一番悲しいのは、自分に素直になれないことよ
この自分に生まれて、一番悲しいこと
人というのは、いつも自分の味方になってくれて、どんなときも自分を許して愛してくれる人には心を開き、またその人が喜ぶようなことをしようとします。
自分も、自分自身が味方をして、自分のことを愛して許してあげないと、自分は自分にそっぽを向いて、言うことを聞いてくれません。
まっちゃんは、自分の味方をしてあげていないのです。
本当は、自分に嘘をついていた相手のことを許せないと思っている自分を否定して、自分の気持ちを見て見ぬふりをしています。
自分の中に溜め込んだ「負の感情」は、金属製の指輪を曲げてしまうほどのパワーを持っています。
このパワーを抑えることに、自分のエネルギーを浪費して、何かをやろうとした時には、エネルギーがすっからかん。
これでは、やりたいこともできません。
だから、まっちゃんは、想った通りの笑顔にならないのです。
その一方で、自分の気持ちを見たくない、という気持ちも、すごくよくわかります。
私は、少し考えて、「あのね」と彼女に言いました。
「一番悲しいのは、自分に素直になれないことよ」
「えっ?」
「そう思わない? だって、自分の気持ちを否定するということは、自分という存在をしてしているのと同じだもの。
あなたのハートが悲しんでいると思うわ」
現状打破に意外なコツ
しばらく私の話を黙って聞いていた、まっちゃんが、
「社長」
再び口を開いて、こう言いました。
「私は今回のことは、自分が成長するチャンスだと捉えているんです。一段上に上がって」
「それはとってもいいことだね。素晴らしい。
ただ、今日のあなたは顔が引きつっちゃう。
自分の顔が自分の言うこと聞いてくれないんだよね」
「そうなんです、社長」
「それはね、間違っていたらごめんね。
あなたが自分の気持ちを見て見ないふりをしているからなの。
騙した相手のことを許せないと思っている自分のことを許していない。
だから、自分の気持ちを見られない」
「私・・・・・・そうでしょうか」
「自分の気持ちを否定して、自分の味方をしてもっと自分を愛して、そのままの自分を許すことをしないと、自分が自分にそっぽ向いちゃうの。
だからね、まっちゃん。
まず、自分のハートの声を聞いてごらん。
そして自分の気持ちに気付いたら、自分の味方をして、もっと自分のことを愛してあげるの。
私を騙したんだから、許せないのは当然よ。
あの人を許せない自分を許します。
もっと自分を愛しますってね。OK?」
「はい。こんな自分は愛していいのかなではなくて、晴れ晴れとした顔で、もっと自分を愛します」
目指せ!!どうでもいい人
まっちゃんは、魔法の言霊「もっと自分を愛します。そのままの自分を許します」を声に出して、何度も何度も唱え続けました。
自分を騙した、その相手のことに腹を立てていること、許せないと思っている自分に。
相手のことを思い出すたび、許せない自分を見るたびに、そうしました。
そんなある日。
まっちゃんは、待ち中でばったり、親しい友人と出くわしました。
その中に、なんと、まっちゃんが許せない、あの人がいたそうです。
相手のことは、今も、許せない。
でも、でも、全員、知り合いなのに、その人のことだけ、無視をするわけにはいかない。
笑顔で挨拶しよう。
まっちゃんは、そう思ったそうです。
親しい友人達に笑顔で挨拶をしながら、「問題のあの人」に近寄って行った、まっちゃん。
「今日は」
ニコッと笑顔で「問題のあの人」に挨拶できたそうです。
ただし、視線は、隣にいる友人の方に向けて。
問題の人の目を見て笑顔になることはできなかったのです。
そんなことがあった旨、まっちゃんから事後報告の電話がありました。
「社長、あの人はまた私に嘘をつくんですよ。
あなたのためになることをしているのよ、みたいな嘘を」
「その人は、ずっとそういうことを言っているのね。
ということは、その人は今後どうなるか予想がつかない?」
「・・・相手は変わらない。ということ以外、思いつきません」
「正解!!相手が変わらないとしたら、まっちゃんは、どうする?」
まっちゃんは、ちょっと考えてから、こう言いました。
