コンクラーベ

斉藤一人さんです

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斉藤一人さん 一つ上の継続が一番楽

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自分の手の届く所に手をかけて、足がかかるところに足をかけて上がるんだから、無理はないよね。

 

 

 

一つ上の継続が一番楽

一人さんは決して無理をしない人です。

だから、私達にも無理なことをさせません。

例えば、10人の弟子たちと会議する時は、

「眠い人が寝ちゃっていいよ。

無理に起きていても、いいアイデアなんか出てこないからね」って、言います。

で、

「力んで出るのはうんこだけってね。

頭を固くしていると、いいアイデアは浮かばないんだよ」って、当の本人もちゃっかりパジャマに着替えていたりします。

だけど、そのパジャマは、一人さんにとっていわば会議服みたいなものなんですね。

でも、一人さんがパジャマを着ていても、眠くなったら寝ていいと言われても、会議はのんべんだらりとしたものになるわけではありません。

心地よい緊張感と盛り上がった雰囲気に包まれ、ちゃっちゃと進行していきます。

また、一人さんは10人の弟子たちにいろんなことを教えてくれますが、その教えはいつも今の自分より「一つ上」に上がるための学びです。

「成功への道っていうのは、上を目指さないで行けるわけがない。

だけど、またを思いっきり広げても届かない所を狙って上がって行こうとしても、しょうがないんだよ。

そんなことをしても、股が裂けるだけじゃないか。

だから、一つ上なんだよ。

人には必ず一つ上というものがある。

そこに的をかけて勉強していけば楽なんだよ。

自分の手の届く所に手をかけて、足がかかるところに足をかけて上がるんだから、無理はないよね。

で、それをやったら、また一つ上をやる。

そうやって、ずっと上を目指して行けばいいの。

これをやり続ければ、死ぬまで上に行くんだ。

この方法が一番楽だからね」

だけど、一人さんは、一つ上の努力が一番楽だと言っているけれど、最初の頃はなかなか理解できませんでした。
何故って、一人さんが言う一つ上の努力というのは、今の自分とは直接関係なさそうな勉強だからです。

それは例えば、歌手志望の人に遠くの勉強させるようなもの、新入社員に就任クラスの勉強させるものです。

そんなことを死ぬまでやり続けるのって、皆さんもしんどいと思いませんか?

一人さんのもとで一つ上をやり続けていたら、やっぱりそれが一番楽でした。

というのも、一見、今の自分とは関係なさそうなひとつ上の勉強が、実は今の自分を高めるために必要なもので、それをやっていると苦労がない。

だから、一つ上の努力をしていると、楽しくて、面白くて仕方がないんだってことが分かったから。

「確かに、今の自分とかけ離れたことをやるのは、面白くないと思うよ。

だから、みんな、やりたくないってなる。

だけど、一つ上の勉強していないと、苦労しちゃうよ。

例えば、芸能界に入りたい人がいるとするよね。

そういう人達っていうのは、大抵歌とか、踊りの練習をするんだよ。

で、同人は努力しているつもりなんだけれど、大概は芽が出ない。

当然なんだよ。

芸能界って、歌とか踊りの上手い奴は際限なくいるんだよ。

だから、その程度の努力じゃ芽が出ないし、食っていけないんだよ。

じゃあ、芸能界で生き残っている人はどんな人ですかって言うと、話がうまくて視界ができるとか、バラエティに出ているとか、そういう人なんだよね。

一つ上の努力をしている人たちなんだよ。

それで、一つ上の勉強をしていれば、必ずチャンスが来る。

神様は、その人が一つ上に向けて準備ができたら、それまで学んできたことが学んだ通りかやってごらんて、チャンスをくれる。

でも、実際やってみると、大概違うんだよ。

勉強で覚えたほど簡単じゃないんだよ。

だから、今度はそれを修正するんだけれど、大概の人っていうのは、その後ダラダラしちゃう。

人間っていうのは、絶えず、一つ上を目指していれば、ずっと上に行くんだよ。

自分がどんどん伸びていれば、面白くてしょうがないの。

だから、一つ上って大変そうに思えるけれど、本当は一番楽なんだよ。

なのに、どっかで怠けちゃう。

上に行くのが嫌になって、横に歩きたがるところがあるんだ。

楽しようと思って横に歩くと、人間は伸びない。

そうすると、苦労ばっかりになるんだよ。

企業だってそうだろ、デフレで安いものが売れるからって言うので、ずっと安い物を売り続けて、元気なくなっちゃった会社があるだろ?

