体に有り余るほどの元気がある時、果たして人は自殺なんかできるんだろうか?
うつ病の原因は心にあるとは限らない
最近、「鬱」になる人が増加しています。
「うつ」のことを話題にすると、「ストレスの多い社会が悪い」とか、「性格的にストレスに弱いんだ」などと言われますが、一人さんは他の人とかなり違う意見を持っています。
「鬱」は、血液、要するに栄養に問題があるんだ、っていうのが俺の考え方なの。
今の日本人って、血を汚す食べ物をたくさんとって、血をきれいにする食べ物をとらない。
それから、野菜に含まれる鉄分とかのミネラルが農薬や化学肥料で減っているし、台所にも鉄製の鍋とかってないだろ。
そうすると、血から酸素とか栄養もらっている体の細胞が元気なくして、ストレスにも弱くなってしまう。
別に俺の意見はどうでもいいんだけど、だけど、体が元気で元気で仕方がない時に、家にじっと引きこもっていろと言われたって、そんなことできるんだろうか?
それから、悩み事があって「鬱」になって自殺すると言うけれど、悩み事があっても自殺する人と、しない人がいるんだよね。
それで、体に有り余るほどの元気がある時、果たして人は自殺なんかできるんだろうか?
かなり変わった意見ですよね。
精神医学的に正しくないと思う人もいて当然だと思います。
でも、これで驚いてはいけません。
「鬱」以外の病気についても、一人さんは世間とは異なる見解を持っています。
以前、私が一人さんに病気の原因を尋ねたとき、一人さんはこう言いました。
「この話は別に信じなくていいよ。
全員に当てはまるわけじゃないけれど、病気には因果というものが関係してることも時々あるんだよ」
ちなみに、因果というのは、原因があって結果が出るということですが、例えば、リュウマチについてはこんな因果があるといいます。
「誰かを恨んでいるか、逆に恨まれている。
その因果がリウマチという病気になって現れることもたまにある」
また、小児喘息については、
「親か、おじいさんで、人のこと怒鳴りつけてばかりいる。
人が息もできないぐらい怒鳴りつけているから、そのエネルギーが子供に出ることもたまにあるんだよ」
それから、癌については、
「がんは頑固な人がなることもある」
と、一人さんは言うのです。
その話を聞いて、私は何だか恐ろしくなったのですが、一人さんは、にっこり微笑んで、
「えみちゃん、怖がる必要はないよ。
全員に当てはまるわけじゃないって言ったでしょ。
それに、特別な事をする必要もないんだよ。
人には笑顔で優しく接するとか、普通にしていればいいんだよ。
後は、食事を工夫する程度だよ」
というので、ひとまず安心。
「どうして、一人さんはこのことを知っているんだろう」
という疑問が湧いてきました。
ですが、そのことを一人さんに尋ねても、
「えみちゃん、もうやめよう。
商人がこんなこと言っていると怪しまれる。
第一、因果じゃなく、本当に体自体の問題のこともあるんだよ」
と、ストップがかかってしまいます。
ところで、一人さんは、私の疑問には答えてくれませんでしたが、病気に因果が関係しているか否かを区別する方法だけは教えてくれました。
「因果の話を聞いて、『あっ、そういえば・・・・・・』
と、パッと思いつく場合は、因果があるんだけど、すぐ思いつかない場合は栄養のバランスの問題。
食事をちょっとだけ変えればいいんだよ」
本当に食事だけで解決できるのか・・・・・・。
私には何とも言えません。
ですが、栄養の取り方をちょっと変えることで、ちょっとした不調が病気に発展するのを未然に防いでくれたというケースをいくつも見ています。
厄年も、ご先祖様の悪因も恐れる必要はない
世の中には、恐れを伴う不思議な事柄が色々あります。
例えば、厄年もそうですし、ご先祖様の悪因がどうだ、あああだ、といったような話もそうでしょう。
普段は、そういう話を絶対に信じないと言っている人でさえ、何か悪いことが立て続けに起こると、
「やっぱり、厄年だったのかな・・・・・」
「お墓の建て方でも良くなかったんじゃないだろうか」
と、恐怖に苛まれるケースが少なくないのではないでしょうか。
ところが、キトリさんはそういう恐怖を伴う不思議な事柄にも、平然とした態度を崩す事がありません。
厄年に対しては、
「厄年? そんなもの、どうってことないよ。
世間にとっての厄年は、俺にとって飛躍の「躍年」なんだ」
また、ご先祖様の悪因に対しては、
「ご先祖様、ご先祖様って言うけど、所詮、親の塊だよ。
親は、どんなに出来の悪い子供でも守ってくれるよ。
だから、ご先祖様って、怖いものじゃないよ。