「あの人のことで腹を立てることに、これ以上、自分の人生の時間を費やしたくありません。だから。
あの人のことが、どうでもよくなるような私でありたい」
探し物はここにある
「社長が私の立場だったら、あの人のことは、どうするんですか?」
「うーん。私だったら、褒めると思う」
電話の向こうで、まっちゃんが納得のいかない顔をしているのが伝わってきます。
「社長、今のは冗談ですよね」
「もちろん本気。だって、あの人は、まっちゃんに褒められたいんだもの。
そう思うよ。まっちゃんによく思われたいから、つい自分に都合の良い話をしちゃうんじゃないかな?」
「へぇー。そういう見方もあるんだな」。
感心しきりのまっちゃん。
私は彼女に尋ねました。
「そういう考えをしてみて、今の気分はどう?」
「社長、不思議ですね。
あの人は私に好かれたくて、あんなことを言ったんだと思ったら、ちょっと、可愛く思えてきました」
「すばらしい答えですよ、まっちゃん。
これ以上の答えは、はっきり言って、どこにもありません」
「ありがとうございます、社長。
なんだかすっきりしました。
晴れ晴れとした気持ちです」
「よかったね、まっちゃん。
もう、あなたは、1段上がって、向上しましたね。
見える世界が、全然違うでしょう。
これからも、何かあったら、自分の気持ちをよく見て、自分の味方をしてあげて、もっと自分を愛して、そのままの自分を許すこと。
それだけやっていればOKなのよ」
私はそう言って、電話を切りました。
私たちは、いついかなる状況において、宇宙の分け御霊であるこの自分を否定しない。
この自分をこのままに会いすることを覚えるために生まれてきました。
これからも、この自分は駄目だと思いそうなること、うっかり自分を責めてしまうこと、色々経験するかも分かりません。
でも、自分に起きることはすべて、罰ではないのです。
いついかなる時も、この自分をこのままに愛することを覚えるためのレッスンなのです。
また、そのレッスンは、巡り巡って、他人の事もこのままに愛する自分になる為のレッスンでもあります。
一人さんが昔、「自分を愛して他人を愛します」という誓いの言葉を教えてくださった時、こうおっしゃっていました。
「ダメな自分、できない自分、情けない自分、どうしたって好きになれない部分をひっくるめて全部、この自分を愛することを覚えることから始めるんだよ。
許せない人がたくさんいればいるほど、もっともっと自分の味方をして自分を愛し、未熟な自分を許すことに努力してみてごらん。
それを覚えた時、許せない相手のことも、このままでいいんだよって、心から行ってあげられるような人間になるから。
これからも、自分の未熟さを目の当たりにするようなことが出てくるけれど、何かあっても自分の味方をするんだよ。
自分のことを責めたり、嫌いになっちゃいけないよ。
誰に責められても、自分だけは一番の味方になってあげよう。
そして、言霊を唱えるんだ。
もっと自分を愛します。
そのままの自分を許します。
言っているうちに、無条件で未熟な自分のことを許し、このままに愛してくれる存在はそばに感じる。
本物の愛を外に探し求めていたけれど、なんだ、自分の中にあったじゃないか!!
という気づきと驚き、そして、
この時分に生まれた喜びがやってくるから」
爆発寸前、大逆転
子供の時から周りに「あなたはいい子だね」「いい子だね」と言われて育ち、結婚後は周りから「あなたは本当にいい奥さん」と呼ばれ続けてきた女性がいます。
そんな彼女が、一人さんから教わった「もっと自分を愛します。そのままの自分を許します」を何度も何度も言っていたら、ある日、目覚めました。
自分の中の「湧き上がる想い」を感じ、そして、気づいたのです。
自分は子供の頃から、やりたいことをずっと我慢してきた、ということに。
どこにも持って行き場のない、この想いをどうしたらいいの!?
その時彼女は偶然、家でバランスボールを見つけました。
見た瞬間、このバランスボールを壁にぶつけたくなって、ぶつけたそうです。
「そうか、私は頭に来てるんだ」ポン!!
「そうよね。頭にくるよね」バシッ!!
「なんで、私が我慢しなきゃいけないのよ」バン!!
「ふざけんじゃないわよ」バーン!!
