「この人にお金を持たせると何をするかな?」
臨時収入は、神様からのお試し試験
「お金(経済)に弱い人」が気を付けなければいけないことは、お金が入ってくると、嬉しくなってパーッと使ってしまうことです。
今までお金に苦労してきたことや、買いたい物も満足に買えなかった思いがこみ上げてきて、必要のないことにもお金を使ってしまいます。
しかし、これが「間違い」なのです。
これをしていると、神様が、「あなたはまだ、お金に関する学びが足りないようだね」と言って、せっかく入ってきたお金を没収されるような出来事が起きてしまいます。
そうすると、また、お金に困るような生活になるのです。
私には、お姉さんがいます。
素直で優しいお姉さんなのですが、このお姉さんは結婚してから、お金に困るような出来事が続いていました。
お姉さんの旦那さんが、何度も入院したので、その入院費用でお金がすぐに出て行ってしまうのです。
だから、お姉さんは、とても切り詰めた生活をしていました。
ある日、お姉さんの家の近くに、「ロバのパン」がやってきました。
「ロバのパン」といっても、今の若い人は知らないでしょう。
「ロバのパン」というのは、パンを移動販売する車のことで、軽快な音楽を鳴らしながら、色々な菓子パンを売りに来るのです。
もっと前の時代では、実物のロバがパンを積んだ車をひいていました。
この「ロバのパン」が来ると、近所の子供たちが一斉に家から出てきて、親にパンをねだって買ってもらっていました。
お姉さんも自分の子供にパンを買ってあげたのですが、当時のお姉さんの経済状況では、パン一つさえ、買う余裕がありませんでした。
そこで、お姉さんは家の近くに「ロバのパン」が来て音楽を流すと、自分がさらに大きな声で歌を歌って、その音楽をかき消していたそうです。
お姉さんはそれが、実に忍びなかったようです。
そんなお姉さんが、私の仕事を手伝うようになり、まとまった金額のお給料が入るようになりました。
その時に、また「ロバのパン」がやってきたのです。
お姉さんは、ここぞとばかりに「ロバのパン」の車まで走って行って、車に積んである山積みのパンを全て買ったそうです。
もちろん、車1台分のパンなど。自分の家族だけでは食べきれません。
食べきれない文は、近所の人に配って歩いたそうです。
この話を、お姉さんから聞いた時、私はあえてお姉さんに言いました。
「お姉さん、それが、間違いなんだよ」
この話は、一見「いい話」と思えるかもしれません。
でも私は、お姉さんにこう説明しました。
「お姉さん、戦後でろくに食べ物がない時なら、自分にお金が入った時、食べることに困っている人に、パンを配るのはいいことだよね。
でも、よく考えてごらん。
今の時代、姉さんの近所で、食べ物に困っている人なんて、いないよね。
パン一つも買えないような経済状況だったのは、姉さんだけなんだよ。
これは、姉さんが神様から、『お金の修行』を受けてるって事なの。
姉さんは、神様から『この人にお金を持たせた時、どう使うのかな?』とお試し試験を受けている最中だということを、忘れてはいけないよ。
一時的にお金が入ってきたからといって、自分たちが食べきれない分まで、パンを買う必要はないんだよ」
私が一生懸命、この話をしたら、お姉さんは素直な人ですから、私の言いたいことがよく分かってくれたようです。
何を言いたいかと言うと・・・・・・今までお金に困っていた人に、一時的にお金が入ってきても、それはあなたにとってのお試し試験なのです。
神様が、「この人にお金を持たせると何をするかな?」というのを見ているのです。
自分に必要な物を買うのがいいのです。
でも、必要のないものまで、買ってはいけません。
自分に必要のないものまで買っていると、必ず、そのお金を取り上げられるような出来事が起こります。
このことを絶対に忘れないで欲しいのです。
お金が入ってきても、自分に必要のないものまで買ってはいけないよ
商売や仕事を成功させたければ「出金」をできるだけ減らすこと
この「マイナスを作らないこと」は、商売や仕事をやる上でも、最も大切なことです。
商売や仕事で使うお金の事を「出金」と言います。
この「出金」を、最初から、できる限り減らすことです。
例えば、あなたが会社を辞めて、商売を始めるとしますよね。
「いい場所にお店を借りて、お店の内装も素敵にして、いい看板をつけよう・・・・・・」
多くの人はワクワクしながら思うことでしょう。
「きっと、仕事の場所や道具にお金をかけた方が、お客さんがいっぱい来てくれるに違いない」
このような幻想を抱いてしまいがちです。
ところが、私に言わせると、最初の時点で、「出金」をどれだけ削るかで、勝負が決まってきます。
