人には、神様が決めた「さだめ」みたいなものがあって、「親に可愛がられない子」(自立した魂の子)は、「たくさんの人を可愛がること(助けること)」で運命が開けるようになっているんです。
「親に可愛がられない子」には、深い意味がある
今回のお話はちょっとばかり「理解するのが難しい話」かもしれません。
しかも、私にとってはちょっぴり「隠しておきたい恥ずかしい話」でもあります。
しかし、私にとって、長年、胸につかえていたものが取れて、スーッと楽になり、「ものすごく腑に落ちる話」だったので、ありのままに書いていきますね。
例えば、こういう人はいませんか?
「私は小さい頃から手がかからないこうだった」とか。
「手がかかる兄弟がいて、親はその子の面倒を見るのにつきっきりだったから、自分は親に面倒をかけるのが悪くて、何でも自分でやるようになった」という人。
実は、私がまさに、そのタイプでした。
私には「弟」がおりまして、昔から両親は「いろんな意味」で、弟の方につきっきりだったんです。
例えば、「この子は病気だから、かわいそうだ」とか。
「親が面倒見てやらなきゃ、何にもできない子だから」とか。
私としては、弟の状態や性格を知っていましたので、親がいろいろ弟をかまうのを
「まあ、それは、しょうがないことだ」と思う気持ちもありました。
しかし、その一方で、「自分は、あまり家では甘えられなかった」という「寂しい気持ち」が心のどこかにあったのも事実です。
そんな私が、どうしたかといいますと・・・・・・
「家で可愛がられないのなら、外で可愛がられればいい」(当時の私の精一杯の知恵)と無意識のうちに思っていたようです。
ですから、学校や会社で、先輩や担任の先生、担当の上司ができると、相手の方はすごく大事にしてきましたし、相手の人からも、とても可愛がってもらいました。
ぶっちゃけて言いますと、友人や同僚に、「なんで、あんたはそんなに(先輩や上司から)可愛がられるの?」と言われたこともあります。
しかし私としては、無意識のうちに、「それしかない」(当時の私の精一杯の知恵)と思って生きてきたつもりでした。
さて、話は最近に戻ります。
ある日、ひとりさんと話をしている時に、話の流れで、「そのこと」(私は家で親から構われなかったという話)をお話ししたことがあるんです。
すると、ひとりさんは、ものすごく意外なことをおっしゃったのです。
「それ、すごく深い意味があるんだよ。
先輩や上司から、可愛がられるのは、いいことだよ。
でもね、この事って、そういう単純な話じゃないんだよ。
もっと深い意味があるの。
もっと深い理由を、神様はつけてくれているんだよ」
ひとりさんは、こんな話を始めました。
斎藤一人さん
実はね、「魂が自立して生まれてくる子」っているんです。
そういう子って、「手がかからない子」だから、親はどうしても他の子ばっかり可愛がったり、かまったりしちゃうの。
でも、これって、親御さんがあなたに対して愛していないんじゃないんだよ。
親御さんはあなたに対して、安心しているんです。
まず、そのことを、分かっていてほしいの。
それからね、実は、もう一つ、大事な意味があるの。
「魂が自立して生まれる子」っていうのはね、「たくさんの人を可愛がる(助ける)お役目」があるんです。
実は、ひとりさんも、「手がかからない子」だったの。
小さい頃から、親にわがままひとつ言ったことがないし、何かを欲しがったりしたこともない。
何でも自分で解決できる子供だったんだよ。
それでこれを話すと、みんなびっくりするかもしれないけれど、小学生の頃から、友達を近所の人のいろんな相談を受けていたんです。
ひとりさんは人に相談されると「どうしたら、この人の悩みが解決できるかな?」って真剣に考えてきたの。
そうやって、人の相談をたくさん受けることで、一人さんの魂が磨かれたんだよ。
それで、今みたいなひとりさんになれたんです。
人には、神様が決めた「さだめ」みたいなものがあって、「親に可愛がられない子」(自立した魂の子)は、「たくさんの人を可愛がること(助けること)」で運命が開けるようになっているんです。
今までは親御さんに甘えられなくて寂しいから、先輩と上司の人に可愛がってもらおうと必死に思っていたんだよね。
でもね、それよりも、「たくさんの人を可愛がること(助けること)」を意識して、生きてみてごらん。
あなたの運命は、今まで以上に開けてくるようになるよ。
私は、ひとりさんのお話を聞いていて、全てが腑に落ちたような気持ちになりました。
なぜ、あの両親に生まれてきたのか。
なぜ、あのような弟がいるのか。
ようやく、わかったような気がするんです。
親に甘えられなかった私。
寂しかったけれど、それを口に出せなかった私。
「精一杯の知恵」で、せめて外で可愛がられようと思って生きてきた私。
私の今までの思い出は、ちょっぴりほろ苦い味がします。
しかし、ひとりさんの素晴らしいお話で、見方が180度変わりました。
このお話を聞いた日から、私は、「たくさんの人を可愛がること(助けること)」を意識しながら生きています。
