相手が亡くなっていたり、どこにいるかわからなかったりして、想いが直接伝えられなくてもいいんです。
今からでも、心の中で気持ちを伝えたらいいんです。
心からの思いは、いつだって伝えられるんだよ
コロナが来る前の春、私はカウンセリングルームの女性スタッフと、空海(弘法大師)ゆかりの、四国にある88箇所の寺院「四国八十八ヶ所」をめぐる、お遍路の旅に出かけました。
その道中、いくつかの不思議な出会いに恵まれたのです。
初めの驚きは、ある男性との出会いでした。
実は、同行したスタッフは、その数ヶ月前にお父様をなくしたばかり、その男性が、亡くなったお父様にそっくりだったんです。
きっと、がんばっている娘のために、お父様が、自分に似た人と合わせてくれたのでしょう。
スタッフも、「父に会えた」と涙ながらに喜んでいました。
こうした出来事も、霊験あらたかな寺院を巡る、お遍路ならではかもしれません。
でも、たとえ特別なことがなくても、お遍路というのは、心の癒しが得られるものだと思うんです。
大切な人はなくすと、どれほど時が流れても、寂しくてたまらなくなることがありますよね。
そんな時は、状況が許せば、お遍路の旅に出かけてみてください。
お遍路さんの中には、大切な人をなくした方が、大勢いらっしゃいます。
そういう、同じような体験を持つ人と言葉を交わすだけでも、報われることってあると思います。
四国まで足を運ぶのが難しければ、近くのお寺や神社でも構いません。
日常と切り離された、静ひつな空間で自分と向き合えば、ずいぶん心も落ち着くでしょう。
お遍路では、もう一つ、素晴らしい出会いがありました。
あるお寺のご住職が、私の中学時代の恩師に、驚くほど似ていたのです。
思い返せば、その恩師にはずいぶんお世話になりました。
にもかかわらず、私は、お礼も言わずに卒業してしまったんです。
以来、再会する機会もありませんでした。
それだけに、心のどこかでずっと、先生に申し訳ないと後悔し続けていたんですよね。
ご住職から、お遍路にまつわる話を伺っていると、「そういえば、あの先生も、いろんなことを教えてくれたなぁ・・・・・」って、改めて、深く感謝する気持ちが湧き上がってきました。
「先生、あの時は、本当にありがとうございます」
私は心の中で、先生に何度もお礼を言いました。
皆さんの中にも、誰かに「ありがとう」や「ごめんなさい」が言えず、悔やまれている方がいらっしゃるかもしれませんね。
それなら、今からでも、心の中で気持ちを伝えたらいいんです。
相手がなくなっていたり、どこにいるかわからなかったりして、想いが直接伝えられなくてもいいんです。
心からの思いには、すごく価値があるから。
遠くから、そっと気持ちを伝えるだけでも、十分なのです。
神様も、そんなあなたを褒めてくださいますよ。
ただし、年に一度、お盆の時期だけは、なくなった人に直接、気持ちを伝えるチャンス。
もし、この時期に、家の中でガタッと物音がしたら、それは、大切な人からの「ただいま」という合図かもしれません。
その時は、笑顔でお迎えし、心を込めて気持ちを伝えてくださいね。
お遍路には、気づかされることがたくさんあります
まだ、身近で大切な人が亡くなった経験のない方にも、お遍路はおすすめです。
お遍路って、人生にそっくり。
そこには、様々な気づきや、学びがあるんです。
私たちは、お遍路旅で車を使ったのですが、道中には、車1台がやっと通れるような狭い崖っぷちもありました。
しかも、そういう道は運転している時に限って、対向車が来るんです。
もう、大パニック。
ところが、相手のドライバーさんが、一生懸命バックしてくださったんです。
おかげで、無事に難を切り抜けることができました。
かと思えば、こんなことも。
ある観音堂では、ロープウェイに乗らなければなりません。
でもね、実は私、大人の高所恐怖症なんです。
仕方なく乗り込んだものの、怖くてたまりません。
すると、そばにいた女性が話しかけてくださり、その頂上まで、ずっと付き合ってくれたんです。
楽しくおしゃべりしているうちに、私の恐怖心は、いつのまにか消えていました。
本当に、ありがたい限りですよね。
お遍路の旅では、こうした出来事に、何度も遭遇しました。
「思えば、人生でも、こんな風に人から助けられているなぁ・・・・・・」
私は、しみじみそう思ったのです。
もう一つ、お遍路でのエピソードをご紹介させてください。
旅の途中では、様々な人に出会います。
中には、こちらが挨拶をしても、冷たい反応しか返してくれない人もいるんですよね。
そういう「ちょっと怖そう」な男性と、偶然2回目にあった時のこと。
「また会うなんて、嫌なご縁だわ」と思いかけた私は、「いや、これにも何か意味があるのかもしれないわ」って考えたんです。
そして、勇気を出して、その男性に、笑顔で「こんにちは!」とまた挨拶してみました。
すると、びっくり。
1回目にお会いした時は、挨拶をしても無視されたのに、今度は、人が変わったみたいに、感じよく話してくれるんです。
しかも、別れ際には、こんなことまで言ってくださったの。
「お姉さん、どうもありがとう。なんか元気出たよ~」
その男性は、もともと意地悪なのではなく、1回目に会った時は疲れていただけなのかもしれません。
あるいは、少しシャイで、返事をそびれただけだった可能性もありますよね。
2回目に勇気を出して話しかけて、本当に良かった。
「表面的な印象だけで、人を判断してはいけないよ」ということを、改めて教えていただいた一件でした。
お遍路には、奇跡や不思議な出来事、学びの種がたくさんあります。
是非、チャンスがあれば、皆さんも一度は訪れてみてくださいね。
「なくなった人から、あなたのへのメッセージ」
お遍路の旅から戻り、講演会を翌日に控えて、準備をしていた時のことです。
私は不意に、神様から、ある言葉を受け取りました。
それが、「なくなった人から、あなたへのメッセージ」です。
翌日、早速、このメッセージを講演会で紹介しました。
すると、会場のあちこちで、涙をされている方が目につきます。
実は、この講演会には、大切な人をなくされたばかりのお客様が、随分いらっしゃったのです。
きっと、そのような講演会だからこそ、神様がメッセージを下さったのでしょう。
大切な人がお空にいるようでしたら、このメッセージを、何度でも読み返してください。
きっと、笑顔を取り戻せますよ。
「なくなった人から、あなたへのメッセージ」
苦しみもなく、悲しみもなく、痛みもない、この神の世界で、
心穏やかに、大切なあなたの幸せを願うことが、今の私の幸せです。
時々、空を見上げて、笑顔を見せてください。
いつも、あなたのそばで見守っています。
時々、「ありがとう」の言葉を言ってください。
いつも、あなたのそばで見守っています。
見えないかもしれないし、聞こえないかもしれない。
話すこともできないけれど、あなたの幸せを願い、
いつも、あなたのそばで見守っています。
人はなくなると、大切な人を見守り、
幸せを願い、導くパワーを、神様からもらえます。
今日も、全力であなたの幸せを願えることが、
今の私の幸せです。
ありがとう。また会う日まで・・・・・・。
斎藤一人さんの話を纏めました。
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