時代は変わるの。

その時に、今までやってきたことの延長でやっていくと衰退するんだよ。

何て言っても、それは打ち上げた人工衛星がただ回っている事と同じなんだよ。

それは努力とは言わないの。

努力っていうのは、新しい人工衛星を上げることだよ。

で、それが本当に楽しいことなんだよ」

そういう一人さん自身も、いつも今の自分より一つ上を目指し続けている人です。

まるかんの商品のほとんどは健康食品で、化粧品はそのうちの3割程度なのに、化粧品販売業という看板を下ろさないでずっとやってきましたし、納税日本一になった後も、

「今度は生涯納税額日本一を目指すよ」

って言って、今まで以上に良い商品を作ろうとしています。

そして、自分に一つ一つ魅力を足して行こう、っていう努力をずっと続けています。


遊ぶが如く商売に徹する

世間の人たちは、仕事は難しい、商売は難しい、って言います。

新聞の経済欄とか見ていると、確かにそうかなって気がします。

だけど、一人さんが話してくれる仕事で商売の話って、面白くて、わかりやすいの。

例えば、売れる商品はどうやって考えるかってことを教える時は、

「上半分が靴で、下半分が下駄たの『ゲツ』という履物を作ったらどうだろうって考える。

便利だね。

だけど、人を使おうとは思わないよね。

こういう企画はペケ」

って、笑わせてくれます。

一番驚いたのは、世間って何だっていう話。

世間って漠然としていて、私、よくわからなかったんですけれど、一人さんはこう言うんです。

「今、えみちゃんの隣にいるおじさんとおばさんが世間だよ」

これで私、納得しちゃいました。

世間って広いけれど、中国とかアメリカとかも世間だけど、私にとっての世間って、隣のおじさん、おばさん、私と接している人たち。

それが連鎖しているだけの話だもんね。

それを考えたら、まず最初に何を見て商売しないといけないかってことがよくわかるんですよ。

こういうわかりやすい話を怒鳴ったりしないで教えてくれるのが一人さん。

「難しい話を、難しい理屈で話したってわかんないよ。

それよりも、楽しさだよ。

難しい話は、楽しく話すの。

そうすると時間がかからない。

それを、恐怖だとか、理屈でやろうとするから時間がかかる。

相手が理解するのに時間がかかると、こっちもイライラして怒鳴っちゃう。

そうすると、ますます嫌だってなるよね。

でね、これからは楽しさの時代なんだよ。

辛くて苦しい仕事も楽しくやる時代なんだ。

仕事はやらなくていいということではなく、苦しい、苦しいって言ってやるもんじゃないんだよ。

勉強もそう、強いて勉めるんじゃなくて、遊ぶが如くやる、楽しくてしょうがないからやる。

お客さんがお金を払って商品を買うのも、そこに楽しいがあるから。

全てが楽しいでないと成り立たない、これが楽しさの時代なんだ」


心に従えばお天気屋

今年の正月明け、一人さんは、私にこう言いました。

「今年は何かいいことが起きそうな気がする。

ウチの商品が当たるのか、何がいいことなのかは分からない。

だけど、何か来そうな予感がするんだ」

一人さんがそうやって言うので、私までワクワクしていました。

なんでかって、一人さんはそういう時は、大抵いいことが起こるからです。

で、正月明けにそういう話を聞いて、何かな、何かなってワクワクしていたら、私に良いことが起きました。

一人さんの魅力について書いた本を出すことになって、それを私が書くことになったんです。

