引き際ってすごく大事なんだ。
- 「経営が苦しいのですが今ががんばり時だと思っています」
- 「起業のためには今の仕事はスパッと辞めるべきでしょうか」
- 「従業員が辞めたら売り上げが急激に落ち込みました」
- 「フランチャイズで塾を経営していますが儲かりません」
- 「親の遺産を継いで豊かに暮らしている人が許せません」
「経営が苦しいのですが今ががんばり時だと思っています」
会社の経営が苦しくなっても、今ががんばり時だとか言って、廃業の選択のできない人がいます。
せっかくこれまでがんばってきたのに、今止めたら勿体ないとか考えちゃうんだよね。
だけど苦しくなってからがんばっても、売上をいきなり増やすことは難しいんです。
お客さんって、そう簡単に増えないの。
という意味では、赤字のままズルズル続けても損失は膨らむばかりだから、一旦会社を閉じたほうがいいという考え方もあるんです。
引き際ってすごく大事なんだ。
経営が苦しくても、何とかしなきゃいけないのが経営者です。
だけど、それでもどうにもならないことがある。
そういう時は、記憶やめるという決断も経営者の仕事なんです。
ストリッパーは、躊躇せず裸にならなきゃいけないでしょ?
「私は寒がりだから、ももひきを履いて踊ります」っていうのは通らないよね。
それと同じで、どうにもならない時に躊躇している場合じゃない。
さっと身を引き、一旦勤め人になって再起を図る。
というやり方じゃなきゃ、従業員まで巻き込んだりして、みんなの人生を狂わせてしまいます。
お金が儲からないことは、仕事とは言えません。
仕事にするんだったら、お金儲けを一番に考えなきゃいけないんだ。
事業を拡大する時なんかも、儲かっていないのなら絶対に手を広げてはいけません。
儲けのないお店は、10軒やっても100軒やっても儲からないよ。
「0×100=0」という簡単な数式なんです。
水の出ない井戸を何本掘っても、水は一滴も出ない。
と言うか、事業を広げると経費がかさむから、むしろマイナスになるよね。
損をするだけなんです。
手を広げる時は、絶対に、最初のお店でしっかり利益を出るところまで成功させること。
今のお店で、徹底的にお客さんに喜んでもらうことを考えるんだよ。
「起業のためには今の仕事はスパッと辞めるべきでしょうか」
起業するときは、とにかく少しでも出費を減らす方法を考えなきゃいけません。
どうすれば借金しないで済むか頭を使うこと。
借金するにしても、それを最低限に抑えるために、知恵を絞って絞って経費を減らすんだよ。
それとね、できれば最初は今の仕事をやめないで、副業としてスタートするのがいいと思います。
お金にならないうちは、仕事じゃなくて趣味なの。
だから、だか、新しい事業で食べていけるようになるまでは、今の収入源を大事にして、誇りを持って励むこと。
仕事と趣味(儲からない仕事)の区別はきちんとつけなきゃいけないんだ。
副業は、本業が休みの日や、毎日仕事が終わった後の時間だけを使ってがんばればいい。
それでうまくいってから本業をやめても、十分間に合うからね。
上手くいくかどうかわからないことにいきなり人生かけちゃうと、失敗した時にダメージが大きいんです。
家族の生活を守れなくなることもある。
それに、もし新しい事業がうまくいかなくても、本業の収入があれば、あまり執着せずやめられます。
最初は、慎重すぎるくらいでちょうどいいんだ。
それとね、旦那が起業したいと言い出した時は、奥さんがしっかり見込みのある商売か見極めた方がいいですよ。
「この旦那を本当に信じていいだろうか」「商売に向いている人だろうか」「無茶をしていないだろうか」って、奥さんが徹底的に考えるの。
で、もし信用に値しない場合は、絶対に独立なんかさせちゃ駄目です。
張り倒してでも止めることだよ。
それでも言うことを聞かない時は、離婚すればいい。
実際に離婚するかどうかは別として、それくらいの覚悟で止めなきゃ、相手もあなたの話は聞かないからね。
起業は、決して難しいことではありません。
だけど、がんばりさえすれば誰でも成功するものでもない。
経営者に向かない人が起業しても、うまくいかず借金だけが残ることだってあるんだよね。
体の弱い人がプロレスラーになるのは無謀なように、起業にも向き不向きがある。
だから、奥さんの立場で見て「どう考えてもこの人に会社経営は無理だ」と思う時は、家族を守るために命がけで止めてください。
それが愛情だよ。
「従業員が辞めたら売り上げが急激に落ち込みました」
あるラーメン屋さんが、こんなことで悩んでいました。
「従業員がお店を辞めたところ、売上が急激に落ち込んで困っています」
一人さんも長いことを商売しているので分かるのですが、うまくいかない会社って、従業員に対する感謝とか、お客さんに対する感謝が足りないんだよね。
口では感謝していると言っても、それが相手に伝わっていないんです。
従業員から「どうしてもここで働きたい」と言われ、お客さんから「このお店にまた行きたい」と思ってもらえる。
そういうお店だったら、絶対にお店は繁盛します。
それには、感謝の心がなきゃだめなの。