なんか毎日が、充実感に溢れるようになったし、人を助けるお手伝いをすることで「人に対する愛情」というものを、ひしひしと感じるようになりました。
なんだか、今までより、生きることが楽しい。
やっぱり、ひとりさんのおっしゃっていることは本当だったんだなと、今、しみじみ思っています。
「そのままでいいんだよ」には、二つの意味がある
「そのままでいいんだよ」。
これは、ひとりさんが教えてくれた、素晴らしい言霊です。
自分や、家族や、友人に、「そのままでいいんだよ」と言って、相手を愛し、認めてあげること。
そうすると、この言葉を言われた人は、胸がスーッと楽になって、生きることが楽しくなってくる。
心と体が元気になって、エネルギーが満ちてくる。
自分のことを許して、自分のことを好きになれる。
私は、この「そのままでいいんだよ」という言葉を弟に言ってあげたいと常々思ってきました。
ところがですね、自分でもびっくりしたのですが、弟の顔を見ると「そのままでいいんだよ」と言えなくなってしまうのです。
「そのままで・・・・・・・」ここまでは、すんなり言えます。
しかし、ここまで言うと過去のつらかったことや、思い出したくないことが頭によぎってくるのですね。
例えば、弟が暴れていた時代のこと。
弟が警察に捕まって、精神病院に強制入院になったこと。
そういったシーンが頭に浮かんできて「・・・・・・」と無言に。
口にぎゅっと力が入って、「いいんだよ」がどうしても言えません。
それどころか、「(そのままで)・・・・・・よくないよ」「(そのままで)・・・・・・いけないよ」と、つい言ってしまいそうになるんです。
これには自分でもびっくりしました。
ですから、私は弟に会うと、「そのままで・・・・・」「そのままで・・・・・・」と、「そのままで」を連発することになるのです。
弟は、何のことやらわからなかったでしょうね。
そして、今年のお正月。
弟に「お年玉をあげよう」と思った私は、あることがひらめきました。
「そうだ、お年玉袋に、あの言葉を書いて渡せばいいんだ」
私はペンでお年玉袋に「そのままでいいんだよ」と書いて、弟にそれを渡しました。
私は、弟の反応が大変気になったのですが、弟は眉ひとつ動かさず、無表情のまんま、文字を眺めています。
そして、「ありがとう」とひとこと言うと、お年玉袋をそのまましまってしまいました。
あっけない終わり方でした。
ところが、この日を境に、なんだか弟の様子に変化が見られるようになったんです。
うちの弟って、私とはめったに出かけたりしないのですが、私と父が外でご飯を食べに行くと、なぜか一緒についてくるようになったのです。
それから、父から聞いた話ですが、最近、ジムに行って体を鍛えたり、「まるかん」のサプリメントを飲み始めたり、なんか、少しずつ弟の様子が変わってきたようなのですね。
先日、ひとりさんを取材させていただく時に、その話をさせていただいたところ・・・・・・・
「実はね、『そのままでいいんだよ』には、二つの意味があるんだよ」
という話をいただきました。
それは、こんなお話でした。
斎藤一人さん
実はね、『そのままでいいんだよ』には二つの意味があるの。
一つは、「相手が変わってくれたらいいけれど、もし、このまま変わらなかったら、俺は知らないからね」とか、「相手は、そのままでいればいい、俺には関係ないことだからね」とか。
そういう「見返りを期待する思い」や、「見捨て」(放置)の気持ちから、この言葉をかけた時。
そういう思いで、「そのままでいいんだよ」と言っても、嬉しい奇跡も、嬉しい変化も、何も起こらないの。
じゃあ、どういう気持ちで言うことが大切かって言うとね。
これが「そのままでいいんだよ」の二つ目の意味なんだけど、
「そのままのあなたを愛するよ!」(あなたが変わっても、変わらなくても、どんな状態になっても、最後まで愛するからね)
こういう気持ちが大事なんです。
こういう思いは「無償の愛」なんです。
「無償の愛」で、「そのままでいいんだよ」っていう言葉をかけた時、初めて奇跡が起こるんです。
「無償の愛」って、すごいんだよ。
この世で「無償の愛」ほど、強いものはないの。
ほとんどの奇跡は「無償の愛」から起こることが多いんです。
「そのままのあなたを愛するよ!」
(あなたが変わっても、変わらなくても、どんな状態になっても、最後まで愛するからね)
なんか、この言葉を聞いた時、私、泣けてきました。
これって、親の愛であり、神様の愛ですよね。
ひとりさんは、こんな風にも言っています。
「人間はね、愛のない人はいないの。どの人にも『人を愛する能力』を、神様がちゃんと植え付けているの。
でもね、育った状況や環境によって、『愛を出す機会がなかった人』っているんだよ。
少年院に入っている江南かも、『愛を出す機会』が今までなかったんだよな。
そういう子にこそ、無償の愛で、『そのままでいいんだよ』(そのままのあなたを愛するよ)って言ってあげたいよな」
なんか、ひとりさんのお話を聞いていると、毎回、涙が出てきますね。
斎藤一人さんの話を纏めました。
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