嫌なことを言われたり書かれたりしても、一人さんは嫌な気分になるのではなくて、爽やかに明るくバランスをとっている。
自分の機嫌は誰かにとってもらうんじゃなくて、自分で取る。
嫌な気分を引きずらない『バランスの法則』
一人さんって、嫌な気分を日本一引きずらない人だなって思っています。
以前、週刊誌にひとりさんの悪口が載ったことがありました。
お弟子さん達はみんな、「ひとりさんのことを悪く書くなんて絶対に許せない」と怒り心頭に発していました。
そんな私たちに、一人さんは明るくさらりと言いました。
「仕方ないんだよ、仕事なんだから勘弁してやりな」
私たちはそんな一人さんの言葉にあっけにとられてしまいました。
普通だったら、理由もない悪口を書かれたり、言われたりしたら、怒ったり、抵抗したりしますよね。
でも、週刊誌に載ろうが何しようが、相手と対決するのではなくて、仕事なんだからと気にしないなんて、なかなかできることではありません。
「俺に恨みがあってやっているんじゃない。
悪口を書いている週刊誌の中にも俺のファンがいる。
俺にだっていいところもあるの。
でも、褒めたって売れないんです。
世の中良いニュースなんて山ほどあるんだけど、悪いニュースばかり流すのは、いいニュースを流しても観てくれないからなんだよね。
人にはいろんな意見があっていい。
週刊誌だって、役に立っているから必要なんだよね。
時々悪口言われる俺も必要なの。
なぜだかわからないけど、悪口言われる理由があるの。
『バランスの法則』って言ってね、褒めすぎられると誰かが貶してくれるようになってるの。
それで消えていっちゃうようなら実力じゃない。
バブルみたいなものなの。
たまに悪口言われるとちっちゃくなる。
それでバランスをとっているんです。
俺のことを過大に評価して褒めてくれる人がたくさんいるから、日本中で売られる週刊誌に悪口が載ってしまうこともある。
普通は近所の人から悪口を言われたり、会社の中で悪口を言われたり、悪口もちっちゃいんです。
悪口を言わない世の中なんてないの。
悪口を言いたい人は山ほどいるんだよね。
理由があって言いたい人もいるけど、うまくいっているのが気に入らない人もいるし疑りたい人もいる。
それは一つの意見なんだ。
だから、気にすることないと思っているんです。
人気がなくなれば、悪口も出てこなくなる。
すべて覚悟の上なんだから。
人間って悪口を言ってるうちはスカッとするけど、成長はしないの。
言い返せないと辛くて苦しいこともあるからら、思い方を変えようとか、前世で俺は悪口を言ったことがあるんだなって思い方を変える。
すると、若いうちの家の気持ちが10日続いたりするんだよな。
それが5日になり、2日になり、そのうち何分とか何秒とか嫌な気持ちが短くなっちゃうんです」
嫌なことを言われたり書かれたりしても、一人さんは嫌な気分になるのではなくて、爽やかに明るくバランスをとっている。
自分の機嫌は誰かにとってもらうんじゃなくて、自分で取る。
だからこそ、幸せな成功の道から逸れることなく歩き続けているのです。
私はまだ一人さんのようにはできないけれど、機嫌は自分でちゃんと取れるように、嫌な気分になりそうな時は、飴を舐めてみたり、好きなジュースを飲んでみたり、自分の気持ちを盛り上げています。
うつ病に悩み30kg台まで痩せ細った
「いっぱい褒めてくれる人がいれば、悪口を言う人もいる」という心のバランスの取り方だけでなく、体のバランスについても一人さんは大切なことを教えてくれました。
私は20代の頃、うつ病になって体重は30kg台になるほどやせ細り、歩くことさえままならなくなってしまったことがあります。
これまで私は、斎藤一人さんの教えでうつを克服したことについて、『ゆほびか』をはじめ、著書や講演で話してきました。
しかしなぜ私がうつになったか、その原因は詳しく語りませんでした。
でもここに来て、本当のことを話したくなりました。