例えば、仕事の場所は、お金をかけて、いい物件を見つける必要はありません。
「自宅」で事が足りるなら、自宅で十分なのです。
お店を持った場合、内装だって、お金をかける必要はないのです。
「なんだかこの店は忙しくて、繁盛しているようだな・・・・・・」
お客さんがそうも思うように見せられれば、お金をかける必要はありません。
私のお弟子さん達が商売を始めるとき、みんな最初は自宅で仕事を始めました。
いらなくなった机をもらってきて、そこに電話を1台置きます。
これが揃えば、立派な事務所として活動できます。
ちなみに、お弟子さん達のお店の看板は、ダンボール箱を手頃な大きさに切って、社名をマジックで書いたもの。
文字は、私の手書きです。
一円もかけずに、立派な看板の完成です。
ちなみに、ダンボール箱というのは、工夫次第で、色々なことに役立ちます。
例えば、私は、お店を始めたばかりのお弟子さん達に、「お店のあちこちに、ダンボール箱を積んでおきな」とアドバイスしました。
なぜなら、お店の中ががらんとしていると、「暇なお店」という風に見えてしまうものなのです。
だから、とにかくダンボール箱をたくさん積んでおく。
それだけで不思議なことに「繁盛している雰囲気」になるのです。
ダンボール箱ひとつとっても、アイデア次第で、使い道はたくさんあるのです。
そんな風にして始めるので、お弟子さん達の出金は、みんな、ほぼゼロ円です。
「マイナス」がないので、たとえ事業に失敗したとしても、1円も借金を負うことはありません。
商売で一番大切なことは、とにかく「儲け」を出すことです。
事業で「儲け」が出たら、その「儲け」でまかないながら、商売を広げていけばいいのです。
「儲け」を出す前に、商売道具にお金をかけてしまうことは、一番やってはいけないことですからね。
ところが、この間違いを、多くの人がしています。
例えば、カメラマンの人は、最初にいいカメラを揃えれば、良い写真が撮れそうな気がしてしまうのです。
だから借金をしてでも、最新の機能の付いた、高額なカメラを買います。
このことが、商売に借金の癖をつける「出金」だということに、残念ながら気がつかないのです。
食べ物屋さんをやっている人は、フライパンと鍋さえ揃っていれば、大抵の料理は作れます。
それ以外のキッチン器具を揃える必要はありません。
また、それ以外の器具を使わなければ作れないようなメニューは考えないことです。
この「出金をかけない」というのは、実に大切なことなのです。
このことが分かっているかどうかで、商売が成功するかどうか決まってしまうのです。
「儲け」を出す前に、商売道具にお金をかけるのは一番いけないよ
お金が入ると、途端に贅沢をする
こういう人を神様は嫌う
お金がない時は、本当切り詰めた生活をしていたのに、お金が入ってくるようになると、手のひらを返すように贅沢な生活をする人がいます。
こういう人、神様はちゃんと見ています。
なぜなら、その人の行い次第では、もう一度「貧しかった頃の修行」に戻す必要があるからです。
お金が入ってきたら、まず貯金をしなければいけません。
なぜなら、「お金の流れ」というのは、必ず変動があるからです。
世の中は、「無常」です。
今の状態がずっと続くことは、絶対にありません。
必ず、流れが変わる時がきます。
そういう時に、その流れを乗り越えるためにも、お金というのは必要になってきます。
例えば、売れない作家の人が、突然、ベストセラー本を出して、思いもよらない額の「印税」が入ってきたとします。
予想外の入金を見て、どれほど心が踊っても、その時に、「先のこと」をしっかりと考えなければなりません。
なぜなら、次の年に、多額の税金の請求が来るからです。
また、次に出す本が、今回のように、うまい具合にベストセラーになるとも限りません。
常に「先のこと」を予測して、入ってきたお金を使うようにしなければなりません。
お金の使い方について、こんな名言があります。
「仕事がうまく行った時は笑顔で定食を食べて、仕事がうまくいかない時もフランス料理を食べられる」
どういうことかと言うと、仕事で成功して、どんなにお金持ちになっても、下町の定食屋さんの料理を、笑顔で美味しく食べるような気さくな人柄でいること。髪。
また、仕事がうまくいかない時でも、フランス料理を楽しむことができるようなまとまった額の貯金をしておくこと。
こういう人に、なりたいものです。
お金が必要になる時のことを考えて貯金しておきなよ
斎藤一人さんの話を纏めました。
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