それお墓の建て方がよくないからご先祖様の機嫌を損ねちゃって、悪い事が起きるんだっていう。
そういうことは、ありえないんだよ」
という感じです。
それから、こんなこともありました。
それは、一人さんと街を歩いていた時のこと。
何かの宗教団体の人らしき人が、突然、近寄ってきて、
「すみません、そちらの男性の方に転換期の相が出ているのでお声をかけたんですが・・・・・・」
と、話しかけてきたんです。
その時、一人さんは、
「ありがとうございます。
お察しの通り、私はツイてるんですよ」
と、かわしたんです。
ところが、その人は、
「でも、転換期の相が出ている時は気をつけないと、悪い方へ行ってしまうこともあるんですよ。
悪いことが起きないよう、私たちと勉強しませんか?」
といって、何時までも離れようとしない。
その時、ひとりさんが相手の方に言った言葉が傑作です。
「申し訳ない、私はすでに「宗教心世界一の会」に入っているんですよ」
もちろん、相手は血相を変えて、走って逃げていきました。
ちなみに、宗教心世界一の会というのは、宗教団体の勧誘から逃れるために、一人さんが思いついた冗談で、実際にそんな会は存在しません。
それから、誤解のないように申し上げますが、一人さんは宗教を否定しているわけではありません。
またご先祖様をないがしろにしてもいい、と言っているわけでもありません。
むしろ、その逆で、一人さんは神様が大好きですし、ご先祖様も大切にする人です。
ただ、一人さんは、そういうものに怯える必要はない、という考えを持っているだけなのです。
ご先祖様や神様を怒らせないようにって何かを捧げたり、あれをしちゃいけない、これをしちゃいけないって、奴隷みたいなことをやってきたけど、そんなことで、本当に人間は幸せになれるんだろうか。
俺は違うと思うんだよ。
例え話だけど、キリストは親の心で磔になったんだよ。
それなのに、昔、キリストの為に死んじゃった人がいっぱいいたの。
ああいうのは親不孝じゃないかって俺は思うんだね。
だって、親が子供のために命を投げ出すことはあっても、自分の為に子供に死んでくれ、という親は一人もいないんだよ。
親は、子供にそんなことを絶対に望まないの。
こんなこと言うと、クリスチャンの人に叱られるかもしれないけれど、昔、歴史の時間でキリスト教徒弾圧の話が出てきた時、俺はこう思ったの。
この絵を踏まない奴は処刑すると言われたら、踏んじゃえばいいんだって。
だって、そんなことぐらいでキリストは怒こらないはずだよ。
右の頬を叩かれたら、左の頬を出せっていうぐらいの人なんだから。
そういう心の広い人が、絵を踏んだことぐらいに怒るわけないもん。
それに、自分のためにたくさんの人が死ぬのは、槍に刺されるより辛いからね。
キリストはそんなこと望んでなかったはずだよ。
あの人は、お弟子さん達に向かって、
「生きなさい」
って言ってるんだよ。
他の神様だってそうだよ。
自分のために死んでくれというような人が神様として祀られるわけがない。
だから、怯えるための神さまごとって納得がいかないんだよ。
なんてったって、神様大好き人間、自称・宗教心世界一だから。
俺はそういう持論でやってきているんだね。
その代わり、これは俺の個人的な見解だから、俺の考えが正しいんだというつもりはない。
ただし、神様の名を語って人の恐怖心を煽るような人からお誘いを受けても、俺は絶対に負けない、その人が信じてる神様はやっつける、ということではなく、
「あんた、商人になりな」
って進言する。
なぜって、商人が勘違いしていると、お客さんが来ないでしょ。
元来ツイてない浮遊霊には、説教しろ!!
恐れを伴う不思議な世界を恐れない一人さんと接するうちに、私はそういう世界に対する恐怖心がなくなっていきました。
しかし、頭の中ではわかっていても、実際に、そういう世界が自分の目の前に現れると、なかなか平然としていられない、ということが昔の私にはありました。
例えば、浮遊霊に遭遇した時がそうでした。
私が仕事で全国を回らなくてはならず、そのため、一年のうちの半分ぐらいはホテルに宿泊します。
すると、時々、宿泊したホテルで浮遊霊を見ることもあるんですね。
経営者がこんなことを言うのは不甲斐ないと思います。
ですが、ただ浮遊霊を目撃するだけではないのです。
金縛りにあって苦しい思いをするし、怖くて一睡もできない。
だから、霊的なものをひどく恐れていたことがあったんです。
でも、このままでは仕事に支障をきてしまうと思った私は、一人さんに、
「誰か、お祓いをしてくれる人紹介してくれませんか?