世の中には理不尽にも私と同じような状況に陥る方がいるのでしょうから。
私はあの時まで、人から罵られることなど一度もなく平穏に暮らしていました。
家族みんなに愛されていましたし、当時20代だった私は素直で明るい性格で、将来に何の不安もなく、全てがうまくいっている人生でした。
ところが、突然、暗雲が立ち込めました。
叔父が、保険金殺人で逮捕されたのです。
新聞、テレビ、週刊誌、各マスコミが一斉に報道しました。
事件が事件なので、その背後関係を知ろうといろんな人が、親戚だというだけで私たちの家で土足で押しかけたのです。
私も、私達家族も叔父とは親しい間柄ではなかったので、コメントすることはほとんどありません。
ですが、マスコミが日増しにどんどん増えて、私も父も、仕事で出勤するたびにつきまとわれ、写真をバシャバシャと撮られました。
専業主婦の母は、買い物に出かける度に執拗に追いかけられました。
当時のマスコミは異様なほどプライバシーを侵害していました。
今のマスコミなら、あそこまではしないでしょう。
私たち家族は世間の好奇の目に晒され、何も悪いことしていないのに、まるで犯罪者を見るような視線を投げつけられ、噂をされるようになったのです。
私は仕事に行けなくなりました。
父も仕事に行けなくなりました。
母は買い物に行けなくなりました。
そうして私たち家族は、家の雨戸をピシャリと閉めて、引きこもるようになってしまったのです。
そして、父は会社を辞めました。
私も辞めざるを得ません。
私たち家族は、立ち込めた暗雲が去るのを、ひたすらじっと待つしかありませんでした。
しかし、執拗なマスコミはなかなか去ってくれません。
それほど事件に社会的関心が高かったものですから。
やがて、私は食欲が全く失せてしまいました。
日に日に痩せていき、53kgあった体重が、あった体重が39kgに。
今で言う拒食症になってしまったのです。
何もやる気が起きない。
心は沈む一方、いくら泣いても心は晴れません。
人生に失望、いえ絶望していたのです。
それは私だけではありませんでした。
母が一家心中をしようと言い出すほど、家族みんなが追い込まれていたのです。
そんなある日、一枚の結婚式の招待状が届きました。
それを見た瞬間、一筋の光が射したのです。
この結婚式に行けば絶対、斎藤一人さんに会える。
絶望の淵にいた私が、斎藤一人さんに会えるという思いだけで、行動を起こせたのです。
みっちゃん先生、肉で助かる
一人さんは、当時から本は人の何十倍も読んでいましたが、新聞は読まず、テレビも見ない人でした。
ですから、事件のことも、私の家族が大変な目にあっていることも知りませんでした。
私が幼い頃から、一人さんは私を知っていました。
私が、一人さんの友達のいとこだったからです。
道端で遊んでる私を、いつも「明るくていい子だね」と褒めてくれていました。
みっちゃんは、「うん!」と良い返事をする子だったと。
そんな一人さんが、当時の私についてこう語っていました。
「みっちゃんが大人になって、俺の友達の結婚式に現れたんだ。
びっくりしたよ。
ガリガリに痩せて目も虚ろで、今で言うPTSD状態になっていたんだよ。
みっちゃんは、俺にことの全てを話してくれた。
しかしな、みっちゃんとこのせいじゃないだろう。
なんでみっちゃん達が死んでまで責任を取ろうとするの。
おかしな話だろ。
人のやったことまで責任とるなよ。
自分でやったことの責任は自分で取るんだよ。
それを人のやったこと、親兄弟なら近いけど、親戚のぶんまで責任取らされたら、崩壊しちゃうよ。
それはおかしいよ。
今、みっちゃんができることは、みっちゃんが受けた心の傷を治すこと。
みっちゃんは『どうすればいいの?』って聞いたよ。
俺は、『みっちゃん、肉食いな、レバー食べな』と教えたんだよ。
似合わないことは起きないんだよ。
心の傷を負った鬱の人が、拒食症の人が、肉屋レバーをジャンジャンバリバリ食っているところ、想像できないだろう?」