壁にボールを投げつけるたび、スッキリしてくるのだそうです。
その日一日で6時間、ボールを壁にぶつけていた彼女は「体が軽くなっちゃって、心もすっきり。
こんなそう会館は生まれて一度も味わったことがありませ」んとおっしゃっていました。
自分の気持ちを発散するのに、ボールを投げるというのは、とてもいいアイデアだなと思います。
自分が我慢して「負の感情」を溜めて、その想いが溜まって爆発するよりも、体の細胞が破壊されていくよりも、その都度、発散したほうがいいと思います。
そして、その都度、
もっと自分を愛します
そのままの自分を許します
あの言霊の力を借りましょう。
そのようにして何代も前から溜め込んでいる過去の負の感情を、 少しずつ溶かしていくと、どんどん心が解放されて、人生の展開が変わってくるでしょう。
また、もっともっと自分らしく生きる喜びを心から感じていただけることを確信しております。
そして、もう一つ。
ひとりさんに教わったことの中で、今、一番私がお伝えしたいこと、それは・・・・・・。
人は皆、自分らしく楽しく幸せに生きる喜びを享受するに値する存在だということです。
がんばってる自分にプレゼント
私たちは、この地球で幸せになるために生まれてきました。
この人生は、幸せになるための、神様からのご招待なのです。
私たちは苦しむために生まれたのではありません。
一歩一歩自分を解放して自由になって、もっともっと自分を許せるようになって、自分をもっと愛せるようになったらいいな、と思います。
ハートだけでなく、この物質の体もたくさん、たくさん可愛がって、幸せにしてあげましょう。
おしゃれをしたり、体にちゃんと栄養をとって、お肌もケアしてあげてください。
他にも、会社帰りにライブや映画を観に行ったり、カラオケで歌ったり気の合う仲間とおしゃべりしたりetc。
今の自分なら、ちょっと手を出せばその手で掴める幸せが、ひとりひとり、必ずあります。
今できる「幸せ」は、今、やる。
それが、一人さん流です。
幸せをつかんでください、味わってください。
そしたら。
あぁ楽しい、いま自分は生きてるって感じられます。
そして、そうやって、いつも自分のためにがんばってくれている自分に、何かプレゼントをしてあげてください。
自分をただ働きさせないでください。
そんなことをしたら、自分は自分にそっぽを向いてしまいますよ。
大事な自分に、ちゃんとプレゼントをあげてくださいね。
女性でしたら、お小遣いの範囲内で買えて、ご自分をより一層、素敵に見せるお洋服やアクセサリーなどがいいですね。
そうそう、プレゼントは、まず、自分の心がときめくもの。
そして、自分のお小遣いの範囲で買えるもの。
この二つを満たせば、なんでもいいと思います。
お花一輪でもいいのです。
ケーキでもいいし、お酒が好きな方でしたら「このビールが、自分にプレゼント」と思って乾杯してください。
歩くことも、自分の健康と美容のためになるプレゼントです。
自分の心が喜ぶこと、体が喜ぶことをしてあげてください。
できれば、毎月、自分にプレゼントあげるといいかなと思います。
あなたの人生が、より一層キラキラ、光輝きますように。
追伸 この星にスーパーマンがいない理由
人って短所を直そうとするけど、短所ってがんばって直しても普通になるくらいだから、それよりも自分の長所で愛を出して、自分のできないことは人に助けてもらって愛を学べばいいの。
助けてもらうって言っても、全員がすぐに助けてくれたら学べないから、中には意地悪をしたり、邪魔する人が出てくるんです。
でも、そんな中でも必ず助けてくれる人が現れるから、より際立つんだよね。
できないことは努力して治すっていうのが正しいように思うけど、誰にも無理な事ってあるんです。
その人の「愛を学ぶ」って言う道理に合わないから、、それを続けてると苦しくなるんだよ。
それよりも、できないことは助けてもらう。
そこで人は愛を学べるようになってるの。
私たちは愛を学びやすいように、欠点を持って生まれてきたんだよ。
でも多くの人は、その欠点を自分で補っちゃおうとするの。
補うよりも助けてもらって、素直に「ありがとう」って言った方が、必ずうまくいくんだよ。
そして、それができる人は、できない人をバカにしないこと。
できないことを無理してできるようになった人は、必ず他の人に「無理してやれ」って言うんだよ。
私の話を聞いて「心が軽くなりました」って言ってくれる人が多いのは、私は絶対に「無理してやれ」って言わないんだよ。
私は「できないなら、俺がやってあげるよ。その代わり、俺もこれはできないから」っていうんです。
それが神様の示す「私たちの生きる道」なんです。
神様が私たちをわざと不完璧に使ってるんです。
どれだけ探したって、この地球上に完璧な人間というのは生まれないんです。
この星にスーパーマンがいないのは、スーパーマンが要らないからなんだよね。
斎藤一人さんの話を纏めました。
皆様、いつもご精読ありがとうございます。
お世話になっております。
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我が儘勝手で申し開きもございません。
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お手数ですが、遠慮なさらずに押して欲しいんです。