありません。
その人が知りたいのは、500万円分、600万円分売る方法です。
600万円分売る方法は、400万円分売る方法とやり方が違うので、400万円分売る方法はもう必要ありません。
必要のない知恵なのだから、他の人にあげても損にはならないはずです。
では、400万円分売ることのできる人が、その知恵を300万円分しか売れない人に渡したとします。
すると、渡された人の売り上げは300万円分から400万円になって、100万円増えます。
300万円分しか売れなかった人は、400万円分売ることができるようになったので大喜びですが、このとき実は、その智恵を渡した人の売り上げが300万円増えているのです。
これは、いらなくなった知恵を渡した見返りです。
見返りを期待してはいけませんが、期待していなかった見返りが、なぜか自分の所にあってくるのだから不思議です。
松下幸之助さんがたくさん本を書いた理由
いらなくなった知恵を他の人に渡すと、なぜその見返りがあるのでしょうか。
それは、知恵を私た見返りがなければ、世の中のバランスが崩れてしまうからです。
────これがバランスの法則です。
宇宙はこのバランスの法則で成り立っているのです。
松下幸之助さんはたくさん本を書いていますが、きっとバランスの法則を知っていたのでしょう。
自分の本を通して、自分が知った商売の方法や、幸せになる生き方を、たくさんの人に伝えようとしました。
このように、今より上のレベルに行こうと思ったら、今知っていることを周りの人に伝えましょう。
何も教えようとしない人には、教えなければ自分がお山の大将でいられる、という浅はかな考えがどこかにあるはずです。
でも、そんな考え方では、なかなか今のレベルから上に行くことはできません。
税務署は「福の神」
税金もバランスの法則のもとにあります。
自分が稼いだお金を正直に申告して、税金をきちんと納めていると、結局、その何倍もの見返りがあります。
だから私は、税務署の言う通りに税金を払い続けてきました。
もちろん、節税のための税務対策なんてした事がありません。
9年間で納めた税金は、国税だけで138億1910万円────。
「ずいぶんたくさん税金を払ったものですね、斎藤一人さんは節税とかしないんですか」とよく聞かれます。
節税をしないのは、しても一文の得にもならないからです。
私は聖人君子でもなんでもありません。
税務署の人にも、
「私は節税する気なんて全然ありませんが、もしかしたら、ごまかしているかもしれない、くらいに思っていて下さい」
と話しています。
というのも、疑われると会社の経理をもっと厳しくするので、自然にミスが無くなります。
逆に、税務署に信頼されてしまうと、油断が生まれるかもしれません。
大体、税務署は儲かっている人の所に行くものです。
税務署の目が厳しい会社は、経営が上手くいっている証拠です。
ということは、商売がうまくいっているから税務署が来るのだし、不思議なことに、税務署が来るとさらに商売がうまくいくようになります。
商人にとって税務署は「福の神」。
来なくなったらおしまいです。
商人が節税してはいけない理由
税金というものは、いつかは絶対に払わなければならないものです。
それなら初めから積極的に、「よし、バンバン払うぞ!」と前向きに行った方がいいに決まっています。
税金という言葉を聞くと悪いイメージを持つ人が多いかもしれませんが、商人なら大切なお金だと気が付いているはずです。
商人は、整備された社会の中で商売ができてこそ生きることができます。
整備された社会には、綺麗な道路や、頑丈な橋がちゃんとあります。
また、安全な街にしてくれる警察官や消防の人たちも揃っています。
そんな整備された社会を支えるのが税金なのだから、節税しようなどという考え方は、商人にとって天に唾する行為、大間違いなのです。
────人間はいつか必ず死にます。
死んだらお金はこの世に残していくことになります。
お金はあの世に持って行くことはできません。
いくらたくさん貯め込んでも、死んだらそれでおしまいです。
だったら税金をケチるのはやめたほうがいい。
この世をよりよくするために使った方が、結局自分のためにもなるのです。
斎藤一人さんの話を纏めました。
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