それから毎日、一人さんを私を連れ出して、ステーキを食べさせてくれました。
もちろん、最初から食べられるものではありません。
小さく小さく切って、やっと飲み込めるぐらいです。
その時、一人さんはこう言いました。
「それを毎日続けてみな、奇跡が起こるんだよ。
鬱で拒食症の人が、血の滴るようなステーキやレバ刺しを食べるのは、似合わないだろ。
元気ハツラツな人が、肉をがっついてんの似合うよな。
だから、肉食ってるうちに、それに見合うように元気になっていくんだよ。
全てのものには構成要素がある。
これは、般若心経の教え。
コーヒーにはコーヒー豆が入ってるんだよ。
車の部品一つ抜いたら、走らないんだよ。
水だって、成分を一つ抜いたら、水として存在しないんだよ。
みっちゃんのせいじゃないと分かる理解者がいて、食ってるもんが変わって、いう言葉が変わったから、構成要素が全部変わった。
そしたら、同じ現象が起こるわけがない。
うつには、うつを作っている構成要素がある。
拒食症は拒食症を作っている構成要素がある。
PTSDはPTSDを作っている構成要素がある。
治すには、構成要素を分解して変えればいいだけの話だよ」
やがて私は、自分から「仕事行ってみる!」と宣言するくらい回復しました。
天国言葉を言い続け、肉をしっかりと食べたことで、自分でも驚いてしまうほど元気を取り戻したのです。
すると、「似合わないことを起こらない」という一人さんの言葉通り「みっちゃん、仕事行ってみない?」という依頼が舞い込みました。
一人さんのところに相談に行くと、「よし、行ってごらん。行ったら、いつもはハキハキと良い返事しなよ。毎日、みっちゃんを雇って得したと思わせて帰ってくるんだよ。
そうすると、ものすごく可愛がられるようになるから」
言われた通りに実践すると、すごい効果がありました。
何でも二つ返事で仕事を請け負い、一生懸命に取り組んだおかげで、ニッポン放送の契約社員が、通常は6ヶ月で打ち切りのところ、例外の待遇で、1年間勤められました。
その後、系列会社の産経新聞で働かせていただき、一人さんから教えていただいた手相・人相が評判になり、新聞にそのコーナーができたほどでした。
その後、私は一人さんの弟子になって、事業家になりたいと、まるかんの仕事を始めました。
あの事件が無かったら、今、私はまるかんにいなかったと思います。
一人さんは、私にこう言ってくれました。
「どんなに辛いことだって、人生に無駄なことはひとつも起こらないんだよ。
試験を明るく乗り越えれば、本当の幸せが見えてくるんだ」
一人さんは教えてくれました。
「うつ病の人って野菜ばっかり食べているんだよな。
肉ばっかり食べていたら良くないけれど、肉が足りなくなると、草食動物みたいにビクビク臆病になっちゃうんです。
草食動物ってね、人間が捕まえようとするとショックで死んでしまうこともあるぐらい臆病なの。
人の体は、『肉体』と『心』でできているんだよ。
肉体は口から摂る栄養のバランスで成り立っているから、草食動物みたいに野菜ばっかり食べていたら体が弱って、ビクビクしてしまうんだよ」
私はそのことを一人さんから教わって、全て自分が口にしたもので自分の肉体や心ができるていることに気づき、食べ物のありがたみを身に染みて感じました。
頭が痛い時に薬も大事だし、体を作るためのお肉やお魚などの食事、食べ物だけでは足りない栄養を補うためのサプリメントも取らなくちゃいけない。
そうやってバランスをとることの大切さを学ぶと同時に、私と同じようにバランスを欠いて心の病に悩んでいる人を救ってあげたいと思うようになり、銀座まるかんの仕事に興味を持つようになったのです。
肉体と心のバランスがうまく取れてこそ、優しさや愛情、才能も大いに発揮できるのだと思います。
斎藤一人さんの話を纏めました。
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