何を言いたいのかって言うと、使う言葉によって目の前で起こることが全然変わってしまうことを言いたいのです。

「人の心ってコロコロ変わるの。

でね、俺は時々、

『幸せだな、何かいいことがありそうな気がする』

って、言うんだね。

そうすると、こんなことを言う人がいるんだよ。

『いいことあるって、どんな予感がするんですか』

って。

そうするとね、嫌な感じなの。

嫌な感じで、嫌なことが起きそうな気がするの。

嫌なことが起きそうだと、みんなが

『嫌なことが起きる』

って言うんだよ。

何か胸騒ぎがするって。

嫌な予感がするから、嫌なことが起きるって。

だけど、心というのは、いつも嫌な事を考えたり、楽しいことを考えたり、コロコロ、コロコロ変わるんだよ。

だけど、心に従ってはいけないの。

人生、暗い時と、明るい時が出てくるよね。

でも、夕方過ぎて、暗くなったら電気をつけるでしょ。

人生もそれなの。

暗くなったら、電気をつける。

『いいことが起きそうな気がするぞ』

って、いっていると、心ってポッと変わるんだよ。

それを、嫌なことが起きると、

『やっぱり、嫌なことが起きた』

って、電気をつけないで、ずっといるんだよ。

だけど、明るい時は明るい話をしているんだよ。

電気の必要がないのに電気をつけて、明るいことを喋ってる。

暗い時に電気をつけて、明るくなったら電気の必要はなくなるって事を知っていながら、暗い時に電気をつけなくて、明るい時に電気をつけているんだよ。

だから、おかしくなっちゃうんだよ。

暗くなったら電気をつけるの。

『あっ、悪いことが起きそうだな』

って、ため息ついてたらダメなんだよ。

『あぁ、幸せだな』

って言うの。

特に人の上に立つ人はこれができた方がいいよ。

なんでって、上の人が明るかったり、暗かったりすると、部下たちがその顔色ばかり気にするようになる。

そうすると、お客さんの方に目が行かなくて、上司とか、社長の方だけ見てるんだよ。

だから、上に立つ人は電気をつけるの。

そうしたら、しばらく経てばいいことが起きるんだよ。

だから、人間の心ってコロコロ、コロコロ変わるの。

暗くなった時は明るくし、明るい時は黙っているんだよ。

そんなこと、いちいち言わなくったって、明るいんだからさ。

それで、そういう気持ちでいれば、平均的にいつも明るいんだよ。

で、周りの人に灯をつけるの。

なんでかって、曼荼羅っていうのがあるんだけど、その曼荼羅の中心には必ず自分がいるの。

自分を中心にして人がいっぱいいるんだよ。

あなたの周りに、人がいるんだよ。

その時、周りの人達、ひとりひとりの心に灯がともっていれば、それは明るい人生って言うんだよ。

周りが明るければ、全体が明るくなるんだよ。

ところが、周りの灯を消しちゃう奴がいる。

やっとと持っている人の灯まで、叱ったり、怒ったりして灯を消しちゃうから、暗闇になっちゃって、しまいには自分の灯までをも消しちゃうんだよ。。

だから、嫌なことがあった時は、

『いいことがありそうだな』

なの。

気分が悪い時は、

『気分がいいな』

って言うの。

はじめに言葉ありき、なんだよ。

はじめに言葉ありき、って言うと

『言葉より、心が先だ』

って言う人もいるの。

だけど、心が最初だったら、心に従っていたら、人はお天気屋になっちゃうんだよ。

人はお天気屋が嫌いなの」

 

 