従業員に感謝して大切にすれば、従業員から喜ばれるお店になる。
お客さんに感謝して大切にすれば、お客さんから喜ばれるお店になる。
喜ばれるお店だから繁盛するのであって、喜ばれないものは何をしても存続できません。
感謝を表に出してごらん。
愛をこめて、心を込めて従業員やお客さんを大切にしてごらん。
喜ばれることを追求すれば、必ずお店は繁盛するから。
と言うか人間って、そもそも喜ばれる存在になりたいものなんです。
それが生きる最大の目的なの。
そういう法則があるんだよね。
その目的から外れると苦しくなるから、結局、喜ばれる人間になるしかないんだ。
そういう意味では、商売って最高の修行かもしれないね。
山寺のお寺で3年修行するより、1年商売する方が修行になるくらい、商売って心持ち一つで結果が違ってくるから。
「フランチャイズで塾を経営していますが儲かりません」
フランチャイズで塾を経営している女性から、「休みなく働いているのに儲からず、かといって生徒を増やせるほど時間的な余裕もない」という質問を頂いたことがあります。
こういう問題はいろんな答えがあるから、一人さんの意見だけが正しいわけじゃないという前提でお伝えしますね。
私だったら、そのフランチャイズをやめて、自分でやりがいのある塾をやると思います。
フランチャイズだとしても、これまでずっと塾を経営してきたわけだから、独立してもやっていけるだけのスキルがあると思います。
で、独立するのは難しいと判断した時は、今のフランチャイズに加盟したまま、文句を言わずにできることをします。
やるからには、笑顔で楽しむ。
このどちらかだよね。
ここぞという時は、決める覚悟が必要なんです。
と言っても、「生きるか死ぬか」みたいな切羽詰まった覚悟をしろと言ってるわけじゃない。
そんな深刻で思い覚悟ではなく、気楽な、軽い覚悟でいいんだ。
「独立するのとフランチャイズで続けるのと、私はどちらが楽しめるかな?」
そう考えてごらん。
楽しい方が正解の道だから、自分で楽しい方を選べば必ずうまくいくよ。
楽しい道なら、成功するまで楽しくがんばれるからね。
もしダメでも、その時はまた方向転換をすればいいだけです。
気楽に考えていたら、ちゃんと気楽でいられる現実になるから大丈夫だよ。
「親の遺産を継いで豊かに暮らしている人が許せません」
人は、お金持ちにの家に生まれることもあれば、貧しい家庭に育つこともある。
一生懸命働いているのに思うような豊かさが手に入らない人がいっぱいいる一方、ろくに働かないのに親のおかげで豊かな人もいる。
こういう違いに不条理を感じるかもしれないけど、目の前で起きている現象って、今世だけじゃなく、前世やそれ以前に自分が作ってきた因果だとか、いろんな背景があるんだよね。
決して不条理なことではないの。
と言っても、今苦労している人は、何の努力もなく豊かな人に対して羨む気持ちが湧くこともあると思います。
でもね、それもまたあなたの学びなの。
今世、自分が与えられた環境の中でどうせ幸せに生きるかっていう学びなんです。
今世、あなたは自分に一番いいと思う環境に生まれてきました。
「こんな環境は望んでいない」と思う人でも、あなたの魂がそれを望んだの。
あなたに必要な学びをもたらしてくれるからこそ、その環境が与えられている。
人を妬んでも、恨んでも、人生が変わるわけじゃない。
それよりも学ぶことだよ。
一人さんは昔から、「お金の修行は二つある」と言ってきました。
①お金があってもいばらない
②お金がなくてもくじけない。いじけない
この二つのうち、①のほうは比較的楽にできるんです。
だけどね、②は本当に難しい。
魂が未熟な人には挑戦できないほど高度な修行だから、そもそもこういう現実が目の前にあるということは、そのこと自体、あなたの魂はすでにレベルが高いという証拠なんだよね。
そう思って、お金がなくても妬んだり開けたりしないという修行に取り組んでごらん。
それをクリアした時には、驚くような景色が広がっているはずだよ。
想像もつかないほど、魂が向上するからね。
まとめ
昔から、世界は「良い時」と「悪い時」を繰り返してきました。
だけどたしかなことは、どんなに悪い状況に見えても必ず終わりがあるし、その後には、悪くなる前の何倍もいい時代が来ます。
歴史を見ると、この世界はそういう波を繰り返しながら良くなっていることがはっきりしているんだ。
悪い時には、底なし沼をどこまでも沈んでいくような気がするかもしれない。
でもね、不安な気持ちがそう思わせているだけで、真実は違います。
間違いなく、世界はこれから大きく飛躍するよ。
そう思って安心しな。
そして、まずはあなたから幸せになってください。
一人さんに「一人道」があるように、あなたにも、あなたが最高に幸せになるための自分道があります。
それを見つけられるよう、一人さんはいつも応援しています。
斎藤一人さんの話を纏めました。
皆様、いつもご精読ありがとうございます。
お世話になっております。
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