そうじゃないと仕事に集中できないんですよ」
と相談してみました。
ところが、一人さんは、申し訳なさそうな顔をして、
「ごめん、俺、お祓いしてもらったことがないから、そういう人に詳しくないんだ。
俺も色々旅してるから、何度もそういう経験しているよ。
だけど、別に何ともないからね、お祓いの必要性がないんだよ」
とのこと。
私はがっかりするというより、ひとりさんも私と同じ体験を何度もしているのに、どうして、一人さんは平然としていられるのが気になりました。
そのことを一人さんに尋ねると、一人さんはこう言いました。
「浮遊霊なんて、土台根性があるやつじゃないからね。
根性があったら、とっくの昔に成仏してる。
浮遊霊って、だらしなく生きてたの、ツイてないやつなんだよ。
だから俺はね、浮遊霊が出てきた時は説教することにしてるんだ。
「お前、ツイてないから浮遊霊になったんだぞ。
ツイてるツイてるっていいな」
とかって説教すると、大概はいなくなる。
それでも、ついたまんまのやつもいるんだけど、そういう場合は、つけとくんだ。
それで、
『これから温泉に行くから、お前も一緒に温まり』とか言って、温泉に浸かっていると、気づいた時にはいなくなってるよ」
一人さんに倣って、私も浮遊霊に遭遇した時は説教するようにしました。
「いつまでもツイてなさそうな顔しているんじゃない!!
『ツイてる』を1000回、これを1000セット、今晩中にクリアしなさい」
というように・・・・・・。
今では、浮遊霊の方が私のことを恐れているとか、いないとか。
追伸 私って偉いね!!あなたってえらいね!!みんな偉いね!!
人は褒められると、自信を持つことができる。
だから、知り合った人には「褒め言葉」をかけてあげてください。
ただね、まずは自分を褒めてあげることが必要だよ。
一人さんのお弟子さん、みっちゃん先生の話をさせてください。
みっちゃん先生は、20代の頃、うつ病と拒食症で引きこもりになっていました。
ある日、今の状況をどうにかしたい思いで、私に会いに来てくれたんです。
私はやせ細っていたみっちゃん先生にステーキをご馳走した後、こう言いました。
「みっちゃん、いいかい?
みっちゃんの中には宝物がいっぱいあるんだよ。
まだ気づいていないんだね。
これからみっちゃんの中にある宝物を掘り起こそう。
それはね、自分で自分のことを褒めてあげること。
とっておきの言葉があるんだ。
この言葉を一日一回でもいいから声に出して言ってごらん」
そして教えたのが、
私って偉いね!!
あなたってえらいね!!
みんな偉いね!!
という言葉でした。
脳に「否定的な回路」ができると、どんなことが起きても否定的なことを探すようになるんです。
「否定的な回路」を治すには「ほめ回路」を作ればいい。
「ほめ回路」が太くなると、いつもいいことしか思いつかなくなるんです。
例えば、公園に行くとするよね。
「否定的な回路」の人は、「犬の糞が落ちている」とか「ベンチが汚い」とか、嫌なことばかり気になってしまうんだ。
「ほめ回路」を持っていると、「可愛いたんぽぽが咲いている」とか、「水辺に日が当たって綺麗だな」とか、素敵なことばかり気づくようになるんです。
「私って偉いね!!あなたってえらいね!!みんな偉いね!!」
言葉を言っていると、「ほめ回路」が太くなって、どんなことも良い方向に転換できるようになる。
そして、自分に自信が持てるようになる。
自分を褒め始めたみっちゃん先生は、その後、引きこもりを脱出。
就職を決めてOLとなり、やがて一人さんの弟子として、実業家へと転身します。
江戸川区の長者番付にも名を連ねるほどのお金持ちになりました。
それだけではありません。
誰より人を褒めるのが上手な「ほめ道」の達人になりました。
今では「褒め言葉」を武器に、多くの人に勇気を与えているんです。
斎藤一人さんの話を纏めました。
皆様、いつもご精読ありがとうございます。
お世話になっております。
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我が儘勝手で申し開きもございません。
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お手数ですが、遠慮なさらずに押して欲しいんです。