一人さんは変な若者だった

一人さんの水なんだとしたら、私は大地です。

私は、一人さんの水をもらって、大地を潤し、緑を育んできました。

そして、その中で、賢く生きることがすごく楽しいことなんだってことを学んできました。

「賢く生きるのはずるい、って思っている人が多いけれど、でも、みんな賢くなるために学校に行ってるんじゃないの?って思うよ。

ずる賢いって言うけれど、ずるいことをしたら嫌われるって事を知ってる人が、賢い人なんだよ。

知能犯っているだろ、でも、知能があるやつなら犯罪は犯さない。

それをやるやつは賢くないんだよ。

法律を犯さなくたって、ずるいことをしなくたって、お金儲けはできるんだよ。

幸せになれるんだよ。

で、賢く生きるって、本当に楽しいことなんだよ」

でも、誤解しないで下さいね。

私も、仲間のお弟子さん達も、一人さんがお金儲けをさせてくれるからついてきたんじゃないんです。

一人さんがいつも楽しそうにしていて、一緒にいる時が楽だったから。

だから、

「もっと楽で、幸せになる方法があるんだよ」

って、一人さんに言われた時、その方法でやってみようと思えたんです。

ちょっとここで、私とひとりさんとの出会いについて語らせてもらっていいでしょうか。


一人さんと出会ったのは今から30年ぐらい前のこと。

指圧の専門学校でクラスメイトとして出会いました。

クラスメイトと言っても、私は18歳、一人さんは20台半まで、私にとっての一人さんは人生の先輩でした。

で、よくある話なんですが、クラスで、誰それと誰それが喧嘩した、みたいなちょっとしたトラブルがちょぼちょぼあったんです。

その頃の私は、そういうトラブルがあった時に、

「もう、どうしよう。
どうしたらいいかわかんない。

困っちゃうな・・・・・・」

って、言っているだけだったんです。

で、クラスのみんなも困った顔をしている。

ところが、一人さんだけは違っていて、

「なぁ、みんな、人ってのはさ、幸せになるために生まれてきたんだぜ」

とか言って、一人だけニコニコしているんですよ。

そんな一人さんに、私、頭きちゃって、

「みんなが困ってるのに、なんでそんなニコニコしてんのよ」って言ったら、一人さん、

「困ったことが起こるとワクワクするんだよ。

だって、それをクリアしようとすると、いろんな知恵が出るだろ。

楽しいじゃない。

今度はどんな知恵が出てくるかな」

何て言うの。

なんて能天気な人なんだろうって思っていました。

だけど、その後、一人さんがから知恵が出てきて、トラブルを見事に解決しちゃうんですよ。

で、一人さん、こういったの。

「な、困ったことは起きないだろ。

そんなものさ、人生っていうのは。

万事、自分が作ったシナリオ通りだから」

なんじゃそれってなりました。

そんな私に、一人さんはこう説明してくれました。

「この話、別に信じなくていいから。

聞き流して貰っていいよ。

あのね、人間というのは死ぬと肉体は滅びる。

だけど、魂だけは滅びない。

魂は天に昇って、魂の故郷へ帰るんだ。

その時、俺が魂の故郷へ帰ったとすると、来世はどんな人生にしようか、って決めちゃうの。

自分が成長するのに好都合なシナリオをあらかじめ作っちゃう。

それから、生まれてくる。

で、えみちゃんもそうなの。

みんな、自分の人生をあらかじめ決めてから出てくる。

そうすると、みんな、世の中で一番可愛いのは自分だから、自分の不利になるように決めてくるやつはいないんだよ。

だから、困ったことは起きない。

そういう目で眺めた時に、えみちゃんが悪いことをしていないのに、えみちゃんの事を悪く言う奴がいるとする。

その時、

『この人は前世で私が頼んできた人なんだ。

こんな嫌な役なのに、よく我慢して、約束を守ってくれたな。

ありがたい人だな』

って、感謝すると、その嫌な人は役目を終わって、すっといなくなっちゃう。

だから、やっぱり困ったことは起きないんだ」

そう言われても、私にはピンと来ませんでした。

でも、自分でも何度か困ったことを経験して、困ったことは自分が成長するために必要なステップだったんだ。

それは今の自分にとって必要で必然で、ベストな事なんだってことにだんだん気が付いて行って、

「困った、どうしよう」

って言葉が口から出なくなっていった。

しかも、困っている人たちに対して、この私が、

「困ったことは起こらない、だよ」

なんて言えるようになったんです。

そうすると、私に対して、ついていきますって、言ってくれる人が徐々に増えてきたんです。

だけど、そのことがすんなり分かったわけじゃありません。

一つずつ課題をクリアしていって理解し、できるようになったんです。

で、そうなるように、私の知らないところで一人さんは導いてくれていたんです。

 

追伸 一つ上の次元の努力を続ける
人生はいくらでも上の次元に上がれる

 

「凶運」の持ち主にとって、自分を変えることを嫌がります。

「強運」の人は、自分を変えることを、怖がりません。

「強運」の人は、自分がもっとよくなることを、喜んでやります。

松下幸之助さんは、字が下手だったから、書類を書くのが、とても苦手だったそうです。

でも、松下さんは、字が少しでも綺麗に書けるようにって、少しずつ、少しずつ練習しました。

最後には色紙なんかに、見事な字を書いているんですよ。

松下さんは、黙々と階段を上がっていったんですね。

一つ上の次元、一つ上の次元の努力を続けたんです。

死ぬまで、「一つ上の次元」の努力を続けたんです。

こういう人が、「大強運」なんです。

「大強運」とは、手の届くところ、足の届くところに、1歩ずつ上がり続けていくことなんです。

人生って、上がりだすと、結構上がれるものです。

ただね、自分はもうこのぐらい登ったんだから、もういいんだっていう考え方もある。

それは、それでいいんですよ。

それぞれの人生ですからね。

ただ、いくらでも登れます。

それだけは言っておきます。

 

 

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斎藤一人さんの話を纏めました。

 

皆様、いつもご精読ありがとうございます。

 

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